東方開扉録   作:メトル

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今回短めです。


第七話 娯楽

やあこんにちわ、俺は今紅魔館の空き部屋であった自分の部屋の模様替えをしている。

何と言ってもこの部屋、壁は全面が紅で目が痛くなるし、部屋は広いけど家具が全然無いし、挙句の果てに幻想卿なのでゲームもない。こんな部屋でこれからずっと住むのは俺にとっては拷問にしかならないので咲夜さんから許可を貰い部屋の模様替えをしていると言うわけだ。

 

とりあえず壁紙から始めよう、まずは普通の白っぽい壁紙を創って上から張り直す。

床は・・・フローリングにしておくか、畳は創るのが面倒だし。

・・・よし終わった、簡単に終わったとか言ってるけど実際これ終わるのに三時間近くかかっている。

まあ素人だから仕方ない、て言ってもレミリアや咲夜さんにも手伝って貰ったのが。

そんなこんなで壁紙と床は終わった、部屋の隅に設置されていたランプみたいなのはそのままにしておいた。

で、ここからが本題なのだが追加する家具についてだ。

タンスとか机は元々あったのを使用するからいいとして、足りない物は山ほどある。

この部屋に足りない物、それは!

PC、テレビ、ゲーム、クーラー、ヒーター、本棚、収納スペース!

そして何よりもォォォオオオオッ!!

電気が足りないッ!

とりあえず発電機を創る、なんで創れるのかって?そりゃあ自宅に発電機があった環境で育った俺ですから。そのあと自宅にあったテレビと同じ42インチのテレビとテレビ台を創って部屋の角に設置、机の上には俺の使用していたPCと同じPCを創って設置しておく。

クーラーは・・・無理だな、諦めよう。

ヒーターはまだ暖かい季節だし創らないでいいか。本棚は・・・まだいらないか。

あとは収納スペースとして押入れが欲しい所だが壁に穴は開けられないし床は地下室があるため掘る事が出来ない。

・・・隣の部屋も借りるか、幸い空き部屋だし。

 

誠「・・・さてっと」

 

ここからが本番だ、ここまでは生活出来るように模様替えをしただけだがここからは違う。

これから創るのはそう、俺が愛用していたゲーム機達だ!

PS3、3DS、VITAなどの最新機種からファミコン、ドリキャス、メガドライブなどの昔懐かしのゲーム達!これらを創って最高のゲーム部屋にしてやる!イヤッホォォォォォゥッ!!

さあ作業を始めようか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付いたら俺は夕食も取らずに自分の部屋のベッドで寝ていたようだ、ちなみに今は朝食の時間である。

レミリアに文字通り引きずられてダイニングルームで食事を取った俺は昨日の夕食時に何していたかをレミリアに聞いてみた。

大体こんな感じだったらしい。

 

 

レ「誠ー!夕食の時間ってうわ、何この部屋!」

 

誠「・・・」

 

レ「ありのままに今起こった事を話すわ、私は誠を夕食の時間だから呼びに

  来たら部屋が変になっていて、その部屋で誠が床に顔を突っ伏した状態で

  気絶していた。

  な、何を言っているのか以下略」

 

誠「うぅ・・・」

 

レ「だ、大丈夫なの誠!?」

 

誠「お、お嬢様・・・

  ・・・あ、明日の朝食は大盛りでお願いしま・・・」

 

レ「ま、誠!?」

 

誠「・・・すー・・・すー・・・」

 

レ「寝た!?」

 

 

・・・全く覚えていない。

能力を何回も連続で使い続けると、疲れが溜まってぶっ倒れるようである。

これから気をつけねば、戦闘中倒れて頭打って死亡とかシャレにならん。

 

レ「以後気をつけなさいよ?」

 

誠「申し訳ございませんハイ・・・」

 

その後朝食を済ませてレミリアを部屋に呼んでみたら用事があるから午後に来るらしい。

んじゃそれまでに準備だ。ふふふ・・・

 

 

 

 

 

 

コンコン、扉を叩く音がした。

 

レ「誠ー!入るわよー!」

 

扉が開かれるとレミリアが部屋へ入って来た。

 

誠「ようこそ、私の部屋へ!」

 

俺はイスから立ち上がると一礼し、レミリアを部屋の中へ誘導した。

 

レ「昨日見ても思ったけど、随分と変な物が置いてあるわね」

 

誠「これがあるとないでは全然違うんですよ、さてお嬢様。

  ・・・ゲームをしましょう」

 

レ「ゲーム?」

 

誠「えぇ、私が勝ったらお嬢様に一つ私の命令を聞いて貰います。

  逆にお嬢様が勝ったら、わかりますね?」

 

レ「へぇ・・・誠が賭けをするなんて意外ね」

 

誠「私は結構賭けごと好きなんですよ、楽しいじゃありませんか」

 

レ「いいわ、それで勝負の種目は?」

 

誠「ズバリ、ぷよぷよなんてどうでしょう?」

 

レ「ぷよぷよ?」

 

ぷよぷよとは、株式会社コンパイル(2003年以降はSEGA)が発売しているパズルゲームの事である。

ルールは簡単、4つの同じ色をしたスライム型のブロック「ぷよ」を繋げて消していく。

パズルゲームの中でも定番な落ち物パズルゲームであるぷよぷよはゲーム内に重力の概念があり、上から落ちてくる2つ1組のぷよを上手く並べて消す事がハイスコアのカギである。

 

誠「このゲームで勝負しましょう、簡単なのでお嬢様なら

  すぐにルールを理解するでしょう」

 

因みに使用するソフトはぷよぷよ7である。

 

レ「・・・この小さな箱みたいな物で勝負するの?」

 

誠「・・・忘れてた」

 

 

 

少年説明中・・・

 

 

 

レ「こんなので出来るのね・・・」

 

誠「科学は日々進歩していますからね」

 

レ「いいわ、ルールは大体把握したしそろそろ勝負といきましょう!」

 

誠「盛り上がって来ましたね!それではレッツ!」

 

誠・レ「ぷよ勝負っ!」

 

 

 

 

 

咲「お嬢様、お食事の準備が出来まし・・・」

 

レ「勝ったー!これで30勝ね!」

 

誠「26勝30敗・・・まだ撒き返せますよ!」

 

レ「何度やっても同じ事よ!私の勝利は揺るがないわ!」

 

誠「その勝利を揺るがせてあげましょう!レッツ!」

 

誠・レ「ぷよ勝「今日の夕食は抜きですね」すいませんでしたーッ!」

 

あやうく夕食が抜かれそうになったので夕食の後、またぷよぷよをしたが結果は42勝60敗となり俺の敗北となった。無念なり。

 

その後もレミリアはよく俺の部屋に顔を出すようになり、ゲームをして行くようになった。

大体俺の負けで決着が付くのは仕方がない事なのだ、レミリアの頭の回転が速すぎて凡人の俺では追いつけないのである。無念なり。




筋肉痛と疲労で死にそうです。
ぷよぷよは通が発売された頃から愛しています。

ちなみにレッツ!ぷよ勝負っ!は友人とやる時絶対に言っています。





次回予告
レミリアとのぷよ勝負に負けた誠はリベンジマッチとして新たなゲームでレミリアに挑戦状を叩きつけた!そのゲームとは人生ゲーム!好調に進んでいくレミリアに対し誠は全然進めずに借金地獄!「なぜ10しか出ないんですかお嬢様!」「私の能力を知らないのかしら?」こ、これがチート能力と解釈された運命を操る程度の能力なのか!?次回「そろそろ秋になっていきますね」一年で十月が一番好きです!

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