デート・ア・ライブ 〜 零乃スペルカード 〜【リメイク中】   作:蹴翠 雛兎

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久しぶりにデアラ・ジュエハを投稿だああぁぁぁい!!

では、妖精の弾幕遊戯《終》、どうぞ!


第四話 妖精の弾幕遊戯《後》

 

–––––––はぁ、負けたか。

 

私は、ため息を一つ、ついて、空にいる霊夢を見る。

 

あれから、凍符[エクスプロージョン・ヘイル]の技の真骨頂、本質と言うべき、氷塊を爆発をさせ、新たな弾幕を作りだし、霊夢を狙ったのだが……。

 

霊夢は完全に油断してたのに。

 

霊夢は何もなかったかのように避けて、唖然としている私にショットを浴びせた。

 

その後も、なんとか、自分がかけた能力制限の上限であるでギリギリの54%まで力を上げ、頑張って応戦したものの。

 

この結果、かぁ………。

 

 

「……はぁ、負けちゃったか、惨敗だなぁ……」

「なにが、惨敗だなぁ、よ……」

 

そう言って、霊夢は地上に降りてくると、腰を下ろして、深いため息を一つ、吐いた。

 

「あなた……あれで惨敗って……嘘つきなさい。本気(全力)を出していなかったでしょ……」

「まぁ……本気ではあったけど……能力の方は半分くらい……」

「やっぱり……正直、私からすれば、気持ち的には負けた気分よ……」

「えっ…なんで?」

「だって、こっちからすれば、ただのショットだけで、追い詰められてたのよ……?なのに、惨敗って……私からすれば、苦勝よ……」

「でも、私から見たら、霊夢、余裕があるような油断した顔をしてたわよ……?」

「……あれ、演技。なんとなく、直感で、そうした方が良いと思ったから……」

「…さいですか……」

 

つまりは、霊夢を私はギリギリまで追い詰めていたのに、土壇場で逆転勝利されて負けちゃった訳だ。

 

…………。

 

……うん、それはそれでなんとなく悔しいな。

 

「–––––それで、霊夢、どうだったかしら?」

 

そう言って、紫が私達の間に立つようにスキマから出てくる。

 

「……はっきり…正直に言うわ。…………なにこの妖精。本当に妖精なの?もしかして、本当は妖精じゃなくなくて、上位の妖怪や神様、あるいは、もっと、上の何かなんじゃないの?この人、化け物なの?いいえ……化け物だった。うん、この人、化け物だったわね。なに?あれで能力の半分くらいしか出してないの?じゃあ、全力出したらどうなるのよ。もう……もう、途中からこの人が強くなり始めた時、私、私、一瞬、死ぬかと思ったわよぉ……ぐすっ……うぅ……」

「……ミデン、あなた、霊夢に死を覚悟させ、その上に泣かせてるけど、弾幕ごっこの時、能力の出力、何パーセント出したのよ?」

「……約50%、正確には、自身でかけた能力制限、ギリギリの54.3%デスケド…………」

「……どうせ、これからすぐにあの子(あの氷精)のところへ行かなきゃいけないんでしょ?…なら、悪いことは言わないわ……後で、霊夢に謝っときなさいよ?」

「……ハイ」

 

こうして、私は霊夢と紫、博麗神社に別れをつげ、霧の湖に向かって行った––––––。

 


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