二人の話   作:属物

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第八話、親子の話(その三)

 破れ窓の向こう側から染み入る雨音にくるまれて、睦美は一人悔恨と後悔に沈んでいる。直上からの人工照明に浮き彫りされたその姿は、博物館に展示された嘆きの彫刻を思わせた。その姿へと視線を向けながら、正太は心境共々ゆっくりと立ち上がった。そのまま手近なメモとペンを手に取ると、兄ちゃんもお母さんも大丈夫なのと心配の顔で見つめる蓮乃に一文を書いてみせる。

 

 『蓮乃、俺は問題ないし睦美さんは気が抜けちまっているだけだ。どっちにせよ大丈夫だ』

 

 正太の言葉に少しばかり安心できたのか、蓮乃の口から安堵の息が小さくもれた。強ばっていた表情も少しばかり柔らかく緩む。それを見て正太もまた胸の内で安心の吐息をこぼした。

 

 『なあ、蓮乃。お前さんには納得しがたいかもしれんが、どうやら睦美さんにはこんなことした相応の事情ってものがあるみたいだ』

 

 しかし、続けての正太の言葉に蓮乃は形容し難い表情を浮かべる。内実を読みとれるわけではないが、眉根に寄せた皺と膨れ上がった頬が不快感を表明しているのは正太にも理解できる。それだけのことをされてきたのだから、そんな顔になるのも当然といえば当然だ。

 

 『そりゃあ、訳もわからず閉じこめられて理由もなく叱られて、そう簡単に認められんのはお前の顔からよくわかる』

 

 「ゔ~」

 

 蓮乃からは文句の鳴き声も聞こえてくるが『酷いことしたお母さんは大嫌い』で終わりにしては、清子に切った啖呵も睦美にした土下座もなんの意味もない。なにより蓮乃と睦美の問題は何一つ解決しないままだ。だからこそ、二人に互いの話をさせなくてはならないのだ。正太はメモに一筆を追加する。

 

 『だったらその訳と理由を今、睦美さんに聞いてみないか?』

 

 メモの文章を前に、蓮乃の顔にきょとんと書かれた空白が浮かぶ。どうやら想像もしていなかったらしい。赤く腫れた目を丸くした蓮乃が正太の顔を改めるように見つめる。蓮乃の視線に正太は静かに首肯した。

 蓮乃が宇城家である一〇三号室へと逃げ出した理由は多々あるが、その内の一つは「わからなかったから」であるのは間違いない。正太が知った蓮乃からの話でも睦美が激情のままに荒れ狂っていたことは知り得た。それと同時に睦美が何故そうなったのかを蓮乃が一切わからなかったこともまた理解できた。

 未知や無知は多くの人間にとって強烈なストレスだ。だからこそそれを解決することに血道を上げる研究者という人種がいるのだが、それ故に辛苦を与えられ続けながらもその理由すら未知のままとなれば、その苦痛は計り知れないものとなる。障害のために母親の言葉の意味もわからないままに怒鳴り散らされ閉じ込められ、ついに多少仲がいいだけの正太の家に逃げ出した蓮乃はまさにそれだった。

 もしもの話だが蓮乃が睦美さんの事情を多少なりとも知ることができれば、少なくとも蓮乃の心境は何かしら違ったのではないのだろうか。正太はそう考える。

 

 『それと一緒に睦美さんにお前さんが何があったかどんな気持ちだったかを書いて伝えるんだ』

 

 しかし蓮乃が知るだけでは片手落ちだ。例え理由を解した蓮乃が我慢の道を選んだとしても、そんな一方的な状態は決して長続きしないだろう。結局は蓮乃が爆発するタイミングと規模が変化するだけにすぎない。睦美さんもまた、蓮乃の心情を知る必要があるのだ。

 そのためには互いの話を、二人の話をしなければならない。聞かなければ自分がわからない。伝えなければ相手がわからない。正太はそう両親から習ったし、実体験込みで理解している。

 

 『何を書けばいいの?』

 

 『お前さんが今までどんな我慢をしたか、どんな気持ちだったか。そいつを一つ残らず書くんだ。もちろん全部書くんだぞ。書いて見せなきゃわからんのだ。少なくとも俺はわからん』

 

 追記の一筆を見て乗り気になったのか、正太から受け取ったメモに蓮乃が質問を書き込んだ。ペンを握る手にも文字を見つめる瞳にも怯えの色はどこにも見えない。赤っ鼻と腫れぼったい目を除けば完全に調子が戻ったらしい。蓮乃の回復に内心安堵の息を吐き、正太は返答の文章を綴る。

 伝えるべきは「蓮乃がどう感じたか」だ。善きにつけ悪しきにつけというが、主に悪しきにつけ睦美さんは蓮乃の意志を無視してきた。なぜなら蓮乃の気持ちは睦美さんにはわからないし、想像しかできないからだ。加えて言うなら理由は知らないが、睦美さんは蓮乃の事情を想像できなくなるほどに気持ちに余裕がなかった。

 言うなれば決壊寸前まで雨水を蓄えたダムが先日までの睦美さんの心だった。それが今回の件で決壊して鉄砲水が噴き出した。さらに自分の土下座と蓮乃の声で底が抜けた。おかげで中は空っ欠で、だからこそ蓮乃の言葉を注ぎ入れる余地が生まれている。

 

 『兄ちゃんも一緒に』

 

 『書くのはお前さんだ。お前でなきゃならない。お前の言葉で伝えるんだ』

 

 蓮乃の言葉に正太は小さく首を振って拒否を伝える。あくまで最終目標は蓮乃と睦美さんの和解である。睦美さんに一刀両断されたように、無関係の自分が出しゃばるべきではない。繰り返しになるが必要なのは蓮乃と睦美さん、二人の話であり自分の話ではないのだから。

 正太の拒否の言葉に蓮乃は眉を下げ不安げな表情を浮かべる。睦美相手にうまくできる自信が出てこないのだろう。そう察した正太は、自信なさげに目を伏した蓮乃の肩を軽く叩くと、歯を剥いてニィと笑って見せた。

正太の無駄に迫力の多い笑顔に不安の気が薄れたのか、蓮乃の眉が水平に戻る。さらに正太が安心しろと小さく頷くと、蓮乃の眉頭はわずかに上向いた。

 そして、二人は睦美の方へと向き直った。

 

 

 

 

 

 

 先ほどまで正太と睦美の感情的な口論で満ちていた一〇四号室の居間は、現在、勢いを弱めた春雨だけをBGMに、どこか水気を帯びた沈黙に包まれている。その真ん中で、睦美は未だに自分の内側に落ち込んでいた。それでも落ち込んだ気持ちもいくらかは落ち着いてきたのか、肩の震えは数を減らしている。

 元々の美貌に憂いが追加されて「悲嘆にくれる美女」とか題名になるだろう絵になる光景だ。だがいつまでも眺めているわけには行かない。時間制限があるわけではないが、放って置いていいわけでもない。正太は蓮乃の肩を軽く叩いて促した。それに答えて頷くと、少し硬い表情の蓮乃は小さく息を吸った。

 

 「なーも」

 

 文字にすれば先の声と全くの同じだが、声色は少しばかり別種の心配を含んでいる。まだなにやら思うところがあるのか、雨垂れの音よりはいくらか強いがさほど大きくもない声だ。そのせいか、蓮乃の呼び声に対して睦美からの反応はない。よほど深く内面に沈み込んでしまったらしく、蓮乃の声でも浮かび上がる様子は見えない。

 諺にあるように女心は秋の空に例えるものだが、ならば子供の機嫌は春の嵐に例えられるだろう。すなわち、ちょっとしたことで一気に崩れ、なおかつあっという間に調子を戻すものだ。そして正太の目の間の蓮乃は、子供らしく睦美の無反応に機嫌を直滑降させている。表情も先ほどと同様の、言葉にし難く、それでいて不機嫌が一目に分かる代物だった。

 

 「なーーもっ!」

 

 再びの呼びかけからも斜めに傾いだご機嫌がくっきりと聞いて取れる。声量を上げての傾注コールにも、やはり睦美からの返礼はない。膨れ上がった頬を突き出されたアヒル唇に変換し、蓮乃はぶぅと不満の音を漏らす。埒が明かぬと焦れたのか、わかりやすく眉根に皺を寄せたむっとした顔で、睦美のそばへと近寄るとその服の裾を繰り返し引っ張った。

 いい加減気が付いたのか、はたまた無視しきれなくなったのか。涙に濡らした手を下ろし、睦美は赤く腫れた目で娘を見やる。新雪の色合いをした肌、満天の星空を思わせる髪、腫れぼったい瞼の下は黒玉の眼。相対する二人の顔を見て、正太は改めて親子なのだと気づかされる。

 

 「なうっ!」

 

 もっとも、その整って似通った顔立ちに浮かべる表情は、天と地あるいは月と太陽の差があるが。涙腫れした瞼を除けば、「ふんっ」と鼻息荒くご不満顔で睦美を見据える蓮乃は、どっからどう見ても完全無欠で平常通りのコメディ調だ。顔立ちはよろしいのにこんな表情するから蓮乃は蓮乃なんだな。身も蓋も益体もない感想が、正太の胸中に泡と浮かんでは消えた。

 対して震える吐息をこぼしながら、憂いに満ちた瞳で蓮乃を見つめる睦美の様は、愁嘆場のシリアス一辺倒。その瞳には憂いのみならず涙もまた満ちている。そして膨れ上がった涙の粒はあっという間に満ちあふれた。睦美の二度目の涙に、蓮乃と正太の顔には困惑の色が走る。しかし二人の様子に気が付くこともなく、もしくは気が付くほどの余裕もなく、睦美は感極まった様子で蓮乃を強く抱きしめた。

 

 「ごめんね、蓮乃……本当にごめんね、ごめんねぇ」

 

 睦美は感情が溢れるままに両手で蓮乃を掻き抱き、涙混じりの謝罪を繰り返す。言葉を聞き取れない蓮乃に言葉を繰り返すあたり、当人も吐き出した思いの勢いのまま自身が何を言っているのかよく分かっていないのだろう。それでも力一杯抱きしめる睦美の熱と声音に、言葉を聞き取れないなりに気持ちを感じ取ったのか、蓮乃の両目が熱く潤み始めた。

 

 「なぁぅ……」

 

 涙を湛えた蓮乃もまた睦美を抱きしめ返す。その拍子に両目から滴がこぼれ落ちた。そのまま滴は川となって陶磁器の頬を流れ落ちる。まさに春の嵐、いや泣いた烏の逆版か。蓮乃も睦美さんもやっぱり親子らしく変なところが似ているもんだ。泣き声の二重奏を背景に正太はそう一人心地に浸る。

 こうも泣き声を聴いているとこっちの方まで効きそうだ。もらい泣きを堪えようと思わず目頭を押さえて天井を仰ぐ。事態が解決したとは言い難いが、どうやら感情の決着はついたらしい。親子の涙雨が降りしきる中、正太は二人の雨上がりを待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 ふと気が付けば外の雨は止んだらしく、沈む直前の夕日が雲の隙間にぼやけて見える。破れていない窓の向こうは、雲間から差し込む紅色と宵の空の藍色で、鮮やかなグラデーションに染まっている。もっとも一〇四号室の居間を照らすのは天井の有機EL照明からの白けた昼光色で、視界良好だが味も素っ気も風情もない。

 むしろ、その方がいいのかも知れない。正太は一人胸の内でそうこぼす。親子の仲を取り持つ大事な筆談の真っ只中。雰囲気重視で読みづらくなっては元も子もない。それに無味乾燥な光源など気にならないほど、部屋の空気には二人の思いが染み入っている。吐く息一つ、筆の音一つに万感が籠もっているように正太には思えた。

 

 正太の視線の先、蓮乃と睦美は互いに顔を付き合わせる形で床に腰を下ろしていた。二人の間に置かれた一冊のノートには、言葉で記された蓮乃の思いが、軽やかな筆音と共に刻み込まれている真っ最中だ。

 一生懸命に文字を描く蓮乃の表情はどこか軽やかで楽しげだ。それを見つめる睦美の顔も真剣に張りつめているようでありながら、同時に楽しげな印象を感じさせる。久方ぶりの親子の会話だ。楽しくないわけがないだろう。

 二人の熱心な姿を見て、壁に背を預けた正太の顔に安堵の笑みが浮かぶ。とにかくここまで持ってこれた。自分がやらかした事についてはしばらく横に置いておこう。何にせよ後一歩だ。正太は気合いを入れ直すように腹の底から息を吐くと、改めて二人と間のノートに目を凝らした。

 蓮乃がノートにペンを滑らせる度、思いを込めた一文字一文字が描かれて、睦美の胸に思いの丈が刻まれる。

 

 ――大声で怒られて嫌だったこと、外に行きたいのを我慢したこと、閉じ込められて辛かったこと。

 ――姉ちゃんと一緒にクッキー作って本当にウキウキしたこと、買い物にスーパーへ向かう道のりが凄くワクワクしたこと、初めて兄ちゃん家に忍び込むときとてもドキドキしたこと。

 ――知りたかったこと、聞けなかったこと。

 ――伝えたかったこと、言えなかったこと。

 ――楽しかったこと、嬉しかったこと、面白かったこと。

 

 吐き出したかった蓮乃の本音、あふれ出た蓮乃の思い、話したくて仕方の無い蓮乃の気持ち。

 その全てが無数に綴られたノートを睦美が繰り返し繰り返し読み直す。そしてその隅っこに、詫びの言葉をそっと加えた。

 

 『蓮乃はたくさんたくさん我慢してきたのね。あなたに辛い思いをさせてごめんなさい』

 

 『でもね、お母さん、あたしね』

 

 それを見た蓮乃は勢い込んでペンを走らせる。さっきまで欲しかった言葉だ。でも今、欲しいのはそれじゃない。それよりなにより伝えたい。

 ふとペン先をノートから離した蓮乃は、深く息を吸って吐く。一瞬の静寂が夕日と共に部屋を染め上げた。再びノートの上に先をつけたペンは力強く滑らかに、それでいて軽やかに紙面を踊る。

 

 『兄ちゃんや姉ちゃんに出会ってすごく楽しかった!』

 

 蓮乃は書き終えると同時に顔を上げて正太と睦美の二人を見やる。その顔は窓の外とは半日ずれた、水平線から昇る朝日の色合いをしていた。「むふぅ」と満足げに吹き出す鼻息からは、きっと太陽の香りがするのだろう。小気味よいドヤ顔と満面の笑みを二乗掛けした蓮乃を見ながら、こみ上げてきた衝動に任せるままに正太はのどの奥で小さく笑った。睦美も絡まり合った糸が解れるように表情を柔らかく緩める。

 

 『蓮乃が楽しそうで本当によかった』

 

 「気が利くでしょう!」と言わんばかりの顔と共に差し出されるペンを受け取り、睦美も自身の気持ちを書き込む。自分の言葉足らずに歯噛みする思いだ。もっと伝えてあげたい、もっと話してあげたい。今までやってやれなかった分全部、償って余るくらいに。

 それを読んだ蓮乃もまた同じ思いを抱いていたのだろうか。睦美からペンを受け取ると一気呵成にペン先を走らせた。

 

 『お母さんも楽しいことはあった?それともお母さんもたくさん大変だったの?』

 

 息を詰めて走らせていたペンを一度止める。「ふんす!」と気合いたっぷりな息を吐き、意を決した視線で真っ直ぐに睦美を見つめる。

 

 『あたしにも何があったか教えて!「言わなきゃわかんない」って兄ちゃん言ってた!』

 

 睦美の目がまあるく見開かれた。正太の脳裏で蓮乃のびっくり顔がその表情と重なる。そのままびっくり顔は横スライドして、壁際の正太の方へと視線を向けた。視線の圧力に押し負けたのか正太は思わず窓の方へと目をそらした。

 何でこっち見るんですか。いや、確かにそういうこと言いましたけど。やっぱり拙かったのだろうか、子供が子供を諭すなんてやるべきではなかったのかと宵の空に向けて反省を始める正太。おかげで自分を圧した睦美の視線が、その内面と同じ色合いをしていることに気がつく様子はない。

 

 蓮乃そっくりに見開いた目を細く伏せ、睦美は胸の底からわき上がる後悔を見つめた。自分が教えなければいけないことだった。自分が伝えなければいけないことだった。でも私は欠片も実践できていなかった。何も言わずに何も書かずに、何でわかってくれないのと感情のままに当たり散らすばかりだ。どこが母親でどこが大人だ。なんて情けない。

 もしも一人だけだったら、睦美は後悔に流されるまま先と同じく自己嫌悪の深海に沈んでいだろう。しかし、ここには自分の娘である蓮乃と娘を助けてくれた正太がいる。睦美は唇を噛むと頭を振るって悔恨を追い出した。

 

 『お母さんも色々あったの』

 

 蓮乃は耳を澄ます代わりにじっと睦美を見つめる。安心の意味を込めて静かに睦美は微笑んだ。

 

 『大丈夫よ、ちゃんと全部話してあげるから』

 

 窓から視線を戻した正太はノートの文面を見てふと気がついた。このまま居たら向井家の家庭の事情という奴を覗き見する羽目になるのでは?そいつはよくない。とてもよくない。ご近所のプライバシーを暴き立てて、井戸端会議で報道するのが生き甲斐の詮索好きなオバハンじゃあるまいし。好き好んでそんなご無体なことをしたいとは思わん。

 三白眼で睨みつける、というかガン飛ばしそのものでノートを見つめる正太に違和感を感じたのか、向井家親子は疑問混じりの視線を向けてきた。愛想笑いと苦笑を混ぜた顔の正太は、否定の意味を込めて平手を顔の前で左右に振る。

 

 「すみません、すぐに席を外しますんで」

 

 「……いえ、居てください。お願いします」

 

 しかし睦美から帰ってきたのは滞在要求だった。正太の顔面が便秘に悩む鬼瓦よろしく奇妙に歪む。当人が良いと言っているんだし居るべきか。でも他人様の家庭の事情の内訳知ってもしょうがない気が。そもそもお昼のワイドショーよろしく余所様の人生を見せつけられて何が楽しいのか。それに中坊一匹居て何の役に立つ?一体全体、どーしたもんだろ。

 ここに居るべきか、席を外すべきか。それが問題だ。相撲取りが演じたハムレットのごとき見るに耐えない様で悩みをこねくり回す正太。だが、その悩みは突然鳴ったチャイムの音で終わりを告げた。


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