プリズマ☆イリヤドライで援軍に来たのが美優の兄ではなく、世界を救おうとする最後のマスターと後輩たちだったら   作:Dr.クロ

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ひとまずの休みを得るイリヤ達、そこで彼女たちはエクシア達がどうやって来たのかを教えて貰う。


第二幕~一休みからの決意~

???『刹那ちゃん!刹那ちゃん!』

 

するとエクシアの近くに男性の映像が現れる。

それに凛達がぎょっとする中でエクシアはあっと嬉しそうに声をかける。

 

エクシア「ロマン、通信できたんだね」

 

ロマン『ああうん。ダヴィンチちゃんがなんとかしてくれてね。ってそうじゃなくて大丈夫なのそっちは?!』

 

そう言うエクシアにロマンはそう言ってから慌てて聞く。

大丈夫だよと言う声にホッと安堵の息を吐いた後に凛達を見る。

 

ロマン『あ、自己紹介が遅れたね。僕の名前は……』

 

???「美遊!」

 

凛達へと名乗ろうとするロマンだったが息を切らせて来た少年のに遮られる。

その少年に英霊達の中にいた青アルトリアが驚く中で美遊が少年へと駆け寄る。

 

美遊「お兄ちゃん!」

 

???「美遊、良かった…」

 

少年は美遊を見て安心したのか緊張の糸が途切れて崩れ落ちかけて…青アルトリアが受け止める。

 

青アルトリア「大丈夫ですか?シロウ」

 

シロウ「えっ?」

 

かけられた言葉に少年、シロウは驚き、青アルトリアへと顔を向ける。

 

シロウ「なんで俺の名前を……」

 

名乗ってもいないのにと言うシロウに青アルトリアはしまったと思った所にやれやれと言う男の声がしてくる。

 

???2「それは君が彼女の大切な人と似ているからだよ」

 

青アルトリア「!アーチャー……」

 

シロウ「なっ!?俺?!」

 

凛「ええ!?」

 

現れた人物、アーチャーにシロウと凛は顔から驚く。

やはりこの反応かとアーチャーはふうと息を吐くとバシンと背中を叩かれて呻いてから叩いた本人にしかめっ面で言う。

 

エクシア「もうエミヤったらそんなこと言わないの!」

 

エミヤ「マスター…いきなり叩くのも止めてほしいんだが…君とネロだけだぞ、声をかけずに背中を叩くのは」

 

めっと注意するエクシアにアーチャーもといエミヤは叩かれた背中を撫でつつ凛やシロウを見る。

 

子ギル「あのー此処で話すより何処か別の場所で落ち着いて話した方が良いんじゃないですか?」

 

エクシア「お、そっちの子ギルくん良いアイデアだねそれ」

 

シロウ「あ、それなら……」

 

するとそう提案するイリヤ達の世界の子ギルのにエクシアも同意すると美遊の兄が自分達の家でと言うのに誰もが了承してメデューサが石化させた女性をアステリオスが大事に抱えて天の鎖で縛ったアンジェリカとベアトリスも連れて向かう。

 

衛宮家

 

そこでアーチャーが入れたお茶で誰もが一息ついた後にシロウに遮られて自己紹介がほとんど出来なかったロマンが咳払いして改めて名乗る。

 

ロマン『僕はロマニ・アーキマン。カルデアの医療等を主にしているよ。気軽にDr.ロマンと呼んでね』

 

エクシア→刹那「んで私は葵刹那(あおいせつな)。カルデアでマスターをしてます!刹那って呼んでもいいしエクシアって呼んでもいいよ」

 

凛「ちょっと待ちなさい。なんでその名前からエクシアって単語が出てくるのよ!」

 

イリヤ「あとエクシアお姉ちゃん、本名じゃなかったの!?」

 

自己紹介するロマンの後に言ったエクシアもとい刹那のに凛は指摘し、イリヤは驚く。

 

英霊メンツとロマンはやっぱ聞かれるよな…な反応をしてると刹那はそれはね…とちょっと前置きして言う。

 

刹那「魔術師に本名知られないようにあだ名で呼ばれるようにしていたんだよ。ほら魔術師とかって呪術とか使うには相手の本名知らなきゃいけないってのがあるからそれでね」

 

バゼット「なるほど、それであだ名を名乗っていたのですか」

 

なぜ偽名を名乗ったかの理由を言う刹那にバゼットは納得する。

 

刹那「(まあイリヤちゃんの時はカッコつけてついそっちで名乗ったんだよね;)」

 

まぁ、内心はこうであるが…

 

刹那「ちなみになんでエクシアと名乗ったかはあるアニメで刹那って名前のキャラが乗るロボットの名前がエクシアって言うんだよ」

 

凛「……は?」

 

イリヤ「もしかしてそれってあのドライブとか出てくるの?」

 

なぜエクシアなのかの理由を言った刹那に凛は呆気に取られるとイリヤが食いつく。

 

刹那「そうそれ!イリヤちゃんも見てるんだね!」

 

イリヤ「う、うん」

 

そのままお互いにワイワイ話し合うのを見て美遊は羨ましそうに見ている。

 

どう言う事な凛に英霊達を代表してエミヤが呆れ交じりに説明をする。

 

エミヤ「すまない、マスターはかなりのオタクでこう言うことになるとそれに熱中してしまうんだ」

 

凛「そ、そうなの;」

 

エミヤ「ああ、だからこういう時は……」

 

そう言ってアーチャーはハリセンを投影し、刹那の後ろに回ってから…

 

パシーン

 

ハリセンで頭を叩いた。

 

刹那「へぶっ!?」

 

叩かれた刹那はそのまま倒れ、あらあら~と微笑みながら治療を開始するアイリを後目にエミヤはロマンに凛達に自分達のしている事を話すぞと言って語り出す。

 

エミヤ「私達は魔術王により焼かれた人類史を元に戻すために各歴史に存在する特異点を巡り、聖杯を集めているんだ」

 

凛「人類史焼却!?」

 

ルヴィア「なんですのそれは!?」

 

ロマン『まぁ、驚くのは無理がないね。ルヴィアさんの問いに関しての返答はほぼ彼が説明した通りので僕は彼女たちをカルデアと言う所からサポートしてるんだ』

 

戸惑いを隠せない凛とルヴィアにロマンはそう答える。

 

バゼット「ちょっと待ってください。何故それを一般人である彼女が行っているんですか?そんな人類存続に関わること、本来なら一流の魔術師が行う……」

 

マシュ「それは今カルデアにて行動できるマスターが先輩だけだからです」

 

疑問に思った事を聞くバゼットにマシュが答える。

 

バゼット「君は……さっき戦っていたサーヴァントか?」

 

マシュ「あ、申し遅れました、私はマシュ・キリエライト。デミ・サーヴァントです」

 

話しかけて来たマシュに問うバゼットへマシュは自己紹介するのを忘れていたので名乗る。

 

バゼット「デミ・サーヴァント?何ですかそれは」

 

マシュ「通常のサーヴァントのように魔力によって英霊に人格や肉体を与えたものではなく、その召喚された時代に生きる人間の体を依代として、サーヴァント化させることで召喚されたサーヴァントの亜種(デミ)とも言える存在の事です。私の場合はサーヴァントと人間が融合した、一種の特殊召喚形態に当たるんです」

 

続けてのを質問するバゼットにマシュはそう答える。

 

凛「なるほどね。夢幻召喚と似ているわねそれ」

 

ルヴィア「で彼女以外のマスターが居ないというのはどういう……」

 

刹那「あ~それは私以外のマスター候補の魔術師が全員ある屑野郎の事故によって重体になっちゃって今はコールドスリープでなんとか生きている状態なんですよ」

 

ロマン『それで唯一残ったエクシアちゃんがマスターをやっているという訳なんだよ』

 

納得する凛の隣でお茶を飲んでからそう聞くルヴィアに刹那は思い出して顔を顰め、ロマンも悲しそうに言う。

 

美遊「私たちと会う前ではそんなことが…」

 

サファイア「それにしてもどうやってこの世界に来たんですか?」

 

刹那「あ、それはね……」

 

悲しい顔をする美遊の後にイリヤも気になっていた事を聞くサファイアに刹那は頭を掻いてそう言う。

 

~回想~

 

刹那「……変な夢見た」

 

マシュ「え?」

 

マイルームへとエミヤと共に入ったマシュへ刹那は唐突にそう言う。

 

エミヤ「一体どんな夢を見たんだねマスター?」

 

刹那「なんかイリヤちゃんたちがギルガメッシュみたいな服を着た女性たちと戦っている夢なんだけど……」

 

マシュ「イリヤさんたちがですか?」

 

聞くエミヤに刹那はそう答え、マシュは首を傾げる。

 

エミヤ「……それはもしや彼女の夢じゃないかマスター?」

 

刹那「彼女って……クロのこと?」

 

するとそう指摘するエミヤに刹那は最近入って来たクロを頭に浮かばせて聞く。

 

エミヤ「そうだ。彼女は元々イリヤと同一の存在だったんだ。もしかしたらイリヤたちがピンチの状況に陥ってると言う事ではないだろうか?」

 

刹那「ん~ちょっとクロに聞いて……」

 

GOクロ「刹那!」

 

どう言う時のだったのか聞こうと提案しようとした所にGOクロが慌てた様子で来る。

 

刹那「あ、クロ。ちょうど良か……」

 

GOクロ「それどころじゃないわ!イリヤたちが大変なのよ!!」

 

聞こうとしてGOクロから出て来た言葉に刹那とマシュは驚く。

 

刹那「え?」

 

マシュ「ど、どういう事ですかクロさん」

 

慌てた様子なGOクロに刹那は戸惑い、マシュは改めて聞く。

 

GOクロ「実は今日起きたら、イリヤたちと一緒に行った私の記憶があったのよ!」

 

刹那「??」

 

エミヤ「落ち着き給えクロエ。どう言う事か最初から話してくれ」

 

だから!と言おうとするクロをエミヤが宥めてそう言う。

 

GOクロ「えっとね……」

 

それにより落ち着いたGOクロは話し出す。

 

どうも昨日までなかったイリヤ達と帰ったクロの記憶があり、それによるとあの後、美遊が謎の2人組に連れ去られ、イリヤ達も追いかけてイリヤ達の世界と似た平行世界に飛んだと言う。

 

その際に美遊を連れ去ったのがエインワーズ家と言うので美遊を犠牲にして世界を救おうとしているらしい。

 

マシュ「美遊さんが聖杯で彼女を犠牲に世界を救うですって?!」

 

GOクロ「ええそう。それがあいつらの目的なのよ」

 

エミヤ「それにしても彼女がまさか天然ものの聖杯だったとはな」

 

そしてその中にあった美遊が聖杯だと言う事にマシュは驚き、エミヤは顔を顰めて呟くがその身からは怒気を放っていた。

刹那自身も同じであった。

 

刹那「許せない……美遊ちゃんの命を犠牲に世界を救うなんて……」

 

マシュ「先輩……」

 

怒りに震える刹那にマシュはそれだけ彼女たちの事を…と感動してると…

 

刹那「魔法少女の命は世界より重いのに!」

 

マシュ「ってそっちですか先輩?!」

 

出て来た言葉に思わずGOクロと共にこけてマシュはすぐさま起き上がってツッコミを入れる。

 

刹那「よし!すぐさま皆を連れてイリヤちゃんたちを助けに行こう!」

 

エミヤ「ちょっと待て、刹那。助けに行くってどうやって行くつもりだ?」

 

そう宣言する刹那にエミヤが待ったをかけて肝心な所を聞く。

 

それに刹那はあ…と声を漏らす。

 

普段ならばロマン達が見つけてそこに飛ぶのだがイリヤ達の世界は平行世界なので普段やっている様では発見できない。

 

どうすればと考える刹那に助け船を出したのはGOクロであった。

 

GOクロ「それなら私と同じ反応のところに行けばいいんじゃないかしら?」

 

マシュ「でもそれをどうやって……」

 

GOクロ「忘れたのマシュ?ここにはあの天才が居るってことを」

 

天才という言葉にマシュはああ!と誰なのか分かり、GOクロも頷いた後に刹那は行くよ!とマシュとGOクロの手を掴んで走り、やれやれとエミヤが続く。

 

レイシフトルーム

 

?????「え?クロちゃんと同じ反応がある世界を探してそこにレイシフトしたいって?」

 

刹那「そうなんだよダ・ヴィンチちゃん」

 

その天才であり、カルデアで皆をアシストしてくれるダ・ヴィンチに刹那は頼み込む。

 

ロマン「それは流石に難しいよ刹那ちゃん。そもそもレイシフトはタイムトラベルする装置だ。異世界に行くなんてできないよ」

 

刹那「そこを何とかお願い!」

 

ダ・ヴィンチ「いや、案外出来ると思うよロマン。なんたってその為のポイントを察知できるクロちゃんがいるからね」

 

そう説明するロマンに手を合わせて刹那がお願いするとダ・ヴィンチがそう言ってクロを指す。

ポイントと言うのにロマンは疑問に思ったがすぐさまイリヤの世界のクロの事だと理解する。

 

ロマン「なるほど、それなら可能かもしれないな」

 

ダ・ヴィンチ「それに前の事件から彼女たちの世界のこちらの世界は近いはずだから……」

 

カチャカチャカチャ

 

そう言ってダ・ヴィンチは装置を動かして入力していく。

 

ダ・ヴィンチ「見つけたぞ、この世界だ」

 

刹那「よし!早速準備をして行こう!」

 

ロマン「やれやれ、ホントに刹那ちゃんはお人好しなんだから……」

 

そう言うダ・ヴィンチのを聞いて駆け出す刹那の背を見ながらロマンはふうと息を吐くがその口は笑っていた。

 

回想終了

 

刹那「って訳なんだよ」

 

凛「なるほどね……で一ついいかしら?」

 

そう言って締め括る刹那に凛は顔を抑えながらプルプル震えてそう言う。

 

刹那「ん?なに?」

 

凛「なんでレオナルド・ダ・ヴィンチが女性なのよ?!」

 

ダン!とテーブルを叩いて叫ぶ凛に同じ気持ちだったのかシロウやルヴィアもうんうんと頷く。

 

それには英霊も含めて誰もが目を逸らす。

 

刹那「あー、ダ・ヴィンチちゃんは自分の作品のモナリザになるために自分で自分を改造したんだよ」

 

凛「なんでそうなるのよ!?何?天才ってこういう奴ばっかりなの!?」

 

ダ・ヴィンチ『彼女の美しさはまさに私にとって理想の美、それなら私自身そうなるに決まってるじゃないか☆』

 

目を逸らしたまま言う刹那のにうがーと叫ぶ凛へとダ・ヴィンチが現れてウィンクする。

マジか?というシロウやルヴィア達の視線に誰もがうんうんと頷く。

 

凛「でさっき取り出した聖杯は何?」

 

ロマン『聖杯だって!?』

 

その後にそう聞く凛にロマンは驚いて映像だが身を乗り出す。

 

刹那「あ」

 

ロマン『刹那ちゃん、まさか今まで回収して来た聖杯を勝手に持ち出したのかい!?』

 

しまったな感じの刹那にロマンは慌てた様子で聞く。

 

どう言う事な凛達にエミヤとマシュが代表で答える。

 

エミヤ「あの聖杯はマスターが様々な特異点で回収してきたもので、今現在使い道がなかったので今回1つだけ持ってきたものだ」

 

マシュ「こちらのクロさんの話からあの黒化英霊達は聖杯さえ見れば動きを止まると考えてダ・ヴィンチちゃんに頼んで一つだけ持ってきました。結果は上手くいきましたのが幸いです」

 

ロマン『そ、そうなのか……ってそれなら僕に相談とかしてよ!?』

 

刹那「いやー、ロマンに話すの忘れてたよ。ゴメンゴメン」

 

説明に納得しかけてそう叫ぶロマンに刹那は謝るとまったくとロマンはため息を吐いてから凛達を見る。

 

ロマン『それで今度はそちらのことを教えてくれないか?』

 

凛「ええ、分かったわ……」

 

聞かれて凛は自分達の事を教える。

どうやってイリヤ達が魔法少女となった際のを聞いた際、誰もが呆れ、ここでも起きるかとルビーの事を知るエミヤは嘆き、変わりませんねと青アルトリアも呆れて同意してメドゥーサもうんうんと頷いた。

 

そしてこの世界に飛ばされ、エインワーズ家の者たちから明かされたカードの真実を話す。

カードで英霊の力を身に纏い、闘い合う聖杯戦争のことを……

 

ロマン『英霊の力を身に纏う……確かにマシュと似たようなものだね』

 

凛「でしょ?だから私もさっきそう思って……」

 

刹那「……許せない……」

 

納得するロマンに凛は言おうとした時刹那がぼそりと呟く。

 

凛「え?」

 

刹那「英霊たちの力を勝手に使って聖杯戦争?……ふざけんな!」

 

戸惑う凛を知らずに刹那はそう叫ぶ。

 

刹那「英霊たちの力は…彼ら自身の物。そりゃあマシュは命の危機もあったのと英霊自身が託したからまだ良い…けど、この世界の英霊達の意思は!彼らにだって叶えたい願いがある!なのに!自分の意思も出せず!ただ思うがままに力を振るわれる英霊達の意思はどうなるの!!」

 

はあはあと怒りのままに叫んだ刹那に凛達は言葉を無くす。

 

マシュ「先輩……」

 

イリヤ「刹那お姉ちゃん……」

 

刹那「はあ……はあ……」

 

怒る刹那にマシュとイリヤは声をかける中でエミヤも刹那の気持ちは分かっていた。

 

エミヤ「(確かにこの世界の聖杯戦争は今まで英霊たちと共に戦ってきたマスターには許せない程酷いものだ……)」

 

青アルトリアもそうだがメドゥーサにアイリスフィールもまた刹那と同じ気持ちか顔を顰めていた。

また喋っていなかったロビンフットもだよなとぼやく様に、だが怒気を纏わせて口を開く。

 

刹那「……ぶっ壊す」

 

マシュ「せ、先輩?」

 

刹那「こうなったらこの世界の聖杯戦争をぶっ壊す!二度と起きないように念入りに!」

 

ロビンフット「良いね良いね。こっちも大賛成。そう言う奴らにさせる位ならぶっ壊すのが良いな」

 

そう宣言する刹那にロビンフットは手の骨を鳴らして賛同し、他のサーヴァント達も頷く。

 

刹那「潰すにはまず情報収集だ。ハサンたち!」

 

「「「ハッ!」」」

 

その言葉と共に上からそれぞれ、呪腕、百の貌、静謐のハサンの3人が下りて来る。

ぎょっとなる家主であるシロウを後目に刹那は指示を出す。

 

刹那「ハサンたち全員で聖杯戦争に関する情報をできるだけ集めて!あとあのジュリアンとか言う奴の情報もお願い!」

 

呪腕「了解した」

 

リーダー格である呪腕が答えた後に3人は音もなく消える。

改めて凛は目の前の刹那の手腕に目元を抑える。

 

その後に刹那は石化された女性を調べていたメディアを筆頭とした魔術関連に特化したサーヴァント達へと聞く。

 

刹那「メディアさん、その女性を元に戻すことできますか?」

 

メディア「かなり長い時間は掛かると思うけど直してみせるわ」

 

そう聞く刹那にメディアはそう言い、他のキャスターのサーヴァント達も頷く。

 

刹那「そうですか。ありがとうございます。それともしできたらなんですけど」

 

メディア「この辺一帯に結界でしょ?それぐらいなら簡単にできるわ」

 

続けて頼み込もうとする刹那にメディアは笑って言う。

 

刹那「ではお願いします!」

 

イリヤ「す、凄い……」

 

美遊「これが刹那さんのマスターとしての実力……」

 

目の前でされたやり取りにイリヤはそう漏らし、美遊も改めて凄さを感じ取る。

 

その中でメドゥーサとシロウは複雑な顔で石化した女性を見る。

 

そんなメドゥーサの脇腹を姉であるエウリュアレが摘まむ。

 

メドゥーサ「っ///!?下姉様何をっ?!」

 

エウリュアレ「なに変な顔しているのよメドゥーサ」

 

摘ままれた所を抑えて顔を赤くするメドゥーサにエウリュアレはふうと息を吐いて指を突き付ける。

 

エウリュアレ「この子はなんであれ、あなたの知るあなたの大切な子とは違うと言っても納得できないでしょうけど、これだけは言えるわ。この子を利用した奴はぶっ飛ばす位のをしてから彼女と対面しなさい!そんなしめっぽい顔であっても戸惑われるだけよ」

 

メドゥーサ「は、はい!」

 

そう言われてメドゥーサは慌てて返事するのにエウリュアレはうんうんと満足気に頷いた後…

 

エウリュアレ「んでそこのあんた!」

 

シロウ「お、俺?」

 

その後にシロウを指さす。

 

エウリュアレ「まだあんたからは何も聞いてないから今話しちゃいなさい!」

そう言えば…と誰もが思った後にシロウを見る。

 

シロウ「……分かった、話そう。俺と美遊のこれまでの物語を……」

 

そう言ってシロウ、否士郎は語り出す。

自らの事や美遊との出会いに親友と思っていたジュリアンと後輩の桜との日常、壊れた日常と共に正義の味方としてではなく妹の美遊を取り戻す為の戦いを…

黙って聞いていたエミヤは成程なと納得する。

 

エミヤ「君は正義の味方ではなく妹である美遊の味方になる道を選んだのか」

 

シロウ「ああそうだ」

 

頷くシロウにエミヤはふっと笑う。

自分や義理の父とは違う家族の味方と言う選択をした彼の行動に誇りを感じた。

 

シロウ「それにしてもまさか俺に力を貸してくれた英霊に会えるとは思いもよらなかったよ」

 

エミヤ「まあ君がそこまで犠牲にしてでも妹を救いたいという思いに答えたんだろうな」

 

感慨深く言うシロウにエミヤはそう返す。

家族を助けるのには自分もそこまで薄情じゃないしな…と心の中で呟きつつ言うとくぅと言う可愛い音がして、誰もがした方を見るとイリヤが顔を赤くしていた。

 

イリヤ「あ///」

 

エミヤ「おやおや、どうやらお腹がすいているようだな」

 

刹那「確かにもうそんな時間だね」

 

苦笑するエミヤの後に刹那が時間を確認して言うとアルトリアカルテットがガタっと反応し、座りなさいとエミヤ(保護者)に言われる。

 

エミヤ「じゃあ作っている間マスターたちはお風呂に入ったらどうだ?」

 

刹那「あ、良いねそれ。そうしようか」

 

そう提案するエミヤに刹那は頷くとガタっと一部の変態が立ち上がり、刹那の子ギルには~い変態は拘束だよ~と普通の縄を巧みに使って縛り上げられて吊るされる。

 

刹那「ヘラクレス、見張りはよろしくね」

 

ヘラクレス「■■■■■!」

 

そう言ってヘラクレスに変態達の監視を任せて刹那はイリヤ達や女性サーヴァントと共にエミヤの言った風呂場へと向かう。

それを見届けてエミヤはさて…と料理の準備を始める。

 

お風呂場

 

ザバァー

 

刹那「あー、いい湯だなー♪」

 

ジャンケンで入る順番を決めて一番乗りになってふいーと満足そうに湯船に浸かる刹那にイリヤは一部分を見ている。

 

イリヤ「(大きい……)」

 

刹那「ん?どうしたのイリヤちゃん?」

 

湯船に浮かぶ刹那のにイリヤがそう思う中で刹那が話しかける。

 

イリヤ「あ、な、なんでもないです!///」

 

刹那「?」

 

それに慌てた様子でイリヤはそう返し、刹那は首を傾げるが別に良いかと考える。

 

イリヤ「……ねえ刹那お姉ちゃん」

 

刹那「ん?」

 

しばらく入っていてイリヤが話しかける。

 

イリヤ「さっき、言ってましたよね……英霊の力は彼らのもの……それを勝手に使うなんて許さないって」

 

刹那「まぁそんな感じなこと言ったね」

 

そう返した刹那にイリヤは顔を伏せる。

 

イリヤ「……私たちもそうだったのかな……」

 

その言葉の意味に刹那はイリヤ達も最初クラスカードがなんなのか分かってない状態で使っていたのを思い出す。

 

確かに勝手に使うと言う意味じゃあ彼女たちもジュリアンと同じだがその勝手に使う理由に違いがある。

 

刹那「んー、イリヤちゃんたちはあいつらとは違うと思うよ」

 

イリヤ「……え?」

 

出て来た言葉にイリヤは目をパチクリさせる。

 

刹那「だってイリヤちゃんたちがカードを使う理由ってほとんどが誰かを助けたいとかそういうときじゃん。己のためにじゃなく誰かのために使ってくれるなら英霊たちも納得してくれるじゃないのかな?」

 

イリヤ「そ、そうかな?」

 

そう言われてこそばゆいのかイリヤは困った顔をする。

 

刹那「じゃあ後でみんなに聞いてみようか」

 

笑って言った刹那のにはい!とイリヤが元気よく答えた時だった。

 

シュルッ

 

イリヤ「ふぇ///!?」

 

突如イリヤが変な声を上げる。

 

刹那「ん?どうかしたのイリヤちゃん?」

 

イリヤ「い、今なんかお尻を……」

 

いきなり声をあげたイリヤに声をかける刹那に本人はそう言い…

 

シュル!

 

イリヤ「!なんか浴槽の中にいる!?」

 

刹那「ええ!?」

 

またも触られて叫んで、刹那は思わず立ち上がって見る。

 

シュルル

 

刹那「あ、ほんとだ!?」

 

イリヤ「このっ!」

 

とイリヤは浴槽の中を動き回る物体を何とか捕まえ、持ち上げてみると……

 

腕「」じたばたじたばた

 

刹那・イリヤ「「…………」」

 

それは腕だけであった。

 

もう一度言おう。

 

出て来たのは腕であった。

 

刹那・イリヤ「「腕ぇ―――――――――!?」

 

それに刹那とイリヤは思わず絶叫すると叫び声を聞いてマシュやセイバーリリィが入って来る。

 

マシュ「どうしたんですか先輩!?」

 

リリィ「敵襲ですか?!」

 

刹那「あ、リリィ!マシュ!これこれ!」

 

腕「」じたばたじたばた

 

聞くマシュとリリィに刹那は手に持っていた腕を見せる。

 

マシュ「う、腕がひとりでに動いてる!?」

 

リリィ「何ですかその腕は!?」

 

刹那「知らないよ!?」

 

驚いて思わず抱きしめ合う2人に刹那は叫ぶ。

 

その後にマルタやアイリスフィールが来る。

 

腕を見てマルタもぎょっとなり、アイリスフィールはあらあらと呟く。

 

~15分後~

 

腕「」じたばたじたばた

 

青アルトリア「一体なんでしょうかこの腕は……」

 

一度お風呂に入るのを止め居間に集まった面々は中央で拘束された腕を見て青アルトリアが疑問を呟く。

 

マルタ「一体どこから出てきたのかしらこれ?」

 

メドゥーサ「と言うかそもそも誰の腕なんでしょうか?」

 

気味悪そうに見るマルタにメドゥーサは首を傾げる。

 

腕「」じたばたじたばた

 

マシュ「なんだか何かを伝えたいようですね先輩」

 

刹那「じゃあ紙とペン渡してみる?」

 

腕の動きからそう言うマシュに刹那はそう言って試しに紙とペンを差し出す。

 

ペンを渡された腕はペンで紙にこう書いた。

 

『中 田』

 

 

刹那「中田?」

 

マシュ「一体どういう意味なんでしょうか?」

 

紙に書かれた『中 田』と言う文字に刹那達はどういう意味か考えていると……

 

イリヤ「中田中田中田中田……田中……あ」

 

クロ「あ」

 

イリヤ・クロ「「あぁぁぁーーーーー!?」」

 

書かれていたのを反対から読んだイリヤにクロも反応してお互いに声を上げる。

 

30分後

 

???「どうも、田中です!」

 

現れた田中と書かれた体操着を着た少女がそう名乗る。

 

どう言う事と刹那はイリヤ達を見る。

 

イリヤ「実は田中さんを学校の保健室に寝かせたまま……」

 

クロ「今の今まで忘れてた;」

 

田中「全く酷いですよー!田中を忘れるなんて!!」

 

ぷんすか怒る田中に本当にすいませんと謝るイリヤとクロを横目に刹那は田中を見る。

イリヤより若干身長が高めで同年代か1個年上なのか分からないがその胸は少し豊満であった。

 

田中「せっかく田中があの泥消してあげたのにー!」

 

刹那「へ?」

 

マシュ「泥を消したって……」

 

田中「はい!あの剣、田中の腕です!」

 

告げられた事に誰もが驚く。

前回、あの泥を吹き飛ばしたのが彼女でしかも剣は腕と言うのが驚きなのだ。

教えて貰っていたロマン自身も驚きの反応であった。

 

ロマン『剣が腕になるなんてそんなの聞いたこともないぞ?!田中さん、君は一体……』

 

くぅ~~~

 

だが聞こうとした所、田中のお腹が鳴る。

それにイリヤもつられてお腹が鳴ってそう言えばとエミヤや手伝っていたシロウは苦笑する。

 

エミヤ「話は後でも良いだろう。それよりまずはご飯としようか」

 

田中「ご飯!田中、お腹ペコペコですー!」

 

その言葉にエミヤとシロウは調理を再開しに行き、まだ入ってない組はお風呂は後で良いかと田中を見る事にする。

 

衛宮家~居間~

 

ガツガツガツガツ!

 

大量に出された料理を誰もが味わう中で作ったエミヤは呆れ、手伝ったシロウや凛とルヴィアは呆気に取られる。

 

シロウ「す、凄い食べっぷりだな;」

 

ルヴィア「そ、そうですわね;」

 

エミヤ「カルデアでは何時ものことだ」

 

アルトリアカルテットもそうだがよほどお腹が減っていたのか田中も劣るがたっぷり食べていた。

ちなみにアイリスフィールはイリヤの隣でニコニコと見ていた。

 

イリヤ「え、えっと……」

 

刹那「アイリさん、それだとイリヤが食べれないから;」

 

母親と同じ存在に見られてるのが居心地悪いのか戸惑うイリヤを見て刹那はそう言う。

 

アイリスフィール「あらごめんなさい。ついね」

 

そう言ってイリヤの頭を撫でるアイリスフィールにイリヤは別人だけど自分の母と同じ撫で方に元の世界のを思い出して懐かしむ。

 

イリヤ「あ、そう言えば刹那お姉ちゃん」

 

刹那「ん?」

 

イリヤ「さっき令呪ので私にも来たんだけどあれって何でかな?」

 

刹那「!」

 

するとふとイリヤが思い出して聞くとそう言えばと凛とルヴィア達も刹那を見る。

誰もが気になっていた時にダヴィンチが現れる。

 

ダヴィンチ『それは刹那ちゃんが当てちゃったんだよ』

 

イリヤ「当てたって?」

 

ダヴィンチ『君を』

 

えっ!?と驚くイリヤにダヴィンチは説明する。

 

行く前に戦力を増強しようと刹那は召喚器を使い、新たなサーヴァントを呼び出そうとした所、イリヤが描かれたサーヴァントカードが出現し、あれ!?となった後にもう1回してまた1枚出て、戸惑っていたがええいままよとイリヤのカードを持ったままこっちに来たと言う。

 

刹那「ってことでこれがそれです」

 

イリヤ「わ、私ぃー?!」

 

凛「ちょっと、そっちにもサーヴァントカードあったの!?」

 

そう言って見せたカードのにイリヤは驚き、凛も思わず身を乗り出して聞く。

 

マシュ「こちらのは主にスキルのとか上げるために使うだけでそちらのようには使えません」

 

刹那「種火は直接食べてもらうけどね」

 

それに対してマシュは説明し、刹那の説明にどういうこっちゃと凛達は首を傾げる。

 

刹那「ってことでエミヤ、イリヤちゃんに術種火パフェ一つ!」

 

エミヤ「了解だマスター」

 

イリヤ「た、種火って美味しいのかな?」

 

GOクロ「意外と美味いわよこれ。相性があるけど」バリボリ

 

恐る恐る聞くイリヤにGOクロはそれを見せて食べながら言う。

 

ルビー「ちなみに食感は?」

 

GOクロ「んー、飴を噛み砕く感じね」

 

イリヤ「飴感覚!?」

 

試しに聞いたルビーのに答えたGOクロのにイリヤは飴なのにパフェにするの!?とずれた驚きをする。

 

GOクロ「このまま食べたらね。砕いたりすればパフェにもなるわよ」

 

エミヤ「できたぞ」

 

そんなイリヤの心内を読んでフォローするGOクロの後にエミヤがそれを出す。

一見すると普通のパフェなのに凄い腕前だと凛達は思った。

 

凛「見た目は普通ね……どこに種火使っているの?」

 

エミヤ「盛り付けているクッキーやパフェにかかっているキラキラしているのが種火だ」

 

イリヤ「これが!?」

 

エミヤ「そして最後に種火を溶かして煮詰めたこのソースをかけて……出来上がりだ」

 

名コック過ぎる…と凛達は驚愕し、シロウはすげぇと目を輝かせている中でイリヤは意を決して食べる。

 

イリヤ「お……美味しい……」

 

GOクロ「でしょ?」

 

ほぉぉぉと目を輝かせるイリヤにGOクロはうんうんと頷く。

ある意味エミヤだから出来るんだろうなと刹那は思いつつ食事を続ける。

 

青アルトリア「アーチャー、おかわり!」

 

サンタオルタ「こっちもターキーをおかわりだ!」

 

そう言って要求する2人に君達は本当に限界無いなと呆れながらちゃんとおかわりを用意するエミヤであった。

 

~食事終了~

 

凛「で、これからどうするつもりなの?」

 

刹那「そうですね……」

 

今後の事を聞く凛へ刹那は食後の緑茶を飲んでから言う。

 

刹那「取り敢えずハサンたちに情報収集任せてますから私達は準備とか特訓をした方が良いですね」

 

イリヤ「特訓ですか?」

 

ロマン『そうだね。あの時は刹那ちゃん達が介入したから良かったものの、もしあのままだったら君達はもっとダメージを受けていた可能性も高い。そこの彼もまた刹那ちゃん達が介入していなかったら戦いの負担で元気には動いてなかっただろうね。だからこそジュリアンに対抗するため君や他の人も特訓は必要だろう。特にイリヤちゃんは偶然とはいえ刹那ちゃんが彼女のカードを手に入れた事で繋がっているから伸びると思うよ』

 

そう言う刹那に首を傾げるイリヤへロマンが長々と説明して最後にそう言う。

 

美遊「それにジュリアンはこの聖杯戦争のルールマスター、サーヴァントカードをいくつも作れるから戦力を増やすこともできる」

 

エミヤ「だからこそこちらも強くならないといけないわけだ」

 

刹那「まあ安心してよ。こっちには特訓相手に相応しい英霊たちがたくさん居るし、皆に特訓してもらったら必ず強くなると思うよ」

 

特訓する理由に付け加える美遊のにエミヤは本当に面倒な相手だと呟く中で刹那がそう言う。

 

それにシロウや凛も確かにと頷く。

 

相手もそうだがこちらには本家とも言える英霊達がいる。

 

相手が量で来るなら自分達は質も含めて行けばいいだけの事。

 

刹那「んじゃあ明日から早速特訓だ!」

 

そう宣言する刹那にイリヤもおー!と気合を入れて誰もが頷く。

 

???

 

ジュリアン「クッ!」

 

一方その頃、ジュリアンは苛立ちげに岩山の上に立っていた。

 

原因はエクシアである。

自分の道を阻み、さらに邪魔をすると宣言されたからだ。

 

エクシア『私は美遊ちゃんを犠牲にせず世界を救う方法を見つけてやる!』

 

ジュリアン「何も知らないであんなことを言って……万にひとつ両方を救う手があったとして…世界と美遊。それだけしか救えねぇんだよ……」

 

そう呟いたジュリアンはエクシアの事を考え出す。

 

ジュリアン「にしてもあの数の英霊を従えているあいつは一体……」

 

???「彼女のことが知りたいのでか?」

 

ジュリアン「!?」

 

突如声をした方を振り向くとそこには黒い布で顔まで覆い隠した人物が居た。

 

ジュリアン「なんだ貴様は……」

 

???「ご心配なく。私は貴方の敵ではございません。貴方に伝えたいことがあるとある方の命により参上いたしました」

 

警戒するジュリアンにその人物はそう言う。

 

ジュリアン「俺に伝えたいことだと?」

 

???「はい。貴方の望みを叶えるにあたって大事なことです」

 

ジュリアン「なんだと?」

 

出て来た言葉にジュリアンは思わず近づき、人物は笑いながら言う。

 

???「貴方の望みを叶えるのに聖杯一つでは足りません……。二つ必要なんですよ聖杯が」

 

ジュリアン「二つだと……」

 

出て来た言葉にジュリアンは驚く中で人物は頷く。

 

???「ええ、そうです。そうでなければ貴方の願いは叶わないでしょう……」

 

シュゥウウウウウウウ……

 

そう言うと謎の人物はあっという間に消えていった……。

 

ジュリアン「二つの聖杯か……」

 

成程な…とジュリアンは笑う。

 

ならばと刹那達が持つ聖杯かイリヤスフィールと美遊がいれば事足りると…考えてからアンジェリカとベアトリスに代わる僕が必要だと歩き出す。

 

ジュリアン「(そしてもし奴らの聖杯を奪えなくてももう一つ……イリヤスフィールを使えば……)美遊、イリヤスフィール、束の間の夢を見るがいい……だが決して忘れるな。」

 

そう考えるとジュリアンは手を握りしめながら宣言した。

 

ジュリアン「お前たちは……必ず俺が使う!」




うちのぐだ子設定

エクシア
本名:葵刹那
日本人の少女。エクシアと言うのは某ロボットアニメで自分と同じ名前のキャラが操るロボットの名前でそう呼ばれるのが好き。
運動神経が抜群なのにオタクと言う変わった少女でカルデアのバイト募集を見て、給料等が良かったためにカルデアに入った。
性格は自分より周りを大切にする心優しい人物で人の犠牲を前提とする事を許さない。
だがそれゆえに周りを優先させるために自分を犠牲にするところがある。
趣味はゲームや漫画読書でそのため夜更かしが多く、そのため昼間に寝たりする。時折ふと立ったまま寝たりすることがある。

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