衛宮邸 居間
GM :では、飲み物とお茶菓子の補充も終わったところで、OPシー
ンを再開しましょう。
ライダー :良いのですか? アーチャー。あの菓子は確かリンの・・・
アーチャー:私は、制止した。全ての責はセイバーが受けるとの言質も
取った。
だが私は、それを絶対に口にはせんからなっ。
女子高生s:(アーチャーさんにここまで言わせる遠坂(さん)
て・・・)
GM :え、えぇ・・・では次はどなたが行きましょうか。
ライダー :私でもいいですか?
蒔寺 :いいっすよ。
アーチャー:あぁ。私もかまわん。
GM :では、ライダーさん。キャラクターの紹介をお願いします。
ライダーさんは悪魔PCなのでクラスの代わりに、種族名、悪
魔名を。その後にキャラクター名をお願いします。
蒔寺 :んぁ? 悪魔名がキャラの名前じゃねぇの?
GM :えぇと、悪魔名はその悪魔の種類と言うか・・・
アーチャー:普通の動物にたとえると解りやすいか?
種族:犬。悪魔名:ラブラドールレトリバー。キャラ名:ポ
チ。
という感じかな。
GM :あ、はい。そうです。ありがとうございます。
アーチャー:一応、原作を知る者として多少は進行に協力しなくてはな。
蒔寺 :それでいくと、ライダーさんのキャラは・・・
ライダー(以下サー):あまり期待されても困りますが・・・
種族:妖精 悪魔名:ジャックフロスト です。
雪 :じゃっくふろすと
宇佐 :イングランドの雪の小人ですね。伝承によっては老人など姿
は様々ですが。
冬になると現れ無邪気ないたずらをするとされます。怒らせ
ると怖いという話も聞いたことがありますね。
メガーヌ :さすがセイバーさん。お詳しいですね。
宇佐 :いえそんな。たまたま地元の伝承だっただけですよ。
サー :説明が省けましたね。名前はサー。
綾織 :騎士様?
サー :sirではなく、serです。まぁ、適当でかまいませんが。
偶然人間界に来てしまったサーは、いつものようにいたずら
をしながら転々としていました。その過程ではぐれのデモノ
イドと知り合い、人間のエゴを実感しました。
※デモノイド:人工的に作り出された労働力としての悪魔。一種の人造人間。本来は大破壊(原作 真・女神転生1作目の中盤で起きるイベント)後、崩壊した東京が復興する際に生まれる技術なので現代を舞台にする場合は出現しないものだが、この卓ではハウスルールとして少数ながら既に実用化されているとした。
サー :そのため、人間を好ましく思っては居ませんが、もともとの
いたずら好きもあって、人間によくちょっかいを出していま
す。一応デモノイドの復讐を口実にしていますが、今ではい
たずらそのものが目的になっている節がある子供っぽい性格
です。
人間に近づきすぎてマスコミ関係者に追われることもありま
すが、まぁ、それも鬼ごっこの感覚で楽しんでいることで
しょう。
GM :ジャックフロストなので氷結相性が得意ですね。
※相性:攻撃手段(スキル)にはそれぞれ相性が設定されており、悪魔によっては特定の相性が効きやすかったり、逆に効きづらかったりする。他のRPGで言うところの「属性」と同じもの。
GM :なお、通常、ジャックフロストはレベル5なのですが、レベ
ル6までの悪魔から選べるという規定だったので、レベル6
まで成長したジャックフロストにしてあります。
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サー OP
GM :ではどのような演出にしましょうか? やはりデモノイドか
ら?
サー :いえ、メガーヌとの電話を終えた綴のところへ顔を出しま
す。
綾織 :あたし?!
サー :綴との関係を「地縁」にした(ダイスで決めずに選んだ)の
で、放浪中に知り合ってなついたということで。
綾織 :なつかれたっ?!
GM :(美綴さんなんでこんなに怯えてるんだろう?)
では、電話を終えた綾織さんのもとへサーさんが現れます。
サーさんの外見はどうしましょうか?
人間に変身する能力を持っていることにもできますよ?
サー :変身もできますが、普段は変身していないことにしたいで
す。外見は小人という伝承を採用して、童女としたいのです
が。
GM :はい。かまいませんよ。服装なんかにイメージはあります
か?
サー :そうですね・・・キモノでも良いでしょうか? 日本の悪魔
ではないのですが。雰囲気としては、ザシキワラシ です
か? ああいう感じが良いのですが。
GM :いいですよ。
綾織さんが電話を切ると、路地からサーさんが飛び出してき
ます。
サー :「つづりー」
と、抱きつきます。
綾織 :っ!
「サー?! また何かしたの?」
と受け止めます。幻視でサーのいたずらを予見したり見破っ
たりしたことがある事にしていいですか?
サー :えぇ。綴にしかられる事もサーにとっては遊んでもらってい
る感覚でしょう。
ですが、今回は何もしていないので頬を膨らませて怒ります
よ。
「まだ、何もしてないもん!」
綾織 :“まだ”(苦笑)
「そうだ、サー。少し手伝ってほしいことがあるんだけど」
サー :「? 面白いこと?」
綾織 :「さぁ? でも手伝ってくれないと何も無いよ?」
ちょっとはぐらかします。
サー :「じゃぁ、手伝うー」
と無邪気に承諾しましょう。
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GM :さて、あとはアーチャーさんと蒔寺さんですね。
アーチャー:ふむ。・・・私からでもかまわんか?
蒔寺 :いいっすよぉ。
GM :では、アーチャーさん、自己紹介からお願いします。
アーチャー(以下重三):重三 社(えみ やしろ)。二十歳の大学生だ
がほとんど大学に行っていない。
というのも、恋人が少し前に失踪してしまい、探しているか
らだ。頼れるツテが「日本人シュメール起源説」なんていう
トンデモ仮説を提唱/研究している大学の考古学准教授しか
居ない辺り、恋人は諦めた方が良いのかもしれんが・・・
誘拐など犯罪が絡んでいる線も視野に入れて、裏町を嗅ぎま
わっているうちに、不良グループのリーダーと顔見知りに
なった。おかげで、恋人の捜索は続けているものの周囲から
はチンピラに見えているだろう。
こんな所か。
GM :ありがとうございます。クラスは遊び人、スタイルは情報
(メディア)。判定を覆したりする補助系クラスに、情報収
集系のスタイルですね。
重三 :あぁ。宇佐同様戦闘用スキルが無いのでそちらは他に任せ
る。
GM :ではシチュエーションに希望はありますか。
重三 :場所は繁華街で、こちらから雪に会いに行ったとしてほし
い。
雪 :私ですか?
重三 :雪との関係が「運命」なので、不良グループのツテで夜の街
を捜索中に出会った雪に、恋人の面影を見て、時折会いに来
ている。としたいんだが・・・。
雪 :あぁ。いいですよ。私からの関係は「愛情」なので、恋人探
しに懸命な重三さんを援助してあげたくなっている、ていう
感じでどうでしょう?
重三 :ありがたい。が、捜索の協力者が、トンデモ准教授に不良に
風俗嬢か・・・恋人は諦めるべき、か?
雪 :あわわ。そこはこっそり自衛隊の情報網を混ぜたりしてるっ
て事で・・・っ
重三 :あぁ。すまない。意地悪が過ぎた。
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重三 社 OP
繁華街
GM :時間帯はどうしましょう。
重三 :店に入られると厄介だからな、夕刻、出勤のタイミングを
狙ったことにしよう。
雪 :了解です。
GM :では、雪さんがいつもどおり出勤してくると店の前に見知っ
た青年が立っています。
雪 :「あら? 社くん?」
重三 :「雪さん。どうも」
雪 :「ごめんなさい。まだ彼女さんのことは・・・」
たぶん、情報収集に来たんですよね?
重三 :あぁ。
「いえ。焦ったからっていい結果になるとは限らないっスか
ら。気にしないでください」
雪 :どうやって話を振ろうかな・・・そうだ。
「ねぇ、たまには気分転換をしてみない?」
重三 :「気分転換?」
雪 :「えぇ。少し調べごとがあるの、手伝ってもらえないかし
ら」
重三 :「・・・悪魔がらみですか?」
雪 :「まだなんとも・・・。でもそうなるかも」
重三 :「わかったっす。協力させてください。ついでに戦力になり
そうな人にも声をかけとくっス」
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GM :これは、蒔寺さんのキャラへは重三さんから?
重三 :問題なければそうするつもりだ。
GM :では、最後に蒔寺さん、自己紹介をお願いします。
蒔寺(以下替寺):おう!
あたし、否 俺の名は 替寺 マキデ(かえでら まき
で)。
暴力団の構成員だ。
なんか、よくわからんがゆり子と名乗る美女に言い寄られて
る。
最近は物騒だからな。オリヴィエってぇ科学者からいろいろ
武器を融通してもらえないか掛け合ってるぜ。
GM :クラス:ガンスリンガー、スタイル:射撃(銃器)と。射撃
特化型ですね。射撃は判定が【速】なので戦闘では先手を取
りやすいのも魅力ですね。弾薬の管理には気をつけてくださ
い。
替寺 :? あれ? そういえば初期装備に弾丸が無いぞ?
GM :はい。なのでセッション中に買ってください。でなければそ
のSIGはただの鉄塊です。
替寺 :なにぃーっ! 弾丸は無限じゃないのか?!
GM :そういうゲームもありますが、このゲームではちゃんと数を
管理します。
替寺 :ぐぬぅ・・・だまされた・・・
GM :(ちゃんと説明したはずだけどなぁ)
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替寺 マキデ OP
GM :どんな風に接触を?
重三 :彼の所属する暴力団の事務所に顔を出す。自己紹介で社は周
囲からチンピラにみられる、と言ったがその実、恋人捜索以
外はそのままチンピラだ。
雪 :じゃぁ、重三さんは替寺さんの組の・・・
重三 :下っ端構成員と言うことになるな。もっとも組からバッジを
もらっているわけでもないから、何かあればすぐに切り捨て
られるだろうがな。
雪 :雪的には足を洗ってほしいだろうなぁ・・・
重三 :では、重三は事務所の戸を開けると
「あにき~?」
と、声をかけながら替寺を探す。
替寺 :ほほう。アーチャーさんのキャラはあたしの舎弟って事か。
「お? 社じゃねぇか、どうした?」
重三 :「あにきに、手伝ってほしいことがあるんすけど・・・」
替寺 :「あん?」
下っ端に使われちゃ威厳がなくなっちゃうからな。ちょっと
睨むぜ。
重三 :そうなっては、ビクビクするしかないな
「い、いやぁ、兄貴の射撃の腕を見込んで是非にお願いした
いことが・・・」
替寺 :「お? そうかそうか。お前も俺の華麗な射撃が見たいか。
しゃぁねぇなぁ。舎弟の後始末も兄貴の務めだ」
一同 :(ちょろい・・・)
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GM :では、皆さん協力(?)態勢が整ったと言うことで、『絆・
コミュニティ』欄に「仲間」を加えて、おのおの1d10ポ
イントだけ貢献ポイントを上げて置いてください。
宇佐 :いちでぃーじゅう?
GM :あ、ダイスを振ることです。最初の数字が個数。後の数字が
ダイスの種類です。
1d10 の場合、10面ダイスを1個 です。
10(0)の目が出た場合、振り足して合計を貢献ポイント
としてください。
※通常、キャラメイク時点での貢献ポイントに仲間のコミュも含める(ぽい)が、初期レベルが低く割り振るだけのポイントが無いので別枠とした。
GM :それじゃぁ、休憩を挟んだら情報収集パート アプローチ
フェイズの開始ですよ。
つづく
というわけで、7人パーティーでのセッションです。(キャンペーンにできたら言いなぁ)
テストプレイはしていませんが、判定値を見る限り、サーが勝敗の要でしょう。
PCの名前はプレイヤー依存になるようにつけましたが、本文中の苗字だけの表記だと解りにくいですね(汗)
・メガーヌ:作中で鐘が言っていた通り。
・宇佐 :セイバーの真名より。
・綾織 :本人の名前から。
・雪 :同上。
・サー :蛇(サーペント)から。
・重三 :staynight でイリヤが士郎を「笑み社」のイントネーションで呼んだエピソードより。
・替寺 :そのまま本人の名前のアナグラム。
重三が1発変換できないので、「しげぞう」と入力しているのは秘密です。