二人の話   作:属物

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第三話、三人でTVを診る話(その二)

 大貧民において札の強弱は基本的に、「ジョーカー」を筆頭として、「二」→「A(一)」→「K(一三)」→「Q(一二)」→「J(一一)」→「一〇」→…と続き、最も弱いのが「三」となる。

 勝者は順に「大富豪」「富豪」「平民」「貧民」「大貧民」と呼ばれ、これがゲーム名の由来になっている。また次のゲームを始めるとき「大富豪」は「大貧民」から二枚の、「富豪」は「貧民」から一枚の強い札を奪い、弱い札を押しつけることができる。強者が弱者を搾取して勝ち続けられる辺り、大貧民というゲームは実に資本主義的であると言えよう。

 が、ローカルルールは敗者にも機会を与えてみせる。もしも「大貧民」がいの一番にあがることができたなら、その時点でゲームは終了し、順位がすべてひっくり返る。つまり「大富豪」は「大貧民」と、「富豪」は「貧民」と立場が逆転するのだ。これを「大革命」または「下克上」という。

 

 そして正太は今まさに、「大富豪」から蹴落とされる寸前の崖っぷちにいた。

 

 「んぬぁぅ」

 

 硬直した正太の口から、蓮乃よろしく言語化できない言葉が漏れた。硬直していなければソファーの上で頭を抱えて悶えていただろう。そのくらいどうにもならない感情がこもったうなり声であった。

 目の前の低いテーブルの「場」には、蓮乃が出した「J」の札が鎮座している。正太の手札は「一〇」と「三」が一枚ずつで、何度手札を見直そうと出せる札は全くのゼロだ。

 一方、対面側に座る清子の手札は五枚で、はす向かいのソファーに腰掛ける蓮乃は場に出された「J」と手の中にもう一枚。

 場の「J」の二枚下には、さっきの番で正太が『誤って』場に出した「八」の札が沈んでいる。正太は「八切り」の癖で、つい「八」を出してしまったのだ。

 

 ――ああ、「八切り」と「イレブンバック」ありだったら「八」で場が流れた後に「一〇」出して、蓮乃の「J」の後に「三」出して勝利を決めていたのに

 

 脂汗でぐっしょりと湿った手をズボンで拭いながら、やくたいもない「もしも」を想像し、正太は現実逃避を計る。しかし、どう足掻こうが妄想で過去を変えることはできない。ゲーム前に『「下克上」以外のローカルルール無し』と決めたのはよりにもよって正太だったのだから。

 それに「もしも」正太の妄想通りに、「八切り」と「イレブンバック」のローカルルールありだとしても、相手がいる以上思い通りに動かないのが世の常である。正太の負けはすでに決まっていたと言えるだろう。

 なお、「八切り」は「八」の札を場に出すことで強制的に場をリセットする、「イレブンバック」は「J」の札を出してから場が終わるまで強さの上下が逆転するローカルルールだ。

 

 「むふふふ~」

 

 対面する正太の苦悩を見て、蓮乃は自信満々な笑みを深める。ゲームが始まって数十分、一方的に負けてきた蓮乃にようやく勝利の女神が微笑んでくれるようだ。何で正太が「八」を出したのかいまいちよく判ってないが、おかげで勝利の方程式は出来上がっている。なお、蓮乃はまだ「方程式」を習っていない。

 

 「はぁ~」

 

 一方、清子は対照的な二人の顔色とは九〇度異なる冷めた表情でゲームを傍観していた。清子も楽しんでいないわけではないが、周囲がのめり込んでいると逆に冷めてしまう質なのだ。学校生活ではこの性格に大いに助けられつつも、この性質のせいで友達の輪から微妙に外されている。痛し痒しと言ったところだ。

 

 一秒ごとに笑みを深める蓮乃と眉間のしわを深める正太。もはや覚悟を決めねばなるまい。白装束をまとって腹に短刀を当てた武士のように、正太は絞り出すような声と共にノートの端に震える文字を書き込んだ。

 

 「……『パス』」

 

 そして始めに決めた通り、順番に従って蓮乃へとターンが回ってくる。待ち望んだ瞬間に大輪の花のごとき満面の笑みを浮かべ、最後の手札「九」が場に叩きつけられた。

 この瞬間、蓮乃の勝利と正太の転落が決定された。蓮乃の顔が初めての勝利の味に甘く溶け崩れる。

 

 「はい、これで兄ちゃん大貧民ね。蓮乃ちゃんが大富豪であたしは変わらず平民と」

 

 清子がどこか疲れたような面倒くさそうな口調で敗北の事実を正太へと告げる。言葉を聞くと同時に正太は床へと突っ伏した。力無く開いた手から、汗で湿った「一〇」「三」の札がこぼれ落ちる。

 

 「こんちくしょぉぉぅ……」

 

 正太の口から情けない悪態が漏れ落ちた。それを見る清子の目は冷ややかを通り越し、八甲田山の吹雪と化している。さほど高くない兄の威厳は清子の中で、地に落ちてそのまま土に潜る勢いで下降しつつあった。

 

 「なぉぉ~もぃっ! そぉうにぃ!」

 

 一方の蓮乃はというと、当人を含めて地球上の誰一人として理解できない言語で、勝利の雄叫びならぬ雌叫びをあげている。そちらに視線を向けた清子は、エイリアンのどつき漫才を見ているかのような、理解不能を体現した表情を浮かべた。

 

 ――蓮乃ちゃんも兄ちゃんも、正直これはないなぁ

 

 呆れ果てた顔の清子は、二人のあまりの有様に肺の空気すべてを吐き出すような深いため息をついた。

 年下とは言え蓮乃は自分とそこまで年が離れていないだろうし、兄はそもそも二つ年上だ。それがこうもまた、頭の中が何歳なのか確かめたくなるような熱中ぶりを晒しているのだ。特に兄は中学二年のはずなのだが、この様はいったい何なんだと文句を付けたくなるレベルだった。

 普段は情けないところが少々……いや、多少……否、多々あるけれど、少なくとも年齢相応の行動はとれていたはずだ。それが、兄が蓮乃と遊ぶ度に精神年齢が引き下がっている気がしてしかたがない。蓮乃ちゃんの本当の魔法は、他人の知性を下落させる怪電波だったりするんじゃあないか。それじゃあ自分の知能も低下していたりするのか。

 

 やくたいも証拠もない無意味な想像が、清子の頭の中でねずみ車のようにぐるぐる回る。

 そうやって無駄な思考を無為に高速に無闇やたらと回している間に、正太が札を配り始めた。札を切るのも配るのも敗者である大貧民の役割であり、それにに成り下がった正太が口をへの字にしながら一枚ずつ投げ渡している。

 一通り配り終われば、楽しい楽しい交換の時間だ。蓮乃は非情に、いや非常に楽しげな表情で手札の内から弱い札二枚を正太へと押しつける。口一杯に苦虫を噛みしめた顔の正太が、それと引き替えに手札最強の二枚を蓮乃へと差し出した。

 

 満足げな顔の蓮乃と眉間にしわを寄せた正太、そしてそれらを呆れた顔でみやる清子。三人でトランプをしているときによく見られる光景だった。

 最初は慣れていない蓮乃が負け倒しているのだが、その内妙な勘の良さを発揮して勝ち始め、正太のよくやるポカミスにつけ込んで大勝を奪い取る。その横で清子は天秤の支点よろしく中堅所を維持し続けながら、熱中しきっている二人を醒めた目で傍観している。

 そんなこんながここ三日毎度のように起きているわけで、いい加減冷静になれよと突っ込みたくなる清子であった。

 

 札の交換も終わり親も決まってさて次のラウンドを始めようと言うところで、ふと正太が思いついたようにつぶやいた。

 

 「あのさ、テレビでも見ないか?」

 

 兄の器が少々サイズ不足であることは知っていたが、こんなトランプゲーム一つの負けを糊塗するためにそこまでするのか。今や、清子の中で兄の威厳はマリアナ海溝の底へと達し、清子の視線は遙か北極のブリザードへと変わりつつあった。

 

 「そんなに大貧民になったのがいやだったの?」

 

 言葉に刺はないが、氷柱のごとき表情と視線が正太に清子の意志を分かりやすく叩きつける。真意を読まれて狼狽したのか、はたまた想定外の反応に驚愕したのか、あわてた様子で正太は返答を返した。

 

 「い、いやそういうんじゃなくて、単にトランプばっかりやってんのもどうかと思ってさ。ここ三日トランプと読書しかしてないし。それにこれ終わったらだから、終わっただから、ね!」

 

 身振り手振りを交えつつ必死の弁明を続ける正太。なにを話しているのだろうと不思議そうな顔で正太を見上げる蓮乃を横目に、清子は正太の発言を吟味する。

 確かにここ三日は「トランプして」「読書して」「トランプして」「読書して」、とひたすらの繰り返しだ。芸がないといえば芸がないし、清子自身いい加減飽きが来始めているのもまた事実である。そうするきっかけとなった蓮乃に別段飽きた様子はないが、一緒に遊ぶ自分たちが嫌々やっていたのでは楽しい気分にはなりづらいだろう。お隣の教育方針は知らないが、蓮乃に聞けばいいだけの話だ。

 

 こうしてざっと検討した所、トランプゲームからTV視聴に移行してもさほど問題はないと結論がでた。まだ狼狽から抜けきっていないのか視線を四方にさ迷わせた正太へと、清子はどこか投げやりなもしくは傍観者のような態度で返答を放り返した。

 

 「まぁ、蓮乃ちゃんと兄ちゃんがそれでいいんなら、あたしは別にそれでいいよ」

 

 まるで自分が決めたことではないと言わんばかりの清子の態度に気づくことなく、言い出しっぺの正太は話をまとめに入った。

 

 「じゃあ、これ終わったらテレビ見るってことで」

 

 「そういえば、兄ちゃんの最終成績は「大貧民」ってことでいいのかナ?」

 

 清子は「了解」と片手をあげて軽く返し、そしてついでに兄をおちょくっておくこととした。容赦のない清子の嫌みが正太のさほど強くもないハートを直撃し、正太の分厚い唇から断末魔めいた異次元の言葉が漏れる。それを考えないようにしていたのに。

 

 「ぉぅぬぁ」

 

 そのまま正太は、蓮乃へと説明しようと開いたノートへと突っ伏した。話を聞こう、否、読もうとノートへ視線を向けていた蓮乃は、正太の奇妙な行動と異常な声に小首を傾げてオウム返した。

 

 「ぉぅねぉ?」

 

 「んぐぅっ!」

 

 蓮乃の姿を見た清子もまた、それに応えるように奇天烈な声をあげて背中を丸めた。急に変なことやり出した清子を見て、蓮乃は逆向きに首を傾げる。姉ちゃんも兄ちゃんも急にどうしたんだろう。不思議がる蓮乃の首は、カッチコッチと呼吸のリズムで左右に揺れる。

 僅かに首を上げた拍子にそれを目にしてしまった清子の気管支から、摩訶不思議な笑いが一気に駆け上がってくる。清子は口を押さえて体を丸め無理矢理こらえるが、それでも肩も背中もおこりの勢いで震え出し、顔は引き吊った時の兄以上に形が歪んだ。

 

 ――は、反則! これ犯罪級だよ!

 

 その光景はネット動画の「赤ちゃんの声に首を傾げる豆柴子犬」の姿そのものだった。以前に清子が友達から見せてもらった時は、それを見ながら友達と「カワイイ!」「カワイイ!」と笑い合っていたのだが、実物の威力は想像を遙かに凌駕していた。元々外観が非常によろしい上に、行動一つ一つがえらい動物くさい子供である蓮乃がそれをやるのだから、さあ大変だ。

 テーブルに突っ伏してぴくりとも動かない正太と、体を丸め震わせて笑いの発作に必死で耐える清子。そしてその光景を当事者である蓮乃ただ一人が、不思議そうに首を傾げて眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 金銭的な問題と両親の教育方針から、一〇三号室の宇城家にはTVは居間の一台しかない。さらに言うなら、TVを見ていいのは夜の九時までで、それ以降は居間から子供部屋のベットへと蹴り出されてしまう。だが、実は何時「から」見ていいかに関しては、両親から何も言われていなかったりするのだ。

 それでも母の帰宅時までTVを見ているといい顔をされない上、両親の教育の成果か二人ともTVより読書が好きということもあり、見たい番組がやっていない限り、正太も清子も平日の日中は大抵TVを見ていない。

 

 向かい合わせのソファーに尻を据えた正太と清子の二人は、そう言うこともあって結構新鮮な気分でTVの電源を入れた。一方、いち早くTVと対面するソファーに陣取った蓮乃は、興味津々の様子で身を乗り出すように画面に食いついている。当人曰く親の方針であまりTVを見たことがないそうだ。

 

 電源ボタンを光らせた厚みのないTVに、汎用情報家電OS「SmartLife 三.二」の起動画面がアニメーション調で表示される。現在において、TVなど情報家電OSはこの「SmartLife」系列がシェアの大半を占め、かつてPC界を席巻した「Vinlows」系列同様に業界の基準となっている。

 足の着いた文字が走る楽しげな起動画面は一秒とかからずに消えて、各チャンネルの画像と検索エンジンが表示されているだけの味も素っ気もないホーム画面に切り替わった。

 正太が父から聞いた話によれば、昔のTVは固定されたチャンネルが流す番組を無線放送で見る代物だったそうだ。だが、混乱期に通信法が大きく改訂され、民間電波放送が無線帯域から叩き出された結果、現在は無数のチャンネルから選ぶ有線ネットTVが一般的となった。電話の隣にTVがあるのもそのためである。なお、現在の一般向け電波放送は、一部のラジオと日放(日本放送協会)のニュース放送くらいだったりする。

 

 「おぉ~~」

 

 正太と清子には見慣れた光景ではあるが、蓮乃にはずいぶんと珍しいもののようで、目を見開いて感嘆の声を上げている。

 さっき蓮乃から聞いた話によれば、向井家ではチャイルドロック機能により特定の時間に特定のチャンネルしか見られないように設定されているらしく、こうやって無数のチャンネルから好きな番組を選ぶのは初めてだそうだ。もっとも、チャイルドロックをかけていない宇城家であっても、一八歳以上向けの成人チャンネルにはアクセスできないよう設定されている。

 

 低いテーブルの上に置いたリモコンをいじって個人ページに移動すると、登録されたチャンネルの最新情報がずらりと並んでいる。ざっと上から見てみるが、一部のニュースチャンネルぐらいしか更新されておらず、昨晩とほとんど変わりがない。どれもこれも見た覚えのある番組ばかりで、正直見たいと思えるものが一つもない。リモコンをいじくる正太は、さてどうしたものかと首を捻った。

 

 『たくさんあるね!』

 

 だが、蓮乃にとってはどれもこれも見たことのない、新鮮極まりないものばかりだったようで、目を輝かせながらTVにかぶりついている。期待でほんのりと桜色に上気した蓮乃の顔を横目で見ながら、胸の内で正太はつぶやいた。

 

 ――こりゃつまらない番組を見せた日にゃ、期待との落差ですねちまいかねんな

 

 いつもの登録チャンネルでは埒があかず、正太はおすすめ番組を順繰りに当たり始めた。しかし、蓮乃の膨らみきった期待にかなう代物はそうそう見あたらない。

 いっそ、以前に視聴しておもしろかった番組を当たってみるか。自分たちは先を知っていても、蓮乃は知らないから楽しめるだろう。

 もう自分たちが楽しむことをあきらめて、ホストよろしく蓮乃を楽しませることに集中しようかと正太が考え始めた時、清子があるチャンネルの番組を指さした。

 

 「兄ちゃん、これなんかいいんじゃない?」

 

 指さされたのは、編みぐるみらしい人形が書き割りの野原をかけずり回る画像だ。タイトルを読むに「日放教育チャンネル」の「動画人形劇シリーズ」のようだ。ありがたいことに日放は月極め制度を取っているため、月額二千円を支払う限り過去の番組の視聴にも料金がかからない。中小学生のお財布にありがたい制度だ。

 これが正太が毎週見ている「東栄特撮チャンネル」の「装甲ライダーシリーズ」だったら、最新話と第一話を除けば二~三〇〇円/話の割合で口座から引き落とされる。一見さほどでもないように見えるが、シリーズものをまとめて見た日には、正太の小遣いがあっと言う間に溶けてなくなる羽目になる。

 

 清子が指さした「動画人形劇シリーズ」のページを開き、ずらりと並んだタイトルを上から下まで正太・清子・蓮乃の三人で眺めてゆく。一六世紀パリの近衛銃士隊を題材にした歴史もの「人形活劇ダルタニアン物語」や、火山活動により漂流してしまった吉里吉里島のユーモラスな騒動を描く「吉里吉里島漂流記」などなど。子供向けだろうと思い込んでいた正太と清子も関心の声を上げるような作品がずらりと並んでいる。「子供向けと子供騙しは違う」ということを実感しながら画面をスクロールしてゆくと、唐突に蓮乃が身を乗り出して正太の眼前にノートを突き出した。

 

 『兄ちゃん、わたしこれ見たい!』

 

 ――「兄ちゃん」!? 、ってそういえば昨日決めたんだっけ

 

 蓮乃からの呼び名に一瞬惑乱したものの、すぐに正太は思い出す。こうして実際に呼ばれてみると、妹である清子以外に「兄ちゃん」と言われるのは、何とも言えず尻と背中がこそばゆい感触がする。改めて別の方がよかったかと、正太は他の呼び方を頭の中で順に並べてみた。

 

 「正太」 ……無し。これはすでに拒否してる。

 

 「宇城兄」 ……微妙。提案してみる価値はあるか?

 

 「清子でない方」 ……問題外。俺は清子の付属物ではない。

 

 「お兄ちゃん」 ……これはイカン。なんというか、これはマズイ。

 

 最後の呼び方を脳裏に思い浮かべた瞬間、なにやらドドメ色とピンク色をごった煮にした「何か」が正太の中から急速浮上してくるような錯覚を覚えた。平手で強く額を叩いて、無理矢理に錯覚を叩き出す。

 そうして改めて目を向けた蓮乃は、コンクリートジャングルの背景に佇む二匹の犬人形の画像を指差している。その画像の隣には昭和の映画を思わせる古臭く力強く、そして荒々しいフォントでタイトルがこう刻まれていた。

 

 『ノラとクロの物語 ~野良犬達の狂想曲(カプリッツォ)~』


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