ある暗殺者の記憶   作:卓ちゃん

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こっちも少しずつ更新しようと思っています。
多分見切り発車なので途中で止めるかも知れませんが最後まで見てくれると嬉しいです。


召喚の時間

僕こと『潮田 渚』は私立椚ヶ丘中学校のエンドのE組に所属している。

E組はいわゆる成績不振者や不良などが集まるクラスだ。

最近のニュースは、月が突然爆発して、三日月になった事。

そして、その月を爆発させた犯人が僕達のクラスの担任になった事でしかも、自分を暗殺しないと今度は地球を爆発させると言ったのだ。

そう。ここはもうエンドのE組ではない。ここは暗殺教室。始業のベルが今日も鳴る。

 

 

〜放課後〜

今日も先生に一撃当てる事が出来なかった。

何しろあの先生はマッハ20で動く物だから当たらない。

今日も家に帰って、《彼》の話を聞き、今日の暗殺を振り返ろう。

僕が偶然に偶然が重なって喚んでしまった《アサシン》に。

 

あれは、あの先生が来て間もない頃の話だ。

僕はお母さんが今日は仕事で忙しいから、ご飯は自分でなんとかしなさいと言われて、冷蔵庫の中を見てみると材料を切らしていたのでスーパーに買い物に行って、その帰り道で倒れている人に会ったんだ。

その、謎のおじいちゃんに。

 

『あの!大丈夫ですか?』

僕はそう声をかけると、そのおじいちゃんは

『おぉ、少年!すまないがこの先にな、ある陣が書かれているのだかな。その陣の前でこの紙に書いてある言葉を言ってきてくれないか?儂は他のマスターに襲撃されて、もう持たんのだ。せめて、この聖杯戦争を正常に動かさなければ、この地域全体が火の海になる。』

マスターとか聖杯戦争などと聞いた事無い単語ばかりだけど、この地域全体が火の海になる事なんて絶対にさせない!

『わかった、おじいちゃん。僕が行って来るよ。』

そう言うと、

『そうか。ありがとな。お礼と言ってはなんじゃが、この紙に聖杯戦争について書いてある。そして、少年が生き残れるように儂の魔術刻印と魔術回路を移植しよう。世継ぎなど居なかったからな。迷惑をかけるせめての償いをさせておくれ。ほれ、背中を向けなさい。これでも儂は時計塔で随一の移植の技術を持っておるからのぉ。」

そして、僕は背中に受ける鈍い痛みと共にその魔術刻印?と魔術回路?を移植された。

『うむ、完璧。さすが儂。魔術回路は少年が何本持っているが知らんが、取り敢えず、儂の全部35本を移植した。刻印は少年の起源を知らないし、回路も少年の属性も知らんから、取り敢えず無色じゃ。体が馴染めば移植した刻印も回路もそれに慣れる。』

『うん、ありがとう。おじいちゃん。』

もう、何言っているかはわからないけど、取り敢えずおじいちゃんにお礼を言っておく。

『頼むぞ、少年。聖杯戦争に勝ってくれ。儂はもう疲れたからのぉ……。』

そう言って、おじいちゃんは事切れた。それを見届けてから陣の元に向かった。

その陣は複雑でその奥に祭壇らしきものがある。祭壇には何も置かれて居ない。

僕はおじいちゃんに渡された召喚する為に必要な言葉を詠唱した。

 

『素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ』

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)

繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する』

『ーーーーーAnfang(セット)

『ーーーーーー告げる』

『ーーーー告げる。

汝の身は我が元に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ』

『誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く物。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よーーー!』

詠唱を終わらせると、右手に赤い紋様が現れる。

そして、祭壇に風が吹き荒れ、《彼》が現れた。

 

『サーヴァント、アサシン。召喚に応じて、参上したよ。さて、君が俺のマスターかな?』

 

 

続く……




読んでくれてありがとうございます。
ルビ振るのめんどくさいです。
ちょいちょい更新していく事にします。

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