デート・ア・ライブ 〜 零乃スペルカード 〜【リメイク中】   作:蹴翠 雛兎

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さてと、次回でやっと、デアラに行ける。
あと、長らくお待たせしました!

では、どうぞ!


第⑨話 幻想の思い出

「––––はっ!」

「あまいわね!四属「ルナティック・エレメント」」

「あやや、まだまだですよ、姉様!「幻想風靡」」

 

現在、私と文で、お遊び程度の弾幕ごっこをやっている。

それは、私が無性に何故かしたくなったからであり、私自身、元々、この遊びをよくやったからだ。

しかし、まぁ。

 

(まさか、あいつが、私のこの遊びを幻想郷のルールまでにへと持っていくなんてね。今、あいつ––––先代は元気にしているかな…?)

 

そんな事を考えながら、文の攻撃を避けてゆく。

 

––––もともと、この幻想郷は私とゆかり、初代博麗、龍神などと作り上げた場所だ。更に言えば、博麗大結界は私の一部の能力を完全に与えて作り出したのだ。

そのため、幻想郷での出来事は、ある程度なら、私の体のように感じることができる。

今のところ、先代が死んだ感じはない為、生きてる事は分かるのだが…。

 

––––にしても、本当に懐かしいわね。この幻想郷という景色は。

本当の本当に。

懐かしい。

初めて、紫が私にこの世界を作ることを提案してから。

ほとんど、変わらず、変わり続けている。

 

(ほんと、なんというか、ね)

 

ある意味、これは偶然であり、必然であり、運命なのかもしれない。

そんなことを考えさせてしまうほどにこの世界は、この幻想郷は美しく、幻想的で、光輝いている。

そう、思った。

 

「あやや?お姉さま?何か、勝負中に考え事ですか?まぁ、それなら、私が貰いますけど!」

「そんなことを言えるのなら、周りを見なさいよ、ふみ。逃げる場所なんてないから。チェックメイト。錬金術「賢者の石〜element.4〜」」

「っ!逃げな…あっ、ダメですね…(ピチューン

「周りを見ないからそうなるのよ…」

 

ピチュッた文に対し、そう言って呆れる私。

正直、文は私と戦う時、周りを見ないことがいつもより多めなのだ。

だから、前々から言っているのだが…。

 

「…そうは言われましても、お姉さまの攻撃を見ていたいし、そもそも、その攻撃自体、美し過ぎますからねぇ…」

「…まぁ、それは否定しない」

 

確かに私の弾幕はかなり綺麗なものが多い。

まぁ、私の妖精としての本質が、《氷》と《宝石》の為、そうなってしまうのだろうが…。

 

「…さてと、ふみ。幻想郷一美味い甘味処、七味の甘屋に買ってきて貰えるかしら?」

「あやや!?あの、値段が高いものの、その値段より上を行く、最高の美味さと美しさが売りの七味の甘屋ですか!?」

「えぇ、お願いね。あと、ふみのおごりで頼むわ」

「そんな…」

「あら、別に行かなくてもいいわよ?その代わり、お使い代として払うつもりの宝石は、手に入らな「すぐに行ってきますね!」…まったく」

 

声がした方を見ると、もうそこには、甘味処に向かう文の姿があった。

なんというか…ね。

 

「それじゃ、私はいつもの宴会場に行きますか…」

 

そう行って、私は約束の場所へと、歩み始めた––––。


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