和を嫌い正義を為す   作:TouA(とーあ)

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閑話です。

ネタバレがありますので、お気を付けて。


閑話 咖喱

 「おい!待て!!」

 

 

 比企谷八幡。

 現在、大型デパート内で万引き犯を追跡中。

 犯人は客を押し退け(なが)ら装飾店や雑貨店や服屋を駆け抜ける。八幡は犯人を見失わない程度に客に謝罪しながら追跡する。

 

 何故こうなったのか経緯を説明しよう。

 

 

 

或る日、乱歩に殺人事件の探偵依頼

 ↓

福沢、所用(勧誘)で付いて行けず、代役八幡

 ↓

乱歩に奔走されるも無事解決

 ↓

疲れ果てながらも、晩香堂へ帰宅開始

 ↓

乱歩が『お菓子が食べたい』とごね出す

 ↓

近場に有る超人気の大型デパートに寄る

 ↓

乱歩、三階の米国お菓子売り場に直行

八幡、保護者の如くゆっくり乱歩に付いて行く

 ↓

お菓子売り場に着くと乱歩が眼鏡をかけており、一般人にしか見えない男性を指差しながら大声で推理中

 ↓

乱歩の話を聞く限り、男性は万引きの常習犯

男性、顔色、真っ青

 ↓

男性、逃走

乱歩、鼻歌交じりにお菓子選び再開

そして八幡に向かって一言

 

『八〜、早くしないと犯人逃げちゃうよ?』

 

 ↓

八幡、内心で乱歩を投げ飛ばし、追跡開始

 ↓

現在に至る

 

 

 

 

 犯人はエスカレーターの所まで走ると、振り返り、後ろの八幡を確認した。そしてエスカレーターを使わず三階から一階へ飛び降りた。驚いた客の悲鳴が轟く。

 

 犯人は三階から飛び降りると同時に体を回転させ、着地した。着地した後、直ぐに立ち上がり出口へ駆け出した。

 

 

 

(“五点着地”!?唯の万引き犯じゃないな…ポートマフィアか?)

 

 

 

『五点着地』とは、正式名称は『五点接地転回法』と云い、高い場所から落ちると同時に、体を回転させ、つま先・すねの外側・ももの外側・背中・肩の5点に着地の衝撃を分散させる技である。現在では『パルクール』や『フリーランニング』の一つだと云われている。

 

 

 勿論、八幡は其の様な芸当は出来ないので階段を数段飛ばしで駆け下りる。客を掻き分け犯人を追う。一階に着くと、出口へ向かって駆け出した。客が多いとは云え犯人が客を掻き分けて駆けているので八幡が通る道が出来ていた。

 

 

 「どけェ!邪魔なんだよ!!」

 

 

 犯人の形相と尋常ではない怒声に客は道を作るように左右に避けた。唯、一人の男が犯人の通り道に背中を向けて歩いていた。

 

 

 「…」

 

 

 犯人は懐から短刀を取り出した。八幡から逃げる為に出口へ逃走していたが客を掻き分けた為、その分時間がかかった。逃げ切れない事を悟った犯人は短刀で人質をとることを決めた。結論的には狐の最後っ屁であるが。

 

 犯人は男に短刀を突き付けた。男は振り向き様に犯人の手首を掴んだ。男はまるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()流水の如く、流れる様に犯人の手首を掴んだ。

 

 

 次の瞬間、突き付けた短刀を軸に犯人は縦に回転していた。

 

 

 “小手返し”…合気道の技である。突進する相手の勢いをそのまま回転力に変える技だ。此のまま更に手首を捻り続ける事で地面に叩きつけたり、壁に叩きつける事が可能だ。

 

 

 男は其のまま犯人の手首を捻り地面に叩き付けた。その後、組み伏せ、暴れる万引き犯の肩を強引に外した。

 八幡が辿り着いた時は全てが終わっていた後だった。組み伏せていた男は八幡の昔馴染だった。

 

 

 「織田作」

 

 「比企谷か。久しぶりだな」

 

 

 男は赤みがかった短髪に黒字にストライプのシャツ、ベージュの外套(コート)を着ている。ベージュの外套(コート)の中のレザー・ハーネスの左右の脇の下にある拳銃嚢(ホルスター)には(きゅう)ミリの拳銃が差し込まれていた。勿論、一般人には見えないが外套(コート)の膨らみ具合から八幡は察した。

 

 

 「此奴(こいつ)マフィア()が預かる。善いな?」

 

 「あァ、任せる」

 

 

(矢張り、ポートマフィアだったか……あ、乱歩忘れてた)

 

 

 八幡から“織田作”と呼ばれた男は万引き犯を担ぎ、出口へ颯爽と消えて行った。八幡は客から稀有な視線を浴びたが構わず乱歩の元へ歩き出した。何事も無かった様に喧騒は次第に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 「八〜これ全部買って!!」

 

 

 八幡が乱歩の元へ戻ると、乱歩は大量のお菓子を抱き抱えて待っていた。貯古齢糖(チョコレート)(キャンディ)曲奇餅(クッキー)砂糖天麩羅(ドーナツ)乾餅(ビスケット)etc…。

 

 

 「どれか一つにしなさい!!」

 

 

 八幡は乱歩に強く云える、たった一人の人間である。…福沢は何だかんだ乱歩に弱く甘い。八幡は乱歩の抑止力の一つに着々と成っていた。

 

 

 「何云ってんのさ。八の財布に入っているお金は元はと云えば僕の名探偵としての仕事の依頼料だ。其の稼いだお金を僕がどう使おうが僕の勝手でしょ?」

 

 

 筋は通っていない。通っていないのだが妙に説得力がある乱歩の意見に八幡は苦しみ、嘆いて、頭を抱えて、そして…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お菓子はそれだけで善いのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

 “晩香堂”へ戻ると福沢は既に帰宅していた。

 帰()とは違うかもしれない。然し、曲奇餅(クッキー)を食べ(なが)ら歩く上機嫌な乱歩と其の乱歩を見(なが)ら両手に大量のお菓子を持ち、目を腐らせ(なが)らも笑みを浮かべる八幡、其れを柔らかい笑みで迎える福沢と云う関係は家族も同然の様だった。まぁ本人達に聞けば間違いなく否定するだろうが。

 

 食事は殆ど八幡が作る。基本的に全員和食を好むので和食が主だ。唯、乱歩が辛いのが駄目なので味付けは甘い物が多い。

 今日は福沢と乱歩の二人分だけ作った。ご飯に味噌汁。秋刀魚にほうれん草のお浸し、ごく普通の一般料理だ。皿洗いを福沢に任せ、八幡は“晩香堂”を出た。行くべき場所があったからだ。

 

 

 八幡は横浜の海岸沿いを歩き出した。夜も更けて暗いが、目的地の『洋食屋』の看板の光だけは特別に明るく感じた。八幡の目的地『洋食 カレー フリイダム』は時折食べたくなる八幡の行きつけの咖喱(カレー)屋だった。

 

 そう、漱石に勧められた咖喱屋(序幕を参照)だった。漱石のお気に入りの咖喱屋であり、遁世した時も1ヶ月に一度は通い、福沢達と過ごし始めても時折行くのだ。

 

 古びた扉を開けると、咖喱特有の臭いが八幡の鼻腔をくすぐり、空腹を覚えさせた。客は八幡を入れて二人だけだった。先客とカウンター席を一つ空けて座った。

 

 

 「いらっしゃい。腐り目の兄ちゃん、何時も通りで善いかい?」

 

 「…そんなに腐ってます?お願いします」

 

 「何時にも増して酷いぜ兄ちゃん。ちょっと待ってな」

 

 

 店主は五十に届くかと云う壮年で、立って視線を下げても自分の爪先が見えないだろうと云う程、腹が突き出ている。頭髪はやや寂しく、目尻に笑い皺がついている。そして生まれた時から其の格好だったのではと思える程黄色い前掛け(エプロン)が身体に馴染んでいる。

 

 店主は八幡の前に珈琲を置いた。

 …否、八幡の前にある珈琲は珈琲と呼べるのだろうか。練乳100%の珈琲を珈琲と呼んでいいのだろうか?隣の男も珈琲を飲んでいたが八幡のを見て目を見開いた。

 

 

 「まだそんな糖尿病増産機を飲んでいるのか」

 

 「俺にとって糖分は必要不可欠なンだよ。“織田作”だって珈琲を飲んでるだろうが」

 

 「俺は比企谷と違ってミルクと少量の砂糖だけだ」

 

 

 咖喱(カレー)屋の先客はデパートで出会った八幡の昔馴染だった。男は八幡の珈琲を見て怪訝な顔をし、自分の口に珈琲を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 男の名は“織田 作之助”

 

 如何(どう)いう訳か“織田作”と呼ばれる。

 ポートマフィアの最下級構成員で、『何があろうと絶対に人を殺さない信条を持つ奇妙なマフィア』と言われ変わり者扱いを受けている。加えて、()()なのに出世に興味がなく、孤児を五人養うマフィア一の変わり者である。

 

 八幡とは此の“織田作”に成る前からの知り合いだ。彼が職業殺人者だった頃、ある喫茶店で出会った。漱石が彼に話し掛けたのが関係の始まりだった。織田作の方が年上だが昔からの付き合いでお互い、敬語など無いに等しい。そして此の咖喱(カレー)屋は時折八幡と織田作が出会うべき時に出会う場所だった。

 

 当時14歳だった織田作は喫茶店で、ある古い小説を読んでいた。上巻・中巻と読んだその小説は何処を探しても下巻だけ見つからなかった。そんな彼に話し掛けたのが漱石であり、側近の八幡だった。其の小説の作者は『夏目漱石』。なのに漱石はその本を、自分が書いた本を、特に下巻を酷評した。『其の小説は下巻がとんでもなく最悪だ。上巻と中巻だけで満足しておけ』とそう云った。『そうはいかない』と織田作は云った。『ならばお前が書け』と『其れが唯一、其の小説を完璧なままにしておく方法だ。』と漱石は云った。

 

 織田作の夢が“小説家”になった瞬間だった。

 其れから織田作は人を殺すのをやめた。任務でも人を殺すと其の資格がなくなると思っていたから。だから一人も殺さなかった。

 

『小説を書く事は、人を書く事だ。人間はどう生きて、どう死ぬべきかと云う事をな。儂が見た所、お前には其の資格がある』と云う漱石の言葉を胸に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少しして八幡の目の前に咖喱(カレー)が置かれた。此処の咖喱(カレー)はシンプルだ。角が落ちるほど煮込んだ野菜とガーリックで炒めた牛スジ、薄口の出汁。それらを微妙な調合比率のスパイスと共に煮込み、多めの白米にかけて更に混ぜる。そして卵とソースに絡めて食べるのだ。八幡は此の味が時折無性に食べたくなるのだ。

 

 

 「味は如何(どう)だい?」

 

 「何時も通りだ」

 

 「何で腐り目の兄ちゃんも織田作ちゃんと同じ答えを云うのかなぁ〜」

 

 

 店主は少ない髪を掻きながら嘆いた。何時も通り()()()()と云う意味だが、口が上手くない両者はこう答えるしかなかったのだ。

 

 

 「織田作、昼間の万引き犯について何だが…」

 

 「だろうな。親爺、悪いが外してくれないか?」

 

 「了解。裏で仕込みをしているから客が来たら呼んでよ」

 

 

 店主は裏へ消えて行った。織田作は口に珈琲を流し込み、語り始めた。

 

 

 「あの万引き犯はポートマフィアの構成員だ。入った経緯は省くが…非常に優秀だったらしい。父方が日本人で母方が仏国(フランス)人だ。それで仏国(フランス)出身で『パルクール』が優れていた。其れは比企谷が目にした通りだ」

 

 「まぁ確かにな……其れで?」

 

 

『パルクール』は仏国(フランス)発祥のエクストリームスポーツで、簡単に言ってしまえば、特別な道具を使うことなく、人工物または自然の障害によって動きが途切れることなく、効率的に目的地へ移動することが目的のスポーツである。仏国(フランス)では受刑者にさせたり小学校で導入されたりしている。

 

 

 「盗みの分野では優秀だった様だが…。如何せん酒癖も悪く、ギャンブル狂いだったそうだ。マフィアが経営しているギャンブルでも評判は悪かった様だ。盗みを依頼されるとギャンブルでの借金があったからか関係の無い金目の物まで盗んで来た様だ。其れで太…幹部から俺に捕縛の指令が来たンだ。比企谷のお陰で任務の遂行が楽だったよ」

 

 「成程…ねぇ。取り敢えず二年前の龍頭抗争が起きる様な事件じゃなくて安心した。そう云えば子供たちは元気か?」

 

 「あぁ。其れが…」

 

 

 二人はそれから織田作が養っている子供や自分の仕事の話をし始めた。お互い、雑用が多く、任務の共通点が多かったので話が合った。職業を超えた腐れ縁は消える事がなく永遠に続くように見えた。

 

 

 “本物”の関係が其処には有った。不明瞭で歪で虚偽の塊かもしれないが立場に囚われない“本物”の関係が其処には有った。

 

 

 然し、刻一刻と終わりの時間が迫っていた。

 彼等は二度と咖喱(カレー)を一緒に食べる事は無かった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

 あの日から数ヶ月が過ぎた。

 

 横浜は異能者を筆頭にした異国からの軍隊で荒れていた。然し、横浜市街には大した損害はない様に見えた。正面衝突をしたのはポートマフィア。彼らの犠牲が多かった。 だからなのか詳しい情報は公には出なかった。

 

 

 その日、『小型バス爆発事故』は大々的に緊急速報で横浜に流れた。被害者は子供が数名と兵隊が数名だと放送された。自爆テロと専門家は語っていた。事実を知るものは少ない。八幡は知る由もなかった。

 

 

 

 

 「織田作…。御前、如何(どう)して…」

 

 「比企谷か…」

 

 

 その日、八幡と織田作が出会ったのは運命の悪戯で必然であったのかもしれない。

 

 織田作の恰好は薄手の防弾ベストに襟衣(シャツ)を羽織り、ハーネス型の拳銃嚢(ホルスター)を両腕に通していた。予備弾倉を収納したリストバンドを両手首に巻き付け、防弾繊維(ケプター)で編まれた外套(コート)を着ていた。

 八幡が外見から判るのは外套(コート)だけだ。唯、その恰好は以前の…職業殺人者の時と酷似していた。そして織田作の目は…感情が消滅した底の無い鳶色の瞳だった。

 

 

 「何を…。(いや)、何があった?」

 

 「…仇を討つ。それだけだ」

 

 「!?…死ぬ心算(つもり)か」

 

 「…比企谷。一つ、聞いていいか?」

 

 「何だ?」

 

 

 織田作は八幡の問いを流した。沈黙は肯定…其の通りだと八幡は理解していた。そして織田作はゆっくり言葉を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 「“暴力と流血の世界に居れば、生きる理由は見つかる”と思うか?」

 

 

 

 

 

 

 八幡は其れを織田作からの問いかけの様で違う様にも感じた。八幡は…八幡の答えは…。

 

 

 

 

 

 

 「見つからない。見つかる訳が無い」

 

 

 

 

 

 

 八幡の答えは否定だった。織田作の目を見て八幡は震える声を振り絞って云った。

 

 

 

 

 

 

 「何故なら生きる理由なんて物は最初から無いからだ。生きる行為は此の世に生まれ落ちた時からの“枷”だ。“枷”は人が生きる理由だ。生き続ける以上“枷”は重く、その数を増やしていく。増やしていくのは自分の意志だ。人は“枷”の数だけ生きる理由がある」

 

 

 

 

 

 

 織田作は何も云わなかった。八幡は吐露し続けた。意味が無いと判っていながらも、織田作を…“友”を止める為に吐き続けた。

 

 

 

 

 

 

 「暴力や流血は…其の“枷”を壊す。俺がそうだったからだ。俺の『異能』は其の“枷”さえ此の世に存在しなかった物にする。俺が誰よりも人の“枷”を見て、誰よりも“枷”の消失を目にしたからだ」

 

 

 

 

 

 

 織田作は目を瞑り、八幡の言葉を噛み締めていた。そして織田作と八幡は同時に口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 「「『人は自分を救済する為に生きている。死ぬ間際にそれが判るだろう』」」

 

 

 

 

 

 

 織田作が読んでいた古い小説の下巻の一節だ。今は遠い記憶の中だ。

 二人は視線を交わした。そして織田作は西の方向へ振り返った。八幡は何も云えなかった。唯、織田作の背中を見続けた。

 

 

 

 

 

 

 「比企谷。図々しいが俺の最後の頼みを聞いてくれるか?」

 

 

 

 

 

 

 八幡は何も答えなかった。織田作は振り返らず続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「此の街…辛く苦しい世界で苦しみ、足掻き、溝底(どぶぞこ)を宛もなく走り続ける迷い犬(ストレイドック)を救ってくれ。御前の『異能』なら…可能だ。今まで有難う。友よ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 織田作は歩き始めた。八幡は追い掛けなかった。

 横浜の喧騒が大きくなり始めた。其れでも八幡の耳は最後の織田作の言葉を拾い上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「咖喱(カレー)が喰いたいな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閑話終わりました。

この作品で原作の変更点が1つ。

・乱歩と織田作は接触していない。(乱歩がいると八幡が織田作と話せないから。)



話は変わりますが…真逆、ツークール目が『黒の時代』から始まるとは。

スタッフさんマジ策士。ギリギリまで隠すなんて。


次の話では乱歩と八幡による八幡の異能の説明があります。






ようやく、原作に入ります。

八幡の行動。太宰との会話。敦の成長。

どう絡んでいくのかお楽しみに。


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