Sinker   作:サノバビッチ

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会いたくて、会いたくて、震える


福路美穂子の事情(前編)

「うーん、相変わらず美穂子さんのだし巻きは美味しいなあ。何でこんな程良う甘く作れんの?」

「ありがとうございます。特別、工夫をした所というのはないんですけど……」

 

 やはり、竜華さんの好みを把握出来たのが大きいかと。臆面もなく、嬉しさと気恥ずかしさを感じさせる台詞が放たれて、清水谷竜華は頬を赤く染めた。天然という訳ではない、けれども時折ストレートに物を言うところがあるのが福路美穂子という女性であり、竜華はまだそれに馴染めていないのであった。

 

「……ウチの好みって、そんなんいつ調べたん?」

「少しずつですけど、味を変えていたんですよ。何度か食べてもらう内に甘い方が好きなのが分かったので、そこからまた味を調節して、竜華さんの好みを探っていたんです」

 

 言われて思い返してみると、確かに少し前までは味にバラつきがあった。とはいえ美味しいことに変わりはなかったし、毎日作っていれば気分も変わるだろうからとあまり気にしていなかったのだが、どうやらそれは美穂子の策だったようだ。しかし、お弁当を作ってくれるだけでも有難い事なのに、よもや好みの把握までされているとは思わなかった竜華は、最後のだし巻き卵を食べ終えると、真面目な顔を作って美穂子に声を掛ける。

 

「美穂子さん」

「何ですか?」

「ウチ、明日から美穂子さんの分のお弁当作ってくるから。せやし、取り敢えず好きなもん教えてくれるか?」

 

 美穂子は料理上手だ。しかし竜華も年頃の娘として一通りは母親から仕込まれている。彼女の腕には劣るだろうが、それはこれから培えばいい。受けた恩は返さねばならない、それが一飯なら猶更だ。

 

「えーと……それじゃあ、鳥の塩焼きをお願いします」

「鳥の塩焼きな。分かった、頑張って作ってくるわ」

 

 作ったことはある。そんなに難しいものではない。美穂子はあまり濃いものを好みそうにないイメージがあるから、最初は薄味で作るか──明日のことを考えつつ、竜華は一口サイズのハンバーグを口に運ぶ。少し顔が緩んだ。

 

 

 

 昨年の冬に行われたプロ麻雀ドラフト会議。世間の注目は団体三連覇こそ逃したものの、個人ではインターハイとコクマを制して高校六冠を達成した宮永照に向けられていたが、それで他の同期選手が割を食ったかといえば、そうでもない。

 確かに、宮永照はかの小鍛治健夜、三尋木咏も成し得なかった個人六冠を達成した。しかし一方で、今年のインターハイとコクマでは苦闘する場面が目立った彼女の姿に、所謂“絶対性”が弱くなってしまったと指摘する声が少なからずあった。彼女の存在が同期を含む多くの高校生達の目標となり、実力の向上に大きく寄与したのは間違いないが、それが彼女自身の実力の向上には繋がっていないというのだ。突っ込んで言えば、力量そのものは高校一年時と然程変わっていない、雀士としてほぼ完成された“伸びしろ”があまりない選手なのかもしれない、と。とても夏前までプロで幾つタイトルが取れるか、なんて議論が交わされていた雀士とは思えない評論であるが、彼女が高校三年間で磨き上げた“絶対王者”の看板の大きさを物語っているとも言えよう。

 

 事実、東日本リーグの覇者横浜ロードスターズや地元東京セントラルガナーズ、西日本リーグのロッソステラ安芸、薩摩オラクルファイターズ等、東西を問わず宮永照の一位指名を公言するチームは多数あり、本人も指名されれば何処でも、というスタンスを崩さなかった為、当日は荒れるのではないか、という予想が大方を占めていた。

 

 しかし蓋を開けてみれば、ドラフト当日に波乱を巻き起こしたのは宮永照ではなく、そこに全くと言っていい程絡んでいなかったあるチームが発端だった。

 名を京都パープルローズ。日本に存在するプロ麻雀チームとしては三番目に誕生した古いチームで、近年は即戦力と成り得る大学生や実業団出身の選手の獲得が多く、特にここ五年は高校生の獲得がなく、宮永照の獲得に関しても「検討していない」とオーナー自ら明言したことから、今年も例年通りかと思われていた一位指名選手の名前が読み上げられた瞬間、会場は既に八チームから指名されていた宮永照以上の騒めきが起きた。

 

 千里山女子高校、十八歳、清水谷竜華。

 

 一位指名に高校生というのはさして珍しいことではない。問題はそれを行ったのが京都であること、そして清水谷竜華を指名したのは京都で二チーム目、他に指名したのは千里山女子高校のある北大阪に本拠を置くハロームーン梅田。そう、京都は将来のフランチャイズプレイヤーと成り得る選手を掻っ攫いに掛かったのである。

 勿論、京都も関西圏であるから全く関係がない訳でもない。しかし、地元色が強いのは梅田の方で、内々ではあるが指名挨拶まで済ませている。他のチームもリストには載せていたが、他ならぬ地元チームが一位指名を決めていたとあっては、交渉も難航するだろうと見越して回避していた。そんな中で発表された指名内容は正しく奇襲そのものであり、実際梅田の首脳陣は名前が読み上げられた瞬間目を見開いて驚いていたのが記録されている。

 

 とまれ、競合してしまったからには避けて通れないのがくじ引きだ。史上最多十五チームから指名された宮永照の交渉権を東京が獲得したのを皮切りに始まった抽選のラストは、二チームから指名を受けた清水谷竜華。涼しい顔の京都に対し、動揺の色が濃い梅田。それが運気に影響したか、交渉権獲得のくじを掲げたのは京都。直ぐ様駆け寄る報道陣に指名を意図を問われたオーナーは、

 

「この為にチームを作って来た」

「人気選手はいる。けれどチームの顔、スターと成り得る資質を持つのはやはり高校生の選手」

「彼女にはその資質がある」

 

 と、チーム戦略に則ったものであると説明。高校に用意された会見場でこれを聞いた清水谷は「評価は嬉しいですけど、少し考えたいです」と整理しきれていない様子であったが、翌日には京都への入団を正式に発表している。

 

 その後、京都は二巡目指名にて地元の大学生選手を指名。清水谷が特別なだけでやっぱり京都はこの路線か、と息を抜いた関係者が度肝を抜かれたのは三巡目指名でのこと。

 

 風越女子高校、十八歳、福路美穂子。

 

 今度は佐久の首脳陣が立ち上がって京都の席を見た。報道陣は二人目となる高校生の指名に色めき立ち、直ぐに彼女の資料を洗いだしに掛かった。福路は今年団体戦こそ清澄と竜門渕の前に涙を飲んだものの、個人では予選を一位で通過、本戦でもインターハイで総合五位、コクマでは決勝卓に進出して三位に輝くなど、近年全国の舞台では結果を残せていなかった風越女子の名を再び世に知らしめていた。そんな彼女の存在を地元チームが見逃す筈もなく、他の指名との兼ね合いもあったがそれでも三巡目での指名で誠意を示す予定だった。しかし、現実は指名順の関係で佐久に先んじた京都が福路の交渉権を獲得。佐久は将来の主力と見込んでいた選手を逃した形となった。

 

 京都はこれで指名を終了。高校生二人、大学生一人と十年振りに指名選手の平均年齢が二十歳を切るフレッシュ振り。近年優勝争いを演じながらも栄冠には届いていなかったが、若い選手の加入でチームにも刺激が生まれる。来季は期待してください。今回のドラフトで最も注目を集めたオーナーは満足気な表情で言い切ると、悠々と会場を後にした。

 

 

 

「私が、プロに?」

「京都が三位で、だそうだ。マスコミには明日会見を開くと言ってある。先ずはお前の意思を確認しなくちゃならんからな」

 

 ドラフト当日。学び舎にて常と変わりなく授業を受けていた美穂子は、呼び出された先で先日まで所属していた風越麻雀部にてコーチを務める久保貴子より、自分がドラフトで指名されたことを告げられた。

 

「取り敢えず、指名されたことで心境に変化はあるか?」

「突然過ぎて、まだ、飲み込めていなくて……」

「そりゃそうか。お前、元々進学希望だったもんな」

 

 美穂子は今年の活躍が評価され、地元のみならず関東や関西、九州など全国各地の大学から推薦入学の話が舞い込んでおり、実業団からの誘いもあったものの、進学を第一に考えていた。そこへ突然やってきたドラフト指名の話は青天の霹靂と言う他なく、急に問われても何と答えていいか、分からなかった。

 

「学校側としては、どっちでもいい。プロに行ってくれれば良い宣伝になるし、進学しても実績としては上々だ。お前は成績がいいから何処へ行っても困らんが、その辺りが不安な奴もいるしな」

 

 ふと、美穂子の頭に自分をよく慕ってくれている後輩の姿が過る。キャプテンを引き継いで暫く経ち、他の部員からも頑張ってくれていますよと労われている、けれど訪問する度に目の前のコーチに怒られている猫っぽい後輩の姿を。そういえば、期末テストに向けて色々と教えてあげたけれど、大丈夫だったんだろうか……。

 

「福路?」

「あっ、すいません、お話中に」

「気にするな。今回の事は本当に突然だったし、お前の人生を左右することでもある。明日会見を開くと言ったが、結論を焦る必要はない。じっくり考えて、決めることだ」

「そう、ですね。あの、コーチ」

「何だ?」

「私は、プロで戦えると思いますか?」

 

 質問、というよりは確認に近かった。指名されたということは、プロの目から見て戦力になると判断されたということ。それが間違っているとは言わない、プロで戦えると評価されたことは嬉しい。けれど、美穂子は自分でそれを肯定出来るものを持っていなかった。インターハイも、コクマも、届かなったのだ。福路美穂子の高校麻雀は差を感じたまま終わったのだ。強くなった、活躍したと言われ続けてきたけれども、その実感はまるで湧かなかった。この問いを自問することは出来ない。答えられるのは、風越女子に入って以来指導を受けてきた久保貴子の他に居なかった。

 美穂子からの問いに目を細め、視線を合わせてじっと見つめていた貴子は、やがて視線を外し、長くなるぞと前置きして、話し始めた。

 

「……お前は、私が初めて、引退まで指導した初めての人間だ。二年前、入学したばかりのお前の麻雀を見て、これからはコイツが中心になるとハッキリ分かった。高校と大学の七年の間に、今プロになっている連中と打った時と同じ印象をお前に持ったからだ。勿論、アイツらと比べて力量は足りてなかったが、それは鍛えればいいだけの話。実際、お前はあっという間に実力をつけて一年ながらレギュラーになった。インターハイでも、コクマでも、足りないながらに全国の猛者に抗うお前を見て、自分の見込みが正しかったと思ったもんさ」

 

 ポツポツと、絞り出す様に語る貴子は、美穂子がこれまでに見た事がない程、弱々しく見えた。何か、堪え難い何かを押し留めているような、そんな雰囲気があった。

 

「けど去年、龍門渕が現れた時、私は自分の指導力に愕然としたよ。アイツらと戦えてたのはお前だけ、他は相手の力量に驚いて、慌てて、実力の半分も発揮出来ないまま無様に負けた。私の檄なんて何の意味も為さなかった。チームの不調を引き摺ってかお前を含めて個人戦でも振るわなくて、結局誰も全国まで辿り着けなかったしな。悔しかったよ、ああいう連中と戦う為にお前らを鍛えてきた筈なのに」

 

 私は何の役にも立たなかった。俯いて語る貴子の言葉を美穂子は否定しようとして、伸びてきた掌に押し止められた。最後まで聞けと、伝える様に。

 

「どうやったらお前らを晴れの舞台に立たせてやれるか、考えて考えて、私は鬼になることにした。常日頃からプレッシャーをかけることで、勝ちに満足させないことで勝つことへの意識を徹底させることにした。風越なら全国に行ける、そういう驕りを一掃する為にだ。私も含めてな」

 

 その言葉で美穂子はある事に思い至る。風越は去年龍門渕に敗れるまで全国の切符を手にし続けてきた。その始まりは久保貴子の世代であり、今に続く“名門”の看板を確固たるものにしたのは他ならぬ彼女の活躍があったからだ。彼女らが作り、その後輩が守り続けた伝統に彼女自身の手で泥を塗ってしまった。

 

「お前が部員の総意でキャプテンになった時、丁度良いと思った。酸いも甘いも知ったお前が名実共に部員を引っ張る立場になった、これで全国に行けなかったら──コーチを辞めよう、ってな」

「っ! それは、」

「いや、コーチは続けるよ。続けるから、もう少しだけ、話させろ」

 

 思わず浮いた腰をソファに落としたが、落ち着かない。看過出来る言葉ではなかった。美穂子にとって、久保貴子とは恩師である。今日こんな席を設けるに至ったのも、他ならぬ彼女の指導あってのことだ。団体では今年も全国を逃してしまったが、それは彼女の力不足ではなく、同じ轍を踏んでしまった自分達の──

 

「まあとにかく、そういう決意を持って、一年間お前達を指導してきた。池田にはキツく当たっちまったが、アイツはエンジンが掛かるのが遅いし、常に発破かけとかねえと怠けるからな。けど全然へこたれなかったし、アイツを通して、ただ勝てばいいんじゃなく、最後まで油断するな、勝ちにこだわれと言い続けることが出来た。アイツが居なかったら私の方が先に折れてたな、きっと。

 

「で、いざ予選に入ってみれば今年は龍門渕だけじゃなく清澄、鶴賀と初出場なのに侮れないって面子が揃った。龍門渕に対しては去年の経験値がある分、決してヒケを取らない。他の二校もそれは同じだ、って考えてたんだが……結局負けちまった。お前らは私の教えを実践してくれたが、負けた。私達も強くなったが、周りはそれ以上だった訳だ。悔しさもあったが、去年程じゃない。尽くして負けた、素直にそう思えたからな」

 

 自然に、貴子の顔が少し微笑んだのを見て、美穂子は少し懐かしかった。去年、県予選で敗れるまではちょくちょく見ていた顔だ。あの時からずっと、彼女は鬼であった。けれど今、その仮面がほんの少し剥がれている。

 

「そして、個人戦では去年と違ってお前らはちゃんと気持ちを切り替えて戦えていた。お前は一位で予選を通過したし、他の連中もしっかり自分の麻雀が出来ていた。あん時はキチンと言えなかったが、お前らはよくやった、よくやってたよ」

 

 褒め言葉。彼女の口からは暫く聞いていなかったものだ。

 

「なあ福路。私はな、人に教えるのは好きだが、コーチには向いてないと思ってる」

「そんなことありません、コーチは」

「お前に教えた“人読み”の仕方、モノに出来たのお前だけなんだよ。そんなに難しいことじゃないと思って色んな奴に教えてきたが、私が満足出来るレベルになったのはお前だけだからな」

 

 最初にお前がすんなりといったもんだから、私が調子に乗った所為もあるかもしれないけどな。笑う姿に気負いはない、本心なのだろう。だが、それならば尚の事。

 

「……前置きが長くなっちまったが、此処に来てからずっとお前を見てきたからハッキリと言える。お前はプロで戦える人間だよ。難事があっても立ち向かって、折れずに前へ進める人間だからな。私はプロの舞台から逃げちまったが、お前ならきっとやれるさ」

 

 だからもう少し自分を信用しろ。それが締めの言葉だったようで、貴子は前に傾けていた体をソファに沈ませた。少し顔が赤くなっている、柄にもないことを言った、そう思っているんだろう。コーチはしっかり話してくれた、ならばこちらもしっかり伝えなければ。

 

「あの、コーチ」

「何だよ、もう何も出ねえぞ」

「私は、コーチの指導のおかげで強くなれた。そのことは確信を持って言えます。コーチが居たから、コーチが教えてくれたから、私はプロで戦える雀士になれたと、胸を張って言えます」

 

 すん。何かを啜る音が聞こえた。天を仰いだ貴子が腕を顔に押し当てている。少し震えてもいる。深呼吸を繰り返しているが、あまり効果は無さそうだ。

 

「ありがとよ、福路」

「こちらこそ、コーチ」

「あたしもありがとうございますコォォチィッ!」

 

 ガラッと。応接室の扉を開けて勢いよく中に入ってきたのは風越女子麻雀部の新キャプテン、池田華菜だった。彼女の手には美穂子のスクールバックが握られていて、華菜が貴子に抱き着いた勢いでぐるっと一回転した。

 

「テメッ、池田ァァッ! お前、何でここに!」

「来年は、来年こそはあたしらが監督を全国へ連れてってみせますんで! キャプテンが居なくてもやれるっとこお見せしますんでっ!」

「いいから離せこの野郎!」

 

 先程までのしんみりした空気は何処へやら、華菜の登場で貴子の調子は戻ってしまったが、ここ一年やられるばかりだった華菜が貴子を焦らせているのは凄く貴重なので、もう少し見ていようと美穂子は静観の構えを取ろうとするが、

 

「福路、見てねえでコイツ離すの手伝え!」

「──わかりました。ほら華菜、コーチが困ってるから、早く離れて」

「うゆ、コーチィ……」

「あーもう、服が鼻水まみれだぜ……」

 

 スーツの上着には華菜が付けたであろう涙と鼻水の後がそこかしこに付いていて、それは腕の辺りにも見受けられたが、気にしないことにした。

 

「ところで華菜、どうして此処に?」

「あっ、それはですね、今日はキャプテンが早退されるってことで、私が麻雀部を代表してバッグを届けに来たんですよ!」

「私が頼んだのは福路のクラスの筈だが」

「キャプテンが授業中に放送で呼ばれてたんで、何かあったのか聞きに行ったら、クラスの方に渡されまして。私が行った方が良いだろうからって」

 

 実際その通りでした! 満面の笑みで貴子を見つめる華菜の瞳は、先程まで泣いていたことを考慮しても光り輝いている。それはもう爛々と。

 

「早退?」

「ああ、それも私が頼んだ。今日は早く帰って、家でゆっくりした方がいいと思ってな」

「キャプテン、具合でも悪いんですか?」

「ええと、その」

 

 貴子に視線を向けると、間髪入れず首を横に振った。彼女が美穂子を早退させようとした理由を考えれば、それも当然だ。

 

「まあ、そんなところよ。ではコーチ、私はこれで失礼しますね」

「ああ、気をつけて帰れよ」

「お気をつけてキャプテン!」

「キャプテンはもうテメェだろうが池田ァァッ!」

 

 扉を閉めた途端猫の鳴き声が聞こえた気がしたが、美穂子はクスクスと笑いながら、その場を後にする。廊下を抜け、踊り場から校舎の外に出た美穂子はそこで、ポケットに入れた携帯が震えているのに気付いた。少し周囲を見回して、人気がないことを確認してから取り出した携帯の液晶には、

 

「久……?」




もうちょっとだけ続くんじゃよ

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