プリズマ☆イリヤドライで援軍に来たのが美優の兄ではなく、世界を救おうとする最後のマスターと後輩たちだったら   作:Dr.クロ

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洞窟にて出会ったニトクリスの出してきたスフィンクスと戦う事になったイリヤたち。
果たして勝つことができるのか…


第九幕~ハロウィン・カムバック!超極☆大かぼちゃ村~そして冒険へ……~ with魔法少女Ⅳ~

前回、刹那達は来ていたニトリクスが居る洞窟にて門番であるレンタルスフィンクスとの戦いを始めた。

 

サンタオルタ「サンタからの贈り物だ……聖夜に沈め!約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!」

 

ズドォォオオオオオオオオオッ!

 

サンタオルタが放った宝具である黒い光がスフィンクスにへと命中する。がしかし……

 

スフィンクス「オォォォォォ―――――!!」

 

サンタオルタ「チッ、やはり耐えるか!」

 

吠えるスフィンクスに有利なライダークラスであるサンタオルタは顔を顰めながら攻撃を避ける。

 

刹那「ん~やっぱり固いねスフィンクス;」

 

イリヤ「ぜ、全然攻撃が効いていない……」

 

それに刹那は呻き、イリヤも攻撃しているがダメージが全然入っていない。

 

エミヤ「うむ、やはりライダーがサンタオルタだけなのは少々キツイな……」

 

マシュ「そうですね……せめてもう一人居てくれればいいんですが」

 

ルビー「それならイリヤさん、いよいよあのサーヴァントカードを使うときじゃないでしょうか!」

 

イリヤ「あ、メドゥーサさんのカード!」

 

そう言われてイリヤは美遊に渡されていたメドゥーサのサーヴァントカードを取り出す。

 

そして行くよと言う言葉と共にカードを構える。

 

イリヤ「夢幻召喚(インストール)!!」

 

宣言と共にイリヤは光に包まれ、光が四散するとメドゥーサと同じボディコンを纏い、その目には…眼鏡をかけたイリヤが立っていた。

 

青アルトリア「これが夢幻召喚(インストール)ですか……」

 

スフィンクス「オォォォォォ―――――!!」

 

メドゥーサイリヤ「!」

 

ジャララララララララッ!

 

スフィンクスがメドゥーサイリヤにへと襲い掛かるがメドゥーサイリヤは鎖付き短剣を洞窟の天井にへと刺し、ジャンプして避ける。

 

ヴィン、ジャラララララララララララララ!!

 

そのままメドゥーサイリヤは短剣を抜き取ると共に魔法陣を展開するとそこから大量の鎖付き短剣をスフィンクスに向けて放つ。

 

ザシュザシュザシュッ!

 

スフィンクス「オォォォォォ―――――――!!」

 

大量の短剣が突き刺さる事で叫ぶスフィンクスに効いてる!と刹那はガッツポーズする。

 

メドゥーサイリヤ「(凄い……前使った時より凄く戦いやすい!)」

 

スフィンクス「オォォォォォ――――――――!」

 

前にやって見て使った時よりも力が使える事にメドゥーサイリヤは喜んでいるとそんな彼女の着地した瞬間を狙いスフィンクスはメドゥーサイリヤにへと飛びかかる。

 

凛「イリヤ!」

 

メドゥーサイリヤ「石になっちゃえ!」

 

スフィンクス「!」

 

叫ぶ凛だがメドゥーサイリヤは眼鏡を外してスフィンクスへと顔を向けて、メドゥーサイリヤを認識したスフィンクスは石へと変わり果てる。

 

メドゥーサイリヤ「今ですサンタオルタさん!」

 

サンタオルタ「うむ!今度こそ聖夜に沈め!約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!」

 

ズドォォオオオオオオオオオッ!

 

メドゥーサイリヤのに答えてサンタオルタは再び宝具を発動し、石化したスフィンクスへと放ち、スフィンクスは石となっていたので砕け散っていく。

 

それを見届けてメドゥーサイリヤははひーと息を吐く。

 

刹那「凄いよイリヤちゃん!メドゥーサと全く同じ戦い方だったよ!」

 

メドゥーサイリヤ「そ、そうですか?」

 

褒める刹那に眼鏡をかけ直したメドゥーサイリヤに謙遜しなくて良いとエミヤもそう言う。

 

クロ「それにしても眼帯からメガネに変わっているわね……というかメガネで代用できるものなの魔眼って!?」

 

エミヤ「魔眼を封じられるそう言う眼鏡があるのだよ」

 

そんなメドゥーサイリヤを見て指摘するクロにエミヤは苦笑して言う。

 

クロ「あるのそんなの!?色々でたらめすぎないそれ;」

 

エミヤ「実際、メドゥーサ自身も伝手で手に入れて愛用していたからな」

 

呆れるクロにエミヤはそう返す。

 

凛「一体誰が作ったのよそれ;」

 

ブレイブエリザ「それにしてもさっきのスフィンクス、なんか前戦ったのより弱くなかった?」

 

マシュ「そう言えばそうですね……」

 

凛も気になったがブレイブエリザはハロエリからの記憶からそう言い、マシュもその時と今を比べて同意する。

 

二トリクス『お、おかしいです!守護獣スフィンクスがこうも早くやられるはずが……』

 

刹那「そう言えばなんか疲れていなかった?あのスフィンクス」

 

マシュ「確かにそんな感じでしたね」

 

それにはニトリクスも思っていたのか戸惑ってて、刹那がそう言い、マシュも戦いの中で少し肩を上下させていたのを思い出す。

 

二トリクス『……はっ!エジプトからの長旅による疲労!環境にも適応できなかったのでしょうか……迂闊!』

 

エミヤ「遠路はるばる此処に連れて来たのか君は!?」

 

刹那「そこは魔術で転送とかしてあげればよかったのに;」

 

そんなスフィンクスがなぜ弱体化していた理由を察するニトリクスのにエミヤは叫び、刹那がツッコミを入れる。

 

ブレイブエリザ「さあとうとう御対面よ!」

 

そんなメンバーにブレイブエリザは気を取り直して言う。

 

そうだねと誰もが頷いて気を引き締めてしばらく歩き続けると映像ではないニトリクス本人と対峙した。

 

二トリクス「難関に次ぐ難関を突破し遂にここまで辿り着きましたね。褒めて差し上げましょう!しかしここまでです!」

 

エミヤ「一応だが理由を聞いていいか?」

 

そう言うニトリクスにエミヤは腕を組んで問う。

 

二トリクス「いいでしょう。何故なら私は素晴らしく強いのです!ひたすら引き籠って魔術の研鑽をしていたのですから!」

 

自慢げにそう言うニトリクスにそうなんだと刹那は呟く。

 

ブレイブエリザ「なんて奴なの。引き籠もりを自慢げに語るなんて……!っていうか平気なの?アタシは暗くて狭いところとかもう最悪に苦手なんだけど」

 

ニトリクス「私もそうです!ですが今はここが冥府の国!暗黒のファラオ力を高めるには此処しかないのです!」

 

エミヤ「暗黒のファラオ力とは一体何だそれは……」

 

ニトリクスの言った事にエミヤは呆れてツッコミ、ロビンフッドとイリヤもうんうんと頷く。

 

ニトリクス「ええ、はい。正直、西洋の価値観は自虐的すぎると思います。エジプトの冥界は広く、過ごしやすく、カラッとしているというのに……何故死をマイナスに捉えるのか……」

 

刹那「確かに死ってなんかそういうイメージになるよね」

 

なんとも言えない感じで答えるニトリクスに刹那は頷き、イリヤと美遊に士郎もうんうんと頷く。

 

ニトリクス「肉体が滅び、魂となったものを何故苛むのか……。アナタ方の神はもしや人間が嫌いなのでは?」

 

ブレイブエリザ「言うじゃない。なかなかシニカルじゃない。貴方、体育会系に見えたけど実は文系?」

 

なんで文系?とブレイブエリザのにイリヤはツッコミを入れるがスルーされる。

 

ニトリクス「ぶん……?どちらかと言うと私は呪い系でファラオとしても親書なども書きましたが基本的には呪いの文言をですね……」

 

ブレイブエリザ「つまりベースね!重苦しくもナイフのような音を相手に刻むバンドの味を占める縁の下の力持ち!」

 

エミヤ「待て、何処をどう聞いたらそうなる」

 

勘違いしてそう言うニトリクスのに嬉しそうに言うブレイブエリザのにエミヤはツッコミを入れる。

 

ブレイブエリザ「でも大抵はギターの旋律の下に隠されるのよね。メロディを奏でるギター、音程を刻むベース……」

 

イリヤ「え、エリザさん?」

 

なんかどんどんずれて行ってるのにイリヤは言おうとするがブレイブエリザは続ける。

 

ブレイブエリザ「ああ、何て悲しい!ベースは孤独な、けど一番ロックな役職だと思うのアタシ!アナタ、顔に似合わず苦労人なのね!」

 

バゼット「そうなのですか?」

 

ニトリクス「ベースとやらは分かりませんが苦労人という評価にはそれなりに感謝しましょう!そして貴方もなかなかの苦労人と見ました!特に貴方の周りの方々の苦労が凄い!」

 

ブレイブエリザ「ええ勿論!ってあれ?今の褒められたのよねアタシ?」

 

刹那「流石ニトリクス……微妙にズレている……」

 

ロマン『うん。物事を瞬時に把握する洞察力を持ちながら何故結論がこうも斜めにズレてるんだろうね……』

 

そう結論付けるニトリクスのに首を傾げるブレイブエリザを見ながらそう言う刹那にロマンもなんともいえない顔で同意する。

 

ブレイブエリザ「認めるわ。あの女は中々の強敵だって!だからこそ奇策はなし。真っ向勝負よ!」

 

そう言って剣を構えるブレイブエリザにニトリクスも杖を構える。

 

ニトリクス「ふふ、腕が鳴りますね。こんな状況でなければ私たちは」

 

ブレイブエリザ「ええ、きっと友達になれたかもしれないわ……!でもそんな未来はなかった」

 

ニトリクス「悲しいですがその通り。さあ勝負です!!」

 

エミヤ「戦闘後でも友達にはなれるだろうに……」

 

刹那「やっぱり気が合うんじゃない?あの二人」

 

会話を聞いて思わずツッコミを入れるエミヤの後に刹那はそう言う、

 

ブレイブエリザ・ニトリクス「「あーわーなーいー!!」」

 

刹那「ほらまた息ピッタリ」

 

ロビンフッド「おたくらマジで仲が良いでしょ」

 

それに反論する2人にロビンフッドは心底呆れる。

 

ブレイブエリザ「改めて行くわよ!」

 

ニトリクス「ええ、掛かって来なさい!」

 

カツン

 

ズズズズズズズズズズ……

 

イリヤ「うわっ、何々?!」

 

そう言った後にニトリクスは杖の底で地面突くと地面から何かが現れる。

 

ミイラ「■■■■……」

 

凛「み、ミイラ!?」

 

ニトクリス「さあミイラたちよ!行きなさい!」

 

号令と共にミイラ達は襲い掛かる。

 

美遊「イリヤ、迎え撃とう」

 

メドゥーサイリヤ「うん!」

 

ブレイブエリザ「雑魚は任せたわ!はあっ!」

 

ニトクリス「!」

 

ガキィン!

 

そう言ってブレイブエリザはニトリクスとぶつかり合いを始め、マシュ達も襲い掛かるミイラへと対処する。

 

ロビンフッド「やれやれ、ホント苦労させられるな!」

 

凛「全くね!」

 

ベキッ!バキッ!

 

バゼット「はあっ!」

 

スドッ!

 

矢を放ちながらぼやくロビンフッドのに凛も同意しながら殴り飛ばし、バゼットもミイラを殴り倒して行く。

 

イリヤ「斬撃!」

 

スドォン!

 

美遊「砲射《シュート》!」

 

バコォン!

 

それぞれがミイラを撃退する中でブレイブエリザは剣と杖のぶつかり合いを繰り広げていた。

 

ブレイブエリザ「おりゃおりゃおりゃ!」

 

ニトリクス「くっ!はっ!」

 

ガキィン!ガキィン!ガキィン!

 

そのままつばぜり合いに持ち込む。

 

ブレイブエリザ「キャスターの癖に近距離もやれるじゃないの!」

 

ニトクリス「ファラオならこれぐらい当然です!」

 

振れるか触れないかのギリギリの所で褒めるブレイブエリザにニトリクスはそう返す。

 

ニトリクス「っ!これでは埒があきません!」

 

ブレイブエリザ「ええ、そうね。ならここは」

 

ブレイブエリザ・ニトリクス「「お互いの宝具で決着をつけましょう!/つけるわよ!」」

 

そう言ってお互いに距離を取る。

 

刹那「ちょ、宝具!?」

 

エミヤ「待て!ブレイブエリザのはともかくニトリクス、君の宝具は確率即死付きの全体宝具ではなかったか!?」

 

凛「即死付き宝具ですって!?」

 

それに刹那はギョッとなり、エミヤが慌てて叫んだ事に凛も叫ぶ。

 

誰もがやめい!とかストップストップと呼びかける。

 

ニトクリス「屍の鏡。暗黒の鏡。扉となりて、恐怖を此処へ……」

 

ヴィィィィィン

 

刹那「総員直ちに退避ー!」

 

だが、もう発動しかけなのでそう言う刹那に誰もが慌てて離れる。

 

そんな中でブレイブエリザだけは同じ様に宝具を放そうとしていた。

 

ブレイブエリザ「La~♪」

 

放たれた音波が放そうとしていたニトリクスの動きを封じる。

 

ニトリクス「冥鏡……っ、しまった!?」

 

ブレイブエリザ「ゲット! 鮮血竜巻魔嬢(バートリ・ブレイブ・エルジェーベト)!」

 

ギュィィィイイイイイイイイイイン!!

 

そのまま動けないニトリクスへとブレイブエリザは全力の高速回転突きを炸裂させる。

 

ニトクリス「グッ……グァアアアアアアアア!」

 

ズドォオオオオオオオオオオオオオン!!

 

ブレイブエリザ「フッ……また伝説を作ってしまったわ!」

 

爆発を背にして、ブレイブエリザはそう言う。

 

その後にひょっこりと刹那達は顔を出す。

 

クロ「放たれて…ないわね」

 

マシュ「あ、あれ見てください」

 

刹那「え?……あ」

 

覗き込んで呟くクロの後に何かを見つけるマシュに刹那は見て声を漏らす。

 

ブレイブエリザ「ふう、ニトクリス。宝具勝負は私の勝ち……ってあ」

 

そう言って振り返ったブレイブエリザも声を漏らす。

 

彼らが見たのは…バラバラになったニトクリスの宝具であった。

 

そんなニトリクスはと言うと…

 

ニトクリス「Orz」

 

刹那「えっと……ドンマイ;」

 

ダメージを受けた状態で自らの宝具の現状に落ち込んでいた。

 

そんなニトリクスを刹那は慰める。

 

ニトクリス「だ、大丈夫ですマスター……壊れたのは像だけで鏡は無事でしたから」

 

そう返すニトリクスにそ、そうなんだと刹那は思いながらニトリクスに手を差し伸べる。

 

刹那「それじゃあニトクリス。戦闘も終わったし私達と一緒にあのピラミッドに行かない?」

 

ニトクリス「ピラミッドですか、良いですよ。私もあのピラミッドには一度ファラオとして行かなければいけないと思っていましたので」

 

そう申し出る刹那にニトリクスは了承する。

 

面倒見る奴増えたなとロビンフッドは頭を掻く。

 

ニトリクス「それにしても中々やりますね。私の働き者の死霊たちも品切れです」

 

ブレイブエリザ「アンタの方こそ素晴らしい動きだったわ。あと死霊ちゃん可愛いわね。特にあのシーツかぶっているの。くるくる廻るの可愛いわ」

 

そう言うニトリクスにブレイブエリザはそう言う。

 

刹那「あー確かにそういうのは可愛いかもしれな―――」

 

ブレイブエリザ「こう、ライブのヒントになりそうな気がする!」

 

刹那「え?そっち!?」

 

確かにマシュとかイリヤ達がしたら可愛いなと思っていた刹那はブレイブエリザのに思わずツッコミを入れる。

 

ニトリクス「メジェド神に目を付けるとは……貴方はやはり、ただの害獣ではないのですね。貴方の歌は確かに素晴らしいものでした。死霊たちも拍手喝采でしたし……私もあまりの心地よさに霊的インスピレーションが得れましたし」

 

刹那「霊的インスピレーションってなに!?」

 

そんなブレイブエリザのにそう言うニトリクスのに刹那は叫び、うーんホントこの面倒を見る奴が増えるめんどくささ…とロビンフッドはぼやき、エミヤと士郎は肩をポンと叩いて慰める。

 

ブレイブエリザ「ともかく進みましょう!目指せチェイテピラミッドよ!次は難関の氷河地帯を潜り抜けるわ!」

 

マシュ「氷河!?」

 

凛「なんで氷河地帯があるの!?」

 

そう言うブレイブエリザから出たのにマシュと凛はツッコミ、普通に寒そうだな…とブレイブエリザを見ながらイリヤは思った。

 

ブレイブエリザ「……確かに考えてみたら城までの道のりに氷河地帯があるとかおかしいわよね!?」

 

ロマン『そこはほら、お約束的なノリなんじゃないかな……』

 

エミヤ「そんなので氷河地帯増やされたら困るんだが……」

 

その後に言った本人も気づいてツッコミを入れて、ロマンのにエミヤはふうと息を吐いて言う。

 

はははと笑っていたロマンは何かに気づいて声を出して驚く。

 

ロマン『ん?サーヴァント反応が1、2、3、4……9,10、11、12、13、14……って14!?』

 

士郎「14?多くないですか?」

 

そう言って士郎は周りを見て…さりげなーくいた茨木童子に気づいた。

 

茨木童子「……むぅ、おかしい……お菓子が無いぞ……いや洒落ではなく」

 

マシュ「茨木童子さん!?」

 

辺りをキョロキョロ見ながらそう呟く茨木童子にマシュは叫ぶ。

 

刹那「来てた―――」

 

???「おかーさーん!」

 

そしてそんな刹那に誰かが勢いよく抱き着き、おう!?と刹那は声を漏らす。

 

抱き着いて来た人物に刹那はあっ!?と声を漏らす。

 

刹那「じゃ、ジャック!?」

 

ジャック「トリック・オア・トリートだよお母さん!」

 

ナーサリー「トリック・オア・トリート!!」

 

エミヤ「君もいたのかナーサリー…」

 

驚く刹那にそう言うちびっ子2人組にいつの間に…とエミヤは呟く。

 

ジャック「お母さん!お菓子頂戴!」

 

刹那「お、お菓子……ね……」

 

ナーサリー「ええ、そうよ!くれなきゃ悪戯しちゃうから!」

 

お菓子お菓子!と強請る2人に刹那は押される中で茨木童子もうむお菓子はどこだと刹那に詰め寄る。

 

それにロビンフッドはふーと息を吐き…

 

ロビンフッド「ほら、お菓子はこっちだぞ」

 

ジャック・ナーサリー「「お菓子!」」

 

茨木童子「おお、何だその菓子は!」

 

そう言って懐からチョコレートなどを取り出して呼び寄せ、ジャックとナーサリーは真っ先に向かい、茨木童子は不思議そうに見る。

 

良いから食っとけとロビンフッドは茨木童子に手渡す。

 

刹那「にしても茨木童子、いつの間にこっちに来てたの?」

 

茨木童子「ふはははは!汝等と一緒に霊死埠頭してきたのよ!」

 

マシュ「やっぱり幻覚じゃなかったのですね!良かったです!」

 

チョコレートを貰いながら刹那のに答える茨木童子にマシュはほっと安堵する。

 

ブレイブエリザ「え?誰なの!?遊び人とかパーティに加えたくないんだけど!?」

 

茨木童子「だーれーがー遊び人か―――――――!!酔った京人どもと一緒にするではない!」

 

それにブレイブエリザは驚いて聞き、茨木童子は怒鳴る。

 

あー、あの時はホント大変だったなと刹那は遠い目をし、マシュは顔を赤くする。

 

 

一方、チェイテピラミッドでは……

 

そこで女王が本をパラパラと読んでいた。

 

女王「…………ふ」

 

パタン

 

読み終えた後にポイッと椅子に放り投げて立ち上がる。

 

女王「オホホホホ!つまらない本でしたこと!時間潰しにはなりましたが……。そこの居眠り豚」

 

トリスタン「ははっ、居眠り豚トリスタン。御前に」

 

そう言って先ほどまで奏でてたトリスタンへと声をかける。

 

女王「その音楽は気に入りません。違うのを」

 

トリスタン「ではこちらのを」

 

~♪~♪~♪

 

そう言って別の曲を奏でるがその曲に女王はビクッとなる。

 

女王「止めなさい気が狂いそうです!落ち着いて本を読めないでしょう!」

 

トリスタン「愉快な曲の方が良いかと思ったのですが」

 

なぜ?と首を傾げるトリスタンに女王は怒鳴る。

 

女王「限度というものがあるでしょう。限度というものが。まして今は夜、騒がしい音は無粋というもの。と言うか今の音はどうやって琴で弾いたのですか……?」

 

その後に琴だけで音楽をどう流したかに首を傾げているとランスロットが入って来る。

 

ランスロット「失礼、女王」

 

女王「何用か、妾はもう寝ます。報告なら明日――――」

 

アレキサンダー「それが寝る場合じゃなくなったんだよねぇ」

 

退室をさせようとする女王にアレキサンダーがそう言って入って来る。

 

女王「あ、アレキサンダー様。それは一体どういうことなのでしょうか?」

 

アレキサンダー「ランスロット」

 

ランスロット「はっ、実はかのファラオがカルデアのパーティに参入したようです」

 

目をパチパチさせる女王へとランスロットは報告する。

 

女王「な。何ですと―――――――――!?あの御方が!?そんな、あんな間が抜けていて愚鈍で知性の欠片もなさそうな者に!?」

 

アレキサンダー「まあ彼女は元々カルデアに召喚されていたからね。仲間になるのは仕方がなかったと思うよ?」

 

トリスタン「ああ悲しや。我らの女王の貌が悲痛に歪む……。しかしその貌もまた、輝かんばかりに美しい――――」

 

心底驚きだと言う女王にアレキサンダーは苦笑して言い、トリスタンのをスルーして女王はぶつぶつ言う。

 

女王「あの御方がいるなら氷河地帯はおろか溶岩地帯も危険ですね……」

 

ランスロット「如何致しましょうか、女王」

 

難しい顔をする女王にランスロットは質問する。

 

女王「莫迦は時としてこちらの予想を上回る……か。むずかしいわね……。むぅ……」

 

どうしようかと悩む女王にトリスタンは見続ける。

 

トリスタン「憂い悩む女王の貌もまた、美しく―――――」

 

女王「考え事の邪魔。窓から飛び降りなさい、貴方は」

 

トリスタン「おお……我は空高く飛ぶ(I Can Fly)……」

 

ダッ!

 

うっとおしいのでそう命令する女王にトリスタンは本当に窓から飛び降りた。

 

ランスロット「本当に飛び降りただと―――――――!?」

 

~♪~♪

 

それにランスロットは驚いて慌てて窓から下を覗き込むとトリスタンはなんと音の衝撃で飛んでいた!

 

ランスロット「お、音の衝撃で空を飛ぶとは……」

 

アレキサンダー「相変わらず色んな意味で凄いね彼は……」

 

唖然とするランスロットの隣でアレキサンダーは呆れて見る。

 

女王「それは飛ぶでしょう、トリなのですから!それはそれとしてヒトヅマンスロット」

 

ランスロット「はっ!…………………はっ!?」

 

アレキサンダー「ぶふっ!」

 

そんなランスロットに女王は呼びかけ、ランスロットは返事をして呼ばれ方が違う事に気づいて素っ頓狂な声を上げ、それにアレキサンダーは思わず笑ってしまい噴いてしまう。

 

女王「溶岩地帯に彼女たちを派遣するのよ。何としてでも押し留めるのです」

 

アレキサンダー「え?彼女たちを?」

 

出て来た言葉に笑っていたアレキサンダーは思わず笑うのを止めて聞く。

 

ランスロット「な、何ですと……!?しかし、彼女たちはあまりにも危険です。暴走する可能性がなきにあらず、いや絶対暴走する!と断言してもいいほどに!」

 

アレキサンダー「特にあっちにはその暴走の原因になる人が居るからね。絶対暴走するよ彼女たちは」

 

それにランスロットは苦言し、アレキサンダーもランスロットに同意してそう言うが女王は高笑いする。

 

女王「ホホホホホ!ご安心をアレキサンダー様。大丈夫でしょう、何故なら妾なのですから!」

 

ランスロット「(不安だ……!)」

 

アレキサンダー「あははははは……;」

 

自信満々な女王にランスロットは不安になり、アレキサンダーはマスターご愁傷様と心の中で合掌する。

 

女王の言う彼女達とは一体…


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