デート・ア・ライブ 〜 零乃スペルカード 〜【リメイク中】   作:蹴翠 雛兎

3 / 24
第二話です。
お待たせして申し訳ない。m(__)m
では、どうぞ‼




第一話 妖精と巫女

「––––もしかして、今来たの?それならお出迎え遅いわよ?紫?」

 

「––––そうかしら?私からしたらちょうど、いいと思うけど?」

 

そういって、扇子を開く口元を隠す彼女がそこにいた。

 

––––八雲紫。

幻想郷の賢者にして、唯一のスキマ妖怪。

それが、彼女。

 

私は少し懐かしむように、目を向けた。

 

あれから、十数年くらいか…。

長いようで妖達には短く、短いようで人間には長い、その月日の間、私達は会ってなかった。

 

そんな風に思い返していた。

 

「紫、ただいま」

 

「お帰りなさい、ミデン」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

「––––それで、こいつは誰なの?」

 

あれから、この巫女さん––––霊夢に自己紹介しようとしたんだけど、使()()()()()()()()()()()()()周りがすごい寒かったので、紫がそれならということで博麗神社にいます。

にしても……。

うーん、なんか私、睨まれている?

 

「––––そういえば、霊夢、今のあなたは会ったことはなかったわね。ミデン、名前を紹介してくれるかしら?」

「えー、何でよ。紫、あなたが説明すれば、いいじゃない」

「ふーん。じゃあ、ミデン、あなたが、あの穴を治してくれるのね。ありがとう」

「なっ‼……」

 

うぅ……あの結界を直さなければ、いけなくなるのか。

しょうがない……

 

「私の名前は、ミデン・チルド。宝石から生まれた最強の妖精よ。よろしくね」

「最強の妖精って……」

 

巫女さんが、呆れている。

確かに私、今、羽無いから、妖精らしくないし。

それに、多分、うちの妹を思い浮かべたのだろう。

 

「確かに、あなたが思ったとおり、私はあなたより、弱いかもしれない。けどね、これでも、そこにいるスキマ妖怪と渡り合えるくらいには、強いって、私は自負しているの」

「紫と?」

 

霊夢は、どうやら、私の言葉を疑っているらしい。

さて、どうしたものかと、私が悩んでいると––––。

 

「霊夢、ミデンが言っていることは本当よ。それに、あなたは知らないだろうけど、事実、十九年前の吸血鬼異変では、パチュリー・ノーレッジとフランドール・スカーレットを相手に一人で余裕に倒している」

「……!?」

 

紫の言葉に、霊夢が驚いている。

 

……確かに、あの吸血鬼異変の主犯格のパチュリーとフランドールを倒したのは事実だけど……。

でも、正直、私、ギリギリの戦いしてたよ?

紫、少し話を盛ってない?

私は、そう目で訴えるが、当の本人はどこふくかぜ知らぬ顔。

……後で、紫に仕返ししようかな?

 

「嘘と思う?なら、戦ってみたらどうかしら?」

 

……よし。紫、後で、仕返し実行ね。

 

「けど、大丈夫なの?あなた、スペルカードルールのことを知っているの?」

 

霊夢が、少し心配顔をする。

確かに、私は長い間、幻想郷にいなかったけど……。

てか、なんか私、戦うっていう話になっているんだけど。

まあ、いいか。後で、紫に八つ当たり兼仕返しをすればいいし。

 

私はニヤリと笑うと、こう言い放った。

 

「ノープログレム、問題ないわ。いつでも戦争(弾幕ごっこ)できるわよ––––––––」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。