ソードアート・オンライン Dragon Fang《リメイク版》 作:グレイブブレイド
12月頃にマウスが壊れたり、パソコンを修理に出して執筆できなかったのに加えて、年明けからリアルが忙しくて執筆できなくて遅れてしまいました。3月から落ち着きましたが、溜め込んでいたアニメや昔好きだったロックマンエグゼやデュエルマスターズのアニメの視聴に時間を費やし、執筆をサボってしまった事情もあります。
本当に申し訳ございませんでした。
既に数カ月経ってしまいましたが、2023年最初の投稿になります。どうぞ!
黒いミノタウロスにトドメを刺したクラインさんは、ドロップには目もくれず、俺とキリさんに近づいてきた。
「そりゃそうと、オメーらさっきのは何なんだよ?」
クラインさんの言葉に、キリさんは面倒くさそうな顔をして言う。
「言わなきゃダメか?」
「ったりめーだろ!見たことねぇぞ、あんなの!」
これは逃れられないと思ったキリさんは、観念して簡潔に答える。
「システム外スキルの《スキルコネクト》だよ」
「スキルコネクト?」
初めて聞く単語に聞いてきたクラインさんだけでなく、この場にいた全員が首をかしげる。
「この前のアップデートで、ALOにソードスキルが導入されたろ?でも、二刀流に神聖剣、龍刃みたいなユニークスキルは実装されなかった。だから、片手剣ソードスキルを両手で交互に発動させて、二刀流のように再現したんだよ。まあ、ディレイ無しで繋げられるのは、いいとこ3~4回ってところだけどな」
「おー」という声がリズさん、シノンさん、シリカ、オトヤの口から流れる。そんな中、アスナさんは唸った。
「うーん……なんかわたし今、凄いデジャブったよ……」
アスナさんだけでなく、俺とカイトさんとザックさんも何故か心当たりがある気がし、「同感だ」と言わんばかりに頷いた。
「気のせいだろ」
キリさんはそう言って、アスナさんの背中に手をポンと置く。そして、アスナさんの背中から手を離し、俺の方を見た。
「それで、リュウのは何なんだ?」
「えっと……もしかして、俺も言わないといけないパターンですか?」
「俺だって言ったんだから、お前だけ話さないのはなしだろ」
キリさん……いや、事情を知っているリーファ以外の全員が聞きたいという顔をして俺の方を見る。
これはどう見ても逃れなさそうだな。まあ、他の皆にも話そうと思っていたし、今ここで話すことにするか。
「俺のは、ユニークスキル《龍刃》を再現したオリジナルソードスキルですよ。1回目のが7連撃《バイティング・ドラゴン》。2回目のが 4連撃《クリスタル・ブレイク》。そして、最後に使ったのは11連撃《ドラゴニック・ノヴァ》です」
『じゅ、じゅういちっ!?』
俺の話が終えた直後、聞いてきたキリさんだけなく、アスナさん達も驚いて声を上げた。普段から冷静でいるカイトさんとシノンさんは、声は上げなかったものの、少し驚いたような表情をしていた。
何故みんなが驚いたのか知って貰うために、まずはオリジナルソードスキルの説明をしておこう。
オリジナルソードスキル……略称はOSS。その名の通り、プレイヤー自らが必殺技を編み出し、登録できるソードスキルのことだ。
一見すると、ド派手でカッコいい自分だけの必殺技を作れる夢のようなシステムだと思うだろう。しかし、それを登録するのに厳しい条件が課せられているため、OSSを編み出すのは容易ではない。
厳しい条件というのは、まず初めにOSSは連撃技でないといけないことだ。これに関してだが、単発技のモーションの殆どは、既に公式からソードスキルとして登録されているからである。
その次が、一連の動きにおいて、重心移動や攻撃起動などに僅かでも無理があってはならず、剣技のスピード自体もソードスキルに迫るものではなくてはならないことだ。
つまり、システムアシストなしでは不可能なスピードの連続技を、システムアシストなしで行わなければならないのだ。
この矛盾していると言ってもいい厳しい条件をクリアする方法は、気が遠くなるほど反復練習を行い、自身の脳と体に動きを完全に覚えさせるしかない。
その結果、殆どのプレイヤーがOSSを編み出すのを諦めてしまったのだった。
実際に、俺自身も7連撃までの登録に3カ月もかかり、11連撃に至っては更に長い時間を費やして数日前に登録したばかりだった。
「そういえば、今ある最強のオリジナルソードスキルって何連擊だっけ?」
冷静になったリズさんは、隣にいたザックさんに確認する様に聞いた。
「確か、ユージーンのおっさんが編み出した8連撃の《ヴォルカニック・ブレイザー》だな」
「オリジナルソードスキルは、1回だけ他のプレイヤーに伝承させることが出来るが、ユージーンは誰にも継承させてないらしい」
ザックさんの説明に、サラマンダーの事情に詳しいカイトさんも付け加えて説明してくれた。
「確か、5連撃を超えるオリジナルソードスキルって、秘伝書としてすっごく高額で取引されるよね……?」
「うん。プレイヤー戦はもちろん、モンスター戦でも充分効果を発揮するからね。今では最も高価なレアアイテムだって言われているらしいよ」
オトヤとシリカの会話を聞いていたシノンさんは「凄いものなのね」と感心していた。
「リーファちゃんは、リュウ君のオリジナルソードスキルを聞いて特に驚いてないみたいだったけど、知っていたの?」
「はい。実は前に、リュウ君がオリジナルソードスキルの練習をところを偶然見ちゃいまして。それからあたしも編み出すのに付き合っていたんですけど、数日前にリュウ君が11連撃の登録に成功した時は流石に驚いちゃいましたよ」
リーファはその時のことを思い出しながらアスナさんに語る。
一通り話が終わったところで、キリさんが一歩前に出た。
「本当はもっと色々聞きたいことがあるけど、のんびりと話してる余裕はあまり無いからこれくらいにしておくか。リーファ、残り時間はどれくらいだ?」
「あ、うん」
リーファは、首に下げたメダリオンを持ち上げて確認する。
「……今のペースのままだと、1時間くらいだと思う……」
「そうか。ユイ、このダンジョンは全4層構造なんだよな?」
キリさんの問いに、彼の頭に乗るユイちゃんが応じた。
「はい。3層の面積は2層の7割程度、4層は殆どボス部屋だけです」
「そうなると、ラスボスの戦闘に30分はかかるとしたら、あと30分ほどでボス部屋まで辿り着かないといけないってことか……」
「かなり無茶ぶりなコースかもしれないですが、それしかないみたいですね……」
俺はそうコメントする。
残された時間はあと1時間あるかってところだと、地上にいるプレイヤー達に事情を伝えて今のクエストを破棄させるには時間が足りないからまず不可能だ。
交流のある領主のサクヤさんやアリシャさんやジャンヌさんに援軍を要請したいが、援軍が到達する頃には既に夕方を迎えているだろう。
つまり今ここに居る俺達だけで何とかするしかない。圧倒的に絶望的な状況だったが……。
「こうなったら、邪神の王様だか何だか知らないけど、どーんと当たって《砕く》だけよ!」
リズさんがそう叫び、ザックさんの背中をどーんと叩く。叩かれたザックさんは「だからって人の背中を叩かなくていいだろ」と言わんばかりに、リズさんにジト目を向ける。
2人のやり取りで場の空気が和む。
「よし、全員HPMP全快したら、3層はサクサクっと片づけようぜ!」
もう一度声を合わせ、奥にある階段に向かって走り出した。
このダンジョンは逆ピラミッド状だというのもあって、第3層は上の2つのフロアと比べて狭かった。しかし、その分通路は細く、入り組んでいるため、道に迷いやすい構造となっていた。普通に攻略しようとしたら、このフロアを突破するだけでも、あっという間に1時間は軽くかかってしまうだろう。
だが、ユイちゃんが今回は緊急時ということで、地図データにアクセスするという普段は禁止している奥の手を使い、的確にナビゲートしてくれ、俺達は特に迷うことなく進んで行く。途中、レバーや歯車や踏みスイッチ等を駆使したパズル系ギミックもあったが、ユイちゃんの指示に従い短時間で解くことが出来た。
いくつかあったギミックの中に、《女性アバター1名限定の重量判定型圧力スイッチ》という一風変わったものもあった。
リーファがそれに乗ったのだったが、俺はギミックの詳細を知らず、「どうかしたのか?」とリーファに近づいたところ……。
「リュウ君見ちゃダメえええええっ!!」
「何でさああああっ!?」
とこんな感じで、訳も分からずリーファからいきなりパンチを喰らったのだった。
リーファが「体重が重いんじゃないもんッ!」とか言っていたが、隅で「今回はレコンがいないのに、何で理不尽な目に遭わなきゃいけないんだよ」といじけていた俺の耳には入ることはなかった。
他にも、中々開けられずにいた扉の前で、何故か全員で「開け、ゴマ。開け!ゴマーッ!!」と叫ぶという珍騒動もあった。ちなみに、参加していなかったクール組のカイトさんとシノンさんは、少し離れていたところで呆れた様子で黙って見ていた。
こんな状況下でも俺達はゲームを楽しみつつも、2回の中ボス戦を挟み、20分もかからず第3層のフロアボスの部屋まで到達した。
そこで俺達を待ち構えていたのは、上にいたサイクロプスとミノタウロスの2倍近い体格を誇り、下半身はムカデのように足を左右に10本生やした気色悪い巨人の姿をした大型邪神モンスターだった。
物理耐性はそれほどなかったが、その分攻撃力は高い仕様となっていた。そのため、タゲを取っていた俺とキリさんとカイトさんとクラインさんは何度も死にかける事態に。しかし、ザックさん達が頑張って巨人の足を斬り落としていき、最後は動けなくなったところに俺の《オリジナルソードスキル》とキリさんの《スキルコネクト》でトドメを刺したのだった。
4層に下り、ボス部屋を目指して通路を走り抜けていると、行先の通路の壁際に細い氷柱で作られた檻が見えてきた。
モンスターがいるんじゃないかと思いゆっくり近づいたところ、実際にいたのは両手両足を氷の枷で繋がれていた1人の女性だった。
身長はアスナさんと同じぐらいで、肌は粉雪のように白い。流れる長い髪はブラウン・ゴールド。そして、あまり言ってはいけないが、体を申し訳ばかりに覆う布から覗く胸は、この場の女性陣全員を圧倒している。
「リュウ君?」
「っ!?」
突如、後ろの方から冷え切った声がし、チャキっと剣が鞘から抜かれた音がする。
俺は一気に冷や汗をかくのを感じ、恐る恐る後ろを振り向く。そこにいたのは、黒い笑みを浮かべ、左手に持つ鞘から長刀を少しだけ抜いて俺の方を見ていたリーファだった。
「あの女の人を見て何考えていたのかな~?」
「えっ!?いやいや違う違うリーファっ!何も考えてないからっ!だからその剣を少し抜こうとする仕草やめてっ!マジで怖いからっ!!」
今にもリーファの「刻むよ」が炸裂しそうになり、ビビりながら必死に弁解する。
リーファはジト目を向けながら黙って俺を見ていたが、必死な俺を見ている内に落ち着き、「まあ、リュウ君がそう言うなら」と言って長刀を鞘に収めた。そして、俺はホッとする。
こんな茶番が終わると、氷の檻の中にいた金髪美女はか細い声で言った。
「お願い……。 私を……ここから、出して…………」
助けを求める声に、クラインさんは魅了効果でも受けたかのように、ふらりと氷の牢獄に引き寄せられていく。キリさんとカイトさんは、そんなクラインさんのバンダナの尻尾をがしっと掴み、引き止めた。
「罠だ」
「罠だろ」
「罠だな」
「罠ですよ」
「罠に違いないです」
キリさん、カイトさん、ザックさん、オトヤ、俺の順で言っていく。
「お、おう。……罠、だよな。……罠、かな?」
往生際が悪い様子を見せるクラインさん。
キリさんは頭の上に座っているユイちゃんに尋ねる。
「ユイ、どうだ?」
「NPCです。 ウルズさんと同じく、言語エンジンモジュールに接続しています。ですが、一点だけ違いが。 この人は、HPゲージを持っています」
これを聞いたクラインさんは、「HPがあるNPCってことは護衛クエストの対象だろ」と言うのだったが……。
「罠だよ」
「罠よ」
「罠だね」
「罠ですね」
「罠だと思う」
アスナさん、シノンさん、リズさん、シリカ、リーファの順で言われて一蹴されるのだった。
それでもクラインさんは迷いがある様子を見せ、キリさんは少々呆れつつも早口に言った。
「もちろん罠じゃないかもしれないけど、今は寄り道している余裕はないんだ。1秒も早く、スリュムの所まで辿り着かないと」
「お、おう……。うむ、まあ、そうだよな、うん」
今の状況を改めて聞かされたクラインさんは、ようやく諦めが付いたのか、氷の檻から視線を外した。
これ以上ここで時間を無駄にするわけにはいかないと、俺達は先に進もうと駆け出した。すると、数歩進んだところで、再び後ろの方から声がした。
「………お願い……誰か………。お願い」
正直なところ、俺も出来ればあの人のことは助けてあげたいと思っている。他の皆もそう思っているだろう。
NPCは俺達プレイヤーとは異なり、この仮想世界で生きている住民だと言ってもいいのだから。
これが通常のクエストなら、あの女性を助けて一緒に連れていき、護衛ミッションもクリアする、もしくは終盤で裏切られるなどして、ゲーム事態を楽しんでいただろう。しかし今は、街1つどころかこの世界が滅びるかもしれない瀬戸際のため、そんなリスクを背負っている場合ではない。
すると、最後尾にいたクラインさんが突如として足を止めた。そして、俺達も止まって後ろを振り向いた。
「………罠だよな。罠だ、わかってる。………でも、罠でもよ。罠だと分かっていてもよ………。それでもオリャぁ………どうしても、ここであの人を置いていけねぇんだよ!例え……例えそれでクエが失敗して……、アルンが崩壊しちまっても……それでもここで助けるのが、それが、俺の生き様………武士道ってヤツなんだよォォ!!」
完全にNPCに感情移入してしまったクラインさんは、そう叫んで、振り向いて氷の檻へと走っていく。
この姿を見た俺はというと……。
――クラインさん、かっこいい。でも、アホだ……。
そう思ったのだった。そして、他の皆も俺と同じようなことを思っていたのか、苦笑いを浮かべたり、呆れたりしていた。
「今助けてやっかんな!」
クラインさんはそう叫び、刀スキル《ツジカゼ》を炸裂させ、氷の檻を破壊した。
「……ありがとう、妖精の剣士様」
「立てるかい? 怪我ァねえか?」
完全にストーリーに入り込んでしまったクラインさんはしゃがみ込み、助け出した女性に右手を差し出す。ここに居る全員が、自分にジト目を向けていることには気が付いていないだろう。
「ええ……、大丈夫です」
立ち上がろうとした女性は軽くよろけてしまい、クラインさんが紳士的な手つきで支える。
「おっと。出口まではちょっと遠いけど、1人で帰れるかい、姉さん?」
クラインさんの問いに、眼を伏せてしばし沈黙した。
高度なNPCなら、疑似的とはいえ……プレイヤーと自然な会話をすることが出来る。それでも、ユイちゃんの域にはまだ遠く及んでいないため、プレイヤーの言葉を認識できない場合が多く、プレイヤー側が《正しい問い掛け》を模索しなければならない。
今回もそうかと思っていたが、その前にNPCの女性は口を開いた。
「私は、このまま城から逃げるわけにはいかないのです。巨人の王……スリュムに盗まれた一族の宝物を取り戻すまでは。どうか、私を一緒にスリュムの部屋へ連れていってくれませんか?」
「おぅ……むぅ……」
流石にクラインさんも今回ばかりは即答できずに困っていた。
「なんか、キナ臭い展開だね……」
「確かに。この流れだと途中で裏切られるパターンが多いからなぁ……」
リーファの呟きに、俺はそう答えた。
俺達の会話を聞いたクラインさんは、情けない顔つきをして、今回のレイドパーティーのリーダーでもあるキリさんに言った。
「おい、キリの字よう……」
キリさんは軽く溜息を吐き、少し面倒そうにして答えた。
「あーもー、わかった。わかったって。こうなりゃ最後までこのルートでいくしかないだろ」
「それに、まだ完全に罠だって決まってねぇし、万が一の時はクラインが全部責任取ってくれるから大丈夫だろ」
更にザックさんが右手をキリさんの肩に置いてそう言った。
2人の言葉を聞いたクラインさんは、ニヤリと笑って金髪美女に威勢良く宣言した。
「よっしゃ、引き受けたぜ姉さん! 袖振り合うも一蓮托生、一緒にスリュムのヤローをブッチめようぜ!」
「ありがとうございます。剣士様!」
金髪美女はクラインの腕に絡め取るように抱き付く。豊満な胸部を押し付けられたクラインさんは、すっかり金髪美女の虜になり、だらしなく表情を緩めていた。
「クラインさん、完全にNPC相手に鼻の下伸ばしてますね……」
「そんな調子だから、いつまでもモテないんじゃないのか」
オトヤの呟きに続くように、辛辣なコメントをするカイトさん。
いつもならここで、クラインさんが某社長秘書にゴリラ呼ばわりされた不破さんみたいにキレるところだが、今は金髪美女に夢中なためかそうはならなかった。
そして、ユイちゃんはというと、キリさんの頭の上で「旅は道連れ、余は満足♪」と何処か間違っていることわざをニコニコしながら言っていた。
これにはアスナさんは苦笑いするしかなく、キリさんは少し不機嫌そうな顔をする。
「ユイに妙なことわざ聞かせるなよな……」
そして、キリさんがぶつくさ言いながら現れたウインドウを操作すると、金髪美女が12人目のメンバーとして加わった。
俺も確認してみると、一番下のゲージに《Freyja》とあった。読み方はフレイヤだろうか。
彼女のHPとMPどちらも相当高く、特にMPの方は俺達の中で一番MPが高いアスナさんの数値さえも上回っている。恐らくメイジ型のキャラだろう。このまま味方でいてくれたら、メイジが少ない俺達のパーティーにとって最強の助っ人なのだが……。
そんなことを思っていると、キリさんが言葉を発する。
「ダンジョンの構造からして、あの階段を下りたら多分すぐにラスボスの部屋だ。今までのボスよりさらに強いとだろうし、残り時間はあと30分くらいから、厳しい戦いになるだろう。けど、あとはもう小細工抜きでぶつかってみるしかない。序盤は、攻撃パターンを掴めるまで防御主体、反撃のタイミングは指示する。ボスのゲージが黄色くなるとこと赤くなることでパターンが変わるだろうが注意してくれ」
ここに居る全員が軽く頷いたところで、キリさんは語気を強めて叫んだ。
「ラストバトル、全開でぶっ飛ばそうぜ!」
『おー!!』
クエスト開始以来何度目かの気合入れに、俺達は唱和し、右手を上に突き上げた。これに、キリさんの頭上にいるユイちゃんに、シリカの肩にとまるピナだけでなく、金髪美女のNPC……フレイヤさんまでも加わったのだった。
コミカライズ版にあったシーンやライダーネタを入れてみたら、思っていたよりギャグシーンが多くなってしまいました(笑)
そういえば、ゲーム版のアンダーワールド大戦でリズとシリカもスーパーアカウントを使うことが判明しましたね。本作にはブラッド達の要素を入れたオリ敵にロード・オブ・ワイズといった化け物揃いの敵が登場予定のため、本作にも登場させるべきかちょっと悩みますが…。そして、ディーアイエルの触手に捕まっているキリトを見て、あれをリュウ君にやらせたら面白そうだなと思いました(笑)
本日4月9日はアリスの誕生日で、昨日はエイジ、明日はユージオの誕生日ですね。みんな誕生日おめでとう!
実は2日前の4月7日はリュウ君の誕生日でもありました。リュウ君もおめでとう!