理由はあとで言うけど、八幡少し強すぎ?
「ふぁ~マジで眠い」
材木座の小説長すぎだろ。何で12時に家に着いて読み始めたのに6時までかかった。
ハリーボッチーでも4時間で終わるぞ。長いうえに読みずらい。
うん。究極の駄作だわ。というかこれ赤いドラゴンと変態の少年が出てくる悪魔のアニメのパクリだろ。
あーもう無理。6時間目はサボろ。どうせ数学だし。
俺は5時間目が終わるとともに立ち上がりこっそりと、鞄を持ち教室を立ち去る。
まぁ普通にしてても俺の事を気にする人なんていないから意味ないけど。
あ~考えてて目から汗が出てきた。
部室で寝るか。俺は誰もいない奉仕部に入り席に着く。雪ノ下は鍵を持っているだろうから鍵は閉めておく。
俺がどうしたって?
この前拝借して合鍵作っておいた。ついでに屋上の鍵も。
「寝るか」
俺は鞄を頭の下に置き、眠りについた。
「お~い。ヒッキー?」
ん?だれだ?ってヒッキーなんて呼ぶのはあいつぐらいか。
「おはよ。由比ヶ浜。雪ノ下は… あいつも寝てんのか。」
雪ノ下も自分の席に座りすやすやと寝ている。
「おーい。雪ノ下。おきろー」
雪ノ下はふっと顔を上げる。
「驚いた。あなたの顔を見たら一発で目が覚めたわ。」
この罵倒である。
「驚いた。あなたの声を聞いたら一瞬で眠気が飛んだわ。」
真似をしてやるとキッと睨んでくる。怒るなら最初から罵倒するなよ。
「では感想を聞かせてもらうとするか。」
何でお前は雪ノ下並みに偉そうなの?
「私にはよくわからないのだけれど、つまらなかった。想像を絶するつまらなさ。」
あ、材木座が唸ってる。
「なんでいつも倒置法なの?へにをはの使い方知ってる?小学校で習わなかった?それにルビも誤用が多すぎるわ。何でここでヒロインが服を脱いだの?唐突過ぎてしらけるわ…」
あ~雪ノ下がよくしゃべる。というか生き生きしてらっしゃる。人を罵倒して。まじでこいつSだな。
あ、終わったか。材木座、床に潰れてるし。
由比ヶ浜とか寝ちゃってるよ。
「あ~材木座。パクリはやめろよ。それと大事なのは絵だから気にすんな。」
「ガハッ」
材木座の口から魂出てきた。容赦なく口に押し戻しましょう。
由比ヶ浜も最後の声で起きたな。
「材木座。また作品できたら持て来いよ。雪ノ下とかお前の作品読んでめっちゃ生き生きしてたぞ。」
主に罵倒をしてる時と。罵倒が終わったとき。それだけだな。
「ほ、ほんとか‼ハチマンそうか。雪ノ下嬢も。よし。また読んでくれるか。」
「どMなの?」
「確かに酷評はされた。それども誰かが読んで感想をくれるというのはいいものだな。待っててくれる人もいる。ではさらばだ。」
「結界‼」
あ~また帰り際になんかやってるし。次のトリガーのネタはあれかな。
まあいいか。
次、小説持ってきたら鬼怒田さんに読んでもらうか。
こうして2度目の依頼は幕を閉じるのであった。
そして帰り道
プルルルルッ俺の携帯が鳴ってる。
「もしもし。なんだよ、小南。」
小南から連絡があるときは玉狛関係かランク戦の催促か料理をしに来いというもの。なんだろう?
「あんたの言ってたトリガー試作品ができたらしいわよ。取りに来なさい。そんで私と勝負よ。」
早すぎだろ。まじでエンジニアすごすぎ。
「分かった。これから行く。」
よし、俺は自転車を家の方向から玉狛へと向きを変え再び走り出した。
「来たわねー‼さっさと勝負しなさい。」
「お前の挨拶っていつもおなじだよな。お邪魔しますっと。どうも。」
俺は玉狛に着くといきなり出てきた小南にトリガーとメモ用紙を渡される。新トリガーの使い方説明だ。エンジニアはなぜか会うことができない。嫌われてんのかな?
「分かった。メモ読んでから行くからブース開けといてくれ。」
「わかったわ。すぐ来なさいよね。」
戦闘狂乙。でメモは~ふむふむ。ムサシ起動って言えばいいことと、マジでガード能力が何もないことは分かった。
習うより慣れろだな。とりあえずやってみるか。
「小南~」
「遅いわね‼早くしなさい。」
え、ちょっと待って。メモ10秒ぐらいしか読んでないんだけど。まぁいいか。いいのか?
「実験台よろしくな。トリガーオン」
「こっちのセリフよ。トリガーオン」
『5本勝負 開始』
「最初から本気で行くぞ。ムサシ起動。」
「こっちのセリフよ。」『コネクト』
おお。俺の服が、忍者と侍をくっつけたみたいな服に。そして…2刀流か。大体ムサシって名前で分かったけど。太刀川さんかよ。
あ、小南の斧が降ってくる。片方で防げないよな。仕方なく両手を使い斧を弾く。ん?小南の斧が弾ける力って異状だろ。
とりあえず刀にトリオン流して固くして、
「旋空孤月」
あれ~小南が斧の柄ごと切れた~すご~い。うん異常です。
2本目
「メテオラ‼」
あれ、これってどうやって防げばいいんだ?あ、
『ベイルアウト』
やべ、考えてる間にやられた。えーっと説明書によると、双空孤月?刃が増えるとはどういうことでしょう。
3本目
「メテオラ」
「双空孤月」
俺はそう呟き刀をメテオラに向かい薙ぎ払う。と、
刃が裂けました。縦方向に。つまり持ち手から、細い刃が何本も出てる感じ。
勿論、メテオラは全て斬る。よしとどめだ。
「韋駄天」
超高速になりそのまま首を飛ばせるほど弱い相手でもないので足だけ飛ばし、後ろから刀を投げて串刺しにした。勝った~
4本目
次はトリオンを斬撃にすべて回す。
「断空孤月」
俺が刀を振った瞬間刀の刃が消し飛びついでに遠くにいる小南も消し飛んだ。
原理はよくわからんが、刃の部分のトリオンを圧縮して、見えない刃にして飛ばしている?だった気がする。ちなみに刃の再転送にはそれなりの時間がかかる。実践じゃ、使いずらいな。
「ちょっと今のなによ‼」
小南も激おこぷんぷんだ。あ~こわいこわい。つまりは全然怖くない。むしろ可愛い。
「断空孤月。原理は知らん。」
「なによそれ‼最後は勝つわよ。」
5本目
さぁ~本気を出そう。
「ムサシ、オーバーパワー」
そう言った瞬間足や手に鎧のようなものが付く。刀も2倍ぐらいの長さになった。ただし二つつながって一本になった。
『トリオン100パーセント消費 ベイルアウトまで10分』
これはいわゆる烏丸のガイストのようなものだ。今までのが、攻撃態勢を変えただけだが、今のは、攻撃力・強度・スピード、何もかもが大幅に上がる。その威力は、
「死になさい‼」
この物騒なことを言ってる女の子を斧のブレード部分ごと真っ二つに切れるぐらい。
「断空孤月」
あ~これはやり過ぎたか~
ベイルアウトする前に切れ端も残ってなかったし。
帰ろっと。ブースを出た俺を待っていたのは。驚く烏丸と、小南のこぶし。何でだよ‼
あれ?周りがぐるぐる回ってる。あ、力が入らない。
俺はそのままそこで気絶した。
はい。材木座の書いた後、文字が少なかったんで戦闘書いたら長くなった。
この、ガード無しというトリガーは一体使えるのか?
では、サヨナラ(@^^)/~~~