一色いろはは大学でも諦めない~anotherstory~ 作:とまとと
それとIFらしく、少し本編と変えていっていきたいと思ってます!
「ねぇ・・・、ここどこ~?
あーもう!今から試験なのに間に合わないよ~!」
皆様お久しぶりです!四ノ宮春です!って私は誰に挨拶をしてるんだろう・・・
そんなことより!今日は待ちに待った大学受験の日。
待ちに待ったって言っても楽しみだった訳では無いんだよ??ただ、これ以上後だと私の胃がもたないと言うか・・・
って、ほんとに時間やばいじゃん!!
大学に着いたはいいが、緊張を落ちつかせるためにちょっと大学をぐるっと回ってから行こうとしたのが間違いだった。
まさか大学で迷子になって試験に落ちたとか笑えないよ・・・
そんなことを思いながらとぼとぼ歩いていると、少し向こうに猫背の男の人が
「すっ、すいません!!
試験会場ってどこですか!?」
全力ダッシュで走りながらその男の人に問いかける。
するとその男の人はビクッと反応した後、何事も無かったのようにゆっくり方向転換して私から逃げようとする。
確かにいきなり知らない人にダッシュで走ってこられたら怖いけども・・・
今はそんなこと気にしている場合じゃないので追いつき、肩を掴んでもう一度
「あの、試験会場ってどこですかね??」
今度は息を切らしながら相手の肩を掴んで少し大きな声で訪ねたのだ。
傍から見たら完全に私が不審者な感じだけど周りには誰もいないからセーフでしょ!一人で勝手に結論づけていると、
「あ~、試験会場すぐ目の前なんだけど?
ってか、急いだ方良くないか?後20分も無いだろ?」
あっ~時間ほんとヤバイじゃん!
しかももう目の前まで来てたのにあんなに必死になってたとかバカみたいじゃん・・・でも、教えてくれたんだしお礼しなくちゃ!
「あっ、教えていただき・・・って、あれ?いない
あの人どこに行ったんだろ??大学にいたってことは多分先輩だろうし、今度あった時にお礼しなくちゃ」
そんなことを思いながら試験会場に急ぐのだった。
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「あ~、疲れたぁ~」
試験も無事に終わり、ベッドで横になりながら一人つぶやく。
「あの先輩はいったい誰だったのかな~、結局あの後会うこともなかったし、まだお礼言えて無いままだよ~
それに、そのお陰で落ち着いて試験を受けることが出来たしほんと感謝しなくちゃ!」
それに、友達も出来ちゃったし!
どーして友達が出来たかというとね!
「すみません、ちょっと急いでるんです。」
「少しくらい大丈夫だよ!ちょっとそこにいい感じのカフェがあるから少しお話しよ?」
「そーそー!今日入試で疲れたでしょ?そのお疲れさん会ってことで!!」
あーあー、こんな所でナンパとかやめてほしーなー、しかも女の子めっちゃ嫌がってるじゃん・・・
他の人も見て見ぬふりだし、私が行かなきゃかな~、
嫌だな~でも私も今日助けてもらったし助けなきゃだよね!
自分にそう言い聞かせ震える手を握りしめながらその子の方に向かうのだった。
「待った~?ごめんね!また迷っちゃった!」
できるだけフレンドリーにその子に話しかける。
「もー、遅いよ!いろはちょー待ったんだけど!」
えー、何この子・・・っは、ここでさり気なく名前教えてくれてんじゃん!
「ほんとゴメンね!いろは!えっ、その人たちどーしたの?」
「ううん、なんでもないよ!それじゃ行こうか!」
って感じ!その後近くのスタバに2人で行って仲良くなったんだ!しかもいろはってば好きな人を追いかけてこの大学に来たらしいの!ほんとに可愛くて応援したくなるよね~!
そんな感じで私、四ノ宮春の大学生活がスタートするのでした!!
・・・ど、どうでしょうか・・・