デート・ア・ライブ 〜 零乃スペルカード 〜【リメイク中】   作:蹴翠 雛兎

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第七話 妖精と妖怪の山

––––ミデンside––––––––

 

「––––ふぅ…やっと、ついた……」

 

そうつぶやき、周りを見渡す。

 

今、私は妖怪の山にいる。それは宴会の為なのだが…。

何故だろうか?

さっきから視線と寒気がする。

多分、あの子達なんだけど…。

 

うん、とりま、後ろへ二歩下がるか。

 

私はそう考えると、後ろに二歩下がる。

と、同時に。

 

「––––ミデン姉さあぁぁぁまぁぁぁ!!」

 

目の前を超高速で、黒の物体が通り過ぎる。

うん。これは。

 

「無視しようか––––」

「すみません…!だからお願いですから、無視しないでくださいぃぃ!?」

「ハア…ほんと、一体何してるのよ…ふみ………」

 

黒い羽の烏天狗にそう呟やく私。

 

––––射命丸 文(しゃめいまる あや)

それがこの子の名前である。

ずっと、昔、天狗の長である、天馬のおじいちゃんに拾われ、天狗の里で育てられることとなった時、一緒に育った妹分。今は、新聞記者をしていると聞いたけど…。

 

「––––にしても、ミデン姉様、いつ頃幻想郷に帰ってきたんですか?」

「今日の朝よ。たしか午前9時くらいね」

「あやや?でも、そうなりますと……昼間に姉様に気絶させられて、引きずられている、その妹さんに会いに行っていたはずで……その頃、私、幻想郷を回りまくってたはずですが…?」

「そりゃそうよ…私、能力を使って、屈折率の高過ぎる透明な水晶を使ってステルス状態を生み出していたもの…。遠目からじゃ絶対にわからないはずよ」

「はぁ、そういうことですね…。姉様お得意の、ありとあらゆる宝石や鉱物を作り出し、操る程度の能力、ですか ……」

「YES☆」

 

––––ありとあらゆる宝石や鉱物を作り出し、操る程度の能力。

言ってしまえば、この能力。錬金術に近い能力である。

宝石や鉱物ならば、なんでも作り出して、それを操ることができる能力である。しかも、かなりうまくやれば、応用でゴーレムなども作り出すこともできるので、攻撃面でも、防御面でも役に立ち、さらのさらには、金や宝石を作り出して売ることで、お財布にも優しい能力となっている。

ただし、その代わり、使用中は、普通の人だったら、下手をしたら死ぬ程の、体力をかなり使うけど……。

…ちなみに、かなーり関係ない話だが、この能力の使用中は、羽が昔、戦ったフランの羽に近い羽になり、髪も金色に輝く為、少しアメリカ人っぽくなる。その為なのか…一時期、諸事情によりこの姿でいた時に、何度もスカウトがかかったことがある。普通の姿では声がかからなかったのに…一体なぜなんだろうか?

まぁ、そんなことは置いといて…。

 

「––––さてといきますか」

 

私はそう呟くと、文と天狗の里へと歩み始めたのだった––––。


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