活動記録書くより更新が先ですよね、遅れてすみません。
誠「喰らえええぇぇぇぇッ!!」
妖しくも美しく輝く西行妖の前で閃光が迸った。
いくつもの銀色の輝きと弾幕が幽々子の視界を埋め、月明かりのようにか細い光をも通さぬ程の量に幽々子が笑う。
弾幕が流星のように降り注ぎ、銀色の輝きは地面へと吸い込まれるかのように落下し、深々とその刃を冥界に突き立てた。
地面に突き立つそれは西洋の騎士が愛用するようなロングソードだ、魔力で力を増していたりなどはしていない。
幽「数を撃っても疲れるだけよ」
流星の弾道を見極めるように、空を睨む幽々子へと地面に突き立った一本のロングソードを投げつける。
狙いは正確、だがもちろん当たらない。
幽「囮なんてバレバレよ」
流星を避けながらも涼しい顔でいう幽々子に少し腹が立つがこれも俺の戦闘の仕方が悪いのだ、反省しなければ。
…そう、短調ならば少し工夫することから始めよう。
歯車の形を模したヨーヨーを創造し両手で操る、右手に赤いヨーヨー、左手に青いヨーヨーだ。
誠「…行くぜッ!!」
ヨーヨーを持ったまま弾幕を形成、幽々子の動きを封じながら左手のヨーヨーを投げつける。
誠「そらそらそら!!」
投げたヨーヨーを器用に自身の手へと引き戻しながら右手のヨーヨーを間髪いれずに投げつける。
一瞬の隙をも潰す勢いでラッシュをしかけるが幽々子は先ほどと同じ涼しい顔だ。
右手で操る赤いヨーヨーが幽々子の頬をかするが、それだけだ。
当たり方が悪かったのか、傷という傷などは一つも見えやしない。
幽「…遊ぶなら紅魔館にでも帰りなさいな」
角度が甘かったか、それともやっぱり投げて当てるのはダメージとして弱いのだろうか。
力はあった、だが何かが足りない。
…そうか、回転だ。
チッチッと舌打ちをしてヨーヨーを自身の手へと引き戻した。幽々子はただ冷たい目をしている。
誠「…これが遊んで見えるなら、そりゃいい目をしているな」
両手のヨーヨーを幽々子の方へ紐ごと投げ捨てて新しくヨーヨーを創りなおし、勢いをつけてヨーヨーを地面に放る。
紐のついたヨーヨーなので当然だがそれは地面にぶつからず空中で静止…いや、放った勢いを持続しながら地面スレスレで回転を続けている。
すぐさま紐を左手で手繰り、あやとりのように指を素早く、だが精確に交差させていく。
わずか1秒、それはまるで蜘蛛の巣から糸でぶら下がる子蜘蛛のように交差する紐から黒いヨーヨーが垂れている。
誠「これがストリングス プレイ スパイダー ベイビー!!
まるで獲物を待つ蜘蛛のように荒々しく回転するこの姿に感動すら覚えるだろう…!」
………静寂。冥界に響く音はひたすらに回転するヨーヨーの音、ただそれだけになった。
幽「…遊んでいるようにしか見えないわね」
静寂を破ったその声には苛立ちが見え隠れしている。
誠「…そりゃそうだ、遊んでいるんだし。
殺されそうな時にこんなのやる奴なんざ俺だけで十分だと思うよ」
幽「…死にたいの?」
殺気の混じった声が俺に突き刺さる。 ぞくり、と背筋を何かが通った。
誠「いいや、全然」
表情を変えず…むしろニヤリと笑って見せた。
いや、これでは少々語弊があるな。
本当はこっちだ、俺は笑みを
誠「逆に聞くがお前は、
幽「……まさか!?」
気づいたようだが遅いな。 振り返る幽々子よりも速く俺の攻撃が幽々子の肩に直撃する。
ギャルルッ!! とすさまじい音を立てて回転しながら肉を抉る青いヨーヨーを引き戻し、左手に収める。
誠「ただ投げ捨てただけかと思いましたか? これはよく見なかった貴女が悪いですね。
…透明のミシン糸ですよ。 使い古した手ではありますが、だからこそ使えます」
投げ捨てたヨーヨーにあらかじめ透明なミシン糸を付けておく、あとはタイミングを見てちょいと引っ張ればヨーヨーの性質上俺の手に帰ってくる。
ここで問題なのは糸のたるみだ、が。糸はたるまないように少し加工してあるものを使っている。
誠「もちろん私は気づかれないよう努力しましたが、
貴女ならばこの程度簡単に見極められたのでは?
春を集めすぎて頭の中にお花でも咲いてしまいましたか?」
幽「くっ…」
いくら糸と言えど目を凝らせば簡単に見えるはずだからな。 油断と怒りで見極めることができなかったのが致命的だったな。
左手に収まった青いヨーヨーを後方に投げ捨て、また新しく白いヨーヨーを創りなおす。
両手に持つ白と黒のヨーヨー構えてから弾幕を形成、辺り一帯を弾幕で埋め尽くす。
誠「…さあ、後半戦と行こう」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
アリスからの情報では異変の種は冥界にあるらしい。 颯爽と箒に跨り、冥界へと飛ぶ私をアリスが見送る。
風を切り、雲を払って幻想郷の遥か上空…、冥界の門へとたどりついたはいいがここは結界が張ってあって通れないと記憶している。
…って、あれ?
魔「結界が割れている…、まさか先に誰かが冥界に入ったのか!?」
くっ! 一足遅かったか? でも幻想郷を見た感じ異変は解決したように見えない。
…紫か誰かが決壊を壊しておいたのか? それともまだ異変を起こした張本人が倒されてないのか?
それなら簡単だぜ、私が先に異変を起こした張本人を倒して異変解決すればいい。
魔「それじゃ、お邪魔しま~す」
強固な結界の割れたところから難なく冥界へと侵入できた、が。
『ぼすっ』という音と共に後頭部や背中から軽い衝撃を感じた、視界が逆転し目の前に見える石階段が逆さになっている。
しかも後頭部、背中から冷たく固い感触。
魔「……………」
…重力が逆転したのか。
ぐるりと体を回転させて起き上がる。
石階段はちゃんと上へと伸びている、足の裏で地面を踏みしめて重力を確認してみると重力を感じられた。
魔「…さすが冥界、飽きなさそうだぜ」
服をぱんぱん、と叩きながら土埃を落として帽子をかぶりなおす、箒は手で持っていくか。
冥界に入ったは初めてだったがそこまで変な所じゃないな、博麗神社の前の階段と大差ないぜ。
…階段が異様なまでに長いところと階段の両脇に墓と桜の木が乱立しているところ以外は。
そういえば幻想郷よりも暖かいなここは、桜も満開だから墓さえなければいい宴会ができそうだぜ。
魔「…よし」
呼吸を整えて階段を上り始める、階段はなんの仕掛けもないただの階段で桜の花びらが散りばめられていることもあり美しさを感じられる。
階段の上を見るとなにかピンクに光るものが見えるな、桜か? いや、あんなに大きな桜の木はまずないだろう。
それじゃあれは―――。
?「あなた、人間ね」
どこからともなく声が響いた、辺りを見回すが声の主の姿は見えない。
魔「誰だ!」
声を張り上げるがその声に反応する影はいない。
?「ちょうどいい」
私から見て10段くらいだろうか、石階段の上で
?「あなたの持っているなけなしの春を」
旋風は次第に大きくなり、竜巻のような強風が辺りを包み込む。
?「すべて頂くわ!」
刹那、竜巻が宙を舞う桜の花びらもろとも斬られた、竜巻によって舞っていた桜は地面に舞い落ちる。
その中に一人の少女と霊が見えた、一振りの刀を携えてこちらを睨んでいる。
…中々派手な登場をしてくれるぜ。
魔「お前は異変を起こした奴の仲間か? いいややっぱり答えなくていい!
沈黙は肯定の意だからな」
愛用のミニ八卦炉を構えて目の前の少女に向き直る。
魔「お前がピンピンしているってことは一番乗りは私のようだな。
今回の異変は私の活躍で完全解決、明日の新聞の一面は頂きっと!?」
咄嗟に後ろへ飛ぶと刀が剣閃を光らせ振るわれた、あと少し反応が遅れていたら当たっていたかもしれない。
少女は初撃を外したことに動じずそのまま斬りかかってきた。 箒に魔力を送って浮き上がり、刀の攻撃を回避する。
魔「いいぜ! そっちがその気じゃなくてもやるつもりだったからな!」
刀を構えてこちらを見る少女に弾幕を放つ、煌びやかに輝く弾幕が少女を襲うが少女は弾幕全てを刀で斬り、相殺してみせた。
魔「ヒュ~! そうこなくちゃな!」
箒の上に立つとミニ八卦炉を構えて弾幕をばら撒く、規則正しいように放たれた弾幕は星の形を型どりながら少女に襲いかかる。
そこに上乗せするように弾幕を放ち続ける、時折相殺できないレーザー弾幕を放って少女を翻弄していく。
それをも少女はレーザーは当たるギリギリで回避し、弾幕は全て斬り落として見せた。
…これは中々楽しめそうな相手だぜ。
数分程の撃ち消し合い、私が放った弾幕のほぼ全てを斬り落とした少女は血を払うように刀を払った。
魔「大分温まってきたな」
箒に乗ったまま少女へ言うと少女は刀を構え直した。
?「みんなが騒がしいと思ったら生きた人間だったのね」
少女が睨みながら言う。
魔「私が死体なら騒がないのか?」
?「騒がない、人間がここ白玉楼に来ることはそれ自体が死のはずなのよ」
魔「私はきっと生きてるぜ」
そう言って胸を叩く私を訝しげに見つめる。
?「あなたといいあいつといい、結界をどうやって越えてきたのよ」
魔「あいつ? 誰だ?」
まさか先客はいたのか? まあ結界が壊れていることから先客がいたことは確実なんだろうが、だとしたらその先客はどこにいったんだ?
?「さあ、もう死んだかもわからないわ」
魔「…ところでお前は誰だ?」
?「私は魂魄 妖夢、白玉楼の庭師よ」
魔「庭師にしては危ない物をお持ちで」
妖「仕事でたまに使うわ」
妖「とにかく、西行妖が満開になるまでここを通すことはできないわ」
魔「さいぎょうあやかし?」
妖「うち自慢の妖怪桜よ」
魔「もしかして上に見えるあれか? 結構咲いているように見えるが」
石階段の上を見ると見事な色と大きさの桜の木が見えるな、あれの下で宴会ってのも面白そう。
妖「それでも満開には足りない。 でもあとほんの僅か春が集まれば
西行妖も満開になる。 あなたが持ってきた春が満開まで一押しするってものよ」
魔「しかし、折角集めた春を渡すつもりなどあるわけもないぜ」
妖「満開まであと一押し!」
魔「いっそのこと、私がお前の集めた春を全て奪ってその妖怪桜を咲かせてやるぜ」
妖「私の集めた春は渡しやしない」
魔「私もな」
…数秒の睨み合い、風も吹かないこの場所では完全な静寂となり空気を痺れさせた。
だが妖夢が静寂を振り払うように刀を構え直した。
妖「………妖怪が鍛えたこの楼観剣に」
地面に落ちていた桜の花びらが一斉に舞い上がった、まるでこの妖夢とかいう少女が刀に眠る力を解き放ったかのように。
重力によって落ちる花びら一枚を砂粒のように斬り刻んで見せた。 その刀捌きはこの少女が、私が今までみた人間や妖怪よりも刀の扱いに長けている事を照明している。
妖「斬れぬものなど、殆ど無い!!」
魔「いいぜ! 剣と魔法、どちらが強いか見せてやるぜ!!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あの一撃が効いたのか、戦いは俺の優勢になっていた。
だがあくまでも優勢だ、一瞬の油断で死ねる。
それほどの力を持っている相手なのだ、"慢心"は絶対にしてはいけない。
弾幕が冥界の闇の中で煌めいた。
それがどちらの弾幕かなどわからない、見分けている時間などない。
それは幽々子も同じだろう。
弾幕と弾幕の衝突で巻き起こる微弱な衝撃が周囲の弾幕の軌道を少しだけ変えていく、軌道が変わった弾幕がまた衝突し合い衝撃が発生する、こんな状況で自分の弾幕と相手の弾幕を見極める必要など感じもしない。
また軌道が変わった、上に避けながら空いてしまった弾幕の穴を埋めるように弾幕を放つ。
幽々子が左に避けた、次に埋められるであろう弾幕の穴を予想、回避し攻撃へ転ずる。
一手一手、将棋やチェスで
何百、何千、何万。次の攻撃に対して優位に駒を進めるパターンを模索し、慎重に、精確に、速く、早く。
タイミングを見逃すな、一瞬を逃すな、このゲームを勝利へと確実に、着実に進めろ。
衝撃、軌道の変化、穴、弾幕。
回避、攻撃、予想、進め。
…今だ。
左からくる弾幕を急降下して避ける。 俺の上を通過した弾幕が誰のものかもわからない弾幕に衝突する。
相殺、衝撃、軌道が変わった。 前方やや右下にヨーヨーを投げ捨て、弾幕が衝突によって消えた所を通る。
俺の位置が変わったことによって幽々子が手薄な弾幕の穴を埋めて牽制の弾幕をばら撒く、下へ急旋回し回避、攻撃へと転ずる。
下から襲う弾幕を右に小さく移動して回避、回避した弾幕の衝突、そこにヨーヨーを投げ込み、放たれた追撃の弾幕を潰す。
一度見ただけで通ろうとすることを予想して追撃の弾幕を放つか、やはり一度見たことは即座に対応できるようだな。
ならば発想の上の上を行くまでよ。
ヨーヨーを創りなおして手に収める、弾幕を上に旋回して回避し、急降下しながら攻撃。
地面に降り立つと幽々子顔に向けて右手に持った緑のヨーヨーを投げつける。
誠「そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!!」
幽々子は俺が投げたヨーヨーを最小限の動きで回避、右手に持った扇子でヨーヨーの糸を斬って見せた。
幽「同じ手を二度したところで通用しないことくらい学習したらどう?」
扇子を広げ、口元を隠すようにして笑う幽々子。
笑ってくれてた方がとても都合がいい。 が、俺はこういう時にポーカーフェイスはできないようだ。
にやける俺の顔を睨む幽々子。 『学習したらどう?』だと? それはこちらのセリフだな。
誠「…『一手』、私の方が上をいっていましたね」
幽「あら、その『一手』というのは――」
誠「ッ!!」
突然幽々子が西行妖の方へと振り返り扇子を振った、バシッ! という乾いた音と共に緑のヨーヨーが地面へと落ちていく。
幽「回転したヨーヨーを西行妖に当て、跳ね返ったヨーヨーを跳弾の要領で当てる。
…なんて言わないわよね?」
誠「………」
ゆっくりと振り返る幽々子を睨み、両手を強く握りしめた。
幽「回転の音を気にしていて良かったわ。
…もし当たっていたら負けていたかもしれないわね」
弾幕が展開された。 それと同時に幽々子の背後で大きな扇子のような
美しい、だがその弾幕は残酷にも見える。
幽「…万策尽きたようね、なら死になさい。 これで西行妖も満開になるわ」
誠「いやだね」
絶望的な量の弾幕が展開される中、キッと幽々子を睨み言い放つ。 先ほどまで微笑を浮かべていた幽々子の口元から笑みが消えた。
誠「俺はここで死にたくはないね」
幽「あら、さっきあなたは『好きなことをして死ねたら本望』とか言わなかったかしら?」
今更何を言っているのよ、大口抜かして命乞いなんて無様すぎるわ。
こんな感じのことを思っているだろうな。 いやここまで口悪くないか。
誠「何を勘違いしている? 俺はこう言ったんだよ。『人生を楽しめたら死んでもいい』ってな。
ところで人間は死ぬとき走馬灯が見えるらしいな、俺は見たことないがな」
幽「…何がいいたいのかしら?」
幽霊だからこそ、命を落とした幽霊だからこそ命を大切にしないやつが気に入らないのだろう。
俺の命の価値観は到底理解できないだろう。
誠「走馬灯は人生を振り返る最後のチャンスだ。
走馬灯によって自分は生きてて良かったか、つまり人生を楽しんだかがわかる。
たとえるならアルバムに俺の人生が写真となって貼られている。それを俺が見て、
俺は人生を楽しめたか振り返るわけだ」
幽「………」
誠「それを今俺が見て、満足してアルバムを閉じることができるだろうか。
少なくとも俺は、俺はまだ『満足』していないな」
幽「…それは命乞いよ。 つまり楽しめていないから殺さないでください、ただそれだけよ」
誠「何を言っているんだ貴女は。俺は命乞いなどしていないし死ぬ気もない」
幽「…何を…?」
ビッ、と右手で幽々子を指さした。
誠「貴女は大前提として自分の立場というものを理解していない。
俺は今殺されそうになっていないし、ただ自分の哲学を語っただけだ。
戦闘は続行されていて、俺と貴女は
幽「あなたは何を言って―――」
誠「思い出せ、考えろ、見落としたものは? 脳をフル回転させろ。
分からないならヒントをやる、ヒントは跳弾の精確さ、そしてヨーヨーの配置。
…まだ分からないか? 高速で回転するものに衝突すると弾かれるんだ」
左手を上に振り上げた、そのまま天を指さし、親指を乾いた地面に向け、左手を振り下ろした。
口角を釣り上げ、宣言する。
誠「…
幽「!? 左手に持っていたはずのヨーヨーが!!」
音が聞こえた、風を切る音が。何かが高速で回転を続けているような。
幽「っ!!避け―――」
誠「もう遅いよ、
俺の言葉が言い終わるよりも早く、西行妖の花びらに紛れて落ちてきたヨーヨーが幽々子の背中に直撃する、その色は黄色。
誠「左手を振り上げた時に気づくのでは遅いぜ。
そして変な方向にヨーヨーを投げた時にはなにかあると探るべきだった」
ヨーヨーを手に引き戻し、落下する幽々子を受け止めて西行妖の根本に寝かせる。
西行妖を見上げると花びらが散り、儚い花の美しさを魅せている。
立ち上がると風を切る回転音が聞こえてきた。
幽々子から少し離れた場所に突き刺さる一本のロングソードを見る、柄からは紐が垂れている。
白いヨーヨーが地面スレスレでぶら下がっており、いまだに回転を続けていた。
誠「…我ながらちょっと無茶だったな」
今度はもっと確実な作戦を実行しないと、失敗なんて格好悪いしな。
最後のロングソードを抜き、地面を足で埋める。 やっと後片付けが済んだというところで西行妖の花びらが全て舞い落ちた。
根本で気絶している幽々子の防止に花びらが積もっている、少し払ってやると幽々子の帽子に
…幻想郷にドリームキャストのファンがいたとは…。
さて、幽々子の治療も済ませたし、帰ろう。
この時間じゃ夕飯どころか夜食ももらえないかなぁ。
魔「あいつと戦ってたら異変が解決されていた…。
明日の新聞の一面は私がもらうつもりだったのに…」
まんまんまんぞく!一本満足!
次回予告
冬があけた、それどころか春を終えて夏も終わりそうな気がするがそんなことはなく幻想郷は春真っ盛り。 花見をしながら今回の異変について思いをはせていた誠は、黒ずくめの女の怪しげな取り引き現場を目撃した。 取り引きを見るのに夢中になっていた俺は、背後から近付いて来るもう一人の仲間に気付かなかった。 オレは、その女に毒薬を飲まされ、目が覚めたら、体が縮んでしまっていた!! 葉隠 誠が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、まわりの人間にも危害が及ぶ。にとり博士の助言で正体を隠すことにした俺は、咲夜さんに名前を聞かれて、とっさに「苗木 康比呂」と名乗り、奴らの情報をつかむために咲夜さんが仕えている紅魔館に転がりこんだ。
難解なミステリーとピアノ線が多く使われるトリックを解き明かす先には何が待っているのか! そして忍び寄る魔の手、黒ずくめの組織の正体とは!? 次回『睡眠時間9時間ください』見た目は子供、能力万能、迷宮なしのチビ執事! 週休は、いつも一つ!!