やはり俺のボーダー生活は間違っている   作:空気ゆーま

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さて比企谷チートです。
この無駄に強い比企谷が好き。

皆もそうなのを期待して~

ドウゾ‼


14話『比企谷の制裁』

「あのーすいません。A級ソロの比企谷です。戦ってください。」

 

「へぇ~比企谷か~聞いたことないな。別に敬語じゃなくていいよ。じゃあやろっか。」

 

涼宮はニコッと笑いブースに向かう。

 

「ところで涼宮。ハンデはどれくらいつけて欲しいか?正直相手にならないのは嫌なんだが。」

 

おっと挑発成功か。さっきまでの違和感と違い俺にはサイドエフェクトによる不快感がかかる。これが本当の殺気と。

あ~怖い。まあ慣れてるけど。ボーダーの古株なめんな。

 

「ほ、本気でいいよ。さすがにあの米屋先輩にも勝ったし、あなたにも勝てそうだから。」

 

「分かった。」

 

さぁ見せてやるよ。A級を舐めた罰だ。よく考えると相当器が小さいがまあいいか。

 

『10本勝負 開始』

 

「旋空孤月」

俺は開始の合図とともに右手にトリオンを集中させ、横に切り裂く。長さ重視の生駒旋空。

それは一瞬で二本のスコーピオンと彼女の胴体を切り裂いた。 1:0

 

2本目、先ほど同様の旋空を低めに放つが、上に跳んで避ける。が、

「エスクード」

彼女が着地する瞬間足元から、壁が飛び出す。そして強制的に空中へ飛んだ彼女をバッサリと切り裂いた。 2:0

 

3本目。彼女はゆっくりとこちらに進んでくる。こりゃ脅すか。

「グラスホッパー」彼女の頭のすぐそばにそれを展開し、孤月を投げつける。

驚いて上に跳ぶが残念。グラスホッパーに弾かれ地面に向かい弾かれる。投げた孤月は容赦なくトリオン器官を破壊した。 3:0

 

4本目。今回は俺も何もしない。

「なぁ涼宮。俺まだ一歩も動いてないんだが。」

 

涼宮は歯を食いしばっている。

「旋空孤月」俺は米屋と同じように孤月を突き刺すように動かす。

突きの旋空孤月。速さはライトニングを超える。それを初めて見たのか涼宮は躱しもせずに貫かれた。 4:0

 

「そろそろあなたの動きも見えてきたんで、本気でやるよ。」

 

「ふ~ん。じゃあ俺も動くわ。」

 

彼女の本気を見てみたい。競り合いの強さを。

 

「グラスホッパー」

彼女が飛び出してくる。

「エスクード」

間に大きな壁が出るが、彼女はそれを難なく躱す。

そして手には二つの銃。

「ハウンド」

両手で銃とは。アタッカーにしては珍しい。

でも遅い。軽く孤月を振りながらサイドステップでハウンドを消す。

さらに目の前からはレッドバレット。ここでグラスホッパーは面倒だな。俺はレッドバレットを孤月で切り裂く。勿論孤月の先端に重しが付く。でもこれは予想できたかな。

「旋空孤月」俺は孤月を伸ばし。思い切り横に投げる。するとあら不思議。孤月が重しを中心に回転するじゃないですか。俺は迫ってくる彼女を、孤月の刃の先に蹴とばす。そして涼宮は自分のレッドバレットで作られた駒に容赦なく切り裂かれた。 5:0

 

そのあとも4連続で俺が無傷で勝った。ちなみに攻撃用トリガーはまだ孤月しか使ってない。

 

次がラスト。

「もう、私が弱いってのは分かった。だから今度こそあんたに刃を当てる。」

 

はぁ~やっと涼宮がボーダーらしい顔になった。

正直今までの顔は、なぜか大規模侵攻の時を思い出してイラつく顔だった。

よし、だったら。

 

「俺も本気でやってやるよ。アステロイド×アステロイド ギムレット」

右手に孤月。左手に1000発のギムレットを浮かべる。」

 

「あんただったんだ。最強の万能手って。余計に勝ちたくなった。」

 

「旋空孤月」

突っ込んでくる涼宮に旋空孤月を放つ。が、当然躱される。さっきよりキレが増したか。

 

「こっちも忘れんなよ。」

 

俺は左手を切るように動かし、その先に100発だけギムレットを放つ。俺なりの遠隔斬撃。勿論あたったら切れずに消し飛ぶけど。彼女の左足が飛ぶ。

 

「残念だが終わりだ。」

 

俺は残りの900発を涼宮に撃つ。足を失った彼女は躱すこともできずに貫かれる。

『涼宮 ベイルアウト 10本勝負10:0 勝者 比企谷』

 

ふぅ~勝った。当たり前か。

 

「ねえ、比企谷。」

 

「あ?なんだ。」

 

横を見るといつの間にか涼宮が立っていた。何で人のブースまで来たかね?

 

「私と隊組もうよ。比企谷隊。そして私は三輪さんに弟子にしてもらう。」

 

「ん?やだ。   って隊か… 影浦さん。隊を作ったら、二人でも隊室もらえますかね?」

 

「あぁ?知らねえよ。タヌキでもキツネでも直接言いに行けばいいじゃねえか。」

 

というか影浦さんまだいたんですね。道理で観客が少ない。いや、少ない方がいいけど。

 

「よし涼宮。鬼怒田さんに言って、隊室がもらえたら隊を組む。無理だったらソロ。」

 

「どんだけ部屋ほしいの。分かったそれでもいいよ。今日は無理そうだから。明日は私が来ないし。明後日。ここ集合で。」

 

「分かった。じゃあ帰るわ。じゃあな。」

 

もしかしたら、隊室がもらえるかも。涼宮もこれから伸びそうだし。案外面白くなるかもな。

 

あ、材木座のラノベ読んでない。今夜は徹夜か。はぁ~~

 

そして俺のわくわくなボーダー生活が始ま   るかもしれないのだった。

 

 

 

「最後適当だな。」

 




さて、比企谷隊だと‼

書いた後に思ったけど、この力差で隊って

太刀川隊のお邪魔虫みたいにならないか心配です。

では、(@^^)/~~~

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