4.オープニング
衛宮邸 居間
佐伯:
それでは、メガテンX 第4回目を始めたいと思います。
一同:
よろしくお願いします。
佐伯:
今回は、アンジェラ司祭に頼まれて、街の外れにある教会に赴く所からスタートです。
セイバー:
では宇佐のオープニングからでしょうか。
佐伯:
そうですね。
そのあと皆さんそろって指定された教会へ行く感じです。
ライダー:
その教会で何かトラブルが?
佐伯:
いえ。今回はその教会に所属する神父様が依頼人です。アンジェラは仲介を頼まれたかたちですね。
アーチャー:
なるほどな。
佐伯:
ではまず今回予告を・・・
==========
「父なる神を信じられぬ不敬者め!」
「神を否定する愚か者よ!」
「主のお言葉に耳を傾けぬ異端者が!」
正義の名の下に下される鉄槌。
「どうか、彼らの暴走を止めて欲しい」
その願いは神に聞き入れられるのか・・・
真・女神転生TRPG 魔都東京200X
第4回『正義』
==========
アーチャー:
ふむ。
正義の定義か。メガテンらしくなってきたな。
佐伯:
本家メガテンのような葛藤を演出できたら良いんですけど、あまり期待しないでくださいね。
氷室:
依頼人も教会関係者。BOSSも教会関係者。
内輪の問題解決に他人の、それこそ異教徒である我々の力を借りるのかね?
佐伯:
そのあたりはシナリオ内でお話しようと思います。
三枝:
うん。解ったよ。
美綴:
んじゃさっそく。
蒔寺:
ゲームスタートだ!
==========
4-1.オープニング 宇佐
十六夜市 駅前商店街 喫茶店
GM(佐伯):
では、場所は駅前商店街の中にある小さな喫茶店です。
宇佐(セイバー):
? 教会ではないのですか?
GM(佐伯):
えぇ。おつかいか何かで外に出た時を見計らって宇佐先生を呼び出しました。どうやら教会内では話しづらい話題のようです。
先生が店に入ると、司祭は既に中に居ます。
----------
宇佐(セイバー):
「お待たせしました」
アンジェラ(GM):
「先生。突然のお呼びだて、申し訳ありません」
宇佐(セイバー):
「いえ。どうされたのですか?」
アンジェラ(GM):
「先生にお願いがありまして。
・・・街の郊外に“星の智恵教会”という教会があるのをご存知でしょうか?」
宇佐(セイバー):
「いえ、すいません」
アンジェラ(GM):
「いえ。我々メシア教会に比べれば小規模な教会ですからお気になさらずに。
・・・お願いというのは、そこに所属する神父に会っていただきたいのです」
宇佐(セイバー):
「何かトラブルですか?」
アンジェラ(GM):
「えぇ。いえ、星の智恵教会は何も問題は無いのですが・・・」
司祭の返答はしどろもどろと言う感じです。ですがコレだけははっきり伝えてきます。
「この事は、ガブリエル大司教には内密にお願いします」
宇佐(セイバー):
「何か事情が?」
アンジェラ(GM):
「えぇ。・・・あ、星の智恵教会に赴く際は、皆さんもご一緒にお願いします」
宇佐(セイバー):
「みんな?・・・あぁ。あの連中ですか。荒事のようですね。解りました」
アンジェラ(GM):
「不躾なお願いで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします」
==========
氷室:
なにやら複雑な事情がありそうだが・・・
アーチャー:
この、星の智恵教会と言うのは? メシア教会とは別系統のようだが、なぜアンジェラ司祭が仲介を?
佐伯:
星の智恵教会は確かにメシア教会とは別系統ですが、同じキリスト教系列の教会として若干ながら交流があります。
まぁ、ガブリエル大司教は快く思っていないようですが・・・。
ライダー:
大司教に知られたくないというのはそういうことですか。
佐伯:
では、みなさん連絡は取り合ったという事で星の智恵教会のシーンに移ります。
星の智恵教会は、郊外の山間にあります。丘の小さな教会という雰囲気ですね。
皆さんが中に入ると1人の神父が出迎えてくれます。
黒人で瞳が赤い、背の高いモデル風の男性です。
ライダー:
黒人で赤い瞳・・・前回の最後にそのような人物が出てきませんでしたか?
蒔寺:
ん。そういやぁ・・・
佐伯:
まぁ、まさにその人なんですが。でも皆さんのキャラクターはその事実を知らないので、その辺お願いしますね。
==========
4-2.オープニング 全員
十六夜市 郊外 星の智恵教会
GM(佐伯):
皆さんが中に入ると、礼拝堂に独りたたずむ神父がゆっくりと皆さんのほうへと振り向きます。
神父(GM):
「星の智恵教会によくぞいらっしゃいました。私が当教会で神父しているナイと申します。皆さんの事はアンジェラ司祭よりかねがね・・・」
宇佐(セイバー):
「宇佐といいます。何か我々に頼みごとがあるとか・・・」
ナイ(GM):
「えぇ。立ち話もなんです。奥へどうぞ」
GM(佐伯):
ナイ神父はそういうと皆さんを奥の居住スペースへと案内してくれます。質素ですが品のある調度でまとめられた。落ち着きのある応接室です。
ナイ(GM):
「早速ですが、お願いしたいというのは、メシア教会の異端狩りを止めていただきたいのです」
重三(アーチャー):
「異端狩りって・・・魔女狩りみたいなものっすか?」
ナイ(GM):
「罪もない人を犠牲にしている、と言う意味では近いでしょう。ですがその行いは中世の魔女狩り以上に悪質です。
神を信仰しないもの全てが対象なのですから・・・」
替寺(蒔寺):
「おいおい、マジかよ・・・」
宇佐(セイバー):
「そんなもの、ただの圧政ではありませんか!」
ナイ(GM):
「お恥ずかしながら、おっしゃるとおりです。同じように神を信奉するものとして哀しいことです。
そして彼らはその活動を批判するものを許しません。神の意思に従う彼らの行動を批判する事は神を批判する事だというのです。故に時には同胞にすら刃を向けるのです」
綾織(美綴):
「完全に暴走してませんか? それ」
ナイ(GM):
「教会の外から見ればそうでしょう。いえ、私やアンジェラ司祭から見ても疑義の余地があることです」
雪(三枝):
「でも批判をすれば自分たちの身が危ない」
ナイ(GM):
「はい。危険であると解っている事に巻き込むこと、言い訳のしようも有りません・・・ですが、放置しておくわけにもいかず・・・」
宇佐(セイバー):
「我々に助けを求めた、と。そういう事情でしたら了解しました。どこまでの事ができるかわかりませんがやってみましょう」
ナイ(GM):
「ありがとうございます。本来であれば異端狩りの情報を皆さんにお伝えできれば良いのですが、ある種の秘密部隊。アンジェラ司祭もその詳細はご存じないそうです」
サー(ライダー):
「どうすればいいの?」
ナイ(GM):
「被害にあったという人物の関係者の連絡先をお教えいたします。目撃情報などから彼らの今後の行動が予見できるかもしれません」
==========
佐伯:
というわけで、今回のアプローチは全部「異端狩り」に関するもののみです。便宜的に最初に当たれる情報を1と番号を付けて呼びましょう。
ライダー:
情報を収集する事で、2,3,4と開示されるわけですね。
佐伯:
はい。そのとおりです。
では次からアプローチフェイズに移りましょう。
つづく
=====================
実は、今回シティアドベンチャーぽくしたかったのですが、上手く情報を仕込めなかったので、いつもどおりです(汗)
いつものように、アフタープレイで行う属性評価を読者の皆様に決めていただきたく考えています。
属性評価とは、各PCの言動が以下の6つの属性のどれに一番近かったかを参加者の投票で決めるというものです。(プレイヤーの言動を評価の根拠としてもかまいません)
仮想卓である本作で参加者同士の投票はただの出来レースになってしまいますので、読者の皆様に参加していただけると幸いです。
感想掲示板でのアンケートは禁止らしいので、投稿後作る活動報告に書き込みしていただければと思います。
属性は以下の6つです。
ロウ :ルールや秩序を重んじた。
カオス :感情や自由を重んじた。
ライト :善性・善行を重んじた。
ダーク :残虐・暴力的だった。
ニュートラル:上記のどれにも偏らなかった。
ヒーホ :上記5つとは無関係に、ウケ狙いだった。笑いを取った。
活動報告に細かい規定を書きますが、最後まで読む前に投票していただいてもOKです。
よろしくお願いいたします。