ペルソナ Blood-Soul   作:龍牙

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日本の地図を持ってキバットが現れる。

キバット「屋久島。屋久島は九州の端にあり、鹿児島県に属する。」

一度飛び去り、森の写真を持って現れる。

キバット「屋久島で有名なのは、屋久杉や縄文杉を始め、推定樹齢2000年以上の巨木が聳え立つ清流や苔からなる神秘の森。海は透明度が高く、ダイビングも盛んらしいぜ。島の砂浜にはウミガメも産卵に来るって話だ。」

今度は飛び去り旅行鞄と帽子とサングラスを持って再び現れる。

キバット「さてと、オレも行っくぜー! ヤ・ク・シ・マー!」


第三十夜

「「「「紅(くん)!!!」」」」

モノレールの駅に集まっていたS.E.E.Sの面々の前に旅行の仕度をした奏夜が現れた。

「紅、よく来てくれた。」

「いえ、こちらこそ、お誘い頂いてありがとうございます、桐条先輩。それと、あの時はぼくも言い過ぎました、すみません。」

奏夜へとそう告げる美鶴に対して奏夜は笑顔を浮かべながらそう返す。あの日の事は苛立ちから多少言い過ぎたと言う考えは有るのだから。

「いや、私の方こそ済まなかった。」

「ねえ、紅君。」

「なに、岳羽さん?」

美鶴もまたそう謝罪の言葉を告げた時、ゆかりが口を開く。

「私達の所に、もう戻ってくる気ないの?」

「…残念だけどね。少なくても、今のぼくが戻ったとしても、みんなを危険に晒してしまうかもしれないからね。」

心の中にある美鶴とその実家に対する蟠り。それが有る限り自分がS.E.E.Sに戻る事は例え仲間の命を預かっているリーダーで無くなったとしても、仲間を危険に晒してしまう可能性があるのだ。それだけは容認できない。

「そうか。」

残念そうに美鶴はそう呟く。

「まあ、この旅行の間くらいはシャドウの事は忘れて楽しめば良い。」

「そうっスね、真田先輩! へへ、実はこの日のために水着新調しちゃったもんね、オレ。タルタロスで鍛えた肉体を使って、綺麗なオネーサンをゲット!」

一番この旅行を楽しみにしているであろう順平がにやけながらそう言っている。そんな順平を眺めながら、奏夜は悪戯を思いついた子供の様な笑みを浮かべる。

「ぼくも水着は新調したっけ。ああ、そう言えば、順平、新しい水着ってあの時選んでいた『赤いフンドシ』?」

「え………フン、ドシ………?」

「うっわぁ。」

奏夜に続いて風花とゆかりが声を上げる。二人の脳裏に浮かぶイメージは赤いふんどし+順平の絵図ら………二人とも明らかに引いている。

「OH! YEAH! コレ、ニホンジンノ、ココロノフルサト。…………。って、ありえねぇよっ! 何言ってんだよ、お前ッ!?」

妙なノリツッコミを入れる順平を眺めながら、悪戯の成功した奏夜は必死に肩を震わせながら笑いを堪えている。

「おい、お前等、周りの迷惑も考えて静かにしろ!」

「「「「す、すみません。」」」」

明彦から一喝され声を揃えて謝る奏夜達四人の二年生チームだった。そんな遣り取りの末、モノレールに乗り込むべく駅の中へと入っていく他の面々。最後に二人だけ…奏夜と風花が残されていた。

「怒られちゃいましたね。」

苦笑を浮かべながら風花が話しかける。

「そうだね。流石にぼくもからかうのは少し不味かったかな?」

思わず奏夜も苦笑を浮かべ、風花の言葉にそう答える。

「そうですよ! でも、私、こんな風に旅行に行くの初めてなので、実は…紅君と一緒に旅行に行くの…結構楽しみなんです。………水着も………その……新しいの買いましたし。」

「そうなんだ。ぼくも楽しみなんだよね。ぼくも初めてだし。山岸さんは何処か言ってみたい場所とかはある?」

「はい。是非森に行ってみたいです。知ってますか? 普通、杉の寿命は長くても五百年位なんですけど、屋久杉は樹齢二千年以上の木も沢山あるらしいんですよ。」

「へー、二千年か、なんだか凄いね。」

「でしょ。」

そう言って嬉しそうに笑う風花。順平の次にこの旅行を楽しみにしていたのは、実は風花かもしれない。

そんな楽しそうな彼女に笑顔を浮かべながら一緒にモノレールの駅に入っていく。

「そ・う・や・さぁまぁ~。」

旅行鞄とサングラスに帽子にマスクで顔を隠し、夏だと言うのにコートと、どこぞの『通りすがりの仮面ライダー』に出てくる怪しげなオッサンの様な格好でそんな彼等の様子を見ていたのはシルフィーと、

「あ~、ずるいぞ、奏夜! そんな楽しそうな所、オレも連れてけってんだよ! 白い砂浜、青い海…。あー、自分だけ楽しむなんて、ホント、ずるいぞ、奏夜!」

キバットサイズの旅行鞄と麦藁帽子にサングラスをつけたキバットである。

「「「はぁ。」」」

そんなキバットとシルフィーを眺めながら揃って溜息を付くのは外での私服姿の次狼、ラモン、力の、他の魔騎士の面々である。

「キバットさま、追いますよ!」

「オッシャー、キバって行っくぜ!」

「あー、おい。その格好は返って目立つぞ。」

「っ!? そ、そうでしたね。奏夜さまに気付かれない様にと思ったので。」

次狼に指摘されて帽子とコートとサングラスとマスクを外して駅に入っていった奏夜達を追跡するシルフィーとキバット(キバットは人形の振り)の背中を眺めながら、

「ねえ、キャッスルドランを留守にしちゃっていいのかな?」

「拙い、と、思う。」

「…ああ…拙いだろうな。」

そう溜息を付く三人だった。

「おーッ! ようやくハッキリ見えてきたーッ! ヤ・ク・シ・マーッ!!!」

駅を出発してから七時間と、国内旅行としては長い時間をかけて屋久島が見えてきた。

屋久島行きのフェリーに乗ってから、屋久島に近づく度に順平のテンションは除々に高まり続けていた。なら、屋久島そのものを目撃してそのテンションは今、最高潮にまで達しているのだろう。

「はしゃぎ過ぎじゃない、順平?」

「なーに言ってんだよッ! 折角の旅行だぜ? 三泊四日も有れば、刺激的な出会いも有るだろーなー。かー、楽しみだーッ!」

苦笑を浮かべる奏夜に対して順平は心底楽しみだと言う態度で宣言する。

そんな順平を眺めながら、この旅の目的はなんだったのかと自分に対して問いかけてしまう。唯一の真実を知る人間である美鶴の父『桐条 武治』から十年前の詳しい状況を聞くためでは無かったのだろうか。

同時に桐条により非日常的な生活を強いられている奏夜達への労いも有るのだが、結局の所は武治から話を聞く最高のタイミングである。奏夜としてはそれを聞く為に出向くと言う面もある。

だが、幾月からは気分転換にもなるだろうと言われていたのだが、順平には寧ろそっちがメインへと切り替わっていた。

そんな高すぎるテンションを見せていた順平の影響か、他の面々が浮かべていた『謎の迫る』と言う緊張の様子は薄れ、この旅行を楽しもうと言う表情を見せている。

(…こう言うのも、悪くないよね…。)

キバットには悪い事をしたとも思っているが、この旅行はキバの後継者としてではなく、一時だけでもいいから純粋に紅奏夜として楽しみたい。そう思ったから、キバットを置いてきたと言う意思もある。

奏夜の事も含めて、まだまだ解決してない問題は多いが、気分転換も大切だろう。影時間とタルタロスを消す為に尽力すると言う意思は消えていない。…人を守る黄金の異形の皇帝…キバの継承者として…。

(…それにしても…やっぱり、気になるのは幾月さんの事だよね…。)

その幾月だが、彼はこのフェリーに乗っていない。奏夜達と一緒に屋久島に向かう予定ではあったのだが、島の研究所で気になる事が有ったらしく、一足先に屋久島入りを果たしていた。

(止めておこう…キバとしてでもない、今はただの奏夜としてこの旅行を楽しみたい。)

首を振ってそんな考えを振り払う。風花にも言ったが奏夜もこの旅行を楽しみにしていたのだ。今までキバとしての力を使いこなす事、両親の死の真相を知る事、そればかりを考えてきたのだから、純粋に何かを楽しむと言う経験は少ない。

音楽も含めて自分は兄に一度も勝てた為しがないのは、この余裕の無さが原因なのではないのだろうかと今更ながらそう思ってしまう。

(…大切だよね…こう言うのは…。)

順平達へと視線を向けながらそう思う。非日常が日常な自分とは違い、非日常的な生活に溶け込んだ精神を癒すには、屋久島の自然溢れる風景は最適だろう。その辺りには武治の気遣いだろう。話を聞くなら一日あれば十分なのだから。

言ってみれば、奏夜も含めて全員がこの旅行を喜んでいたのだ。普通の学生として過ごす機会を与えて貰った様なものなのだから。気が付いていないだろうが、全員が歳相応な表情を浮かべている。

「お前も付き合えよ、紅。屋久島で一夏の出会いを…っ!?」

「っ!?」

順平のテンションも大切だと思いながらそんな事を考えていると、『一夏の出会い』を期待して奏夜に何か協力を頼もうとしていた順平の動きが止まった。同時に奏夜も妙な視線を感じてしまったのだ。

「な、なにが…?」

奏夜は気付いていないが、その視線の主は、主に壁の影に隠れて様子を伺っている女性だとか、ゆかりや美鶴と話していた少女だとか。

思わず助けを求めようと明彦に視線を向けるが、当の明彦は気付いても居なかった様子である。彼の方には一切その視線に含まれている殺気は届いていない様子である。

壁の影に隠れて奏夜達の様子を伺っている女性達の後ろで二人組が溜息を付いている姿は無視した方が良いのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、遂に桐条の別荘に足を踏み入れるとその順平のテンションも変化する事になった。

そこは一言で言い表すならば『大豪邸』…それで済んでしまうのだろうが、そう表現する事すら憚られる世界が広がっていたのだ。

顔が映るほどに磨きぬかれた大理石の床に、芸術品と呼んでも過言でもないほどの煌びやかな装飾が施され暖かな光を放つシャンデリア。壁には一目見ただけで眼を奪われる絵画や彫刻等が、周囲の豪華な雰囲気を損なう事無く、嫌味にもならない様に存在していた。

奏夜が妙に落ち着きを感じてしまっているのは、キャッスルドランと言う城になれているからなのだろうか? そんな事を考えながら、絵画の一枚を眺める。

「すごい…。」

「リアルに“世界の豪邸訪問”だな……。」

感嘆の声を上げるゆかりに続いて、順平がその情景をそう評している。

だが、テレビで紹介される豪邸などとは次元が違う。ここと比べれば一気にそのランクは下回るだろう。

「ああ、絨毯も結構効果な品だね。」

靴を通じて感じる柔らかな感触と、敷き詰められた絨毯は周囲の調度品にも負けないほどの品物だという事が分かる。

「そ、そうなんですか。」

「多分ね。」

風花の感嘆の声に奏夜は何でもない様にそう答える。それは彼がキャッスルドランの中に居る事に慣れているからなのだろうか?

世界にその名を轟かせる桐条グループ。その令嬢である美鶴に案内された桐条の別荘。それが何処か知識の範疇だと言う『皇子さま』な奏夜が何処か間違っているのだろう。………色々と。

「お帰りなさいませ、お嬢様。」

美鶴の前で丁寧に例をしている二人の女性。キャッスルドランの中でシルフィーの物とはデザインが違う黒と白の二色を基調としたデザインの服、エプロンドレスを着こなしている。それを一言で表すならば、『メイド』と言うのが適切だろう。それも、演技で行っている物とは違う本物の。

「そちらは、ご学友の皆様ですね。ようこそいらっしゃいました。」

「はい。」

「あ、はい。」

丁寧に視線を正面から合わせ、美鶴の前で行った様に丁寧に礼をする彼女達に会釈を返す奏夜と、やや遅れて慌てた様に頭を下げる風花。奏夜と風花の場合はキャッスルドランの中でのシルフィーのお蔭での慣れなのだろうか? まあ、かなりシルフィーとは印象が違うが…。

「“ごがくゆう”って…。」

「メイドって、実在してんだな…。」

「やっぱり先輩、スゴイ人なんだ…改めて実感…。」

「ってか、紅と山岸…なんか、慣れてないか?」

奏夜と風花の背中に順平とゆかりの唖然とした呟きが届く。まともに礼を返せたのは、奏夜と風花だけなのだろう。そうする余裕が無かったのか、態々礼を返す必要がないのが普通なのかは分からないが、ゆかり達の場合は前者の理由なのだろう。

礼を返せたのは、シルフィーと言う実物が身近に存在し、奏夜の関係でそれを知ってしまった風花と、耐性の有る面々なのだ。

だが、目の前の二人はシルフィーとは違って暴走するタイプではないのだから、シルフィーよりもまともなのだろう。

「それではお部屋へご案内しますので。」

「待ちたまえ。」

メイドがそれぞれが宛がわれた部屋へ案内しようとした時、制止の声が掛かる。各々がそちらへと視線を向けると、そこには精悍な顔つきの紳士が奏夜達を見つめていた。

手入れの行き届いた高級なスーツに身を包み、右目は怪我でもしているのか眼帯に覆われている。一見すると明らかに真っ当な職業の人間には見えないと失礼なイメージを抱いてしまう奏夜達には罪は無いだろう。

「旦那様。」

「お父様。」

メイドと美鶴から同時に毀れた言葉を聞き、奏夜達はその人物が美鶴の父、十年前の真相を知る人物…『桐条 武治』である事に気が付く。

メイドが武治へと深々と頭を下げるのを見ると、順平と風花は慌てて頭を下げていた。明彦は会釈程度に頭を下げる。

頭を下げなかったのは、娘である美鶴を含めて三人。それぞれが色々と思う所の有る奏夜とゆかり、美鶴の三人である。武治が現れた事で緊張が増し、ただ彼の顔を見つめるのみとなってしまったのだ。

だが、当の武治はそんな様子に気を悪くした様子は見せず、寧ろ頭を下げるべきは自分なのだとさえ考えていた。自分が彼等に影時間やシャドウと言った問題を押し付けてしまっているのだから。それに関してはただ心苦しい限りであろう。寧ろ、辞めると言われた奏夜の反応こそが自然なのだ。

「私が美鶴の父、桐条武治だ。態々呼びたててしまって済まなかった。」

武治の立場としては美鶴からの連絡がなければ、こうして声をかけるのさえ戸惑ってしまう。

そう言って奏夜達に深々と頭を下げる。その様子にはメイドや美鶴だけでなく、奏夜達も驚いていた。

「本来なら私から出向くのが筋なのだが……休暇中の身といえど、いつ島の研究所に呼び出されてもおかしくはない状況なのだ。何とか夜には戻ってくる様に勤めるつもりだが、手間を掛けさせた上に待たせる形になってしまった。本当に申し訳ない。」

話を聞く限り、折角の休暇だというのに此方の研究所-シャドウ対策の研究所らしい-に詰めている状況のようで、今も急な呼び出しに応じて出かけるらしい。

「いえ、お父様。そのように。」

「詫びと言うのも何だが、キミたちにはここでしばらくの休暇を楽しんでもらいたい。桐条の責任を押し付けておきながら、この程度で許されるとは勿論思っていないが。」

「い、いやー、そんな事ないっスよ。なあ、紅?」

「ええ、分かっています。そう言う事情なら仕方ないですね。」

順平に話を降られ、そう言葉を返す。

「お父様、研究所に向かわれるのでしたら、私も。」

美鶴の言葉に『いや』と首を振り、

「おまえも彼らと共に休むといい。本来、おまえにこそ休暇が必要なのだ。」

「そうだな…。美鶴、お前は何でも一人でやりすぎだ。もう少し、周りに甘えてもいいんじゃないのか?」

明彦にまでそう言われて思わず美鶴は顔を俯いてしまう。そんな娘の顔を一瞥し、苦笑を浮かべる武治だった。

そんな中、順平が声を張り上げる。

「おっし! 折角貰った休みだし、楽しませてもらうっスよッ! となりゃ、すぐそこだし先ずは海だな! やっべ、テンション上がってきたッ! 早速、ビーチに突撃ッ!?」

「はい、ストップ! 服着たまま海に突撃してどうするの?」

テンションの上がっていた順平を奏夜はそう言って切り捨てる。

「ふふ、短い休暇だが、まあ十分楽しんでくれ。」

「それじゃあ、桐条先輩(現リーダー)のお許しも出たことだし、全員部屋に荷物を置いたら水着に着替えてビーチに集合だね。」

「ちょ、待てよ! 一秒たりとも無駄には出来ないぜ! 男子なんてパパッと脱ぐだけでしょうが?」

「いや、オレ達にも準備は有るんだが。」

「そうそう。落ち着いてちゃんと準備をしてからビーチに集合だよ。」

タルタロスの時の様にリーダーシップを発揮している奏夜を見て苦笑を浮かべてしまう。居なくなってハッキリした事だが、間違いなく…奏夜と言う存在は自分達にとってなくてはならないリーダーなのだと。

そんな一同を見送りながら、その場に残った武治と美鶴は、

「すみません、ご休暇を大人数で騒がせてしまって。」

「彼等に…明かしたそうだな。何故今まで隠していた?」

「別に隠していたわけでは…。」

「言ってあるはずだ。元々お前が負うべき罪ではない。」

「……はい。」

「桐条のデータベースに入り込んだのもお前だな? それも然りだ…。旅行などにかこつけず、何故始めから直に私に問わない。」

「…申し訳ありません。」

武治は美鶴を叱責する言葉を続けるが、その言葉には娘を思う優しさが込められている。

「お前をここに差し向けたのは幾月だな?」

「あ…。」

「どうもあいつは気に食わん。キバの事にしてもそうだ。奴は意図的に情報を伏せている様子が有る。確かにキバは人類の敵とされていたが、それは過ちであったと、旧『素晴らしき青空の会』のデータにも有る。」

「っ!?」

そして、武治は奏夜達が歩いて行った方向へと視線を向け、

「今夜には全てを話そう。元より隠す意図など無い。全てを伝えるための準備をしてある。」

「お父様…。」

「連れてきた中に“岳羽”と言う少女が居るだろう。彼女が“力”に目覚めるとは…もはや運命なのだ。」


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