和を嫌い正義を為す   作:TouA(とーあ)

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遅れてしまい申し訳ありません。
毎度言ってますが、いやホントすみません。

夏休みは全力でこちらを進めるので。

ではどうぞ!


激突

 

「────っ」

 

 

 藺草(いぐさ)の香りが鼻腔を擽り、意識が闇から浮上する。闇が冴えると徐々に陽光が目に刺さった。

 

 

(やつがれ)は何を・・・」

 

 

 芥川は瞬時に状況認識を行った。

 今現在、自身の身に起こっている事実と何故、此の状態になったのかと云う真実を把握する為に。

 

 

「傷が完治している。何故────」

 

 

 組合(ギルド)の幹部との戦闘の生傷だけでなく、(人虎)との死闘による裂傷などの傷さえ消えていた。傷跡さえ残っていないので普通の治療を行われた訳では無い事が判る。

 

 

「あ、芥川先輩!」

 

「樋口、か・・・」

 

 

 目尻に涙を浮かべた樋口は芥川が躰を起こすと同時に駆け寄って来た。其の手には拳銃など物騒な物は無く、唯、甲斐甲斐しく変えてくれていたのだろう水に濡れたおしぼりが握られていた。

 だが今は其れ処では無い。今は三つの組織が戦争中なのだから。

 

 

「樋口、戦況は如何(どう)なって────」

 

「御兄様!目が覚めたのですね!」

 

「な────」

 

 

 芥川の目に飛び込んで来た光景。

 其れは自身の“妹”が心底安心したと云いた気な緩み切った顔で芥川を見ている光景だった。

 

 

「もう心配したんですよ?何時も無茶ばかりして」

 

「────」

 

「芥川先輩?」

 

 

 樋口が芥川の顔を覗き込んで来る。

 だが芥川は此の光景に付いていけていない。其の行為を叱り飛ばす事も怒鳴り散らす事も出来ない。未だに()()()()()()()()()()()からだ。

 

 

(()(やつがれ)は夢の中に居るのか?夢浮橋も善いところだが────)

 

 

 明らかに距離感が違う。纏う雰囲気が違う。芥川に対しての行為や態度が別人の様で居て、同一人物と云う夢と結論付けた方が楽な光景。

 

 

「────樋口、此処は何処だ?」

 

「此処ですか?箱根の大平台に在る“しらかわ”と云う民宿です」

 

「箱根、だと────?」

 

 

 夢でない事を確認する為に樋口に位置を問うた。

 返ってきた答えは箱根。自動車で1時間と半分ばかりとは云え、戦争下で移動する様な場所では無い。故に、尚更芥川は混乱した。多過ぎる情報に頭が付いていかないのだ。

 

 

「御兄様?顔色が優れない様で・・・何処か痛みますか?」

 

「そ、そうでした!芥川先輩、躰に不都合は有りませんか?私に出来る事があれば何なりと────」

 

「────ッ口を閉じろ!(やつがれ)に其の様な感情を向けるな!不愉快極まりない!」

 

 

 叫ばずにはいられなかった。其れも怒号に等しい叫びを。(いや)、此の状況下に於ける慟哭か。

 側近と血縁者から向けられる慈愛と心配の感情は芥川を掻き立てるには十分だった。

 

 

組合(ギルド)は!探偵社は!戦争は如何(どう)なっている!?此の微温湯は首領(ボス)の命令なのか!!(やつがれ)は唾棄され排他される運命(さだめ)か!答えろ!」

 

「ひっ・・・」

 

「────樋口ッ!」

 

「はッはいっ」

 

「────おいおい如何(どう)したよ」

 

 

 突然割り込んで来た声。三人は其の声のした方へ顔を向ける。

 芥川は其の人物を見て目を見開く。だが其れも一瞬で直ぐに憎悪に顔を歪めて行った。

 

 

「貴方の仕業かッ!」

 

 

 何時もの山高帽(ポーラーハット)を被り、漆黒の背広(スーツ)を見に纏う比企谷八幡、探偵社の切り札だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《旧晩香堂》

 

 

「社長」

 

「・・・敵か、何人だ」

 

()()だ」

 

 

 電子機械の監視装置(モニター)から映し出される人影。

 一人は黒の山高帽を被り低身長ながら画面越しであっても独特の威圧を放つ男性。

 もう一人は彼岸花の艶花の着物を着ている遊女の様な女性。

 

 

「自動迎撃銃座を起動せよ!」

 

「意味が無い」

 

 

 社長である福沢の号令で侵入者二人に設置されていた機関銃が起動し、何十発と射出される。

 だが其れを、幼いながらポートマフィアに籍を置いていた鏡花は意味が無いと一蹴。そして事実、そうなった。

 

 

『特使の接待役がこんな木偶とは。泣かせる人手不足じゃねぇか探偵社。生きてる奴が出てこいよ』

 

『・・・』

 

 

 男性“中原中也”は挑発する。女性“尾崎紅葉”は唯々瞠目し探偵社の動きを待っていた。

 

 

「乱歩、御前も同じ意見か?」

 

「うん」

 

 

 

 ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕

 

 

 

「お、来た来た・・・オイオイ三人か?見(くび)られた話だぜ?」

 

「あぁ、あぁ!愛しの鏡花。待っておったぞ」

 

 

 中也と紅葉の前に立ち塞がったのは賢治、与謝野、そして鏡花。

 云うなれば前線に出てきたのが女子供だけと云う事になる。

 

 

「息災の様で何よりじゃ」

 

「・・・」

 

「おや?どうしたのかえ?(わっち)其方(そなた)を光の世界から(たす)けに来なんした。心配は要らぬ」

 

「私はマフィアには戻らない」

 

「目に光が・・・そうか。やってくれたのぉ探偵社」

 

「姐さん?其方(そっち)は随分とやる気満々ですけど本題を忘れないで下さいよ?」

 

「・・・判っておる」

 

 

 鏡花と紅葉は既に一触即発状態。中也が注意喚起を行うが耳に入ったかは怪しいところだ。

 

 

「ところでアンタらは何しに来たんだい?唯、暴れに来たんじゃあ無いだろ?」

 

「マフィアが敵拠点で暴れるのに理由は要らねぇと思うが?」

 

「そうですね!要らないと思います!」

 

「賢治ぃ・・・ハァ、暴れたいなら好きにすれば善いさ。けどアンタらは暴れに来たんじゃない、だろ?」

 

「ほう?何故そう思う?」

 

「ウチは探偵だよ、訪客(ほうかく)の目的ぐらい人目で見抜けなくてどうするンだい」

 

「お宅の社長は?」

 

 

 与謝野は親指を一つの監視写真機(カメラ)で指した。

 中也はニヤリと笑うと画面越しの福沢に向けて高らかに語った。

 内容は組合(ギルド)を釣ったと云う唆られる提案だった。

 

 

「けどもっと善い案があるよ」

 

「あ?」

 

「アンタの手足を削ぎ落として、何を企んでいるのか吐かせるってのはどうだい?」

 

「そりゃ名案だなァやってみろよ!」

 

「賢治!鏡花!」

 

「はーい」

 

「うん」

 

 

 賢治は間延びした声を出すと下に轢かれてある線路の鉄骨を『雨ニモ負ケズ』の怪力で折り取った。

 鏡花は懐から短刀を取り出し腰を落とす。与謝野は解体鋸山(のこぎり)を肩に掛け臨戦体勢に入る。

 

 

「やっぱ伝言人(メッセンジャー)は性に合わねぇ。仕事はこうでなくちゃな」

 

「中也」

 

「はいはい判ってますよ。其方(そっち)には手ェ出しませんって」

 

「ならばよい」

 

 

 戦闘が開始される。

 賢治は鉄骨を振り回し中距離から中也を狙う。だが中也の異能は其れさえも無意味であった。掠りもしない。

 鏡花は紅葉に肉薄し短刀を振るう。紅葉はいとも簡単に其れらを躱し、逸らし、異能を出すまでもなく鏡花を追い詰める。

 

 

「見よ鏡花。之が其方(そち)の力じゃ。紛う事なき暗殺としての才覚。戻ってきなんし」

 

「嫌」

 

「闇に咲く花は闇にしか憩えぬ。鏡花、其方(そち)の居場所は其処ではありんせん。何故気付かぬ?」

 

「私の居場所は私が決める。私は探偵社員に成る為に戦う。仮令(たとえ)、其れが貴女であったとしても」

 

「・・・恨むぞ探偵社」

 

 

 双方の小太刀が交錯する。互いの目には譲れない想いが見て取れた。

 賢治は鉄骨を縦横無尽に振り回す。中也は異能力で天井に逆さに立つ。重力が中也にだけ作用してない様に二人は感じた。

 

 

「アンタ・・・『重力遣い』の中原中也だね」

 

「ち・・・・・・太宰の兵六玉が喋ったか。まぁ太宰が其程警戒してんなら期待に応えねぇとなァ!」

 

 

 中也が逆立った天井から降り立たつと同時に地に亀裂が走った。先程とは真逆でかなりの重力が掛かった様に見える。

 

 

「さァ重力と戦いてェのは何方(どっち)────ッ!?」

 

「・・・」

 

 

 中也が二人に気を取られている隙に鏡花は紅葉との戦闘を離脱し、殺気を消したまま中也に襲い掛かった。

 僅かに漏れでた殺気に気付いた中也は其の小太刀を躰を倒す事で避ける。首に赤い線がゆっくり走る。

 

 

「危ねェなァ・・・ったく其処で寝てろ」

 

「ぐ・・・あぁあッ!」

 

 

 自身の躰が何倍も重くなった様な感覚、(いや)、事実、中也の異能に依って地面に張り付けられた鏡花は指一本さえ動かす事がかなわない。

 

 

「中也ッ!」

 

「姐さん、怒るのは筋違いでしょう。此方(こっち)は殺られそうになったんだぜ?抑々、姐さんが(しっか)り抑えてねぇのが問題でしょう?」

 

「・・・そう、じゃな。『金色夜叉』」

 

 

 中也が鏡花を抑えている代わりに紅葉が異能の『金色夜叉』を具現化させる。

 鏡花と殆ど同じだが鏡花と違う事は自身の意思で自在に操れると云うこと。

 

 

「おぉ〜☆鉄骨がお豆腐みたいにスパスパ切れました!」

 

「感心してる場合じゃないよ!賢治!」

 

 

 鏡花が捕らわれ絶望的な状況に陥っているにも関わらず、何時ものペースを崩さない賢治に与謝野は喝を入れた。

 

 

(いら)えよ、ポートマフィアの特使らよ』

 

「ん?」

 

 

 戦闘が止まった瞬間に福沢が画面越しに中也らに返答を告げる。

 

『貴兄らの提案は了知した。確かに探偵社が組合(ギルド)の精鋭を挫けば貴兄らは労せずして敵の力を()げる。三社鼎立の現状ならば、あわよくば探偵社と組合(ギルド)の共倒れを狙う策も筋が通る』

 

「だがお宅にも損は無い。だろ?」

 

『此の話が本当に其れだけならば、な』

 

「・・・フ」

 

『探偵社が目先の獲物に喜んで噛み付く野良犬だとでも思うのか?敵に情報を与え、操るのは高等戦術だ。然し────』

 

 

 

『此の様な木目の粗い策で我等を操れると考えるならマフィアなど戦争する価値も無い』

 

 

 

「・・・・・・敵の頭目から直々に挑発を賜るとは光栄だな」

 

 

 画面越しながら覇気を伴わせ、相手にならないと敵の頭に一蹴された中也と紅葉は表情こそ崩さなかったものの心中は穏やかで無かった。

 一呼吸置かれると先程の頭目の声ではなく、若々しい声が機械越しに聞こえる。

 

 

『やれやれ何を隠しているんだい?』

 

「何も」

 

其方(そっち)の綺麗なお姉さんは?』

 

「何も隠しておらぬわ」

 

『ふぅ、此の件でマフィアはどう動く?』

 

()()()()()()()()

 

『────ッ成程、ね』

 

 

 乱歩は既に眼鏡を掛けている状態。

 つまり異能の『超推理』で中也達の言葉の裏を読んでいる。そして一つの結論が導き出された。

 

 

組合(ギルド)を探偵社の『餌』で釣ったんだね、素敵帽子君』

 

「流石、稀代の名探偵だな」

 

『御褒めに預かり光栄、と云うか名探偵にとって当たり前なんだけどね。・・・探偵社の『餌』、つまり“事務員”を組合(ギルド)に売ったんだね』

 

 

 与謝野、賢治、鏡花、そして社長である福沢は其の事実に驚愕し、目を見開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方の仕業か!」

 

「喚くなよ」

 

 

 芥川は黒衣で獣を瞬時に形成し八幡へ殺到させる。

 八幡は何もせず、漆黒の山高帽(ポーラーハット)を押さえ目線を隠した。だが口の端が僅かにつり上がっている事を芥川は視認した。

 

 

「────何を、何をしている?樋口、銀」

 

「先輩こそ何をやっているんですか!」

 

「御兄様!何をしておられるのですか!」

 

 

 両手を広げ、黒衣から放たれる黒獣から八幡を護ろうと女性二人は肉壁となった。

 其の様子に芥川は動揺を顔に浮かべると共に黒獣を引き戻した。

 

 

「何故其の男を庇う!其の男の(くび)を撥ねれば探偵社は一気に弱体化の一途を辿る事は火を見るより明らかだろう!」

 

「先輩!何を云っているんですか!比企谷さんが居なくなればポートマフィアは大打撃を受けます!弱体化するのは私達の方ですよ!!」

 

「────は?」

 

「御兄様!八幡様は私達をポートマフィアに()()()()()()()()でしょう!恩人に刃を向けるなど如何(どう)されたんですか!」

 

「ち、違う!其奴(そやつ)(やつがれ)らポートマフィアの敵であり、強大な敵だ!憎悪すべき諸悪の根源たる人物だ!戯れ言を口にするな!」

 

 

 芥川は更に混乱した。現状に対する激情の言葉の数々を口に吐き出しながら思考を纏め様とするが纏まらない。

 

 

「先輩が()()()()()()()である比企谷さんに刃を向けるなんて・・・」

 

「幹部、だ・・・と?」

 

「そうですよ!私達が首領(ボス)の直属の部下と云う遊撃隊として此処まで来れたのは何もかも幹部である()()()()()()()()じゃないですか!」

 

「私と御兄様に戦い方を教えて呉れて力を付けれたのも!ポートマフィアの監視システムを作り上げられたのも!全部()()()()()()()()()()()()()!」

 

「な────ッ!其れは太宰さんが────!」

 

 

「待て待て、樋口、銀。龍之介は気が動転しているだけだ。少し休ませてやれ」

 

 

「「はい・・・」」

 

 

 二人は呼吸を整えると部屋を出て行った。其の顔は信じられない者を見たと云う一種の恐怖に染まっていた。

 部屋に二人きりになった八幡は壁に躰を寄り掛かせ、顔を見せぬように俯せながら口を開く。

 

 

「そう殺意の篭もった視線で睨むなよ。話さえ出来やしない」

 

「話し合う気など毛頭ない!此処で貴方の頸を撥ねれば善い話だ!『羅生門・獄門(アギト)』!!」

 

「はぁ・・・()()()()()()

 

「『風と共に去りぬ』」

 

「────ッ!貴様はッ!」

 

 

 八幡に放たれた万物を切り裂く獣の顎は新たに入室した女性に依って防がれた。(いや)、防がれたと云う表現は正しくない。月日が急速に経つ様に()()し朽ちていったのだ。

 

 

組合(ギルド)の風化能力者!何故貴様まで此処に・・・!」

 

組合(ギルド)ォ?私は武装探偵社の一隅である『スカーレット・オハラ』よ」

 

 

 真紅の美飾服(ドレス)を身に纏った女性は大層不機嫌そうに『スカーレット・オハラ』と名乗った。

 

 

「────之が・・・之が貴方の異能力か、比企谷さん」

 

「さぁな?却説(さて)、本題に移ろうか」

 

「くっ・・・!・・・・・・何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺と()()()()同盟を結べ、芥川」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、あの情報は比企谷君の罠だろうねェ」

 

 

 とある一室。

 ポートマフィアの首領(ボス)である森毆外はクックックッと静かに笑った。

 

 

「『事務員』の居場所を簡単に流す筈が無い。其れは態と漏らしたと考えた方が妥当だろう。そう思うよね?エリスちゃん」

 

「知らない」

 

「も〜少しくらい考えてくれても善いじゃない。まぁ、組合(ギルド)の戦力を少しだけでも減らせたから良いと考えよう」

 

 

 毆外はチェス盤上にある駒を持ち上げ、眺める。

 エリスは辟易としているが何時ものことだ。

 

 

「紅葉君が勝手に動くのは予想の範囲内だったけれど駒が足りなくなったなぁ・・・うん、邪魔と云う邪魔はしてないけれど仕方無いね。君が悪いんだよ、比企谷君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出番だ、久作君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「此処までは八の筋書き通りだね」

 

「こんなにも上手く嵌るとは。毎度ながら恐れ入る」

 

「本当だよ全く・・・流石だねぇ」

 

「八幡さんは凄いです!」

 

「うん」

 

 

 事務員を餌にした、と乱歩が口にした時に一同は驚愕し、目を見開いた。

 だが其れは『事務員を餌にした』と云う事実に驚愕したのではなく『八幡の予想が当たった』と云う事実に驚愕したのだった。

 

 

「此処の拠点がバレる事は太宰が予測していた通りだったし、八の所持している軍警察と市警察の操作権を行使し、()()()()()()()()上で此の『旧晩香堂』を取り囲ませると侵入者は何もせず出て行く、と云う予測は八の云う通り・・・ホント、人の理性を読み取る事が上手いと云うか何と云うか」

 

「其のお蔭で鏡花も扶かったしねェ」

 

「・・・感謝してる」

 

「後で伝えておきな」

 

「うん・・・!」

 

「だが此処からは予測は無しだ。賢治を中心に守りをもう一度固め直す。乱歩、頼む」

 

「はぁーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「が・・・あぁ・・・・・・ハァハァ流石に異能を行使し過ぎたか・・・・・・・・・」

 

「八幡さん、休んで下さい!此処からは俺達が頑張りますから!」

 

「休めるかよ・・・此処からだ、やっと準備が整ったんだ・・・谷崎頼む」

 

「~~~~~~っもうッ知りませんよ!」

 

「あぁ・・・サンキュな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「足を引っ張れば貴様ごと喰らうぞ、探偵社」

 

 

「俺としては二度と会いたくなかったんだが、な。八さんに云われて仕方なくだと云うのに・・・」

 

 

一寸(ちょっと)、男二人だけで盛り上がらないで。気持ち悪いわ。それとも二人して砂になるのがお望み?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい終わりました。久しぶりの1話、如何でしたか?

補足。
銀が芥川の妹であると云う事を八幡が知ったのは『第二章・六話“物騒”』にて。
黒蜥蜴が探偵社を貶めようとしたので、ヤハタが其れを防ぐ為に画策。そして広津、銀、立原の三人を最終的に記憶操作した時に銀の記憶から知り得ました。

ま、こんな感じで昔の話との繋がりもあるので今後も楽しんでくれたら嬉しいです。


ところでスカーレット・オハラって誰でしょうね?(すっとぼけ)


毎度恒例謝辞。
『BサインからCサイン』さん、高評価ありがとうございます!これでまた頑張れます!!


映画の特報最高!さぁ楽しみになってきたァァ!


ではまた次回!近いうちに投稿します!お楽しみに!

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