プリズマ☆イリヤドライで援軍に来たのが美優の兄ではなく、世界を救おうとする最後のマスターと後輩たちだったら   作:Dr.クロ

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かつて倒したライダー、メドゥーサのシャドウサーヴァントと戦う事になったイリヤたち。
果たして彼女たちはシャドウメドゥーサに勝つことができるのか?


第四幕~シャドウサーヴァントを倒せ!~

シャドウメドゥーサ「■■■■!」

 

イリヤ「斬撃(シュナイデン)!」

 

ズドォオオン!

 

吠えて向かって来るシャドウメドゥーサにイリヤは先手必勝と斬撃を飛ばす。

それに美遊も援護と続く。

 

美遊「砲射(シュート)!!」

 

シャドウメドゥーサ「■■■■■!」

 

しかしシャドウメドゥーサはイリヤの放った斬撃をしゃがみ、美遊が放った砲撃をジャンプして避けるとそのまま二人の方にへと飛び掛かる。

 

ズドォオオオン!

 

それをイリヤ達は避けるがシャドウメドゥーサの怪力により先ほどまでいたところが陥没する。

 

黒化英霊と戦った時の思い出して改めてシャドウでもやばいと言うのを感じた後にイリヤは美遊を見る。

 

イリヤ「美遊、気をつけて!」

 

美遊「うん、イリヤもね」

 

シャドウメドゥーサ「■■■!!」

 

お互いにそう交わした後にシャドウメドゥーサの投げる短剣を避けて攻撃を続ける。

聞いてる限り、シャドウサーヴァントは宝具を使えなさそうだからあの時よりは幾分か楽と考えて攻撃をし続ける。

 

シャドウメドゥーサ「■■■■!!」

 

するとシャドウメドゥーサは突如叫ぶと付けていた眼帯を外す。

 

美遊「っ!イリヤ隠れて!」

 

イリヤ「え?」

 

それに美遊は慌てて叫んでイリヤを掴んでシャドウメドゥーサの目の範囲から離れる。

 

イリヤ「ど、どうしたの美遊?」

 

美遊「はあ……はあ……忘れたのイリヤ。……メドゥーサの魔眼のこと」

 

イリヤ「魔眼……あ!」

 

その言葉にイリヤは思い出す。メドゥーサの石化の魔眼のことを……

 

美遊「あれは宝具じゃなくてスキルだから……」

 

イリヤ「そっか。シャドウサーヴァントでも使えちゃうのか……」

 

そう言われて石化の魔眼を解放しているシャドウメドゥーサを見ようとして美遊に見ちゃダメと言われすぐさま速度を落とさずに飛び続ける。

 

止まったらその場で石化されかねないので注意しながら攻撃をしなければいけないなとイリヤは考える。

 

メディア『あらあら、魔眼を発動されちゃったのね』

 

イリヤ「メディアさん!」

 

そんな所にメディアの声が聞こえてくる。

 

メディア『メドゥーサの魔眼、キュベレイは対魔力がC以下の者を石化し、Bでもセーブ判定次第で石化してたとえ石化しなくとも全ての能力を1ランク低下させる「重圧」の負荷を与えるのよ。この効果は距離を置くと薄れるけど、メドゥーサが認識せずとも相手がメドゥーサ認識しただけで石化が始まるかなり厄介なものなのよね』

 

イリヤ「……え?相手がメドゥーサさんを認識しただけで石化が始まるって……」

 

つまり、今シャドウメドゥーサを認識したら確実に石になって終わりになってしまうと言う事にイリヤは顔を青くし、先ほどの美遊の行動がなかったら自分は石になっていたと考えてさらにゾッとする。

 

イリヤ「ってそんなのどう勝てば良いの!?」

 

その後に気づいて叫んだイリヤに美遊も確かにと同意する。

 

認識したら石化するとなるとそれを封じなければならないが見た瞬間にやばいのでどうしようかと悩み…メドゥーサと戦ったペルセウスがどうやって倒したかの伝承を思い出す。

 

美遊「鏡……」

 

イリヤ「え?」

 

美遊「ペルセウスは自分の持っていた鏡の様に輝く盾でメドゥーサ自身を映してメドゥーサを逆に石化させたと言う逸話がある。だから鏡を使えば相手を逆に石化させられるかも」

 

疑問を浮かべるイリヤへと美遊はなぜ鏡と呟いたかを説明してイリヤは成程!と納得し…

 

イリヤ「って鏡なんかどうやって準備するの!?」

 

美遊「……あ」

 

その後に叫んだイリヤのに美遊も気づく。

確かに鏡があればよいが場所が場所だけに鏡のかの字もない。

 

木々が広がるエリアでどう探せば…とイリヤと美遊は焦る。

 

ルビー「ならあそこに行ってみたらどうでしょうか」

 

イリヤ「え?」

 

とルビーが指す方向をイリヤは見るとその方向にはお城のような建物があった。

 

ならば鏡があるとイリヤと美遊は早速飛んで行き、そんな2人をシャドウメドゥーサは短剣に付いた鎖を鞭の様に振るって攻撃しながら追いかける。

 

城エリア

 

城エリアに辿り着いた2人は必死に鏡を探す。

 

ズドォオオオオオンッ!

 

シャドウメドゥーサ「■■■■ッ!!」

 

美遊「速射(シュート)!」

 

ガッシャァアアアアン!

 

シャドウメドゥーサ「■ッ!?」

 

後ろから粉砕音とシャドウメドゥーサの咆哮にイリヤは城が崩れないか冷や冷やしながら鏡を探す。

美遊も足止め出来る様にと途中にあったシャンデリラを通り過ぎ様に後ろに落として接近させない様にする。

 

イリヤ「鏡……鏡……」

 

ルビー「ん~なかなか見つかりませんねぇ」

 

サファイア「!美遊様、あれは!」

 

美遊「!」

 

必死に探すイリヤと美遊にサファイアが何かを発見して美遊へと言う。

 

2人が見た先には輝く鏡があった。

 

イリヤ「あった!」

 

ズドォオオオオオオンッ!

 

シャドウメドゥーサ「■■■■■ッ!!」

 

ルビー「おやおや、敵さんも追いついてきたようですよ!」

 

美遊「イリヤ、相手を見ない様に鏡を回収しよう」

 

鏡に喜ぶイリヤの後に後ろからの声にルビーがそう言う。

 

後は鏡を回収してなのだが美遊は鏡でシャドウメドゥーサを見ないように注意する。

 

なんで?とイリヤは思ったが認識したら石化するというのを思い出して確かに鏡に映ったシャドウメドゥーサを見たらこちらもメドゥーサともども石になりかねないとうんと頷く。

 

シャドウメドゥーサ「■■■■ッ!!」

 

するとシャドウメドゥーサは天井にへと短剣を投げて差し込んだ後に鎖を持って勢いよくジャンプして壁に足を付けた後に蹴って、反動で後ろに振り子の要領で後ろに行くと再び蹴って、前に出ると共に鎖を手放すと勢いのままイリヤと美遊を飛び越えて、彼女たちの前に出る。

 

イリヤ「やばっ!?」

 

ルビー「セイヤッ!」

 

ズブッ!

 

それにイリヤは叫んだ時、ルビーがイリヤに向けて何かを投擲し、不意打ちだったのでイリヤにそれは突き刺さる。

 

イリヤ「痛ぁ――――――!?」

 

美遊「イリヤっ!?」

 

シャドウメドゥーサ「■?」

 

いきなりだったので叫ぶイリヤに美遊もぎょっとなり、シャドウメドゥーサも何をしてるんだ?な感じで警戒している。

 

イリヤ「いきなり何するのルビー!」

 

ルビー「何って石化対策に薬を打ち込んだんですよ」

 

涙目で握り締めるイリヤにルビーはあっさりそう言う。

 

美遊「薬?」

 

ルビー「ええ、認識したら石化するならばそれをしても大丈夫なように対石化のを付ければいいのですよ」

 

と言う訳でと美遊にも同じ様に注射する。

 

それなら早く出しなさいよ~と言うイリヤのを聞きながら注射ので顔を顰める美遊だがこれで大丈夫だと考えてイリヤへ言う。

 

美遊「イリヤ!」

 

イリヤ「うん!」

 

シャドウメドゥーサ「■■■■■!!」

 

美遊がシャドウメドゥーサを攻撃して誘導し、イリヤが鏡へと飛ぶ。

 

イリヤへと向かう攻撃は美遊が全て落とす。

 

シャドウメドゥーサ「■■■■ッ!」

 

ジャララララ!

 

するとシャドウメドゥーサは天井のシャンデリアにへと短剣を投げて巻き付けた後にぐいっと引っ張るとシャンデリラは引っ張られて、天井から引っぺがすとまるで鉄球の様に振り回す。

 

イリヤ「しゅ、斬撃(シュナイデン)!」

 

ガッシャァアアアアン!

 

ルビー「いやはや、飛んでもないパワーですね~」

 

メドゥーサ『本来の私はそんな戦い方しないんですが……』

 

慌てて向かって来たのを切り裂くイリヤの後にそういうルビーに見に来たのかメドゥーサ本人の声がして来てそう言う。

 

イリヤ「あ、メドゥーサさん!」

 

メドゥーサ『確かに私は怪力を持ってますけどそれをあんな形で出すなんて脳筋みたいな感じじゃないですか』

 

気づいて言うイリヤよりメディアへとメドゥーサは文句を言う。

 

青アルトリア『私と戦った時はビル街での空中戦を繰り広げられて苦戦しましたよ』

 

メドゥーサ『でも白兵戦の時は私、瞬殺されたじゃないですか;』

 

同じ様に見ていたのかそう言う青アルトリアのにメドゥーサはそう返す。

 

あっちも大変なんだなと思いながら鏡に近づき手に持つ。

 

イリヤ「えい!」

 

シャドウメドゥーサ「!」

 

そのまま振り返り、シャドウメドゥーサへと鏡を向けて、シャドウメドゥーサは魔眼を発動している自身を認識してしまった結果、石化する。

 

今!と美遊とイリヤは魔力を収束させる。

 

美遊「六連砲射(シュート)!!」

 

イリヤ「双斬撃(ツインシュナイデン)!!」

 

ズドォオオオオオオオン!!

 

同時に放された攻撃はシャドウメドゥーサを粉砕し、消滅させる。

完全に消滅したそれを見た後にイリヤと美遊はへたり込む。

 

イリヤ「た、倒せた……」

 

美遊「はあ……はあ……」

 

お互いに疲れた顔をする中でメドゥーサと青アルトリアの声がする。

 

メドゥーサ『お二人ともお疲れ様でした』

 

青アルトリア『カードを使わないでよく倒せましたね』

 

称賛に美遊とイリヤはお互いに顔を見合わせて喜ぶ。

 

イリヤ「あ、あの!2人に聞きたい事があります!」

 

その後に丁度良いとばかりにイリヤは青アルトリアとメドゥーサにそう言い、言われた2人は顔を見合わせる。

 

青アルトリア『なんでしょうか?』

 

美遊「私たちに貴方がたのカードを使う資格はあるのでしょうか?」

 

真剣な顔で聞く美遊の言葉にアルトリアとメドゥーサは真剣な顔になる。

 

青アルトリア『そうですね…あなた方は私たちの力を使い、どうします?』

 

そう聞き返す青アルトリアにイリヤと美遊は言う。

 

イリヤ・美遊「「大切な人達を守りたい。大切な日常を壊されたくない」」

 

その言葉に青アルトリアとメドゥーサは笑う。

 

青アルトリア『何かを守りたい……それはとても素晴らしいことです』

 

メドゥーサ『そうですね。本来、化物である私の力をそう使ってくれるなんて嬉しい限りの事ですね』

 

2人の目からも分かる決意に青アルトリアとメドゥーサはイリヤと美遊へとそう言葉をかける。

 

イリヤ「それじゃあ……」

 

青アルトリア『ええ、認めましょう。貴方達二人に私とメドゥーサの力を使う資格があるのを』

 

その言葉にイリヤと美遊はやったと思った時、美遊の懐が光る。

それに2人は驚き、美遊は慌てて光るのが何なのか見ると2枚のサーヴァントカードで2枚のカードの縁が下から金色に染まり、完全になるとさらに表側がそれぞれ青アルトリアとメドゥーサの絵柄に変化する。

 

イリヤ「こ、これは……」

 

サーヴァントカードの変化にイリヤと美遊は驚いたがカードと繋がっているサーヴァントにも認められたんだと感じて感動して涙が出る。

 

メディア『それじゃあ今日はこれぐらいにしときましょうか』

 

そんな2人の様子に微笑ましそうにメディアはそう言う。

 

衛宮家~居間~

 

凛「し、死ぬかと思った……比喩とかそういうの無しで」

 

テーブルに突っ伏しながらそう呟く凛の隣でルヴィアは自慢の縦ロールが崩れているが特訓の激しさで口から魂が抜けかけている為に直せずにいて、その様子にイリヤと美遊はどんだけハードだったんだろうと冷や汗を掻く。

 

士郎とクロもあっちも大変だったんだなとお茶を飲みながら心の中で呟く。

 

そんな2人を担当していたジャンヌオルタとマルタはやり切ったな顔をしていた。

 

バゼット「」死ーん

 

刹那「バゼットさ~ん、大丈夫;」

 

また、バゼットもルヴィアと同じ感じかそれ以上でそんな彼女を担当したプロトクーフリンとクーフリンのWクーフーリンも同じように突っ伏しており、逆にスカハサは物足りなさそうな顔をしていた。

 

そんな師匠のにキャスニキはやれやれな感じで肩を竦めていた。

 

キャスニキ「(解析チームに加わってたお陰で助かった……)」

 

戦闘も出来るがキャスターである自分では流石に師匠の相手はきついので桜にかけられたのを調べるチームに入っていたが本当に良かったとキャスニキはうんうんと内心頷く。

 

刹那「救護チーム、出動!」

 

アイリスフィール「はーい♪」

 

流石にバゼット達の状態がやばいので刹那は叫び、アイリスフィールとやれやれと一応回復できるマルタも続く。

それを見届けてからふうと息を吐いた後に刹那はカードを見て話しあっているイリヤと美遊を見て笑う。

 

エリザ「あら、子リス達の特訓は終わったようね」

 

刹那「あ、エリザベート」

 

そこに最近設置した召喚サークルにより召喚された通常のエリザベートが来る。

 

エリザ「終わったんならこれから子リス達に」

 

ハロウィンエリザ「アタシ達アイドル三人が!」

 

ネロ「特別ライブを披露しようではないか!」

 

刹那「……え”?」

 

そんなメンバーを見てエリザベートはそう言い、それにハロウィンエリザとネロがのっかるのに刹那は固まり、他のサーヴァントメンツもガタッとなり、倒れていたクーフーリン達もガバッと起き上がる。

 

イリヤと美遊もネロのはともかく助けに来てくれた際にハロウィンエリザのを見ていたので顔を青くする。

 

刹那「ちょ、ちょまっ……」

 

エリザ「んじゃ始めるわよ!私たちの特別ショーを骨の髄まで味わいなさい!」

 

ズアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

 

「ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」

 

止めようとするが止められず、衛宮邸は絶叫に包まれた。

 

ダビデ「一言…言おう…これは…あかん…」

 

刹那「そ……そうだ……ね……ガクッ」チーン

 

そう言うダビデに刹那も同意して気絶する。

 

誰もが意識を失ってたり、アイリスフィールはニコニコしながら見てたり、あっぶなと音をシャットしたのか無事で見ているルビーや美遊様すいませんとつい自分を優先してしまい謝るサファイヤの中で歌った3人は満足そうに笑う。

 

一方である場所では……

 

???「で美遊様を連れて帰ればいいんですか?ジュリアン様」

 

ジュリアン「ああそうだ。もしできたらイリヤスフィールと聖杯も奪ってこい」

 

目の前に立つ2人の人物へとジュリアンは頷いてそう言う。

 

???2「面倒だけど仕方ないですねぇ……」

 

???「こら、エペナ。ジュリアン様の前でなんてことを!」

 

めんどくさそうにぼやくのに最初に返事したのが叱る。

 

ジュリアン「別に良い。それより頼んだぞ二人と……」

 

「少しお待ちください。ジュリアン様」

 

ジュリアン「!」

 

そこに前にジュリアンの前に現れたフードを纏った人物が現れる。

 

???「な、何者ですか貴方は!」

 

ジュリアン「貴様は……あの時の奴か」

 

???3「ええ、申し遅れて申し訳ございません。私はアロケルと申します」

 

身構える人物に制止しながら問うジュリアンにフードを纏った人物は名乗る。

 

ジュリアン「でアロケル。貴様何のようで来た?」

 

アロケル「いえいえ、そこの御二人にこれをお渡そうと思いまして」

 

そういうとアロケルは懐から一枚の黒いカードを取り出す。

 

ジュリアン「それは?」

 

アロケル「お助けアイテムとでも思ってくれれば結構です。これを掲げ、出でよ!優秀なる使い魔よ!その力で我らを助けよ!と宣言すれば優秀な使い魔が召喚される便利なものです」

 

聞くジュリアンにアロケルは口元を笑わせながらそういう。

 

ジュリアン「ほぉ……そうか。アビゲイル、それ持っていけ」

 

アビゲイル「はい、ジュリアン様」

 

警戒しながらアビゲイルはアロケルからカードを受け取る。

 

ジュリアン「では改めて頼んだぞ二人とも」

 

はっ!と2人は答えて歩き出す。

 

戦いに向けて特訓するイリヤ達、そんなイリヤ達へと刺客が向かう。


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