なんか前書きの話のネタがもうないです。
では、本編どうぞ
どうも皆さん久しぶり、僕だよ。
今日は、とうとう霊夢ちゃん達にお詫びをする日になりました。
いやー霊夢ちゃんに合うのは久しぶりだね、今思えばレミリアお嬢様を殺そうとしてたのも、フランちゃんに一分間の深い話をしたのも、買い物に行って妖夢ちゃんにあったのも、僕が女の子になりかけたのも全ては、このためだったんだね。
『じゃあ行ってくるよ皆、元気でね』
「別に一生の別れじゃないんだから、用が終わったら帰ってくるんでしょ?」
『おいおい咲夜さんこう言う時は、雰囲気が大切だろ?』
「早く帰ってくるのよ、あなたの罰もまだ決まってないのだから」
『その設定まだ生きてたんだねレミリアお嬢様、もういっその事正社員として雇わない?』
「まぁそのうち考えておくわ」
「気をつけて行って下さいね叫太さん」
『美玲さんこそ居眠りしないで頑張って下さいね』
「そ、それは言わないでください」
パッチェさん相変わらず図書館で引きこもってるのか、ちょっとくらい見送りしてくれてもいいのに。……まぁどうでもいいっか。
『じゃあ行ってくるよ』
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『で、なんで咲夜さんが付いてきてるの?』
「お嬢様に言われたからよ」
なるほど大体掴めたぞ、大方僕が罰を与える前に逃げ出さないためとかそんな所だろう。
『咲夜さんも大変だね』
「いいえ、このくらいなんともないわ」(本当は、お嬢様にむりやり理由を付けて付いていけるようにしたんですけどね)
まぁいいや、それよりも早く霊夢ちゃん達のお詫びの品を選ばなきゃね。
『咲夜さんは、どう言う物を貰うと嬉しいの?』
「うーん……やっぱり無難なのは、食べ物じゃないかしら」
『やっぱりそうなのかな』
「でもでも、叫太から貰った物ならなんでもいいて言うか……」
『そ、そうですか……』
「は、はい……」
『……』
「……」
あーもう!!なんで咲夜さんそんな事言っちゃうの!?そんな事言われたら惚れてまうやろーーー!!!
悪口とか、嫌味の方がむしろ嬉しかったよ、ほら僕を罵倒してよ、罵って下さい!!
『と、とにかくなにか良い物を探そう』
「そ、そうね」
はぁまったく、なんで咲夜さんといると毎回こんな感じになってしまうの?もういい加減、僕のキャラがぶれるのも嫌になってきたんだけど。
そんな事を考えながらも心の何処かでこう言うのも悪くないと思ってるリア充が大嫌いだった筈の僕がそんな気持ち悪い事を考えながらお詫びの品を買いにいくのだった。
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『さてと、こんな所でいいかな?』
「まさか給料を全部食材に使うとは思わなかったわ……」
『そう?結構普通でしょ?お詫びの品なんだから』
(叫太って金銭感覚大丈夫かしら?)
『さてとじゃあさっそく霊夢ちゃん達の所に行こう』
「そうね」
『あれ?咲夜さんもくるの?いい加減紅魔館に戻ったら?仕事のサボりはよくないよ?』
「何を言ってるの?あなたの監視が今日の私の仕事なのだから行くのは当然でしょ?」
『いや大丈夫だから、ほら僕ってば今、給料全部使ったでしよ?だから食材のために絶対紅魔館に帰るから』
「それだけ食料を買ったんだから霊夢に一部だけを渡して残った食料で生活する事もできるでしょ?」
『おいおい、僕がそんな事する奴に見えるかい?』
「ええ、そう見えるわ」
『……わかったよ、付いてくればいいさ』
本当に咲夜さんは、変な所で感がいいな。
本当は咲夜さんが言ったようにして逃げるつもりだったんだけどな……
へ?紅魔館にいるのは、楽しくないのかって?
そりゃ楽しいさ、毎日事件だらけだからね。
けど、ほら前にも言ったろ?僕は風の様に生きたいって、何にも囚われたくないのさ。
それに紅魔館の楽しい日々なんてどうでもいいしね、僕がこの世界に来てもまだ死んでないのは、この世界なら興味が持てるかもしれないからだし、だから楽しい紅魔館の日々は、僕にとってはレジのお釣りで、ギザ10が当たたって事ぐらい、10円ガムで当たりを引いた事ぐらい、親が交通事故にあって骨折した事ぐらい、妹が勝手に僕の財布から5万円盗んだ事ぐらいどうでもいい事なのさ。
まぁ逃がしてくれないなら仕方ないか。
まさか咲夜さんごときに僕の考えが読まれるなんてね。
また勝てなかった。
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『久しぶりに来たけど相変わらずボロボロだね』
「……それ、霊夢の前で言わないようにね」
咲夜さんまでまりちゃんと同じ事を言うな、霊夢ちゃんってそんなにこの事言われたくないの?だったらちゃんと建て替えとかすればいいのに。
まぁいいや、そんな事より霊夢ちゃんを呼ぼう。
『お~い霊夢ちゃ~ん』
「その呼び方気持ち悪いからやめてくれないかしら?」
その声が聞こえると、相変わらず可愛い霊夢ちゃんがまるで親の敵を見るような目で奥から出てきた。
『おいおい久しぶりの対面なんだぜ?もう少し優してくれてもいいだろ?』
「魔理沙にあんな事しといてよくそんな事が言えたわね」
『悪かたって、確かにあれはやり過ぎたかも知れない、謝るから許しておくれよ』
「あなたが言う言葉は、全部白々しいから信用しない様にしてるから無理ね」
「叫太って魔理沙に何をしたの?」
「あら、あなたも居たのね咲夜」
「ええ、久しぶりね霊夢」
「で、なんで咲夜まで居るの?」
『ほら、この前お詫びをするって言ったろ?その為にお金を稼いだんだけどその時の働き口が紅魔館なんだよ』
「……本当に?」
「ええ、本当よ」
「……よく雇ってもらえたわね」
『まぁ色々あったんだよ』
咲夜さん達に手足を拘束されて尋問されたり、レミリアお嬢様を殺すために紅魔館を爆発させたり、フランちゃんに深い良い話をしたり。
「……そう、咲夜の言った事だから一応は、信じてあげるわ」
あれ?僕の信頼ゼロ?傷付くな~~僕が一方的にデートに誘ったり、僕が酷いことしちゃったまりちゃんを治療してもらったり、縛り付けられた仲だったのに。
少しは、信頼してもいいじゃないか、それとも何?私は誰も信じない的な奴なの?うわ、何その一時代前の中二病。
『……まぁいいや、ほらこれがそのお詫びの品だよ』
「食料ばかりじゃない」
『いやほら、霊夢ちゃんが今何が欲しいかなんて分かる能力なんて僕は持ってないし、だったら場所を取る置物なんかより確実に役立つ食料の方が良いと思ってね』
「そう、一応感謝はしとくわ」
『じゃあ許してくれるかい?』
「それは無理」
『……一応理由を聞かせてよ』
「魔理沙にあんな事したのをゆるせない、それだけよ」
まぁそうだよね、このくらいで霊夢ちゃんが大好きなまりちゃんを傷付けた罪は、消えないか。
『まぁそうだよね、あっそうだどうでもいいけど、トイレ借りていい?』
「……好きにしなさい」
いやーちょうどトイレに行きたくなったんだよね、場所は、前回包丁を取るために家のなかを探し回ったから大丈夫。
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『……で、なんでトイレで待ち構えてるの?紫さん、こんな斬新なエンカウントの仕方なんて初めてなんだけど』
「あら、そんな言い方ないんじゃない?あなたが一瞬惚れた女でしょ?」
『別に惚れてないよ、それとなんかあの時とは、ずいぶんと雰囲気ちがうね?』
「ええ、あの時は妖怪の賢者として威厳を見せなきゃ行けなかったから、それにあなたもずいぶんと幻想郷に馴染んで来たみたいだからね」
『そんな訳ないじゃないか、僕みたいなチュートリアルモンスターがこんな妖怪がそこらじゅうにいる世界に馴染むわけないでしょ?』
「……そんな弱い者の振りはやめたら?鳴無死野叫太改め、宇佐野 新太«うさの あらた» さん?」
「……何処でその名前を知った?」
「あら、私の能力を使えば簡単な事よ」
「あんたの能力?」
「そう、私の能力は『境界を操る程度の能力』この能力で幻想郷と外の世界の境界を操ってあなたの事を調べて来たのよ」
なんだよそのチート能力、勝てるきがしねーよ。
「で、なんであんたは、俺なんかの事調べた訳?俺なんて調べる必要ないでしょ、それに弱い振りじゃなくて本当に俺は弱いぞ」
「あら、そんな事は無いんじゃない?今、私の前で堂々としてる所や、吸血鬼の館を爆発した所、あのイカツイ男性をタコ殴りにしてた所を見るととても弱いとは思えないけど」
「堂々としてるって言ってるけどこんなの見栄を張ってるだけだ、紅魔館の事やイカツイオッサン改めブサイクなオッサン事はただ油断してた所を狙っただけだ」
「イカツイ男性の事はともかく私の前で、しかも私の能力を聞いた後も見栄を張れることや吸血鬼の隙をつけるのは、単純に評価出来るわよ」
「まぁいいや、それで?なんで俺の事を調べたんだ?」
「それは単純に興味が湧いたからよ」
「俺に?」
「そう、とても強いかと聞かれれば肯定出来ないけど決して弱くない、そんなあなたがなぜ故にそんな弱い者の振りをするかが気になったのよ」
「それで?なにか分かったのかよ」
「いいえ、特には」
は?なんじゃそりゃ?
「だからこうして会いに来たのよ」
「なんだよそれ、全然役に立たなかったじゃんその能力」
「正確に言うわ、どれも原因になりそうな事ばかりで決定的な事が分からなかったのよ、それで?どうしてそんなに弱い振りをするの?正直今のあなたの方が何倍も素敵なのだけれど」
「そんなの簡単だよ、ある漫画をみてその中の登場人物が括弧良かったからだよ」
「……それだけなの?」
「ああ」
「……もう少し詳しく教えてくれる?」
「まぁいいか、いいぜ教えてやるよ、ほら俺って何事にも関心がもてないだろ?親が死のうがどうでもいいし、友達とか興味ないし、自分がどんなに不幸でも気にしない、そんなんだから俺、昔苛められてたんだよ。今となったらどうでもいいけど、昔は結構気にしててね、ほら殴られたりしたら痛いだろ?だから嫌だったんだ」
「そこからどう繋がったら今のあなたになるの?」
「まぁ話は最後まで聞け、それでな俺はある漫画に出会ったんだ」
「その中の登場人物の一人にな俺よりも明らかに不幸で惨めで弱い人がいたんだよ、それでもその人はただ勝つ為に頑張ってたんだ、……まぁ戦い方が負ける事を前提で戦ってるようなもんなんだけど」
「それがすげー括弧良かったんだよ」
あーあ、紫さんにみっともない所見せちゃったよ、直ぐにまた括弧つけないとね。
『だから、僕は話す時も何時でも括弧付けているんだ、わかってくれたかな?』
「なるほど、つまり大した理由はないと言う事ね」
『まぁそういう事になるね、ごめんね無駄足踏ませて』
「……なんだあなたちゃんと興味も関心も持てるんじゃないの」
紫さんが何か言った気がしたけどぼそぼそ言ってたので聞こえなかった。
まぁ紫さんが何を言ったかなんて僕には関係のないことだ。
今度、番外編で叫太君の紅魔館の生活を書いてみようと思います。
まぁリアルが少し落ち着いたらだけど
では、また次回