後ちょっとで全部載っけられる!載っけ終わったら次話考えないと……まぁティンってくれば一瞬なんですけど……
載っけ終わる前にティンってきてほしい…
そんなわけでお残しは許しまへんで?
一年の全生徒が山奥の合宿所で毎日過酷な料理の試練を課され、合格点に届かなければ即退学を言い渡される『友情とふれあいの宿泊研修』なんて謳ってるけどその実態は、『無情の篩い落とし宿泊研修』だ。文字だけ見れば物騒だが、要するに試練受けて、合格点出す、出せなかったら、即退学……うん、まんまだな……。
そして何故か俺の眼の前で寸劇が、
田所「みんな……今までありがとう」ガクッ
吉野「恵ぃーーー!!!」
うん、吉野は……演技下手だな。演技下手なやつのこと何っていうんだっけ……あ、そうだ。
八幡「大根だ」
吉野「ちょっと比企谷、私のどこが大根なのよ!」
八幡「え!?ど、どうして俺が考えていたことがわかったんだ……」驚愕
吉野「思いっきり口に出てたよ!」
まじか……。はぁ……、また出ちゃったのか。これは良くアリス達の前でやっちゃって怒られたなぁ。新戸なんて殴ってきそうな勢いだったし……。あ、そういえば吉野……やっべ、怒ってる。ここはよし、アレだ。こういう場合場を和ませる魔法の言葉。
八幡「てへぺろ」ウィンク
吉野「しねぇぇ!!」ドガ
八幡「ぐぇ……」バタン
いくら俺のウィンクがキモくたって殴る必要はねぇだろ。……いや、あったな、うん。キモすぎたんだな。
田所「悠姫ちゃんと比企谷くんは余裕そうだね……。でも私は……みんなありがとう」チーン
そして田所も俺と同じく倒れた。
吉野「め、恵ぃ!!!も、もぅ!比企谷のせいだからね!」どご
さらにもう一発食らった。……っていうか、何故俺のせいなんだ。ゆ、幸平……助けて……くれ。
創真「ふむふむ、トランプや将棋は持ってける。携帯ゲーム機はだめと……風呂の時間短すぎじゃねぇか?」
何してんだよ……そんなどうでもいいこと調べてるなら助けてくれよ……。
この後、吉野が幸平が旅支度気分を出してるのに気づきツッコミを入れたところ、幸平の発言によりどんよりしていた雰囲気が一気になくなり、いつもの極星の雰囲気に戻った。……吉野、泣く子も黙る極星勢ってなんだよ……。
ん?俺?めっちゃ楽しみだから。何故かって?もしかしたら会えるからな。今回は来てくれたりしないのかなぁ……。まぁ忙しいと思うしないか。まぁ銀さんと会えるのは楽しみだな。
そして月日が経ち、宿泊研修3日前の夜。俺は自室のベッドで毎日恒例のアリスと長電話をしていた。
アリス『でね!えりなったらまた私に嫌がらせしてきたのよ!』
八幡「いや、多分原因おまえだろ」
アリス『まっ!八幡くんは私を疑うの?もう絶交よ!いやなら謝ってちょうだい!』
八幡「すみませんでした……これでいいか?」
アリス『誠意がまったく伝わってこないけどまぁいいわ。それでねry』
アリスがひたすら話して俺が相槌を打つ。そして偶に俺が話題を出し、またアリスがひたすら話す。それを繰り返すのが俺とアリスの長電話だ。なんで俺が話題を出すのかって?そうしないとアリスが心配した声で『ごめんね私ばっかりはなしちゃってつまんなかったわよね……』って言い、ぐずり始める。はぁ……、相変わらず面倒な性格なんだよなぁ。まぁそこがかわ……って、俺は何考えてるんだ。
そして俺が変な考えをかき消しているとアリスが声をかけてきた。やっべ。
八幡「す、すまん考え事してた」
アリス『もぅ!心配したじゃない!』
八幡「本当すまん。それで何の話だっけ?」
アリス『もぅ!聞いててよね!話ってのはお爺様がね、明日先にホテルに行って先生方の手伝いをしてくれって』
八幡「はぁ?ん……まぁ後で爺ちゃんに連絡しとくか」
アリス『わかったわ!あ、そろそろ寝ないとお肌が悪くなるから今日はここでおしまいね!』
八幡「わかった……んじゃおやすみ」
アリス『おやすみなさい♪』ぷつん
アリスとの電話が終わり、爺ちゃんに連絡を入れる前に一息つこうと自室のベットから立ち上がり厨房に向かおうとすると、カマクラが足元に擦り寄ってきた。
かまくら「なーお」すりすり
八幡「ん?おまえも行くか?」
かまくら「…………」ぐぅ〜
八幡「腹減ってたんか……はぁ、本当は今の時間に食わせちゃ体に悪るいが今日は特別だぞ」
かまくら「なー!!」
八幡「んじゃいくぞ」
そして俺はかまくらを抱き上げ厨房に向かった。例のごとく丸井の部屋が喧しかったが無視して厨房に行った。
八幡「よっと、美味しいがわらんが食え」
かまくら「にゃうん♪」パクパク
八幡「っと……コーヒーコーヒー。苦いの苦手なんだよなぁ。まぁ普通にうまいからいいか」
そして俺が作った飯を美味しそうに食ってるかまくらを見ながららコーヒーを飲み一息ついた……。
そして俺はその場で爺ちゃんの部屋の固定機に電話した。
八幡「もしもし爺ちゃん?」
仙座衛門『八幡か!こんな遅くにどうしたんじゃ?』
八幡「アリスから聞いのですけど、なんで先に俺だけ行かないといけないんですか?」
仙座衛門『手伝いって多分聞かされてるだろう。だが、もう一つ理由があるんじゃ』
八幡「?」
仙座衛門『毎回ゲストとして読んでいる卒業生達の要望だ』
八幡「そうなんですか……んで、卒業生って誰ですか?」
仙座衛門『聞いて喜べ八幡、四宮達じゃ』
八幡「…………まじで?」
仙座衛門『まじじゃ』
八幡「わ、わっかりました。明日どこに行けばいいんですか?」
仙座衛門『反応が薄いのぉ……。もしかしいやだったか?』
八幡「全然いやじゃないです!!」
仙座衛門『な、ならいいんだが。場所は心配せんで良い、朝早くにリムジンを向かわせる』
八幡「わかりました……夜遅く電話してすみません……では」
仙座衛門『ちょっと待て八幡』
八幡「?」
仙座衛門『なぜ堅苦しく話してるのだ?』
八幡「あ、あぁ……爺ちゃんはここの学園の総帥で俺は生徒なんですよ?だからそこらへんの関係をしっかりとしとかないとダメかなぁって思いまして」
仙座衛門『そうかそうか……だがそれはやめるのじゃ!』
八幡「な、なんでですか?」
仙座衛門『義孫が離れてくようでなんか寂しい』
八幡「おやすみ爺ちゃん」ぷつん
ちょっとあの強面の顔であのセリフを言われたら誰だって電話切りたくなるだろ。次からは普通に話すからな爺ちゃん……。
そんなことはどうでもいい。四宮先輩達に会える!!!!!!うっわー楽しみだわ!四宮先輩とはもう8年近く会ってないし他の先輩方も本当に偶にしか会えないからまじで嬉しい……!
よし今日は早く寝よ……楽しみだ……ってもう結構夜遅かった。俺のドジっ子ー。
そして俺はかまくらを抱き上げ急いで自室に向かい横になった……が、
八幡「寝れねぇ……」
***
翌日
あの後眠れなかった俺は、ふみ緒さんに明日からの事を伝えておいた。んで、ついでに俺のいない間、かまくらの面倒を見てもらうようお願いした。そして今まさに俺の眼の前にリムジンが……、
執事「比企谷様お迎えにあがりました」
八幡「う……うす」
これは毎回慣れない。毎回面と向かって様つけで呼ばれるのは何かこそばゆい……。
執事「それでは向かいましょう」
八幡「はい」
そして執事さんは運転席に向かい俺はリムジンに乗り込んだ。
ゴソゴソ
八幡「?」
執事「どうかなさいましたか?」
八幡「い、いえ……気のせいでした……ふぁ〜」
昨日楽しみで眠れなかった分、どっと眠気が出てきた。ミラー越しに執事さんを見るとニコッと笑ってきた。これは寝てもよろしいですよってことだ。うん、この人との意思疎通完璧だな……。
そして俺は執事さんに会釈をして眠りについた……。
起きてみると見慣れたホテルに……ではなく、どう見ても空港だった……。
八幡「あ、あの……」
執事「おはようございます比企谷様」
八幡「あ、あの……ここって」
執事「はい、羽田空港です」
八幡「あ、あの……ホテルに行くのでは?」
執事「いえ、極星寮に比企谷様を迎えにいった後羽田空港に行き四宮様達の迎えに行くように
仙座衛門様から伺っております」
八幡「そ、そうなんですか……」
執事「それでは中へと向かいましょう」
八幡「あ、それなんですが……」
執事「どうないましたか?」
八幡「執事さんはここで待機しててもらってもよろしいでしょうか?」
執事「?それは比企谷様が四宮様達のお迎えに向かうということでよろしいでしょうか?」
八幡「そうです」
執事「……いいですけど……理由を伺ってもよろしいですか?」
八幡「あ、な、なんとなくです」汗
執事「そうですか……わかりました……それではよろしくお願いします」ぺこ
八幡「うす」
そして俺は空港の中に入り、四宮先輩達を探しに行った。そして言えない……執事さんと一緒に歩くと100%目立ってしまう。俺は目立つことは嫌いだ……だから……ごめんなさい執事さん。
まぁ気を取り直して四宮先輩達を探す。俺はドキドキしながらあっちこっち歩き回った……。
そして……、
??「よう、ハチ。8年ぶりだな」
八幡「うす、四宮先輩」
俺の憧れの存在、四宮先輩との8年ぶりの再会だ。俺は今の心情を表に出さないように堪えていた。そんな中、気づいてしまった。
目の前の四宮先輩の顔が引きつっている……。
八幡「ど、どうしたんですか?」
四宮「……おいハチ」ギロ
八幡「は、はい?」ガクガク
俺なんか怒らせることしたか?なんで青筋たってんの?なんで手コキコキならしてんの?え?……えぇ!?
四宮「何故だ……?」
八幡「?」
四宮「何故昔みたいに呼ばないんだぁ!!!」
さすがにあのクールな四宮先輩が声を上げるのはびっくりしたが、まぁ昔も何かと声を張り上げてたので珍しくはないな。それにしてもなんでここまで怒ってるんだ?……いや、これは俺が他の先輩方の呼び名を変え始めた時の先輩方の反応だ。特にあの3人はひどかったな。水原先輩怖いし、乾先輩泣くし、梧桐田先輩は絶望の表情になってたな……。はぁ……、あの時納得させるの面倒だったな。あ、一番面倒だった人忘れてた……まぁこれはあの人と再会してから話そう。
まぁそれより事情説明だ。
八幡「あ、あのですね……流石に俺も高校生なので四ノ兄って呼ぶのは恥ずかしいです」
四宮「それはなんとなくわかる……」
八幡「ならいいんじゃないですか?他の先輩方も〇〇先輩って呼んでますし」
四宮「はぁ……何にもわかってねぇ」
八幡「?」
四宮「弟みたいに扱ってきたお前にいきなり呼び方変えられてんだぞ?しかもグレード的に下な奴だ……傷つくだろ」
八幡「……………」ヒキ
四宮「なんだハチ引いてんのか?」
八幡「しょ、正直……」
四宮「はぁ……本当はここでアイアンクローしてやるつもりだったが……とりあえず言っとくぞ?」
八幡「はい?」
四宮「呼び方を戻せ」ニコ
八幡「い、いやで……うがぁっ!?」
メキメキメキメキメキメキ
四宮「呼ぶって言うまでやり続けるからな」
八幡「い、いやでぇぇイダダダダダダッ!!!」
四宮「……はぁ、もういい。……昔みたいに呼べとは言わない。だが少し納得がいかねぇ……だから俺のワガママに少し付き合ってくれや」メキメキ
八幡「そ、そんなぁ……」メキメキ
四宮「大丈夫、昔よりでかくなってるし耐えきれるさ……だからいくぞ!!!」ゴキ
八幡「あっ……」
ここからの記憶はない……………あるのはあっ、まずたって顔をしている俺の憧れの人だった。でもさぁ、今回はやりすぎじゃないですかね四ノ兄ぃ……。
八幡が気絶した後、タイミングが悪くある2人がその現場を見ていた。
水原「四宮……殺す」ギロ
ドナート「四宮さん……やりすぎはダメだっていつも言ってましたよね?今回ばかりは許せません」
四宮「ちょ、待て話をまず聞け!」汗
水原「先にホテルにいる日向子にも伝えといた……。とりあえずここだと目立つから外でゆっくり……」
四宮「は、話を聞けって」
水原「無理」ニコ
この後男の悲鳴が聞こえたのは言うまでもない……。
***
ふにゅう
何だこの柔らかい感触……俺はこの感触を確かめるためうっすらと目を開けた……するとそこには、
水原「…………」ジー
はい、冬ねぇがいました。……あ、いつもの癖で冬ねぇって呼んじまった。てか、何でこんな顔近いんだ?なんで俺の顔の上にあるんだ?っていうかこれ水原先輩の膝の上?やっべぇ柔らけぇ……。どれくらいって?スポンジケーキのように柔らかくてスフレのように弾む……うん変態だな俺……。
水原「あ、起きた」
八幡「お、おはようございます水原先輩」
水原「……おはようハチ。でも、いつも思うんだけど昔の呼び方で呼んでくれない?」
八幡「…………恥ずかしいです」
水原「そこをなんとか……」
八幡「…………冬ねぇ」
水原「っ!…………ハチありがとう」ニコ
八幡「ど、どういたしまして」ぷい
水原「ふふ、照れてる」
八幡「う、うるさい……です」
水原「相変わらず可愛い」
八幡「あぁ……」悶え
ドナート「微笑ましいです!」
関守「だな」
四宮「納得いかねぇ……」ボロボロ
続く
誤字脱字等ありましたらコメントお願いします。
四ノ宮シェフのキャラ崩壊はホント申し訳ないと思っています。が、変えるつもりもないので……後あのキャラ崩壊はあくまでも八幡の前でしか起こらないので大丈夫だと思います!
お粗末様でした