真・女神転生TRPG 魔都冬木200X   作:龍委員長

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お約束という名の茶番があります。


7.屋敷探索2

 

【挿絵表示】

 

現在地:寝室3

 

 

GM(佐伯):

 さて、突然襲い掛かってきたベッドは粉々に砕けてもう動く気配はありません。

 これからどうしますか?

 

雪(三枝):

 そういえば、1階で物音を聞いた時感じた魔法の気配はこのベッドなのかな?

 

GM(佐伯):

 そうですね。では皆さん魔判定をお願いします。

 

----------

 

メガーヌ:18% → 39 失敗・・・

 

替寺  :18% → 24 失敗・・・

 

雪   :29% → 39 失敗・・・

 

綾織  :59% → 41 成功!

 

宇佐  :29% → 39 失敗・・・

 

重三  :19% → 13 成功!

 

サー  :56% → 93 失敗・・・

 

----------

 

GM(佐伯):

 お、2人成功ですか。では、お2人は雪さんから聞いていた気配を階下から感じたような気がします。それは当然ベッドが使ったスクカジャやスクンダとは別の気配です。

 

綾織(美綴):

 今度は下? 移動してるのか?

 

重三(アーチャー):

 2階に上がってきたついでに他の部屋も見たいが、社の性格ではその気配の追跡を主張するだろうな。

 「例の悪霊って奴の気配じゃないっすか? 見に行きましょうよ」

 

サー(ライダー):

 サーも深く考えて行動するタイプではないので同意見でしょう。

 「おりないのー?」

 

メガーヌ(氷室):

 ふむ。他の部屋が気になるのは確かですが、明確な理由が無いですな。それに対して依頼である悪霊の確認・排除に最も近そうな情報は階下の気配のみ・・・

 

替寺(蒔寺):

 空き巣なら隈なく探すんだろうけどな。

 

GM(佐伯):

 では、下に降りるということで。

 

----------

 

GM(佐伯):

 皆さんは1階に降りてきました。周囲にはコレといった異常は見られません。物音といえば皆さんの体重で軋む階段と床板くらいなものでしょう。

 

綾織(美綴):

 もう気配を感じることはできないのか?

 

GM(佐伯):

 そうですね。クリティカルしてればまだ何か判ったかもしれませんが。

 

宇佐(セイバー):

 仕方ありません。1階の部屋を調べていきましょう。

 

GM(佐伯):

 どこから見ていきますか?

 

重三(アーチャー):

 近場からいくか。まずは台所だな。

 

GM(佐伯):

 はい。

 では台所ですが、普通の台所ですね。冷蔵庫に食器棚、日本では珍しい薪を使うタイプのレンジとオーブン。そのほかにも棚が幾つか見受けられますね。

 

一同:

 運判定(<目星>)

 

GM(佐伯):

 すっかりノリがCoCに(苦笑)

 

----------

 

<目星>

 

メガーヌ:18% → 60 失敗・・・

 

替寺  :18% → 36 失敗・・・

 

雪   :19% → 58 失敗・・・

 

綾織  :74% → 24 成功!

 

宇佐  :94% → 95 いちおおい!

 

重三  :89% → 94 失敗・・・

 

サー  :36% → 77 失敗・・・

 

----------

 

GM(佐伯):

 棚は食料保存用の棚だったようで、缶詰などの保存食の他、常温保存する食材が保管されています。まだ食べられそうなものもありますがほとんどが鼠の食害に遭っていますね。

 鼠と断定できるのは、足跡などの痕跡が埃の積もった床に見受けられるからです。

 

サー(ライダー):

 何もなさそうですね。次にいきましょう。隣の食堂へ。

 

 

※7人分の判定結果は邪魔なので、以降は一部結果だけ記します。

 

 

GM(佐伯):

 食堂ですね。テーブルとサイドボード。テーブルには椅子が7脚。テーブルの上には食器が3人分置かれています。

 

メガーヌ(氷室):

 ? 料理が出ている? やはり誰か居るのか?

 GM、めぼ

 

GM(佐伯):

 しをするまでも無く判りますが、料理は完全に腐敗しており異臭を放っています。どうやら織間家の人たちは重なる不幸にいろいろ投げ出して文字通り逃げるように退去したようですね。戸締りの確認に来た家主さんも度重なる異常に、細かいところはチェックせずに閉めてしまったのでしょう。

 

替寺(蒔寺):

 め、メシの最中、でなきゃ準備中に何かあったってことか・・・

 「次行こうぜ、鼻が曲がりそうだ」

 リビングだな。

 

GM(佐伯):

 まぁ、テレビやらテーブルやらソファやら、普通の家のリビングにあるものが普通にある感じですね。

 運判定をどうぞ

 

----------

 

<アイデア>

 

綾織、重三:成功

 

宇佐   :クリティカル!

 

----------

 

GM(佐伯):

 成功した人は、部屋に取り残された雑貨の中に、十字架や聖母像など、キリスト教系の品物が多く存在することに気付きます。

 

 クリティカルした宇佐先生は、それらがアンジェラ司祭やプッチ大司教が勤めるメシア教会で見かけた物に良く似ていると感じます。民俗学者である先生なら宗派による道具の違いを見間違えることはないでしょう。

 

綾織(美綴):

 悪霊に悩まされて神にすがったんだろうなぁ。

 んじゃぁ、向かいの窓のない部屋か。物置だよな?

 

GM(佐伯):

 はいそうです。

 あるのはガラクタばかり、箱やら錆びた水槽やら自転車のようなものやらが乱雑に置かれています。入って右手の壁には棚があります。

 

----------

 

<目星>

 

雪、綾織、宇佐:成功

 

重三     :クリティカル!

 

----------

 

GM(佐伯):

 さすがに情報特化組はクリティカル出ますねぇ。

 

重三(アーチャー):

 これだけダイスを振っていればな。

 

GM(佐伯):

 ですが、この部屋ではクリティカルしても追加情報ないんですよね。申し訳ないです。

 

重三(アーチャー):

 情報収集の判定でそう毎回ボーナスも付けれまい。気にしなくて良い。

 

GM(佐伯):

 そう言ってもらえると助かります。

 それでは、判定に成功した4人は、棚の異常に気付きます。

 

雪(三枝):

 異常?

 

GM(佐伯):

 部屋に入ったときは、扉付の棚だと思ったそれは、中身が取り出せないように板で塞がれている事に気付きます。といっても普通に釘で打ちつけているだけなので、板を剥がすなり割るなりすれば開けられそうですが。

 

綾織(美綴):

 どうする? 開けてみるか?

 

宇佐(セイバー):

 中身は気になりますが・・・

 

重三(アーチャー):

 わざわざ意味深な封印の描写が有る以上“何か”在るのは間違いないだろうが・・・

 

サー(ライダー):

 先ほどのベッドのように罠の可能性もありますね。

 

メガーヌ(氷室):

 ・・・いえ、その心配は少ないのではないでしょうか?

 

替寺(蒔寺):

 なんでだよ?

 

メガーヌ(氷室):

 もしここに罠があるなら、2階の部屋のように場所を特定できるようにすると思うが、(2階からみて)階下という以外の情報がなかった。ならばここにあるのは罠の類ではないと推測するが。

 

雪(三枝):

 あぁ、そっか。そうだよね。じゃぁ・・・

 

綾織(美綴):

 呉学人がそういうなら開けないでおこう。

 

穂群原の呉学人:

 なぜそうなる?!

 

綾織(美綴):

 自分の胸に聞いてみろ!

 

氷室:

 分厚い脂肪しかないが?

 

 

SE:プツン

 

 

氷室:

 ? なんだ? なにか張り詰めた弦が切れるときのような音が・・・?!

 

 

黒豹:ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

剣 :ひゅおおぉぉぉぉおぉぉぉオォォォォォォォォォォォォォォォォォ

 

 

三枝:

 ちょっ、マキちゃん?! ガラスの灰皿は駄目だよ! というかなんでこんな所に灰皿が?! 衛宮家の人たちって喫煙者いないよね?!

 

アーチャー:

 セイバーも落ち着け!

 

美綴:

 か、かぜ?! どこから??

 

 

====================

 

しばらくお待ちください

 

====================

 

佐伯:(真っ青)

 お、おちつきましたか?

 

黒豹&剣:(しょんぼり)

 ・・・はい・・・。

 

アーチャー:(ゲッソリ)

 (よもや、染まっていないセイバーがジャンクフードを要求してくるとは思わなかった・・・それだけならまだしも、故郷の料理も出せなど久方の暴君ぶりだったな・・・スターゲイジーパイは作れなくはないが、マーマイトなど急に用意できるわけが・・・と思わせて大河の持ち込み食材にまぎれていた事に驚きを隠さずにはおれんな・・・大方音子の入れ知恵だろうが・・・とにかく、おかげで暴君の怒りは治まった。あとはアレで何かを要求され困惑する衛宮士郎の狼狽振りでもみればこの疲労も少しは癒されよう・・・というかいまさらだがアレらはセイバーの時代よりはるかに新しい料理のような・・・)

 

GM(佐伯):

 え、えぇと再開しますね・・・。

 そ、そう! リビングの向かいにある物置の板で塞がれた棚を開けるかどうかという話でしたが、結局どうします?

 

サー(ライダー):(疲れた)

 開けましょうか・・・。

 

GM(佐伯):

 では、釘でしっかり打ち付けられているので道具で剥ぎ取るか力判定で・・・

 

 

(ころころ・・・)69

 

 

メガーヌ(氷室):(力判定値:93%)

 成功だ。

 呉学人がただのうっかり系策士ではない事を思い知るがいい。

 

GM(佐伯):

 えぇ、では板に拳で穴を開けたメガーヌさんはその穴から3冊のノートを取り出しました。

 1冊目はノートの見返しに住所と氏名が書かれていたので・・・英語ですがメガーヌさんがいますし問題ないですね。住所氏名からコービット氏の物だとわかります。

 

替寺(蒔寺):

 てことは、この棚を塞いだのはコービットなのか?

 

GM(佐伯):

 さて、この3冊全て英語で書かれているうえ、文量もかなりのものです。中身を読んで情報を得ようと思うとかなりの時間を要する事になると思いますがどうしますか? 読みますか?

 

雪(三枝):

 え・・・具体的にどれくらい時間が必要なのかな

 

GM(佐伯):

 数時間では確実に足りないでしょうね。数日はみる必要があるでしょう。

 

綾織(美綴):

 そりゃかかりすぎだな。先を急ぐか。

 

GM(佐伯):

 ノートは持っていきますか? 持っていくならいつぞやの重三さんの「謎の本」と同じようにアイテム欄に「コービットのノート」と記入してください。

 

メガーヌ(氷室):

 では3冊とも私が預かっておこう。

 隣、ダイニングの向かい(?)にある部屋へ行くぞ。

 

GM(佐伯):

 物置その2 です。ここは壊れた椅子など薪にくべるくらいにしか使えそうもない壊れた家具などが放り込まれています。

 

宇佐(セイバー):

 さすがに何もなさそうですが・・・

 

GM(佐伯):

 はい。ぶっちゃけ何もないです。壊れてさえなければ海外製の家具や調度品など興味をそそる物も有ったかもしれませんが・・・。

 

重三(アーチャー):

 これで1階の部屋はすべて廻ったことになるか? コレといって何もなかったが・・・

 

サー(ライダー):

 ノートに何か書いてあるのでしょうか?

 

替寺(蒔寺):

 でも、BOSSはヴァンパイア(から弱体化したグール)だって判ってんだから、これ以上の情報は無いんじゃないっすか?

 

メガーヌ(氷室):

 GM、ここまでで上から何か物音や気配はするかね?

 

GM(佐伯):

 ん、ちょっとまってくださいね。

 

(ころころ・・・)01 クリティカル!

 

GM(佐伯):

 ブッ

 

雪(三枝):

 え?

 

GM(佐伯):

 え、えーでは、皆さんが1階を捜索していると突然、

 

 

SE:カサカサカサカサカサカサカサカサッ

 

 

GM(佐伯):

 と天井から音が聞こえてきます。

 

替寺(蒔寺):

 ギャーッ!

 

GM(佐伯):

 皆さんが2つめの物置から出てきたところとして、左から右へ大量に移動しています。

 

綾織(美綴):

 何の音だ?

 

GM(佐伯):

 何か小さな物が移動している、そんな印象の音ですね。

 

宇佐(セイバー):

 虫でしょうか? 考えたくはありませんが、放置された食料など黒光りする“ヤツ”が住み着いていてもなんらおかしくはないでしょう。

 

一同:ゾワゾワッ

 

GM(佐伯):

 え、えー、音の雰囲気からもっと大きいな物ではないでしょうか。

 

重三(アーチャー):

 だいいち、“やつら”は天板越しに聞こえるほど大きな音はたてんだろう。

 

GM(佐伯):

 そうですね。みなさん経験則からそういう事が解って大丈夫です。

 あ、みなさん魔判定をどうぞ。

 

サー(ライダー):

 おや? 例の気配でしょうか?

 

----------

 

重三のみ(19%なのに)成功。

 

----------

 

GM(佐伯):

 (さすがにクリティカルは出ないか。じゃぁ、条件を少し下げて、と)

 では重三さん以外の皆さんは音のする方に例の気配――魔法の気配を感じました。

 

重三(アーチャー):

 ? 成功したのに社は何も気付かなかったのか?

 

GM(佐伯):

 逆ですね。他の皆さんが気付かないことに、重三さんだけ気づくことができました。それは、

 

 気配が足元、床下から感じるように思いました。

 

 文字通り真下といって良い方角から感じることでしょう。

 

重三(アーチャー):

 「皆さんどっち向いてるっすか? さっきから地下で魔法使ってるやつが居るっすよ?」

 

メガーヌ(氷室):

 「なんですって?」

 

GM(佐伯):

 いわれると、一度感知に成功している雪さんと綾織さんは、かすかに床下から感じ取ることができるでしょう。

 

雪(三枝):

 「ぁ」

 

替寺(蒔寺):

 2階のはミスディレクション用の罠か!

 

綾織(美綴):

 「重三さん、ありがとうございます。どうやら、“悪霊”は地下に人を近づけたくない様子。

 確認を行うべきだと思います」

 

宇佐(セイバー):

 「私には感じることができませんが、皆さんの感覚は信用できます。地下を優先しましょうか」

 

GM(佐伯):

 では、地下に移動するということですね。

 まずはキッチンの隣の、地下への階段がある扉の前に来ました。錠がかかっていますが、家主さんから受け取っている鍵で問題なく開けることができます。

 扉の向こうは薄暗い階段が地下へと続いています。

 

雪(三枝):

 さっきと同じかな。重三さんから灯りを受け取って先頭で降りていくよ。

 

メガーヌ(氷室):

 GM、階段はどれくらいの幅かね?

 

GM(佐伯):

 一般家庭の階段ですから人1人が余裕を持って通れるくらいでしょう。2人並ぶには狭いという感じですね。

 

メガーヌ(氷室):

 では、雪の後はメガーヌが。何かあるかもしれんからな。

 

サー(ライダー):

 では、殿(しんがり)はサーが。

 

替寺(蒔寺):

 んじゃ、サーの前がマキデかな。前で何かあっても射撃で援護できるしな。

 

GM(佐伯):

 では、戦闘要員4人で非戦闘員を挟んで階段を降りていくんですね。

 階段は何度か壊れたことがあるらしく、修理の跡が見受けられますがちゃんとした業者に依頼したわけではないらしく、非常に足元がおぼつきません。

 全員、速判定をお願いします。失敗した人は階段から転落してダメージを負ってもらいます。が、しっかり灯りを準備していたので+20%のボーナスを差し上げましょう。

 とはいえ、運判定ばかりだった今までと逆に戦闘型の皆さんがゆうr

 

----------

 

メガーヌ:28+20=48% → 80 失敗・・・

 

替寺  :88+20=108% → 00 ファンブル!

 

雪   :29+20=49% → 65 失敗・・・

 

綾織  :19+20=39% → 24 成功!

 

宇佐  :29+20=49% → 70 失敗・・・

 

重三  :44+20=64% → 28 成功!

 

サー  :46+20=66% → 83 失敗・・・

 

----------

 

GM(佐伯):

 あの・・・速:16(射撃特化型)さん?

 

替寺(蒔寺):

 くそっ! 新手のスタンド使いか?! もしくはこのダイスが宇宙人なんだな?!

 

GM(佐伯):

 振りなおしますか?

 

替寺(蒔寺):

 ダメージを聞いてから決めていいか?

 

GM(佐伯):

 失敗した人は、1d6点物理防御点有効のダメージを。ファンブルした替寺さんは攻撃がクリティカル命中した扱いで出目を2倍したうえで防御点無視としましょうか。

 

替寺(蒔寺):

 最大で12ダメージか・・・いいや。通すぜ。

 

GM(佐伯):

 では、失敗した人たちはダメージロールをどうぞ。階段が腐って割れていたり、明かりが届かず踏み外したりして落っこちてしまいました。替寺さんは落ちそうになったときに無理に体勢を戻そうとした結果、受身もとれずに落っこちました。

 

SE:どんがらがっしゃーん

 

----------

 

メガーヌ:6-8=0点

 

替寺  :4×2=8点 (HP:56→48)

 

雪   :3-22=0点

 

宇佐  :2-9=0点

 

サー  :3-19=0点

 

----------

 

GM(佐伯):

 1d10でも良かったですねコレ・・・。

 

綾織(美綴):

 とにかく落ちたメンバーの元に急ぐぞ。灯り持った雪が落ちちゃったからな。

 「大丈夫ですか?! みなさん?!」

 

替寺(蒔寺):

 「つつっ・・・あぁ、大した事ねぇ。他の連中は・・・大丈夫そうだな」

 

GM(佐伯):

 さて、地下へやってきた皆さんですが、地下室ですから基本は倉庫です。工具やら釘やらパイプやらが散らばっている、あまり広くない部屋ですね。

 

メガーヌ(氷室):

 階段正面の小部屋を調べられるか?

 

GM(佐伯):

 はい。開けるとそこには大小さまざまな木炭や石炭が転がっています。

 庭で見たシュートの到達点のようですね。ただ、上を見上げるとシュートの入り口というかドアというかそれが板で打ち付けられて開けられないようにしてあります。

 

雪(三枝):

 え? 内側から?

 

GM(佐伯):(にこにこ)

 はい。内側からです。

 

雪(三枝):

 変だよ、それ。だってお庭から地下だと結構な高さがあるよね?

 

GM(佐伯):

 まぁ、物置の用途なので天井は決して高くありませんが、シュートの入り口となると結構な距離があるように思えますね。

 

綾織(美綴):

 それをどうやって打ち付けたか・・・か。

 

宇佐(セイバー):

 他に何かありませんか?

 

GM(佐伯):

 そうですね。では判定無しでわかる描写部分を。

 まず先ほどの小部屋。この壁は木造です。

 それに対して、階段を下りてきて右手になる壁と前後になる壁はレンガ造りですね。ですが左手、地下室の突き当たりは小部屋同様、木造の壁です。

 

重三(アーチャー):

 小部屋の壁は四方とも木造かね?

 

GM(佐伯):

 いえ。扉が有る壁と階段正面の壁だけが木造です。

 具体的な質問だったので判定無しで、小部屋はあとから壁を追加することで作られたものだと推測できていいです。

 

サー(ライダー):

 そうなると突き当たりの壁も怪しいですね。他に何かありますか? 無ければ突き当りを調べたいのですが。

 

GM(佐伯):

 では、運・・・速判定も認めましょうか。

 

----------

 

速判定組

 替寺のみ成功。

 

運判定組(綾織、宇佐、重三)

 全員成功!

 更に重三はクリティカル!

 

----------

 

GM(佐伯):

 運特化組はやはり情報戦の要ですねぇ・・・。

 成功した皆さんは、突き当りの木造の壁の向こうに空洞がある事を突き止めます。叩いてみたら音に違和感があった感じでしょう。

 クリティカルした重三さんは、空洞の向こうにさらに壁があるような気がします。そしてこちら側の壁と向こう側の壁の間の空間を

 

 

SE:カサカサカサッ

 

 

GM(佐伯):

 と何かが走り回っているのにも気付きます。音は先ほど1階の天井裏を移動していたものに似ています。

 

替寺(蒔寺):

 げっ、またか・・・

 

重三(アーチャー):

 「この壁の向こうに何か居るみたいっすよ。メガーヌさんお願いします」

 ここはあえて軽率な行動をとってみよう。

 

メガーヌ(氷室):

 では、判定に失敗しているメガーヌは指示に従うぞ。壁の破壊は力判定でかまわないか?

 

GM(佐伯):

 はい。どうぞ。

 

メガーヌ(氷室):

 ・・・成功だな。

 「見切ったわ!」

 

SE:ドガン!

 

雪(三枝):

 動かない壁の何を見切ったの?

 

GM(佐伯):

 メガーヌさんが開けた大穴により、壁の中は人1人通れる位のスペースをあけてまた木造の壁がありました。

 

綾織(美綴):

 ありゃ、まぁまた壊せばいいか。

 

GM(佐伯):

 そんな風に皆さんが考えていると、穴の中から・・・

 

SE:カサカサっ キッ キキッ カサカサカサっ

 

GM(佐伯):

 無数の鼠があふれ出てきました。

 

一同: 

 ぎゃーぁっ!

 

GM(佐伯):

 鼠は皆さんの足元を縫うように階段まで移動していきますが、何かアクションを起こしますか?

 

宇佐(セイバー):

 い、いえさすがに何も。むしろ驚いて飛び退いているでしょうし・・・。

 

サー(ライダー):

 サーは面白がると思いますが、進路を塞ぐ理由もありませんしね。

 「わー♪」

 と愉しんでいるでしょう。

 

GM(佐伯):

 では数分にも感じる数十秒の後、鼠の行進はおさまりました。まだ数匹くらいは残っているでしょうが、先ほどの数に比べたら居ないも同然でしょう。

 

メガーヌ(氷室):

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 自分が開けた穴から出てきたということは、至近距離で、しかも自分の拳に触れる距離で、大量の鼠を見たことになるメガーヌは放心して固まっている。

 

替寺(蒔寺):

 「・・・はぁ」

 ビックリこそしただろうけど、平静を装ってるな。

 

重三(アーチャー):

 社も似た様子だろう。

 「ビックリしたぁ・・・。メガーヌさん、大丈夫っすか?」

 

宇佐(セイバー):

 「軽率な行動は控えてくださいね、重三さん? メガーヌさん?」

 

重三(アーチャー):

 「ごめんなさいっす」

 

メガーヌ(氷室):

 ギギギ・・・と宇佐先生に首だけ向けて

 「私が悪いのかしら?」

 

綾織(美綴):

 「まぁまぁ、今は依頼のことを考えましょう」

 いい加減話を進めようぜ。綴も青ざめてると思うけどな。

 

GM(佐伯):

 それでは先ほども言いましたが、壊した壁の先にはまた壁があります。

 

サー(ライダー):

 壁に扉の類は有りますか?

 

GM(佐伯):

 有りません。先ほどメガーヌさんが壊した壁にも有りませんでした。

 

替寺(蒔寺):

 うぅん? “悪霊”がここにいるなら出入口くらい有るんじゃないのか?

 

綾織(美綴):

 そんなもの必要ないヤツかもしれないぜ~?

 

替寺(蒔寺):

 うわ~っ! やめろ~!

 

宇佐(セイバー):(霊体化? なにそれ美味しいの?)

 しかし、霊体ならば物質の干渉など無いに等しいですし、有り得るのではありませんか?

 

替寺(蒔寺):(涙目)

 セイバーさんまでアタシをいじめる~っ

 

宇佐(セイバー): 

 え? あ、いえそういうつもりは・・・。

 

GM(佐伯):

 皆さん、運判定をお願いします。扉はありませんが。他の何かが見つかるかもしれません。

 

---------

 

宇佐、サー、成功!

 

---------

 

GM(佐伯):

 では、宇佐先生とサーさんは壁の内側に、何かで引っかいたような傷で、

 

 星の智慧教会

 

 と書かれているのを発見しました。ナイフか何かで乱暴に刻まれていて、文字だと気づいたのは完全に偶然でした。

 

メガーヌ(氷室):

 やはり、あの教会の関与は決定的か。

 壁の向こうの様子を窺いたいのだが、やはり速か運判定かね?

 

GM(佐伯):

 はい。判定どうぞ。

 

----------

 

替寺、雪、綾織、宇佐、成功

 

重三、クリティカル!

 

----------

 

GM(佐伯):

 アーチャーさん調子いいですね。

 

重三(アーチャー):

 このあと有るであろうBOSS戦で揺り返しが来そうで怖いがな。

 

GM(佐伯):

 とはいえ、先ほどとほぼ同じ内容ですね。壁の向こうに空間があるようです。

 クリティカルの重三さんは、今度はそれなりに広い空間かも、と思いました。

 

重三(アーチャー):

 「また何か部屋があるみたいっすよ? メガーヌさん、いけるっすか?」

 

メガーヌ(氷室):

 「こ、今度は大丈夫なんでしょうね? また、あ、アンなのはもう勘弁ですからね?」

 

重三(アーチャー):

 「特には音はしないっすよ?」

 

メガーヌ(氷室):(力判定値:93%)

 「ほ、本当でしょうね」

 

 (ころころ・・・)94 いちおおい!

 

メガーヌ(氷室):

 なん・・・だと・・・っ。

 

GM(佐伯):

 まぁ、といっても何かに追われてるわけでは有りませんし、再挑戦できるので壁を壊すことは「できた」でいいですよ。判定失敗のペナルティというか再挑戦分体力を使ったという事にして、HPを1減らしておいて下さい。

 

※メガーヌHP:44→43

 

GM(佐伯):

 2枚目の壁の向こうですが、開いた穴から異臭が漂ってきます。トウモロコシが腐ったような臭いです。

 

替寺(蒔寺):

 て、どんな臭いだ?

 

GM(佐伯):

 私も嗅いだ事無いですけど、

 鼻を刺すような、甘ったるいような、胸のむかつくような臭い

 だそうです。

 

 壁の向こうは、床が土がむき出しの状態で中央に敷き藁の上に横たわる人影があります。また部屋の隅には机が1脚。

 

雪(三枝):

 コービットさんかな・・・?

 

GM(佐伯):

 皆さんがそう思った瞬間、重三さんが持ちこんだ光を浴びて人影は飛び起き苦しみ始めます。

 その見た目は、枯れ木のようにやせ細り、髪はなく、鼻は刃物のように切れ長、目は丸く剥かれておりその瞳はまるで炎のように紅い。その顔を苦痛にゆがめ、異様に長い歯をむき出しにして威嚇してきます。

 突然動き出した、人のような異形を目撃した皆さんは<正気度>ロールをどうぞ。減少量は成功で1()(/)失敗で1d8(1d8)です。

 

----------

 

<正気度>ロール

 

 メガーヌ運判定値:18% → 15 成功! MP:20→19

 

 替寺 運判定値 :18% → 27 失敗 1d8→7 MP:20→13

 

 雪 魔判定値  :29% → 42 失敗 1d8→4 MP:26→22

 

 綾織 運判定値 :74% → 71 成功! MP:36→35

 

 宇佐 運判定値 :94% → 34 成功! MP:26→25

 

 重三 運判定値 :89% → 99 自動失敗! 1d8→6 MP:22→16

 

 サー 魔判定値 :56% → 26 成功! MP:60→59

 

----------

 

GM(佐伯):

 いよいよBOSS戦の予定でしたが

 (ニヤリ)<正気度>(MP)が1度に5以上減った人がいますねぇ・・・

 

替寺(蒔寺):

 アタシとアーチャーさんだな。それがどうした?

 

重三(アーチャー):

 ・・・おい、まさか・・・

 

GM(佐伯):

 お2人には運判定をお願いしましょうか。

 

替寺(蒔寺):

 また運かよ! マキデには無理だぜ!?

 

重三(アーチャー):

 いや、このタイミングは社が危ない・・・

 

替寺(蒔寺):

 え?

 

 

※重三のみ成功。

 

 

GM(佐伯):

 良かったですね部長、この判定はBS判定同様「失敗したい判定」なんですよ。

 

替寺(蒔寺):

 なんだよぉ、それを先に言えよなぁ、焦ったじゃ・・・え? じゃぁ重三は?

 

重三(アーチャー):

 ・・・目の前で起きたことに畏怖しただけでなく、その事象を正しく理解した事により、世の中は人知を超えた抗いがたき物が存在し、それが目の前に今まさに現れた、その事により・・・

 

 発狂する

 

 

※替寺は不定の狂気の条件を満たしていますが、“アレ”は実質的なキャラロストなので見逃しています。

 

 

一同:

 え

 

GM(佐伯):

 説明ありがとうございます。

 そして、ここに一時的狂気表というものがあります。

 

サー(ライダー):

 本?

 

重三(アーチャー):

 表というか、まんまCoCのルールブックではないか・・・どちらの表を使えば良い?

 

GM(佐伯):

 短期の方で。上手くいけば戦闘中に正気に戻れます。

 

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一時的狂気表(1d10)

 

 10:昏迷あるいは緊張症(自発的な行動が取れなくなる)

 

 

 発症期間((1d10+4)ラウンド(ターン))

 

  1+4=5ターン

 

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GM(佐伯):

 そうなりましたか・・・では、ゲーム的にはSHOCK状態としましょうか。通常は回復判定に失敗しても次ターンに回復しますが、5ターン経過までは回復判定かアイテム・魔法以外での回復はないものとします。

 

重三(アーチャー):

 回避、アクション不可・・・きついな・・・。

 

GM(佐伯):

 さて、BOSS戦の敵は彼だけではありません。

 彼が金切り声を上げながらもだえると彼の周りに散乱していたガラクタの中から一振りのナイフが浮かび上がりその切っ先を皆さんに向けます。

 ワイヤーで吊るしているわけでも、目の前の人型が手にしているわけでもないのに、宙に浮くそのナイフを見た皆さんは、<正気度>ロールをお願いします。

 減少量は、1/1d4です。

 

一同:

 また(です)か!?

 

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<正気度>ロール

 

 メガーヌ運判定値:18% → 65 失敗 1d4=4 MP:19→15

 

 替寺 運判定値 :18% → 60 失敗 1d4=4 MP:13→9

 

 雪 魔判定値  :29% → 61 失敗 1d4=1 MP:22→21

 

 綾織 運判定値 :74% → 89 失敗 1d4=3 MP:35→32

 

 宇佐 運判定値 :94% → 33 成功! MP:25→24

 

 重三 運判定値 :89% → 50 成功! MP:16→15

 

 サー 魔判定値 :56% → 43 成功! MP:59→58

 

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GM(佐伯):

 こちらは最大限小でも4なので一時的狂気はありませんね。発狂者は重三さんのみです。

 

重三(アーチャー):

 「あ、あ・・・あぁ」

 

GM(佐伯):

 さぁ、皆さんそれなりにMPも削れた上に1人行動不能状態でのBOSS戦。どうなってしまうのでしょうか? 戦闘開始です!




やっとBOSS戦です。
・・・疲れた・・・。

狂気表しだいでは重三が敵に回るところでしたが、それだけは避けられました。
戦闘に直接影響が出る結果なのでまだ油断できませんが・・・。

次回BOSS戦です。しばらくお待ちください。

P.S.
氷室が大口を叩いているので、呉学人の判断が正しかったかどうか、ノートをシナリオフックにしないといけませんね。

2017.11.10
 メガーヌの減少SAN値を間違っていたので修正しました。

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