デート・ア・ライブ 〜 零乃スペルカード 〜【リメイク中】   作:蹴翠 雛兎

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私の作品を読んでる方、毎度、投稿遅れてすみません…。

さて、今回はデアラ世界にミデンが入ります。
ですが、原作に入るのは…多分、まだまだ先になりそうです。

それでは、第十五話 見知らぬ地、どうぞ。


第1章 ミデン/零乃スタート
第十五話 見知らぬ地


「––––えっ…。こ…こ…ど、こ。み……んな…は…?」

 

いきなり見知らぬ土地に放り出され、戸惑い混乱する私。

見た所、外の世界、それも、あそこにある標識から天宮市という所らしいが…。

 

「で…も、私、天宮市…なんて、しら…ない」

 

––––そうだった。

私はよく外の世界に旅に出かけており、一度訪れた地名は必ず覚えるようにしている。

それも、日本となると、ほぼ制覇・記憶しており、そこは、どこら辺にあり、どんな地名かまで詳細に覚えていた。

行っていない地域、場所など、一般立ち入り禁止になっている場所や私でさえ行けそうに無い場所くらいなものである。

だが、私は天宮市を知らない。しかも、見た所、大都市のはずなのにだ。

ということは…。

 

––––私達がいる世界とは違う、別世界、もしくは別の時間軸。

 

そう考えると、私が天宮市を知らないことに辻褄が合う。

 

しかし、それは同時に––––。

 

 

「ゆかり…たち…が…いな…い…………」

 

––––その言葉の意味を呟いて、認識してしまい、頭がグジャグジャにかき回されそうになる。

しかし、そうなっては終わりなのはわかりきっていた。

だから、だからこそ、現在状況が自分の感情を、そして心を絶望させ、頭を混乱、迷乱、狂乱する中でなんとか、この状況を打破する方法を、紫達と連絡する方法を、必死に、––––例え、頭がオーバーヒートして動かなかくなろうと、私が消えさる危機的状況になろうと、文字通り一所懸命そして、一生懸命に考えていた。

 

––––そして、それから数分から数十分だろうか––––私からすれば数十年、数百年に至ろうかという時間を掛け、私は思いつく。

 

「…そ…うだ。…私…には…ま…だ…チルノ(いもうと)…が……」

 

正直、この方法は賭け…それも、私からすれば、大陸一つからたった一回で目印をつけたアリを見つけるというような賭けだった。

 

––––しかし。

 

この方法しか思いつかない、いやこの方法しかないのも事実。

だが、それは逆に言えば––––。

 

「も…し…もし…この……方法…が…だ…め…ウワアアアアアアアアァァァ!!!」

 

この方法が失敗した時のことを思い浮かべてしまい、自分の頭の中で火花が散り、気絶しそうになりそうになるものの、なんとか、堪える。

 

「お…ちつけっ………!ま…だ…本当にダメ…って……決まったじゃ…ない……!!」

 

そう自分に言い聞かせ、身の回りの現在情報確認のため、再度周りを見渡す。

 

見たところ、時間としては、夜明けの午前六時から六時半くらいか。

場所は、大通りだろうか?。

あと、天候は雨であり、人通り…といより人の気配はなし。

そして––––。

 

「今…ある…私の…力が入った…宝石…は…一つのみ」

 

そう呟き、ネックレスとして首につけている、自分の核である宝石を見る。

––––正直、現在数ある問題の中でこれが一番の問題だった。

今の私はどうやっても完全に人間に近い状態となってしまっている。

それは、人外とはバレない代わりに体が幼くなり、病気、怪我などがかかる、自分の力などが読んで文字通り、人並みになる、自由に空を飛べたものが宙に浮くので精一杯になったり、そしてこれが一番の問題なのだが……妹のチルノとテレパーシという形で連絡できなくなってしまったりしまう。

 

妹との、連絡。これがこの状況を打破するための絶対条件。

 

しかし、たった一つのこの、核である宝石では、連絡を取ることもままならない。

 

連絡を取る為には、普通の宝石…5カラット以上のものを約千個か、もしくは私の能力を封印した宝石か、霊力や魔力などを持った宝石が三つ、最低でも必要となる。

 

「…となると」

 

どちらにせよ。

 

どちらにせよ、長い間この世界に留まることになる。

どんなに早くても、六ヶ月以上は。

 

「…覚悟決めなきゃね……」

 

そう呟くと、私は近くにあった宝石を一つ取り、町を歩き出した––––。




さてと、いかがだったでしょうか?
次回、ミデンが原作のキャラと会合。
だれかはお楽しみに。
それでは、次回も楽しみに!!

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