クロスオーバー苦手な方はブラウザーバックを推奨しています。
そろそろpixivの方で修正を反映させないと……きゃー面倒くさいですなぁ……やらないとだめですよね……いや、pixivで載ってる奴を全て投稿した後修正しましょうそうしよう!
ってなわけでおあがりよ
食戟当日
俺は今、幸平が水戸と食戟をする会場にいる。会場はほぼ満員でこれから始まる食戟を今か今かと待ちわびていた。ここで一つ面倒な点がある。
ヴーヴー
はい携帯が鳴り止まないんです。相手はえりなの秘書の新戸だ。最初はメールで『えりな様が呼んでいる至急VIP用観覧室にこい』って、俺は移動するのが面倒なので周りがうるさすぎて気づかなかったよ作戦を実行している。だが、新戸も長い付き合いなので俺がこういう手段を取るのをわかっていてメールを連続に送ってきている。10分無視していたら新戸からのメールが来なくなった。これで一安心だと思い携帯から目を離した瞬間べつの差し出し人からメールがきた。
えりな『緋沙子が携帯を見ながら涙目になってるんだけどあなた何かした?』
はい、これは流石にやりすぎたと思い通常の何倍もの早さでメールを打ち新戸に送った。5分経った辺りに返信が来た。
新戸『早く来て』
そして俺はこのメールを見た途端に全速力でVIP用観覧室に向かった。
俺がVIP用観覧室につく頃には幸平と水戸が入場しており、観客席は絶賛、幸平をブーイング中だ。だがなぁ、今の俺はそんなん気になんねぇ。何故なら、
新戸「だいたい八幡は面倒くさがりにも程があるry」
この前の俺とえりなみたいになっています。違うのは俺が正座させられてるってことだ……えりなは一応あたふたしている。
えりな「ひ、緋沙子、そろそろ食戟を見ましょ?」あたふた
新戸「はっ……す、すみません」ぺこ
えりな「別にいいのよ、それに八幡が大事な友達を無視すんのが悪いのだから」
八幡「友達……なのか?」
新戸「ち、ちがうのか?」
おーい、なんで悲しい顔してんだ?そういえば昔えりなにも同じようなこと言って半泣きされたな。確かこういう時は……、
八幡「違わねぇが俺はお前のこと大事な家族だと思ってるんだが……友達なのか……」
よし、ミッションコンプリート俺まじクール。俺は心の中でそう呟き新戸の方を見てみたら、
新戸「か、家族……わ、私と八幡はそういう関係……なの……か////」
真っ赤になって怒ってました。思い出したけどえりなにこれやったら今の新戸同様怒ったな……。
えりな「ちょちょちょっ、ごほん。ちょっと緋沙子こっちに来て」
新戸「ふぁいえりなしゃまー」ふわふわ
なんか新戸の歩き方がめっちゃふわふわしてるんだが、俺の前でゆるゆりすんのか?どうぞ!
俺がそう馬鹿なことを思ってる中、新戸がえりなの元に着くとえりなが俺に聞こえないぐらいの声で新戸に何か言ったらしい。
新戸「なっ!そそそそうなんですか////」
えりな「そうよ、八幡は昔からそうなの……平気でああいうこと言うの……しかも無自覚」
新戸「ぐっ……(私だけ浮かれて恥ずかしい)」
八幡「お、お前ら大丈夫なの……か?」
新戸えりな「「大丈夫よ!!」」
八幡「えー」
この後、えりながこんなことをしてる場合ではないわって言って会場を見始めた。
モブ♂「え、えりな様!!」
モブ♀「ひ、比企谷さんもいる!!」
モブ♂「そんじゃあ比企谷さんも薙切えりなの勢力にはいったってことか!」
とモブが騒いでたの言うまでもない。
そうこうしているうちにあざと腹黒司会者の説明が終わり開戦の合図を待つだけになった。
うらら「では双方調理台に!それでは参りましょう!舌の上の大一番食戟ー開戦!!!!」
そして食戟が始まった。
食戟が始まり双方が調理に入った。先に動いたのは水戸だ。水戸はA5牛をだしクレバーナイフで豪快かつ繊細に切り始めたのだ。
八幡「なんつー馬鹿力だよ」
えりな「ふふ……それが彼女の持ち味よ」
そう言うえりなは少し微笑んでいた。悪い笑顔で……。その笑顔を見た途端何かまだあると俺はわかった。
八幡「えりな……あいつはあれだけじゃないんだろ?」
えりな「そうよ」
そう言うと、えりなは水戸の調理台を指差した。
水戸はオーブンから肉を出し、細長いものを出してそれを差し込み、引き出し唇に当てた。
えりな「彼女の真骨頂はあのパワーだと思われがちなのだけど本当はその逆で繊細さにあるの」
そう言うとえりなはペラペラと豆知識っぽいのを語り始めた。隣の新戸を見てみると『なるほどー』って感心していた……。
えりな「八幡には聞こえなくて?あの肉のソナタを!」
八幡「……まぁ肉に関してはスゲェと思った」
えりな「?」
八幡「だが今回は丼だ。どれだけ肉が美味くても一椀で収まってなければ丼ではない。まぁそれは幸平が証明してくれるさ」
俺はそう言うと幸平の調理台を見る。
えりな「ふんっ八幡はあの男の肩を持つっていうの?」
八幡「あぁ」
えりな「ふーん……なら賭けをしましょう」
八幡「賭け?」
えりな「えぇ、もし幸平創真が負けたら貴方は私の下につくこと」
八幡「…………いいだろう、お前が負けたら?」
えりな「その時は…………な、なんでも聞いてあげる」
新戸「なっえりな様。そんな約束していいんですか!?」
えりな「え、えぇ。彼女は負けないわ」
八幡「わかった……」
そう言い俺は再び幸平の調理台を見た……。
うらら「さぁ間もなく時間です!盛り付けに入ってくださーい!」キャピ
あざと腹黒司会者がそういうと会場中でカントダウンが数えられた……そして、
3
2
1
カーーン
うらら「それまでー。これより審査に入ります両者品を前へ!」
会場中が騒がしくなったと思ったらあざと腹黒……もう面倒なので腹黒司会でいいや。……話を戻して、腹黒司会が出来た品をテーブルに誘導した。その途端会場は静まり返った。
そして先行は……、
水戸「A5和牛のロティ丼だ」
水戸だ……。
審査員3「「「おぉ」」」
俺はまず思った。審査員年上なんだから敬語でいけよ……。
蔵木「カットした肉が一輪の花の様……。こんな美しい丼にお目にかかれるやなんて」
審査員3「「「では」」」
そして、3人の審査員が各々のスピードで食べ始めた……。
尾藤「これだ……このずしりとした旨味がA5の凄み!そしてこの肉……火の角度まで計算されている!」
岡本「そして花弁の下!牛脂とバターで炒めたガーリックライスも絶品!このガーリックライスだけで3杯は食えそうっす」
3人の審査員は水戸の品を絶賛している……が、俺は最後の審査員のセリフで勝ちを確信した……。
そして幸平のターン。
うらら「幸平創真選手!題して何丼でしょうか?」
よしっ幸平やってやれ!かっこいい名前をつけろ!
創真「そだね、名付けて幸平流シャリアピンステーキ丼かな」
はいご一緒に……って、まんまじゃん!!!
えりな「ふふ、シャリアピンステーキ……ね。八幡、ありすに別れを告げてきなさい」フッ
八幡「ふっ、その必要はねぇぞ。それよりお前にどんな恥ずかしいことしてやろっかな」ニヤ
バチバチバチバチ
新戸「えりな様になんてことをしようとしてる」バシ
八幡「いっ……何すんだよ。……まぁ良い。えりな、見てみろよ」にや
えりな「何を今さ……っ!!」
いま審査員は幸平が作ったシャリアピンステーキ丼を勢いよく食べてるところだ。
尾藤「手が止まらん!肉の柔らかさもさることながらたっぷり載せられたみじん玉ねぎ……これが食欲をそそる!!」
今ちょっとえりなを見てみたがあり得ないものを見たときの表情になっていた。
尾藤「このコクは……赤ワイン?ステーキを焼いた後フライパンに赤ワインを投入!残った肉汁を煮詰めてその汁で玉ねぎを炒めてある」
岡本「その上、水溶き片栗粉によってとろみがでているっす!このとろみが肉とご飯に絡んで絡んでたーまんねっす!!」
蔵木「しかも、味を整えているのは焦がし醤油や!焦げをも調味料として深い味に!」
幸平のやつ……この短時間にここまで改良できているとは……末恐ろしい子!
新戸「は、八幡……」ぼそ
新戸がえりなに聞こえない声で俺を呼んできた。
八幡「なんだ?」ぼそ
新戸「も、もしも……水戸が負けたら……え、えりな様じゃなくて……私に……」もじもじ
八幡「却下」
俺は新戸の提案を最後まで聞かずに蹴った。そして三度会場を見た。新戸の事だからえりなを庇おうと提案をしてきたのだろうがそれじゃあ意味がない。
尾藤「食えば食うほど腹が減るような……無限に食えそうな気さえするのは何故だ!?まだ何か秘密が隠れているのか!?」
創真「その仕掛けは米にある。その丼のご飯は手製のねり梅を混ぜたさっぱり梅風味飯だ!」
尾藤「なるほど!この後を引くさっぱり感は梅か!」
そして審査員は料理の詳細を長らかに語り、語り終わったと思ったらまた幸平の丼をかき込みはじめた。そして……、
岡本「あぁーもう食べ終わっちゃったっす!」
蔵木「おかわりは!?おかわりは出来ますのん!?ロティ丼も見事やったけど、より箸が進むんはこっちの丼!」
審査員の1人がそう言うと水戸が絶望した顔をし始めていた。そこに幸平が歩み寄って行った。
そして例のごとく語り始めたと思ったら、自分の丼を食わせていた?多分幸平のことだから俺の言いたいことを全部言ってくれてると思う。なので俺は俺のやることをすることにした。
八幡「えりな……」
えりな「な、なによ」涙目+ジトメ
八幡「お前が馬鹿にした丼物はお前が信用した肉に勝ったぞ?」
えりな「ふんっ、幸平創真に負けるなんて私の見込み違いだったようね!」
八幡「はぁ……そろそろ敵を作るのはやめないか?」
えりな「敵……ですって?」
八幡「お前は気に入らない研究会を潰しまくってるがよぉ……」
えりな「なっそれは理由があっ……」
八幡「知ってる。お前が狙う理由は自分達の料理を高めようとせず過去の産物に縋るようなところだけだと」
えりな「知ってるならなんで……」
八幡「だがよ……今回は私情が混じってるな」
えりな「っ!」
八幡「多分今回の件はお前が妙に嫌う幸平が関わってるのはわかる。でもな、あそこの部長は少なくともお前が潰してきた研究会よりかはしっかりとやってたと思うぜ?(まぁヘタレだけど)」
えりな「うぅ……だ、だって……」
八幡「だってもクソもねぇんだよ……お前は最近幸平が関わると私情が混じる」
えりな「うぅ……」涙目
少し言い過ぎたとは思わない。えりなは、いささか自分の立場を乱用しすぎている。なので少しだけ訂正しただけだ。
八幡「はぁ……」
いや……すこし慰めるか……。
八幡「だがよえりな」ぽん
えりな「ほぇ?」
八幡「お前はほとんどの行動は正しいんだ。お前が正しい限り俺はお前の味方だ。(まぁ今回は正しいとは思わなかったから敵になったんだがよ)」ナデナデ
えりな「わ、わかった。できるだけ私情を混ぜないようにするわ……」
八幡「あぁそうしろ」
こっちは終わったぞ幸平。……お、そっちも終わったらしいな。アイコンタクトしてきやがった……。
そして、
うらら「それでは投票をお願いします!」
バン!バン!バン!
WINNER
幸平創真
うらら「な、な、何とぉ!勝者は幸平創真!!」
創真「御粗末!!!!」
小西「うぉぉぉお!!幸平ぁ!」
田所「創真くんやったぁ!」
小西さんは泣いて喜び、田所はとびっきりの笑みを浮かべ喜んでいた。そして水戸はというと、
水戸「負けた……このあたしが……」ガク
膝をつき悔しがっていた。だがすぐこちらち視線を送ってきた。そして復活していたえりなは水戸に冷徹な視線を送りその場を立ち去っていった。
それを見た水戸はさらに落ち込んでいた……が、幸平の発言によって立ち直った。フラグを立てるという治療法によって。
八幡「っち」ギロ
モブ♀「ちょっ、ひ、比企谷さんが凄く睨んでる!」
モブ♂「きっと編入生が負けなかったことが悔しいんだろうなぁ……くっそ!」
なぜかモブ達は俺が幸平の敵だと思ってるらしい。まぁリア充は敵だな……うん。
まぁ、こうして食戟では幸平が勝ち食戟は幕を下ろした。あ、そういえば賭けのやつ……まぁ次会った時でいいか。
俺が1人終わった空気を出していた時に会場で小西さんと幸平が会話をしていた。
小西「おめぇは……本当に大した男だぜ。幸平、これからの丼研を担うのはお前しかいねぇ。次期丼研の首領はお前だ幸平!!」
翌日
幸平の可愛いという一言に1人悶々としながら幸平がいるであろう部室……丼研に向かっている。
水戸「は、入るぞ!」
ガララ
小西「おぉ水戸!来たか!」
そこには幸平の姿はなく、変わりに頼りにならない現首領小西さんがいた。
水戸「そ、そういやぁ幸平はまだなんだなっ。あいつが部室こいっていうから仕方なく来たってのに……」もじもじ
小西「えっとそれがー」
幸平『俺入部しないっすけど』
小西『えっ!!』
幸平「えっ?だって見学に来ただけだし……やーでもおかげで丼の新メニューできましたわー」
小西「だそうだ。変わりに比企谷に入ってもらおうと思ったんだがよ、田所によるともうあいつ入部してるらしいんだわ。でもまぁ部費も増えたし俺たちで丼研を盛り上げていこうぜ!」
そう言うと小西さんはキメ顔で水戸の肩を掴みこう言った。
小西「次期丼研の首領はお前だ!にくみ!!」
水戸「るっせぇぇぇえええ!!!肉魅って呼ぶんじゃねぇ!!!!」ズバァァン
小西「ぎゃぁぁああ!!」
こうして水戸は前よりいっそう凶暴化したのであった……。
続く
誤字脱字なんでもいいのでコメントおなしゃす!一つでもいいので言ってもらえたら幸いです。
ってことで
お粗末様!