夢見る乙女達と英雄王は舞踏会へ   作:969

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FGOやったり高森奈津美さんと三宅麻理恵さんのイベント出たりと忙しくなかなか進みませんでした( ˇωˇ )


クローネの舞台

英雄王side

 

「さぁ、当日だ!! 貴様ら各員、舐めてかかるなよ!!」

 

「あったりまえじゃんっ アタシ達がしっかりと魅せてアゲル★」

 

美嘉と楓を除くとクローネの面々は殆どが初ステージだ。 我が教えてやったのだから失敗何ぞありえんのだが…

 

「文香、顔が強ばっているぞ」

 

「は……はい…」

 

「奏、余裕の無い顔をしてるな。その程度か」

 

「そんなことないわ」

 

クローネのリーダーである奏

美嘉をリーダーにすれば簡単に事は進んだだろうが…それでは次世代へと繋がらんからこそ奏を抜擢した

 

 

「加蓮、奈緒。 貴様らはトライアドプリムスとこちらの掛け持ちだが気負うなよ」

 

「わ、わわかってるよ!」

 

「も、もう奈緒。緊張し、しすぎだって」

 

ダメだなこれは

 

「おい、凛!」

 

「はいはい、ほら奈緒、加蓮深呼吸深呼吸…」

 

美城め…これで十全なのかトライアドプリムスは!!

我からしたらまだ足りんぞ!

 

既に開演の時刻は間近

ネクストニューカマーはトップバッターとして舞台袖にスタンバイしている。

 

「ふん、無様な豚はそこから指を咥えて見ていなさい」

 

財前時子…王たる我を下に見よって…

まぁ、よいヤツを噛み殺すのは我ではない…我が財である美嘉が直々に殺す!!

 

「吠えていろ雑種風情が!」

 

「時子さん、今はボクらの始まりの地へと行こうじゃないか。心配はあるが…いつも以上にボクを演じればいい」

 

二宮飛鳥…謎が多い小娘だ。

内に秘めている魅力と才能は未知数…

是非とも我が直々にプロデュースしてやろうでらはないか。機会が巡ればな

 

「う、上手く出来るか分からないですけど…頑張りましゅ!」

 

大沼くるみ…些か…いやかなり頼りないが…アレはステージで化けるタイプだ

 

 

ちっ、人を選ぶ目は確かなようだ美城め…

 

 

ネクスト(以下略)がステージに立てば観客はまさに豚のように時子へ鳴き、かと思えば女性からは黄色い歓声が飛鳥へと飛び、男と女両方からはくるみを応援するような大歓声が出来上がった。

 

そんな状況下だ、震えるのも無理はない

 

「文香さん…大丈夫ですか?」

 

「は、はい…なんとか…」

 

ありすと文香、ヤツらが終わればこの二人の出番

 

「文香!」

 

「…はいっ!!」

 

「よし、返事は良いな。 案ずるな恐れることは無い! ここに集まる人間は貴様の物語の端役よっ

貴様の物語の始まり、隣に立つは新たな友! 歩め、描け!! 最高のエンディングに辿り着くように!! 分かったか!」

 

「…分かりましたっ!」

 

影は晴れ、文香の真に美しい顔が見える。この顔だ、この顔に我は美を観た!

やはり目に狂いはなかった、流石は我

 

「ありす、文香を支えよ。年など関係ない! 肩を貸せ!」

 

「はいっ!!」

 

幼いながらもしっかりとしたその意志はクローネの誰より堅いだろう。任せたぞありすっ!

 

「貴様らもだ、周子、フレデリカ、志希。それに唯!

怯えるな貴様らの後ろには我がいる」

 

「なんとも頼もしいことだねー?」

 

「じゃ、フレちゃんの背中は任せたよー」

 

「にゃははっ、心配ご無用ー!」

 

「はいはーい、飴ちゃんでも舐めて待っててねっ」

 

この4人に関しては緊張なぞ無縁のものだったか。なんとも図太い連中よ

 

美嘉と楓、目配せで頷く。

 

 

「よし、プロジェクトクローネ!!

観客共を魅殺せ!! 落とし切れねば我が貴様らの首を落とす!!」

 

「「「「急に殺伐としたね!?」」」」

 

 

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「どうだい、クローネとシンデレラ達は?」

 

今西部長はゆっくりと常務に歩み寄る。

 

「最初からあれぐらいはこなせると思っています。ハッパをかけただけですから」

 

「それなら、彼のクビを心配する必要はないね?」

 

次のライブで結果を残せなければ彼をクビにする。そういう条件でシンデレラ、クローネの白紙化をこの時期まで引き伸ばせたのは良かった…武内くんもちひろくんもギルガメッシュくんもここまで頑張ったのだ、それは彼女も認めていよう

 

「…は? 彼をクビにする? 誰が言ったんですか」

 

虚をつかれた様に目が点になる。

んん、彼からはそう聞いたのだけれど…

 

「彼は確かに面倒で横暴で手のつけられないぐらい問題児ですが…その腕は確かですのでそこまでするつもりは…」

 

「ふむ、ではこの話は一体誰から…」

 

この話が出て来たのだろうか?

 

 

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「ちひろ、ちひろは居るか!」

 

騒がしいステージ裏

アイドルとスタッフが行き来する中、あの緑の女帝を探す。

 

えぇい、何処に居る…あの守銭奴!!

 

「誰が守銭奴ですか?」

 

「我、何も言っていない」

 

「それで何のようです?」

 

「うむ、奴らも頑張っているからな。奴らの好きなものを買ってやろうと思うのだが…あいつらは何が好きなのだ?」

 

「……はぁ…あなた何年目ですか…」




恐らくあと4話ほど…ある日のカルデアを含めて6話ほどで本編は終わりに向かいます。

しかし、日野茜や姫川友紀との出会いなどそれぞれのアイドルにスポットを当てた外伝も書くので暫く続きます

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