バトルスピリッツ 混沌に導かれし星空   作:星空 瞬

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お久しぶりデス。
今回、何故、投稿が遅くなったと言うと、ケータイが壊れたのデス。
そして中に入っていた小説のデータが全て吹き飛び、最初から書いていたのデス。
今回でバックアップの存在がとても大切だと言うことが分かったのデス。
私、怠惰デスネ…。これから頑張ります。


7話 天人の力!亥の十二神皇カラミティ・ボア

「衣玖~衣玖~」

 

幻想郷の空の遥か彼方にある天界。

そこに住む『比那名居天子』は暇を持て余していた。

 

「なんですか総領娘様?」

 

その天子の元にお目付け役の『永江衣玖』が姿を現した。

その表情には、「また、厄介な事を起こすのだろう」的な事が現れていた。

 

「衣玖、暇だわ。私と勝負しなさい」

 

天子はデッキと緋想の剣を衣玖に向けて言う。その目は狩人のように鋭かった

 

「緋想の剣…!?…あ、あの冗談」

 

「冗談じゃないわ本気よ。さあ、デッキを構えなさい!」

 

衣玖の言葉を遮り、天子は衣玖に近づく。

 

「…分かりました。やりましょう」

 

衣玖はやれやれと思ってデッキを出して天子と向かい合った。

天界では、この光景は日常のようになっていた。

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★☆

 

その頃、地上では…

 

「よいしょっと。」ドサ

 

俺、星空 瞬が霊夢に頼まれた荷物を蔵に運んでいた。

 

「ふぅ…。だいぶ、この世界に慣れて来たかもな」

 

この世界には電気がなく、日常生活で使うものは電気を使わないものばかりだ。

 

それに、巫女や魔法使い、メイドにウサミミ少女。色んな人がこの世界に住んでいる。

 

「ちょっと休憩するか。」

 

俺は荷物を運ぶことを1度止めて休憩に入った。

その時に、前に【ソウルポット】で手に入ったカードを出して見てみた。

 

「《明の明星》か…見た事ないカードだな」

 

 

明の明星 コスト5 マジック 軽減 赤+赤+究極

 

フラッシュ:発動時、自分のライフを1にするようにリザーブにコアを置く。その後、手札・トラッシュにあるスピリット・ブレイヴ・アルティメットカード1枚をコストと召喚条件を無視して召喚できる。

この時、【自分のライフ減少時】のバーストは発動できない。

 

 

一見、強そうに見えるが、これは諸刃の剣。

使ったターンで削りきらなければ、ライフ1という過酷な状態になる。ライフが元から1なら、失うものはないな。

 

「…十二宮のデッキに入れておくか」

 

と、俺がデッキを取り出した時、空から何かが落ちてくる音がした。

 

「なんだ?」と、思って上を見ると、人が落ちて来ているのが見えた。

 

落ちて来た人は、そのまま博麗神社の近くにある林に落ちた。

 

「……生活には慣れたが、こういう事はまだ慣れないな」

 

俺は休憩を終了して、落ちて来た人の救助に向かった。

 

☆★☆★

 

「う~ん……ここは?」

 

「ここは博麗神社よ、衣玖。」

 

天界から落ちて来た 永江衣玖はすぐに自分が何故、博麗神社にいるかどうかを理解した。

 

「(私、総領娘様に負けてここまで落ちて来たんですね…)えと、ありがとうございます。」

 

「衣玖、礼は私じゃなくて、外を掃除している男が貴方を助けたのよ」

 

「そうですか。なら、」

 

衣玖は立ち上がり、衣玖を救助した本人、星空 瞬がいる外に出ていった。

 

 

 

「ん?もう体は大丈夫なのか?」

 

外に行くと、瞬はまだ掃除の最中だった

 

「貴方が助けてくれたんですね。私は永江 衣玖と申します。助けていただきありがとうございます」

 

「礼はいいよ。困っている人はほっとけないし。

あっ…俺は星空 瞬。博麗神社に居候している外来人だ」

 

「外来人でしたか。道理で見た事ない服装だと思いました」

 

衣玖の服装も外の世界だと全然見ないけどな。と、瞬は心に思った。

 

「そう言えば、なんで空から落ちて来たんだ?(ラピュ〇みたいだったな)」

 

「え~と、総領娘様とバトスピをしていたのです…」

 

「…総領娘様って誰だ?」

 

名前だけなら強そうで、権力がある人みたいだが、と思っていると、

 

「それは私の事よ。」

 

そこへ、青髪のロングヘアーに紅色の瞳の女の子が天から降りてきた。

 

「…総領娘様」

 

「えっ…この娘が?」

 

瞬と同じくらいの身長に、桃の実と葉がついた丸い帽子を被った女の子だ。

 

「衣玖、誰こいつ?」

 

「私を助けてくれた星空 瞬さんです。

外来人らしいですよ」

 

青髪の女の子の質問に衣玖が答える。

すると、青髪の女の子の表情が変わった。

 

「へえ~外来人ね~」

 

青髪の女の子は途端に瞬をじろじろと見始めた。また、このパターンか……と瞬は思った。

 

「ちょっとあんた、私とバトルしなさいよ」

 

「(どうせ断れなさそうだな…)別にバトルなら受けても良いが、理由を聞いておきたい」

 

「そんなの、ただの暇潰しに決まっているでしょう?」

 

瞬は衣玖をチラッと見ると、 「ごめんなさい」と言うような顔をしていた。

 

「私の名前は比那名居天子。天子で良いわ」

 

「分かったよ。なら、」

 

瞬は腰にかけてあるデッキを取り出した時、

 

「瞬さんカード落ちましたよ」

 

「ん?ああ、衣玖サンキュ」

 

衣玖が瞬の近くにあったであろうカード1枚を瞬に渡した。

 

カードは裏向きだったが、瞬には自分のデッキのカードだと思っていた。

 

「さあ!行くわよ!」

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★☆

 

「先行はもらうわ。天人のターン!」

天子 手札5 リザーブ【4】

 

「まずは《巨顔石の森》を配置。

バーストセットしてターンエンド」

 

天子はまず、巨大な顔が浮かび上がっているネクサスを配置してターンエンドした。

 

天子

手札3 リザーブ0 トラッシュ【4】ライフ5 バースト

 

巨顔石の森(0)LV1 コスト4

 

 

「星空の第2ターン!」

瞬 手札5 リザーブ【5】

 

「《ダンデラビット》を召喚。召喚時効果でコアを1つリザーブに置く。」

 

フィールドにウサギのスピリットが現れ、リザーブに1つコアが置かれた。

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 コスト3

 

「【相手の召喚時効果】発揮でバースト発動!《キングスコマンド》!

3枚ドローして1枚捨てる。」

 

破棄カード

《ウリマジロ》

 

「なら、俺もバーストセット。《ダンデラビット》でアタック!」

 

《ダンデラビット》が持っていた人参を天子に投げつけた。

 

「ライフで受けるわ」

天子 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド。」

 

手札3 リザーブ【2】トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

ダンデラビット(1)LV1 疲労

 

 

「天人のターン!」

天子 手札5→6 リザーブ1→【6】

 

「ネクサス《No.47 オフィングロープ》を配置。

さらに、《癸の爆獣バビレーサー》を召喚」

 

No.47 オフィングロープ(0)LV1 コスト4→【3】

癸の爆獣バビレーサー(1)LV1 BP4000 コスト4→2

 

「バーストセット。

《バビレーサ》でアタック!

アタック時効果で相手のデッキから2枚破棄!」

 

《バビレーサ》のアタックの瞬間、《バビレーサ》が青のレーザーを発射して、俺のデッキを破棄した。

 

破棄カード

①ピクシス・リザード

②エリダヌス・ドラゴン

 

「…っ!」

 

「どうやらキーカードが落ちたようね。残念だけど、《巨顔岩の森》の効果で互いのトラッシュにあるカードすべては、このカード以外の一切の効果を受けず、その効果を使えない」

 

つまり、あのネクサスを破壊しなければ、回収はできないわけか。

 

「そいつのアタックは、ライフだ!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ【3】

 

「ターンエンド。」

 

天子

手札3 リザーブ0 トラッシュ【5】ライフ4 バースト

 

癸の爆獣バビレーサー(1)LV1 疲労

巨顔石の森(0)LV1

No.47 オフィングロープ(0)LV1

 

 

「星空のターン!」

瞬 手札4 リザーブ【3→7】 デッキ33

 

《ピクシス・リザード》と《エリダヌス・ドラゴン》がいなくても、俺のデッキにはまだ、十二宮を出す手段はある!

 

「もう1枚《ダンデラビット》を召喚。

召喚時効果で、リザーブと《ダンデラビット》に1つずつコアを増やす!」

 

まずは《ダンデラビット》を召喚してコアを2つ増やす。ここから!

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 コスト3→2

ダンデラビット(1→2)LV1 BP1000

 

「マジック《ゾディアックコンダクト》を使用!

デッキから4枚オープンし、その中の《光導》スピリット1枚をコストを支払わずに召喚する!」

 

ゾディアックコンダクト コスト【5】

 

オープンカード

①絶甲氷盾

②光り輝く大銀河

③獅機龍神ストライクヴルム・レオ

④白羊樹神セフィロ・アリエス

 

「よし!《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》を召喚!」

 

召喚したカードから光が天に放たれた。

その光は天に獅子座を描いた。そして描かれた獅子座から《ストライクヴルム・レオ》がゆっくりと姿を現し、俺のフィールドに降り立った。

 

獅機龍神ストライクヴルム・レオ(1)LV1 BP6000

ダンデラビット(2→1)LV1 BP1000

 

「バーストを破棄して、新たにバーストセット」

 

バースト(双翼乱舞)→破棄

 

「…ターンエンド」

 

《No.47 オフィングロープ》の効果でコアを1つ払わないとアタックができない。俺のリザーブは0、アタックはできない。

 

手札1 リザーブ0 トラッシュ【7】ライフ4 バースト デッキ29

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

ストライクヴルム・レオ(1)LV1 BP6000

 

 

「どうしたのよ、天人のターン!」

天子 手札4 リザーブ【6】

 

天子は余裕の表情でカードを引く。

 

「じゃあ、こっちは《無幻の神皇ゼムリアス》を召喚!」

 

フィールドに神々しい光が現れ、そこから青の《ゼムリアス》が現れた。

 

無幻の神皇ゼムリアス【2】LV1 BP5000 コスト5→2

 

「マジック《ストロングドロー》!3枚ドローして2枚破棄」

 

ストロングドロー コスト3→1

 

破棄カード

①ツンドッグ・ゴレム

②癸の爆獣グリズクラッシュ

 

「この瞬間、トラッシュに送られた《グリズクラッシュ》の効果発動!

このカードをコストを支払わずに召喚!」

 

癸の爆獣グリズクラッシュ(1)LV1 BP7000

 

「《無幻の神皇ゼムリアス》でアタック!アタック時効果で<封印>!!」

 

《ゼムリアス》の【ソウルコア】が天子のライフに置かれた。《グリズクラッシュ》の破棄効果を使うつもりなのか?

と、思ったが、《グリズクラッシュ》のLVは1。

破棄はできないはず…

 

無幻の神皇ゼムリアス【2】→1 BP5000

天子 ライフ4→【5】

 

「<封印時>効果でコアを1つこのスピリットに置く。」

 

無幻の神皇ゼムリアス(1→2)LV1 疲労

 

「なら、《ストライクヴルム・レオ》でブロック!返り討ちだ!」

 

《ゼムリアス》は無数の青の光線を《ストライクヴルム・レオ》に放つが、《レオ》はそれを全てかわして、《ゼムリアス》を切り裂いた。

 

無幻の神皇ゼムリアス(2)LV1 BP5000 破壊

vs

ストライクヴルム・レオ(1)LV1 BP6000

 

「(ただのコアブーストが目的だったようだな)」

 

「《バビレーサー》でアタック!アタック時にデッキから2枚破棄!」

 

再びデッキから2枚のカードが破棄された。

 

瞬 デッキ29→27

 

破棄カード

①金牛龍神ドラゴニック・タウラス

②魔導双神ジェミナイズ

 

「(《ドラゴニック・タウラス》と《ジェミナイズ》が落ちたか…)ライフで受ける!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ1

 

「このまま、あんたの切り札、全部破棄してやるわ!」

 

「いや、そんな事はさせない!

【ライフ減少】によりバースト発動!

《癸の爆獣グリズクラッシュ》を破壊して、《創星龍トレミー》を召喚!!」

 

フィールドに大銀河が出現し、大銀河から1体のアルティメットが姿を現した。

 

創星龍トレミー(1)LV3 BP10000

 

「《トレミー》はライフが3以下なら、相手のBP12000以下のスピリット/アルティメットを破壊できるんだよ!」

 

「うかつだったわね…ターンエンドよ。」

 

天子

手札3 リザーブ3 トラッシュ3 ライフ【5】バースト

 

癸の爆獣バビレーサー(1)LV1 疲労

巨顔石の森(0)LV1

No.47 オフィングロープ(0)LV1

 

 

「さあ、反撃開始だ!星空のターン!」

瞬 手札2 リザーブ【8】 デッキ26

 

ようやく布陣も安定できそうだ。

 

「《トレミー》をLV2《ストライクヴルム・レオ》をLV3にアップ!」

 

創星龍トレミー(1→3)LV4 BP15000

ストライクヴルム・レオ(1→4)LV3 BP12000

 

「《トレミー》でアタック!《Uトリガー》ロックオン!!」

 

銃の形にした指を天子に向け、光が放たれた。その光は天子のデッキトップのカードをトラッシュに送った。

 

「コスト4《絶甲氷盾》よ」

 

「ヒット!相手のネクサスを全て破壊して、2枚ドローだ!」

 

《トレミー》が炎を吐くと、天子のネクサス2つは呆気なく破壊された。

 

No.47 オフィングロープ(0)LV1破壊

巨顔石の森(0)LV1 破壊

 

瞬 デッキ24 手札4

 

「くっ…ライフよ!」

天子 ライフ【5→4】リザーブ4

 

「続け《ストライクヴルム・レオ》!」

 

《レオ》が《トレミー》に続いて天子に強襲する。

 

「これもライフで受けるわ。」

天子 ライフ【4→3】リザーブ5

 

ここまで、天子の動きはなし。

このまま押しきる!

 

「《ダンデラビット》でアタック!

アタックにより、《ストライクヴルム・レオ》は回復する!」

 

《ダンデラビット》が人参を再び天子に投げつける。そのアタックで《レオ》が回復した。

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 回復

 

「このターンで私は終わらないわよ。ライフで受ける」

天子 ライフ【3】→2 リザーブ【6】

 

天子がライフで受けると、天子のバーストが白く光った。

 

「【ライフ減少】によりバースト発動!

《アルティメットウォール》!

アタックステップは終了よ」

 

このターンで行けると思ったのだがな…

 

「…ターンエンドだ」

 

手札4 リザーブ【3】トラッシュ0 ライフ3 デッキ24

 

ダンデラビット(1)LV1 疲労

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000

創星龍トレミー(3)LV4 疲労

 

 

「このターンで終わりね。地上の外来人にしてわ、よく頑張っわね。天人のターン」

天子 手札4 リザーブ【6→10】

 

「もう勝利宣言か?バトルは最後まで分からないぜ」

 

「フッ…残念だけど、私とバトルした時点で貴方の負けは決定していたわ!」

 

天子は手札から、切り札であろうカードを召喚した。

 

「蒼き炎を纏いし者よ!全ての敵を薙ぎ倒せ!!

召喚!《亥の十二神皇カラミティ・ボア》!!」

 

フィールドに『亥』の文字が現れ、

天子のフィールドの奥から、亥のスピリットがドタドタと足音を立てながら姿を現した。

 

カラミティ・ボア【5】LV2 BP18000 コスト6→5

 

「《カラミティ・ボア》!?」

 

まずい…あいつには【突進】とデッキ破棄のヤバい効果が…

 

「《カラミティ・ボア》でアタック!

 

《カラミティ・ボア》がアタックすると、そのスピードは段々速くなって行く

 

「<封印>!《カラミティ・ボア》の【ソウルコア】を私のライフに<封印>!!」

 

《カラミティ・ボア》の【ソウルコア】が再び天子のライフに置かれた。

 

天子 ライフ2→【3】

カラミティ・ボア【5】→(4)LV2 BP18000

 

そして、《カラミティ・ボア》は数回のスピードアップを繰り返し、最高時速で俺にアタックした。

 

「<封印時>効果発揮!【突進】!!

最もコストの低いスピリットに指定アタック!

《ダンデラビット》から餌食になりなさい!」

 

《カラミティ・ボア》はまず、疲労している《ダンデラビット》に狙いを定めて《ダンデラビット》を突き破った。

 

カラミティ・ボア(4)LV2 BP18000

vs

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 破壊

 

「《カラミティ・ボア》の効果で相手のデッキを8枚破棄!」

 

瞬 デッキ24→16

 

破棄カード

①ピクシス・リザード

②創星龍バイアー

③双魚賊神ピスケガレオン

④戦神乙女ヴィエルジェ

⑤宝瓶神機アクア・エリシオン

⑥ワイバーン・ベラ

⑦明の明星

⑧絶甲氷盾

 

「………(まずい)」

 

奴のアタックは《絶甲氷盾》で止まらない。俺の手札にマジックカードはないが、あったら止められただろう。

 

「そして、次にもう1体の《ダンデラビット》に指定アタック!」

 

《カラミティ・ボア》は次にもう1体の《ダンデラビット》に狙いを定めて突進して破壊した。

 

カラミティ・ボア(4)LV2 BP18000

vs

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 破壊

 

「再びカードを8枚破棄!」

 

デッキのカードが段々なくなっていく。

でも、何もできない…!

 

瞬 デッキ16→8

 

破棄カード

①秘剣二天一龍

②光龍騎神サジット・アポロドラゴン

③リミテッドバリア

④エリダヌス・ドラゴン

⑤ワイバーン・ベラ

⑥創星龍トレミー

⑦絶甲氷盾

⑧双翼乱舞

 

「最後に《ストライクヴルム・レオ》に指定アタック!これで終わりよ!!」

 

《ダンデラビット》2体を破壊した《カラミティ・ボア》はそのまま、《ストライクヴルム・レオ》に突進して破壊した。

 

カラミティ・ボア(4)LV2 BP18000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000 破壊

 

《ストライクヴルム・レオ》が破壊された時、俺は膝をついた。切り札を全部破棄され、スピリットも全滅させられた。

 

「最後のカードも破棄して終わりよ!」

 

《カラミティ・ボア》の効果で残ったカードが全部破棄された。

 

破棄カード

①エリダヌス・ドラゴン

②巨蟹武神キャンサード

③天蠍神騎スコル・スピア

④輝竜シャイン・ブレイザー

⑤双光気弾

⑥光導星剣ゾディアックソード

⑦騎士王蛇ペンドラゴン

⑧果物人モモピーチ

 

 

「えっ…?」

 

「ん?」

 

デッキが0になって俺は膝をついていたが、天子が俺の破棄されたカードを見て驚いた顔をしていたので、俺は破棄されたカードを確認する。

 

⑧果物人モモピーチ

 

「あっ…」

 

そのカードを見て俺はガッツポーズを取った。

 

「《果物人モモピーチ》の効果発動!自分のトラッシュにあるカードすべてを好きな順番でデッキの下に戻すことができる!」

 

「何であんたのデッキに、そのカードが入っているのよおおおおおおお!!?」

 

今まで破棄された俺のカードが再びデッキに戻ってくる。

俺はこの時、このカードがいつから入っていたか、理解した。

 

瞬 デッキ0→36

 

「そ、そんな…」

 

「そして、《カラミティ・ボア》の指定アタックはスピリットだけ、《アルティメット》には通用しない!」

 

「何で……ターンエンドよ」

 

天子

手札3 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ【3】

 

癸の爆獣バビレーサー(1)LV1 BP4000

亥の十二神皇カラミティ・ボア(4)LV2 疲労

 

 

「決める!星空のターン!」

瞬 手札5 リザーブ【10】デッキ35

 

《ピーチ》の効果でドローするカードは分かっている。そして次に来るカード達も!

 

「《ピクシス・リザード》を召喚!」

 

今日、初めての出番で《ピクシス》が喜んでいるように見える。

 

ピクシス・リザード(1)LV1 BP2000 コスト1

 

「ここでマジック!《明の明星》!」

 

 

明の明星 コスト5 マジック 軽減 赤+赤+究極

 

フラッシュ:発動時、自分のライフを1にするようにリザーブにコアを置く。その後、手札・トラッシュにあるスピリット・ブレイヴ・アルティメットカード1枚をコストと召喚条件を無視して召喚できる。

この時、【自分のライフ減少時】のバーストは発動できない。

 

「《明の明星》の効果で俺は自分のライフを1にする。」

 

明の明星 コスト5→3

瞬 ライフ3→1 リザーブ【7】

 

「ライフを自ら1に…?そんなカード見たことないわよ」

 

「これは、【ソウルスポット】で俺が手に入れた新しい力だ!

 

そして、《明の明星》の効果でスピリット・アルティメット・ブレイヴ を1枚をコストと召喚条件を無視して召喚する!」

 

「召喚条件とコストを無視!?チートもいい加減にしなさいよ!」

 

何を言っているか、分からないので俺は手札から切り札を召喚する。

 

「空に輝く12の星よ!今こそ力を束ね、俺を勝利に導け!

《究極星アルティメット・ゾディアック》召喚!!」

 

カードから光が放たれ、光は天に12個の星座の輪を描いた。その輪から巨大なアルティメットが姿を現した。

 

究極星アルティメット・ゾディアック【3】LV4 BP26000 コスト0

 

「アタックだ!《U・ゾディアック》!《Uトリガー》ロックオン!」

 

再び天子のデッキトップのカードがトラッシュに置かれた。

 

「コスト3《ストロングドロー》」

 

「ヒット!デッキから4枚オープン!」

 

《ピーチ》の効果で上に置いたカード達よ。今こそ現れよ!

 

オープンカード

①金牛龍神ドラゴニック・タウラス

②白羊樹神セフィロ・アリエス

③光龍騎神サジット・アポロドラゴン

④宝瓶神機アクア・エリシオン

 

「《U・ゾディアック》の効果で《光導》スピリットは最高LVになり、BP+5000されるぜ。」

 

白羊樹神セフィロ・アリエス(1)LV3 BP10000+5000=15000

宝瓶神機アクア・エリシオン(1)LV3 BP10000+5000=15000

光龍騎神サジット・アポロドラゴン(1)LV3 BP13000+5000=18000

金牛龍神ドラゴニック・タウラス(1)LV3 BP10000+5000=15000

 

「そんなの、マジックで防げばー」

 

「《セフィロ・アリエス》の効果でスピリットからコアを外すことはできないぜ!」

 

「くっ…!《バビレーサ》でブロック!2枚破棄!」

 

《バビレーサ》は果敢にブロックしに行くが、《ゾディアック》に踏まれて破壊された。

 

破棄カード

①エリダヌス・ドラゴン

②ワイバーン・ベラ

 

究極星アルティメット・ゾディアック(3)LV4 BP26000

vs

バビレーサ(1)LV1 BP4000 破壊

 

「決めろ!《ドラゴニック・タウラス》で《カラミティ・ボア》に指定アタック!!」

 

《サジット・アポロドラゴン》の力を受け取った《ドラゴニック・タウラス》が《カラミティ・ボア》に指定アタックする。

 

《カラミティ・ベラ》と《ドラゴニック・タウラス》は正面からぶつかり、辺りに衝撃が走った。

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 BP15000

vs

カラミティ・ボア(4)LV2 BP18000

 

その時、《カラミティ・ベラ》と《ドラゴニック・タウラス》の頭上に自身が持つシンボルが表示された。

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 赤

vs

カラミティ・ベラ(4)LV2 青

 

「《ドラゴニック・タウラス》の効果でシンボルを比べる。そしてシンボルの数が相手のスピリットよりも多いシンボル1つにつき、相手のライフを1つリザーブに置く!

 

そして《ドラゴニック・タウラス》の効果でシンボルを比べる時、自分の《光導》スピリットの数だけ、赤のシンボルを追加する!」

 

つまり、シンボルは4つ追加だ!

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 赤+赤+赤+赤+赤

vs

カラミティ・ボア(4)LV2 青

 

「嘘でしょおおおお!?」

天子 ライフ【3】→0

 

《ドラゴニック・タウラス》のアタックで天子はバトルフィールドから姿を消した。

 

☆★☆★☆★

 

「お見事でした瞬さん。」

 

バトルフィールドから戻ってくると、衣玖が天子と一緒に待っていた。

 

「ほら衣玖、これお前のカードだろ?」

 

俺はデッキに入っていた《ピーチ》を衣玖に返す。だが、

 

「いえ、それは私のカードではないですよ。それは瞬さんのカードですよ」

 

「? そうか…」

 

衣玖はカードを受け取らずに俺に戻した。

 

「では、総領娘様帰りましょうか」

 

「……………絶対認めないからあああああああああああああああ!!」

 

衣玖が天子に帰ろうと言うと、天子が叫んで天空に帰って行った。

 

「なあ、本当はお前のカードだろ?」

 

「ですから、私のカードではないですよ。でも、総領娘様にはいい薬になりました。

ありがとうございます、瞬さん。」

 

と、衣玖も空を飛ぶ。

 

「では、瞬さん。お礼はちゃんとさせてもらいますね。」

 

衣玖は天子を追って天空に帰って行った

 

その後、俺は《ピーチ》をデッキから外してサイドのカード入れに入れた。




次回は《リボル・ティーガ》か《ウロヴォリアス》、《ブラム・ザンド》《ゴッド・ゼクス》のどれかを書きたいと思っています。

※なお《ブラム・サンド》は新キャラが使います。

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