サーヴァント設定 三回目
※アーチャー(イレギュラー)の項目でスキル等の説明が二種類ありますが、初めのものがある程度原作を知っている方用で、後半の(詳細)とつけているものが解説を入れたものになっております。
・クラス:アサシン
真名 :ロート・シュピーネ(赤蜘蛛)
※本来の名を捨てているため、魔名のみ。
性別 :男性
属性 :中立・悪
筋力 :D 魔力 :D
耐久 :D 幸運 :D
敏捷 :C 宝具 :C
さ
クラス別スキル
・気配遮断:B
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。
生前の長期にわたる諜報活動より。超人集団の集まりの中でも凡夫ゆえの影の薄さによる弊害、もとい恩恵。
固有スキル
・諜者の妙:B
潜入、破壊、隠蔽に始まり、間諜に類する技能を一通り一定水準以上に収めていることを示す。
Bランクならば気配遮断を解いている状態でも相手からの感知を著しく困難にする。また、本来であれば攻撃態勢に移るとランクが落ちる気配遮断の効力を、一度だけ低下させることなく持続させるまさに妙技である。しかし、彼の場合業ともいうべき我欲によって本来の効力を活かしきれていない。
・医術(外科):C
致命傷以外の傷を治癒する能力。即死でなければ一命は取り留められる。
生前幾度となく繰り返した人体実験(非合法)により、人体に関しては造詣が深く、その知識量、技術においてはBランク以上。しかし、あまりに外法である為、ランク自体は低い。
・心眼(偽):C+
第六感による危険回避。
彼の根源的矮小、もとい、慎重さから自身におよぶ危険を高確率で察知する能力。
彼のそれは本人の精神状態によって振れ幅がある。精神的優位に立っている場合であればあるほど効力を発揮し、一度落ちるととことん落ちる。
・魔名、魔業(虚栄の獲得者):EX
人は誰しも捨てられないものがある。
それは財産であったり、矜持であったり、恋人友人といった人とを繋げる絆あるいは情であったりと。
彼の魔業はその一部、“我欲”を指し、その先に危険があり、破滅が待ち受けているとわかっていても、己のプライドを捨てきれないというある種俗物的な面を指したもの。自身がその性質を理解していようと無意識下で破滅へと足を運んでしまう。
補足すると、彼自身は決して頭が悪いわけではない。基本的には優秀であり、思慮深く、物事を多角的に考えられる人間である。しかし、身の丈以上のものを望めば破滅というのは道理である。如何に彼が人として優秀であろうとも、魔人には遠く及ばない。まさに鵜の真似をする烏である。もっとも、見上げたそれが魔人という枠におさまるのかは甚だ疑問ではある。
宝具
・辺獄舎の絞殺縄(ワルシャワ・ゲットー)
ランク :C
種別 :対人宝具
レンジ :2~20
最大捕捉:30人
身体(手)から細く鋭利なワイヤー状の物を伸ばして操る宝具。
蜘蛛の様に自在に操り張り巡らし、獲物を捕える事が可能。また、その見た目とは裏腹に非常に丈夫であり、人を拘束したまま釣り上げることも、引締める勢いで切断する事も可能。
(補足)
かつて幾多の捕虜を絞殺した縄が素体となった宝具。
犠牲となった者達の体毛が埋め込まれている。本人は使い勝手の良さからか指先から伸ばして操るが、宝具の性質上、部位を問わず所有者の体から大量の糸を伸ばすことが可能。また、伸ばした糸は足場として利用できる他、ワイヤーを巻き上げる要領で3次元的な移動を可能とするなど、汎用性“は”高い。
糸は非常に鋭利かつ頑健であり絡めた物を易々と切断するが、本来の用途は名前の通り絞殺。
・クラス:レギオン(イレギュラー。クラス並列の為、便宜上はアーチャーとする)
真名 :ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ
=メフィストフェレス(愛すべからざる光)
属性 :混沌・善
筋力 :B 魔力 :A
耐久 :EX 幸運 :A
敏捷 :B 宝具 :EX
クラス別スキル
・対魔力 :A
その身はまさしく黄金律の体現。
その体は如何なる害意も跳ね除けるだろう。
・騎乗 :B
死人を統べる魔城の主。
総軍を率いた彼は種を問わない、垣根もない。
ありとあらゆるモノ魅了し喰らい、黄金の獣は進軍する。
・単独行動:EX
其はレギオン。
あらゆる者も、あらゆる鎖、あらゆる全てをもってしても繋ぎ止めることが出来ない。
・狂化 :EX
『メメント・モリ(死を思え)』
他者の死に様は皆美しく愛おしい。
私は総てを愛している。ゆえに総てを破壊(こわ)そう。
未だ見ぬ未知へと見えるその時まで。
固有スキル
・カリスマ:EX
子が縄を持つ。女が短剣を握り、男が銃を持つ。
老婆が燃えあがる火の前に立ち、畜生は眼下に突き立つ瓦礫を見下ろす。
墓の王の一声にて皆が皆身を投げた。
契約はここに。
焼べられた魂は地獄の城(グラズヘイム)へ、髑髏の軍勢は膨れ上がる。
・既知感 :EX
彼はいつの頃からか“餓え”ていた。
これは何か、どこかで見たことがある知っている。
これはいつだったかか味わったことがある。
・墓の王 :A
彼は全。個にして総てを担う者。
幾百万を喰らい飲み干した男。
彼の者は狂い泣き叫ぶ墓の主。
・魔名、魔業(愛すべからざる光):EX
曰く、
だれが見ても笑いにしか見えない。
同時に誰がどう見ても笑っているようには見えない異形の微笑み。
願いを叶える代償に魂を奪う悪魔。
アレは戦を体現し、死人を率い、魂を喰らう人食い(マンイーター)だ。
クラス別スキル(詳細)
・対魔力 :A
魔術に対する抵抗力を示す。事実上、現代の魔術師がアーチャーに傷を負わせることは不可能。
幾百万の魂を内包したその強度はまさに規格外の一言。加えて肉体そのものに施された術によって、もともと備わっていた抵抗力が加護というより呪い的な強度をほこるにいたる。
ただしこの抵抗力はアーチャー本人が意図して纏っているモノではなく、無意識に放っていることから出力等の調整は不可能。その為、自身が有するスキル、宝具以外の外的補助、加護、治癒等を受け付けない。
・騎乗 :B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
数多の魂を内包し、その経験、記憶を記憶する事で類稀な騎乗の能力を経ている。野獣ランクなら問題ないが、彼本人の願望とは神に弓引く行為であるために、聖獣以上のランクを有するものとは相性が悪い。反面、魔獣ランクものとの相性は例外的に良い。
・単独行動:EX
マスター不在でも行動できる能力。
水銀の介入(汚染)により、大聖杯自体に直結している為、マスターの供給というものは基本的に必要はない。憑代の一部はアーチャーのものであったため、パス自体は存在する。
なお、現世に顕現する為に器となる小聖杯を解しているため、これを失った場合像の維持が困難になる。
・狂化 :EX
彼が求める願望。矜持とするただ一つに対する狂信の度合いを示す。
普通に言葉が交わせることから一見理性があるようにも見えるが、その根底が壊滅的なまでに狂っている為、アーチャーへの意思疎通は事実上不可能。
全てを愛し、他者の壊れる刹那に美々しさを感じるアーチャーの感性は議論の余地もなく逸脱しているだろう。その為、彼の美意識は誰にも理解できないし、誰に理解してもらおうとも思っていない。ただただ思うが儘、万人を破壊(あい)するだけ。
固有スキル(詳細)
・墓の王 :-
彼が保有する宝具の恩恵。また死人の軍勢を率いるという彼の心象風景の表れでもある。
幾百万もの魂を喰らい、比類なき強度と経験を経た彼はその情報を己のものとして引出し、十二分に行使する事が出来る。また、この能力は宝具の発動を問わず、彼の内、魂に溶けた情報の影響であるため、状況に合わせてどれをと選び思考する必要はなく、無意識下で最適な情報を選択する。その為、本質的には指揮官であるアーチャーが、歴戦の英雄をも一蹴する剣戟を可能とさせている。
・カリスマ:EX
本質的に備わっていたカリスマが、水銀との邂逅によって開花された軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。
団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させるモノであるが、アーチャーのそれはもはや呪いといって相違ない。常人なら一目で畏怖を覚え、首を差し出せと言われれば何の疑問もなく喜んで命を絶つというほど。
抵抗力の低い、あるいは気概もない者なら、英霊といえども例外ではなく、彼の一声で押しつぶされる様な重圧を受ける。能力というより最早無差別に放たれる攻撃の類。
・既知感 :EX
ありとあらゆる物事に対するある種の達観性。EXはその境地とも言えるべきランクであるが、“悟り”とはまた別のもの。
所謂デジャヴ。直面する結果だけではなく、その過程でさえも発生する既知感は、その結果すらも植えつける。また、それはこうなるだろうという経験等の累積による錯覚ではなく、実際に起こりえる未来予知レベルの感覚。
能力的に見るのなら“直感”等に類する良スキルのように思えるが、この感覚に常時陥っている彼は基本的に物事に対する感動、期待感を奪われている状態にある。
『万象全てに悦も不快すら抱けないのなら、それは死人と同じ』
その為、彼は“既知感”からの解脱を強く望み、“未知”を、自身の全力をぶつけ合える強敵との耐える事のない闘争を求めることになる。彼の行動原理となったモノの一つ。
・魔名、魔業(愛すべからざる光):EX
近づこうものなら災いを、乞い願うのなら相応の対価(魂)をという、その名に違わぬアーチャーの本質を言い表した魔名。
さわらぬ仏に祟りなしと、仏とソレを比べるのははばかられるが、どちらも畏敬するということでは変わらないだろう。恐れ敬うという行為の本質は、即ち頼むから暴れてくれるなという恐怖の現れにある。
実際、戦時において敗北を認められないものたちの目には、“敗北”の無い終わることのない戦場というものは救いに映ったのかもしれない。だが、真に終わらない、尽きることのない戦場ということは即ち、“敗北”もなければ“勝利”もないという矛盾を孕んでいるということに他ならず、その事に気づかぬまま戦奴として狂えた彼等は幸せだったのか、あるいはその指揮者たるラインハルトがそれほどまでに魅せる魔の者だったということだろうか。
本人に確たる呪いを与えたのは名ではなくとある影法師との邂逅だったが、周囲に厄災と戦火を振り撒くという意味ではこれもまた紛うことなき呪いの類いだろう、
宝具
・黄金聖餐杯(ハイリヒ・エオロー)
ランク :EX
種別 :対人宝具
レンジ :0
最大捕捉:1人
アーチャーが持つ魂の強度、彼が得て喰らったその総数。そしてその肉体に何重にも施された術によって、対物理、対魔術、対神秘、おおよそ攻撃という攻撃に対して異常な耐久力を得ている。
事実上、宝具であっても彼に傷をつけることは出来ない。
(捕捉)
アーチャー(ヴァレリア)の場合と同じく、その器は“纏って”いる状態な為常時発動の宝具。
決定的なダメージを与えるには、所有者の魂の総量以上の神秘、密度を持った攻撃をぶつけない限り有効打が入らない。
宝具となった器(肉体)が本人のものであるため、亀裂が生じることはない。正攻法以外に対抗する術は原則なく、正に完全無欠の鎧である。
・聖約 運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)
ランク :A+
種別 :対人宝具
レンジ :―
最大捕捉:1人
宝具としてのランクもさることながら、その扱いの難易度な高さも一線をがす、掛け値なしの宝槍。使用には持ち主を槍が選定するという代物。
“駆けよ 黄金化する白鳥騎士”と同じく、投擲武器としても使用できるが、威力は別もの。
(補足)
宝具としてのランクは比べるまでもなく最高ランクであり、その“浄化”の力はただの一振りで万物をかき消す。発現から纏う極光も同様の効力があり、常人は見ただけでも精神を焼かれるレベル。
“聖槍”を一時的に投擲武器として使用するのではなく、本来の所有者として発現から常時使用できる。無論投擲も可能であり、本来の所有者であるアーチャーが投擲したのなら、まずもってして半端な防御は命取りとなる。また、この聖槍に貫かれた場合、ラインハルトが欲し認めた場合に限り、対象へ聖痕(※1)を刻むことができる。
・至高天・黄金冠す第五宇宙(不完全)
(グラズヘイム・グランカムビ・フュンフト・ヴェルトール)
ランク :EX
種別 :結界宝具
レンジ :1~99
最大捕捉:1000人(正確には測定不能)
種別的には“結界宝具”に類するが、現実、事象への侵食力と強制力が共に異常に高い。
彼が望む“全力に応える舞台”を作り上げるため、その源泉に描かれた城(グラズヘイム)を作りだし相手を城の内部に飲み込む。
城(グラズヘイム)とは彼が生前喰らった魂、その髑髏で形作られている。アーチャーはこの魂達を城の形成以外に兵士として使用可能である。他、銃等の武器、戦車等の兵器として形成することが可能。
(補足)
顕現する世界は彼の願望の一つ、“万象全てを愛している”と言う“破壊の慕情”を示すための舞台を作り上げる。即ち、“死者蘇生”による“絶えることの戦場”の形成。そのため、宝具が完全に展開されていた場合、領域内で死亡した命は彼の城に取り込まれ、終わらない戦に駆り立てられる戦奴とされてしまう。また、取り込まれた魂たちはアーチャーと直結している為、その総数=そのままアーチャーの自力にプラスされていく。そのまた逆も然りであり、髑髏の兵士たちの自力もアーチャーの軍団として自力が一定域より上に底上げされている。
現実への干渉力はすさまじく、作中の全力を制限された状態であっても街一つは容易く飲み込む。仮に、彼が万全であるのなら、その効果範囲は一国をすら飲み込むだろう。
・???????・????
ランク :EX
種別 :対???宝具
レンジ :規格外
最大捕捉:測定不能
本作未登場の第四の宝具にして秘奥。
その様はまさに地獄の具現であり、万に一つ実現したのなら、天地万物は灰塵と化すだろう(誇張無し)。
やっちゃった(満足気
どもです。お時間いっぱい頂きましたが、何とか登場させたサーヴァントの設定を上げられましたです。いろいろと遊んだような文章(設定)ですが、おおむね原作を再現できているかと。個人的にはかなり削っているんですけどね。いや、このイレギュラーさん見たら分って頂けると思いますけど、そら他のキャラAランク以上とかポンポン出せませんよ(震え
……さ、さって、続編頑張りますですよ!! それでは!