英雄王side
「合宿に使えそうな場所…だと?」
「はい、この度シンデレラプロジェクトで合宿を行うことになったのですが…」
「よい場所が見つからない…と。 ほとほと呆れるな武内」
こやつは考える前に動くタイプだったか…?
仕方あるまい。我にはいい案がある
「少し待っておれ、恐らく奴ならば力になってくれよう」
電話をかけ呼び出す
上手い具合に仕事がなかったようだ
〜少しして〜
「失礼します…あの、ギルガメッシュさんに呼ばれたのですが」
「おぉ、来たか歌姫。 貴様らたしか何処かで合宿に行った…と言っておったな。
それに関して聞きたい事が…」
「ぎ、ギルガメッシュさん! そ、その方は…!?」
凄まじい形相でこちらに詰め寄る武内に若干ながら気圧された。
確かにコレは警察へと連れられるのも理解できるが…
「近いぞ武内! 以前、茜と共にアメリカに行った時、偶然同業者に出会ってな。
」
「申し遅れました、765プロに所属しています如月千早です。本日はよろしくお願いします」
「 」
む、武内が何故かフリーズしているな
「おっはよープロデューサー! お、ギルっちも居るんだ珍しー!! それに…えーと………き、如月千早だぁぁぁぁぁぁ!?」
「武内は無言になるわ、だみおは五月蝿いわ。なんなんだ貴様ら!!!」
「だ、だって如月千早さんだよ!? あの、今をときめく765プロの!!」
「貴様、有名人だったのか?」
「いえ…あまりそういう自覚はないんですが」
どうやら歌姫は有名なアイドルらしい。
やはり我の巡り合わせは中々どうして凄まじいものだ。
「えっと、私はどうしたらいいでしょうか?」
「そうさな、とりあえずそこの武内に合宿で使った場所を教えてやれ。それとそうだな…この事務所でボイスレッスンでもして行くがいい。設備は整っているからな」
「いいんですか? では、そうさせてもらいます」
礼儀がなってるではないか。
頭を下げ歌姫は武内と共に応接室へ歩いて行く。
さて、我も仕事に戻るか
「だみお、渋谷凛にも声をかけておけ。あやつとレッスン出来るなぞ貴様らにとっては凄いことなのだろう?」
「本田未央だって! わ、わかった! しまむーにも声をかける!」
はぁ…落ち着きのない奴め…
茜もそうだが奴らは何故こう………
「だみおと茜を組ませるか」
我名案
あと誰かもう1人ぐらいを入れて新しいユニットだな。
「あぁ、ギルガメッシュくん。ちょっといいかい?」
「ほう、今西部長が我に用とは珍しいな。 よいぞ」
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美嘉side
「えー…と?」
「はぁい、美嘉ちゃん。宮本フレデリカだよー」
うん、知ってる。こないだプロデューサーがどこからか首根っこ掴んで連れてきた子だ。
「しゅーこでーす」
知ってるって。
「にゃーはっはっはっ、一ノ瀬志希だよ!」
「「「誰?」」」
「えー…そういうノリなの?」
プロデューサーの招集で第2レッスン場に来ると何時ぞやプロデューサーと歩いていた周子、それにフレデリカちゃん。 加えて、初めて見る人が1人居た。
「あ、フレちゃんねギーちゃんからお手紙預かってるんだー」
「「ギーちゃん…」」
プロデューサーはホント色んな人に色々な呼ばれ方をしている。
アタシも呼んでみよ「ダメだ」
!?
あたりを見渡せどプロデューサーの影は見えない。なんだったんだ今のは…
「えーと、手紙にはね…貴様らでユニットを組め。 追伸、後日もう1人メンバーを紹介する。 だって」
「ユニットねー…私はいいよ?」
「むしろギルギルのお達しなんだから拒否権はなーい」
「そうだよねー…プロデューサーの命令だし大人しく従っとこうか★」
ユニットかぁ…初めてだな…誰かと一緒にアイドルをするなんて。
というか、プロデューサーなら「アイドルの頂点に立つのは一人。なれ合いなどいらん」とかいいそうなんだけど…珍しいこともあるもんだ。
「んで、何をするのかにゃーん」
「ユニット名とか?」
「名前はギルギルに任せよ? それよりしゅーこちゃんお腹空いた」
「あ、フレちゃんも」
どうやらこの4人で一番初めにやることになるのはランチのようだ。
「それならアタシいいカフェ知ってるよ★」
「お、流石はカリスマギャルだね」
「それじゃーれっつごー」
「志希ちゃんも行く行くー」