真・女神転生TRPG 魔都冬木200X   作:龍委員長

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第11回エンディングです。

果たして重三の彼女は無事なのか?


今回も最後にお願いがございます。詳しくはあとがきにて。


11.エンディング

衛宮邸 居間

 

 

佐伯

 では、クグツもスクラップと化しオオツキ先生も倒れたまま動く気配はありません。

氷室

 む。この教師、息はあるのかね?

一同

 !!

佐伯

 えー……どっちがいいですか?

蒔寺

 選べんの?!

佐伯

 人間エネミーは初めてでしたからね。通常の悪魔データにも人間が居ないわけではありませんが、ここは古の合言葉を使うところでしょうか。

三枝

 あいことば?

佐伯

 かいぞうきょうし を ころして へいきなの?

三枝&セイバー:(卓の良心)

     ないよ

 平気じゃ      ?!

     ありませんよ

美綴:(悪じゃないけど善でもない)

 そもそも改造人間なんだけどね。

アーチャー

 あぁ。襲い掛かってきたのは向こうだからな。

蒔寺:(善悪より面白いが正義)

 先手取ったのカネですけどね。

弓コンビ

 ……。

ライダー

 雪が公権力を頼れないのですか?

三枝

 ふえっ? 遺体の隠蔽をするんですか?!

ライダー

 悪魔のサーは逃げれば済む話ですが、人間の皆さんはそうも行かないでしょう。

氷室

 ……教諭を襲った悪魔が逃走したと証言すれば……

ライダー:(メガネキラリン)

 ほほぉう?

三枝

 鐘ちゃん!

氷室

 むろん、冗談です。

 実際、この後はどのような展開になるのかね?

佐伯

 まぁ、先生の処理*1に関してはそのままでも、何か細工してもお好きにどうぞ。学園から脱出する際に入口――警官と学園がもめていた場所が騒がしくなっているのでそちらでイベントが発生します。

蒔寺

 んじゃぁ、マキデは回収できる範囲の痕跡を消して回るかな。

アーチャー

 社も刑事ドラマ程度の知識だが手伝おう。

氷室

 なるほど。メガーヌもそれは行いそうだ。雪にも声をかけるだろうな。

三枝

 え?!

氷室

 有る意味、替寺とは別の本職だからな。

三枝

 う、うぅん……。

美綴

 そういう観点なら、綴はどうしていいのかわからなくてワタワタしながら作業を眺めてそうね。三枝の戸惑いと同じで手は出しづらいけど、手伝いをした方が良いような気もするって感じ。

ライダー

 サーは、どうでしょうね。証拠を残すリスクを理解してなさそうなので、手伝いと称しつつメチャクチャにしてそうです。

蒔寺

 捜査がかく乱されるから、ヨシ!

佐伯

 雪さんはどうします?

三枝

 手伝う、けど自分以外の証拠が優先かな。

氷室

 その心は?

三枝

 上官に、ここに来る事は伝えているし、行為そのものが法に抵触するのも解りきってて指示というか、許可が出てるんなら自分がここにいた事実は隠蔽してもらえる可能性が高いのかな、て。

 幕僚長? なんて人が動いてるんだし、それくらいの圧力はありそうかなって。

佐伯

 なるほど。それはありそうですね。

 では急ごしらえではありますが目立つ証拠の隠滅ないし偽装が終わり、校舎から脱出すると、正門方面が騒がしいですね。

 

==========

 

十六夜市 新市街:アカデミア 天の鎖学園高校

 

 

GM(佐伯):

 一旦、敷地の外に避難してから正門に回りこむと、デモ活動していた人たちが生徒と抱き合いながら大泣きしていたり、警察や自衛隊の制服を着た人たちに連行されるように車に押し込まれている職員などが目に入るでしょう。

美綴

 学校どうなんの、コレ。

アーチャー

 最悪廃校もありえるスキャンダルではるからな。だが申し訳ないが社は綴を気遣う余裕はないな。

三枝

 あ、レンさん!

 

GM(佐伯):

 はい。当然重三さんは彼女を探すでしょう。そうすると少し離れた所で女性の自衛官に肩を抱かれるように歩く戸坂レンその人を発見します。やや距離がありますが見間違いを疑うほど離れてもいません。

重三(アーチャー):

 ならばすぐに駆け出すだろう。

 「レン!」

GM(佐伯):

 駆け出す重三さんの声は周囲が騒がしい事もありレンさんには届かなかったのか、向こうが気付いた様子はありません。

 そして双方の距離の中ほどまで重三さんが辿り着いた所で、重三さんは自衛官によって進路を遮られ止められてしまいます。

 見ると、制服の下からでもその逞しさがわかる筋骨隆々の大男です。重三さんを見下ろせるほどには。*2

重三(アーチャー):*3

 「どいてください! 知り合いがいるんです!」

 と押しのけようとするが通してはもらえんだろうな。

GM(佐伯):

 ですね。保護者ならばともかく、知人程度では優先度が低いでしょう。先に体調のチェックや捜査のための聞き取りがあるから後日にするよう言われますね。

重三(アーチャー):

 まぁそれで引き下がるほど聞きわけは良くないので、もがこう。演出的にも力2(データ)的にも突破は不可能だろうが。

(三枝):

 一応自衛官だし、止めに入るね。

 「重三くん、それ以上はあなたが捕まってしまいますよ」

重三(アーチャー):

 「……っ!」

 そう言われては諦めるしかあるまい。

GM(佐伯):

 では、重三さんが大人しくなったのを確認して手を放してはくれますが、数歩下がるだけで警戒は続ける様子ですね。

重三(アーチャー):

 これは仕方ないな。

 

氷室

 ……なぁGM。アーチャーさんの反応を見るに、このシーンでレンを連れ出す事はできないという認識でよいかね?

GM(佐伯):

 はい。ここでは無事を確認できるだけで、安心できる段階ではありません。

セイバー

 それは無事を確認できたと言うのでしょうか……。

氷室

 では、彼女が連れて行かれる先を確認して起きたいのだが、教えてはくれんよな。

アーチャー

 そういうことなら目でレンを追うが?

GM(佐伯):

 なるほど。では彼女は自衛隊の車両に乗せられている事が確認できるでしょう。

ライダー

 ? 警察や救急車ではないのですか?

蒔寺

 みんなそうなのか?

GM(佐伯):

 実は違います。

 ほとんどの生徒が警察車両や救急車に乗せられていますが、レンさんを含め何人かは自衛隊車両に乗せられています。

美綴

 単に車が少ないからじゃないの?

GM(佐伯):

 そうではないようですね。護送車、ではないですが1台に数人乗せられるような大き目の車両が用意されているので。

アーチャー

 自衛隊車両に乗せられている生徒たちに共通点はありそうかね?

GM(佐伯):

 全ての生徒を確認できているわけではありませんし、各生徒のプロフィールも知りえないでしょうから、「女生徒だけ乗せてるのかな?」くらいしかわかりませんね。

三枝

 女の子は全員?

GM(佐伯):

 いいえ。警察車両にのる女子も確認できます。

氷室

 ふむ? どういうことだ?

アーチャー:(何かに気付いた)

 あー、あー↑、あー↓。

蒔寺

 どうしたんすか?

アーチャー

 んーあぁ、いや、なんでもない。

GM(佐伯):(クスクス)

 じゃぁ、助け舟を1つ。

 美綴さん。綾織さんは自衛隊車両に乗せられる生徒の中にクラスメートが居るのに気が付きました。

美綴

 お? 親しい子?

GM(佐伯):

 今後のキャラのモチベーションにも関わりますしそういう事にしてもらってOKです。ちなみに名前は

 

 蛇峰(かがみね) レンさんです。

 

PLs

 

アーチャー:(苦笑)

 だろうなー。

セイバー

 この子も、レンというのですか?

ライダー

 共通点は性別と、名前?

 

アーチャー:(いろいろ察した顔)

 

GM(佐伯):(ニッコニコ)

 ということで、せっかく見つけたレンさんとクラスメートのレンさんは自衛隊に連れて行かれてしまいました。

 というところでしめましょうか。

 

==========

 

三枝

 何がどうなってるの?

アーチャー

 次回の依頼人はおそらく、チップ司祭かシスター・アンジェラのどちらかだろうな。

氷室

 自衛隊はカオス勢力でしたね。それで次回の依頼人はロウ勢力になると。

佐伯

 まぁそんな感じです。具体的な内容はまだぜんぜん考えてないんですけどね。

蒔寺

 そういやぁ、今回ピンチはピンチだったけど、BOSS自体は何かアッサリ倒せたよな。

三枝

 たしかに。その割りに一気にレベルが上がるくらい経験点多かったよね。

佐伯

 あぁ。それですか。まず戦闘中にも言いましたが先生は命運を使用可能にする代わりに最大HPが同レベル帯のキャラより少なくなっていました。その上で、皆さんを苦しめた行動回数を魔法限定で増やしていたスキル□高速詠唱のコストは「HPを半分にする」だったので自傷ダメージで自分を窮地に追い込むような状態だったんですよね。

美綴

 なるほどねぇ。そういうバランスだったのか。

佐伯

 もうちょっとHP多くても良かったかもでしたけどね。

セイバー

 非戦闘組は充分命の危険を感じましたし、全滅してしまうよりは良いかと。

佐伯

 そういっていただけると助かります。

 さて、今回は依頼人と呼べる人も居ませんでしたし、属性評価投票に関するお話は後ほどするとして、

 お疲れ様でした。

一同

 おつかれさまでしたー。

 

*1
三枝:言い方!

*2
蒔寺:デカッ! て、重三さんの身長てドンくらい?

*3
アーチャー:具体的な数字は決めていないが平均程度のつもりだな。




というわけで、原作の「あの辺り」のイベントに繋がる(予定の)シナリオでした。実際のところ同じ展開になる保障は欠片もありませんが(苦笑)

突如生えてきた綾織のクラスメートですが、名前の由来は某歌う双子(二重人格設定も有るとか無いとか?)です。バレバレですね。

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以下、いつもの告知兼お願いでございます。

メガテンXではセッションの最後に「属性評価」という処理があります。これは各PCのセッション中の言動が以下の6つの属性のどれに当てはまるかあるいは、近かったかを参加者同士の投票で決めるものです。ですが、本作は仮想卓のため、参加者は作者独りですので投票が出来レース状態になってしまいます。
そこで、読者の皆様のお力をお借りしたいと思います。

アンケート機能の仕様がまだ把握しきれていないので、作者の「活動報告」に投票所を設けております。そちらに書き込んでいただくようお願いいたします。以下に属性の説明を書き上げますがその基準に従わないといけないという事もありませんので、思ったように投票していただければと思います。

また、全員にではなく印象に残ったキャラにだけ投票していただいてもかまいません。

属性
 ロウ :ルールや規則を大事にした。理性的。
 カオス:感情や自由を大事にした。情熱的、芸術的、閃き。
 ライト:善行を行った。博愛、正義、癒し。
 ダーク:暴力的だった。卑劣、独善、嗜虐、被虐。
 ニュートラル:中庸だった。仲裁、抑制、控えめ。
 ヒーホー:(上記5つとは無関係に)コミカル、笑い、ギャグ。

作者の名前をクリックしていただいて、『活動報告』をクリックしてもらえれば投票用スレッドがありますので、良かったら投票していってください。

投票は締め切らせていただきました。
ご参加ありがとうございました。

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