真・女神転生TRPG 魔都冬木200X   作:龍委員長

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6.エンディング

佐伯:

 では、エンディングをはじめていきます。

 

氷室:

 そのことに関して1つ良いだろうか、GM?

 

佐伯:

 はい。なんでしょう?

 

氷室:

 メガーヌがいつもの調子でワーカーホリック、ショーランの父親をカード化してしまったのだが良かったのか?

 

佐伯:

 ・・・。

 

蒔寺:

 さえきっち?

 

佐伯:

 ・・・・・・。

 

三枝:

 直美ちゃん?

 

佐伯:

 ・・・・・・・・・ハッ?!

 あ、えぇ。大丈夫なものとしまスっ。屍鬼ワーカーホリックとしての魂だかレゾンデートル的な何かだかがカード化して肉体、というか御遺体はその場に残るものとしまス。

 

綾織:

 ふんわりしてるなぁ。まぁ、大丈夫ならそれで良いか。

 

セイバー:

 ですが、こちらも容赦なく殴る撃つとしていましたが、警察や病院は死因:過労死で納得してくれるのでしょうか? 御遺体は傷だらけなのでは?

 

佐伯:

 ・・・・・・・・・・・・。

 

ライダー:

 ナオミ?

 

佐伯:

 ・・・・・・・・・・・・・・・ハッ?!

 そ、そのあたりハ、浦田警部あたりが権力的なナニをアレしてどうにかねじ込んでくれまスヨ。タブン・・・。

 

氷室:

 ま、まぁ問題ないのであればそれでかまわんが・・・。

 

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6.エンディング1

 新制服会社内

 

GM(佐伯):

 えー・・・天使はパスカルの放った雷撃を受けて昇天していきました。

 天使の姿が見えなくなると皆さんの戦闘に興味を示した様子もなく働いていた人たちが恐る恐るという風に振り向きます。そこに居るのは倒れているショーランお父さんと、皆さんが居るだけです。

 社員の人たちは互いに目を合わせて何かを確認すると、突然

 

SE:ガタンッ!

 

GM(佐伯):

 と立ち上がると我先へと部屋から出て行きます。その顔は皆さん一様に歓喜に輝いています。中には泣きながら走る人も居ます。

 皆さんがその様子を眺めていると、駆け出す人の何人かは皆さんに感謝の言葉を述べてから出て行きます。

 天使の監視がなくなったことで開放されたことに感謝しているのでしょう。

 

メガーヌ(氷室):

 「これで、この会社の経営もマトモになるといいのですが・・・」

 

替寺(蒔寺):

 「だな・・・まぁ、ガサ入れが入って倒産、てのが関の山だろうがな」

 

重三(アーチャー):

 皆の会話をよそにショーランの父親のそばに近づく。

 

GM(佐伯):

 残念ながら、完全にこと切れています。蘇生処置の効果は期待できないでしょう。

 

重三(アーチャー):

 それでも、心肺蘇生を試みるぞ。

 「雪姐さん、救急車を!」

 

雪(三枝):

 一縷の望みをかけて電話するかな。

 「わかったわ。メガーヌさん、浦田警部に連絡を」

 

メガーヌ(氷室):

 「承りましたわ」

 

GM(佐伯):

 では、ほどなくして救急隊員と浦田警部がやってきます。

 救急隊員はショーランのお父さんの状態を見て絶望的な表情を見せます。親族に連絡するように告げてきます。一応蘇生処置を試みてくれはしますが。

 

雪(三枝):

 搬送先の病院を確認して重三さんに伝えて、重三さんがショーランさんに連絡かな。

 

重三(アーチャー):

 そうだな。

 

浦田(GM):

 「今回は、きつい案件だったみたいだな・・・」

 

メガーヌ(氷室):

 「労基がもっとしっかりしていれば避けられたかもしれませんがね」

 

浦田(GM):

 「う、む。打診はしておく。調査の際にもアンタらに累が及ばないようにはこちらで手を回しておく。

 こんかいはすまなかった。いろんな意味で・・・」

 

替寺(蒔寺):

 「ま、その辺はあんたらお国に任せる。俺みたいなヤクザ者に頼ってんなよ」

 

浦田(GM):

 「無論だ。事件の内容から心配はないと思うが、4課の連中に見つかるなよ」

 

替寺(蒔寺):

 「へっ、んなヘマするかよ」

 

GM(佐伯):

 現場に居るといらない嫌疑がかかるということで、いったん帰されます。

 

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6.エンディング2 重三

 市内葬祭会場

 

GM(佐伯):

 それでは数日後。司法解剖やらなんやらを終え、無事に御遺体が遺族の元に返されて、告別式が行われます。

 宇佐先生、重三さんは学友、教え子の親族の告別式ということで参列しています。

 

宇佐(セイバー):

 では宇佐は奥様の下へご挨拶に向かいましょう。

 

重三(アーチャー):

 社はショーランの所だな。

 

GM(佐伯):

 はい。ではショーランは落ち込んだ様子で会場の隅でお茶を飲んでいます。彼は重三さんに気がつくと軽く会釈してきます。

 

重三(アーチャー):

 「・・・すまない。役に立てなかった・・・」

 

ショーラン(GM):

 「いや・・・お前が動かなかったら今でも会社の中だったって、刑事さんが教えてくれたよ」

 浦田警部からこっそり教えられたようです。

 「あいつら、ひどいんだ。親父の体・・・銃創まで有ったんだ・・・銃で社員を脅すなんて、そんな事許されるのか?!」

 

重三(アーチャー):

 それは・・・さすがに誤魔化さざるを得んな・・・。

 「・・・まったくだよな・・・。

 つらいとは思うけどよ・・・おふくろさん、ショーランが守ってやれよ」

 

ショーラン(GM):

 「あぁ。親父の分まで、な」

 

重三(アーチャー):

 「つらくなったら言ってくれ、捌け口くらいにしかなれねぇけどよ。独りで溜め込むなよな」

 

ショーラン(GM):

 「・・・あぁ。ありがとう・・・」

 

GM(佐伯):

 そうした会話を交わした後、式はつつがなく行われ、先生と重三さんは出棺を見送るのでした。

 

==========

 

佐伯:

 シリアスに耐えられない・・・

 

ライダー:

 このシナリオを考えたのはナオミでは?

 

佐伯:

 いえ、そうなんですけど、もっとライトな人助けシナリオになる予定だったんですよ・・・。

 次は替寺さんのところ、聖龍組の事務所にクスクスが現れます。

 

蒔寺:

 クスクス? 誰だ?

 

三枝:

 マキちゃん?!

 

美綴:

 依頼人を忘れるとはなんてヤクザだ。人の風上にも置けねぇ。

 

氷室:

 暴力団員の時点で人の風上には置けんがな。

 

蒔寺:

 んぁ? あーあー。そういやそんな名前だったな。ショーランと違ってオープニング以降名前が出てこないから忘れてたぜ。

 

==========

 

6.エンディング2 替寺

 聖龍組事務所

 

クスクス(GM):

 「よくぞ、束縛された人を解放してくれました。しかも天使の撃退までしていただけるとは、ありがとうございました。

 これで、メシア教のやつらも少しはおとなしくなる事でしょう」

 

替寺(蒔寺):

 「約束は果たした。次はあんたらの番だ」

 

クスクス(GM):

 「心得ています。こちらをお納めください」

 分厚い封筒が出てきます。1人辺り600マッカの報酬です。

 

綾織(美綴):

 収支があわねぇぞ。

 

GM(佐伯):

 え?

 

宇佐(セイバー):

 そうですね。今回買い物で使った額がそこそこなので、これでは赤字ですね。

 

GM(佐伯):

 あんなに石を買い込むなんて思わなかったんですよぉ!!

 

替寺(蒔寺):

 じゃぁ、あれだ。ここはヤクザらしく

 「あ? なんだこのハシタ金は? こっちはガキの使いじゃねぇんだよ!」

 と軽くテーブルを蹴飛ばすぞ。

 

GM(佐伯):

 まさかのエンディングで報酬交渉・・・いやまぁ額を最初に提示しなかったこちらも悪いんですが・・・。そうですね・・・

 

クスクス(GM):

 「お気持ちはわかりますが、我々は修行の身。貯えにも限界がありまして」

 と額のつり上げを拒否する構えです。会話判定か運判定で成功すれば報酬の上乗せに応じましょう。

 

重三(アーチャー):

 戦闘型に運依存の判定をさせるだと?

 

替寺(蒔寺):

 命運が1点だけ残ってんだけどよ、判定値増やすのと振りなおしに残しとくのとどっちが良いんだ、コレ?

 

サー(ライダー):

 運判定値17%。対する会話判定値は24%。会話判定を使うのは確定ですね。

 

メガーヌ(氷室):

 44%で判定するか、24%を2回振るか・・・大差ないのではないかね?

 

雪(三枝):

 たぶん、数パーセントぐらいしか成功確率に差はないんじゃないかな?

 

替寺(蒔寺):

 なら1発逆転満塁ホームラン! 命運で会話判定値を44%にしてから判定だ!

 

(ころころ・・・)67

 

GM(佐伯):

 残念ながら、報酬を増やしてもらうことはできませんでした。

 

クスクス(GM):

 「もっと高い報酬を差し上げたいのはやまやまなのですが、ご容赦ください。今回は本当にありがとうございました」

 

==========

 

佐伯:

 皆さん所持金を600増やしておいてください。

 他の皆さんは何かエンディングでやっておきたいことはありますか?

 

氷室:

 特には無いが。

 

三枝:

 そうだねぇ。

 

美綴:

 しいて言うなら、綴は修行かな?

 

セイバー:

 修行?

 

美綴:

 はい。綴の性格だと、自分の幻視の力がもっと強ければ気づけたんじゃないかって、自分を責めるかなぁ、と。まぁわざわざシーンで演出するほどの考えじゃないんだけどな。

 

ライダー:

 なるほど。ではサーはこもりがちな綴にかまって欲しくて付きまとうことでしょう。

 

佐伯:

 シーン演出してもよさそうですが。まぁ、要望がないなら良いでしょう。

 最後にマスターシーンを1つ。

 

==========

 

6.エンディング3 ???

 ????

 

GM(佐伯):

 周囲は暗くどこなのかどころか、どんな場所なのかすらはっきりしません。そこにたたずむ1つの影。周囲の闇のせいとは思えぬほどの黒く暗い影がほくそ笑みます。

 

???(GM):

 「連中がまたやってくれたか。これであの若造を崇拝するものたちも少しはおとなしくなるだろう。次は・・・」

 

 そうつぶやく影は周囲の闇に溶け込むように気配ごと姿を消します。

 

=========

 

氷室:

 メシア教会の信仰対象を「若造」などという輩、ナイ神父しかおるまい。

 

佐伯:

 まぁ、そうなんですけどね。ただ正確には「ナイ神父だった何か」ですが。

 では、これで今回のセッションは終了です。お疲れ様でした。

 

一同:

 お疲れ様でした。

 

==========

 

佐伯:

 ではここからはいつもどおり属性評価のお時間です。お1人ずつ自己評価やアピールなどをどうぞ。氷室さんから。

 

氷室:

 メガーヌはヒーホーでなければいい・・・。

 実際問題、戦闘以外ではほとんど何もしていないしな。ニュートラルといったところか。

 

蒔寺:(小声で)

 ・・・ゴルゴンゾーラ・・・

 

氷室:(キッ)

 

蒔寺:

 次はマキデだな。どうなんだろうな? ヤクザロールしたつもりだけど、前もダークはもらえなかったしなんだかんだで人助けしてるんだよな。ライトの線もあるか? 間とってニュートラルとか?

 

三枝:

 今回、雪は何もしてないよ。格闘型として役目は果たしたと思うけど・・・属性はなんだろう? 相変わらず任務ありきだから、ロウとかライトかな?

 

美綴:

 綴は・・・ニュートラルかな。情報収集でもトラブルは無かったしな。

 

セイバー:

 宇佐もそんな感じですね。ニュートラルかと。

 

アーチャー:

 社、というより私は今回属性評価の操作という個人的な事情で情報収集から離脱していたからな。皆の足を引っ張るとわかっていて自己を優先したのだ。良くてカオス。ダークといわれても仕方なかろう。

 

ライダー:

 ですが、天使を前にした重三は友の父を気遣う好青年に映りましたが。

 

氷室:

 そうですね。そういう意味ではライトもありえるのでは?

 

アーチャー:

 そううまくはいかんだろう。最後はサーだな。

 

ライダー:

 はい。

 サーは・・・聖との合流シーンなどをカットしたので全体的に大人しめでしたね。ニュートラルでしょうか?

 

佐伯:

 うぅん・・・誰かにスポットを置くと誰かが霞んじゃいますねぇ。

 それでは、皆さん、ご投票・・・

 

一同:

 よろしくお願いいたします。




というわけで、第6回終了です。

さて、作中にも触れていますとおり、終了処理の1つ「属性評価」について

「属性評価」は各PCの言動が、以下で説明する6つの属性のどれに近かったかを参加者同士で投票するものです。
ですが、この作品は架空卓のため、参加者が作者1人です。
そこで、この属性評価の投票を読者の皆さんにしていただきたいと思います。

評価の対象は
メガーヌ(氷室)、替寺(蒔寺)、雪(三枝)、綾織(美綴)、宇佐(セイバー)、重三(アーチャー)、サー(ライダー)
の7名です。

属性は以下の6種です。
シナリオ全体の印象でも、1シーンを切り取っての評価でもかまいません。

・ロウ    :秩序だっていた。一貫していた。規則をよく守った。理性的だった。
・カオス   :感情的だった。情熱的だった。芸術的だった。閃きに満ちていた。
・ライト   :博愛に満ちていた。正義を貫いていた。人を救い、癒しを与えていた。闇を払った。
・ダーク   :残虐。卑劣。非道。独善的。他人を苦しめた。自虐的だった。
・ニュートラル:上記4つに偏っていなかった。中庸。抑制が効いていた。控えめだった。
・ヒーホー  :(上記5つとは無関係に)コミカル。他人を楽しませた。笑いを取った。ギャグに走った。

の6種です。

投票場所は、活動報告内にありますので、作者のページからお願いいたします。


投票は締め切らせていただきました。

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