バトルスピリッツ 混沌に導かれし星空   作:星空 瞬

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バトル中のソウルコアについて
エリダヌス・ドラゴン(1)ソウルコアなし
エリダヌス・ドラゴン【1】ソウルコア有

ピクシスリザード(2) 『コア+コア』
ピクシスリザード【2】『ソウルコア+コア』
になります。


3話 烏天狗の取材! 酉の十二神皇ゲイル・フェニックス!

霊夢との昼御飯を食べ終わった俺はこの世界のことを霊夢に聞いた。

どうもここは人間以外にも妖怪、色んな神様も住んでいるらしい。

 

「紫が瞬をこの世界に連れてきたのね」

 

「ああ…。その紫って言う人に会えないのか?」

 

「今は難しいわね。紫は気まぐれだから、その内向こうから来るわ。」

 

その後、俺は神社の掃除を霊夢に頼まれて行っていた。

 

「まさか、異世界に来て最初の仕事が神社の掃除か…」

 

俺は箒で散らばった落ち葉を集める。

この神社の巫女、博麗霊夢は用事があると言ってデッキを持ってどこかに行ってしまった。

 

「はあ…」

 

非常につまらない。これなら、まだ妹と兄の世話をしている時が楽しい。

まあ、居候の身分で言えるわけがない。

 

「はあ…………」

 

2回目のため息。さっさと終わらせてデッキをいじろう。

新しく買ってきたカードをまだ、試していないのだ。

 

カシャ!!

 

「ん?」

 

突然、カメラのシャッター音が聞こえ俺はシャッター音がした方向を振り向いた。

…誰かいる!

 

「そこに誰かいるのか?」

 

俺がしばらく黙ってシャッター音が聞こえた草むらをずっと見つめると、向こうの我慢がきれたのか、草むらから飛び出してきた。

 

草むらから飛び出して来たのは、背中から小さくて黒い翼が生えていた少女だった。

 

「(妖怪がいるって言っていたし、彼女は天狗の分類かな?)」

 

「あややややややややや。何故、バレたのですか?」

 

「いや、物音がしたらバレるだろ」

 

少女の右手にはカメラが握られており、左手にはメモ帳とペンがあった。

 

「で、君は何者だ?」

 

「私、文々丸新聞の記者の射命丸 文(しゃめいまる あや)と申します。」

 

文と言う少女は名刺を俺に差し出す。

名刺には『文々丸新聞 射命丸 文』と書かれていた。

 

「新聞記者か…。で、新聞記者がここに用か?ここの巫女ならどこかに行ってしまったぞ」

 

「いえいえ。用があるのは貴方ですよ。外来人の星空 瞬さん」

 

「……何で俺に用なんだ?」

 

名前を知ってるのも気になるが、まずは何で俺に用があるか聞いてみた。

 

「瞬さんと霊夢さんとのバトルを見て記事にしたいと思いまして」

 

俺が頭に?マークを浮かべるなか、文が続けて衝撃の事実を言う。

 

「実は霊夢さん、幻想郷最強のバトラーなんですよ」

 

「えっ!?マジで…」

 

「ですから、霊夢さんを倒した貴方を記事にしたいのです!」

 

すると、文はメモ帳を開き、ペンを手に持った。その表情はスクープを追う人間にも見えた。

この後、俺は文に押され、1時間取材を受けることになってしまった。

 

と、言うか霊夢。幻想郷最強だったんだ…。

 

☆☆☆☆☆

 

1時間後……

 

「あややや!そんなこともあったのですか!?」

 

俺は文の取材を受け、他愛もない話を混ぜながら話していた。

あちらの世界で、こういう風に取材されることはなかったからな。

 

「これで質問は以上ですね。」

 

文は立ち上がり、バトスピのデッキを取り出した。

 

「では!本題と参りましょう!

瞬さん、私とバトルして頂けませんか?

霊夢さんを倒した実力を知りたいのです」

 

文はデッキをこちらに構える。いつでも準備は良いらしい。

 

「受けて立つよ。だが、やるからには全力だ!」

 

断る理由もなかったし、それに掃除をサボりたかったからな。

 

「もちろんです!ゲートオープン!界放!!」

 

 

文のデッキが霊夢の時と同じように光り、文と俺の体が光に包まれる。

と、次の瞬間には俺と文はバトルフィールドに浮かんでいた。

 

俺のバトルスーツは、やはり黄色の星が5つ体に付いていて、頭には星がついたヘルメットみたいなものが装着されていた。

 

文のバトルスーツは背中から緑の羽がついており、緑のライフが5つ体の中央にあった。それ以外に先程と変わった所はない。

 

「おー!かっこいいバトルスーツですね!」カシャカシャ

 

文が俺のバトルスーツを見て手に持っていたカメラでカシャカシャ撮り始めた。

 

「恥ずかしいから止めて欲しいんだが…」

 

「んーでも、今しか撮れませんし…」

 

「後で撮らせてやるから。まずはバトルしようぜ」

 

「そうですね。あ!じゃあ先行もらいますね♪天狗の第1ターン!」

文 手札5 リザーブ【4】

 

文の手札が自動で増える。さあ、何色のデッキだ…

 

「【ソウルコア】を使用して《丁騎士シュバリエ》を召喚します」

 

文のフィールドに鎧をつけた鳥型のスピリットが現れる。スピリットの尾は槍のように鋭く尖っていた。

 

丁騎士シュバリエ(1)LV1 BP3000 コスト【3】

 

「召喚時発揮!召喚コストに【ソウルコア】を使用した時、ボイドからコア1つをこのスピリットに置きますよ」

 

丁騎士シュバリエ(1→2)LV1 BP3000

 

「バーストセットでターンエンドします」

 

文 手札3 リザーブ0 トラッシュ【3】 ライフ5 バースト

 

 

「(緑デッキか?)星空の第2ターン」

瞬 手札5 リザーブ【5】

 

相手のデッキの色を予想して俺はスピリットカード1枚をフィールドに出す。

 

「まずは《ワイバーン・ベラ》を召喚する」

 

小さなワイバーンが天から俺のフィールドに飛び降りてきた。

 

「召喚時発揮!手札の《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》と《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を手元にオープンして、その枚数、2枚ドローする」

 

ワイバーン・ベラ(3)LV2 BP3000 コスト【2】

 

文「相手スピリットの召喚時バースト発動します!《双翼乱舞》!効果により2枚ドローします。」

 

「アタックステップ!

《ワイバーン・ベラ》でアタック」

 

《ワイバーン・ベラ》が小さな翼を羽ばたかせアタックした。

 

「アタックはライフで受けます!」

文 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド。」

 

手札4 リザーブ0

トラッシュ【2】 ライフ5 オープンカード2枚

 

 

「天狗の第3ターンですよ(良いカードが来ましたね)」

文 手札6 リザーブ5

 

「そのスピードで風を切り裂け、《丁騎士ウェッジテイル》を召喚!」

 

緑シンボルがフィールドに現れたと思ったら、シンボルが鳥の形に変化し、《丁騎士ウェッジテイル》が姿を現した。

 

丁騎士ウェッジテイル【1】LV1 BP6000 コスト5→4

 

「召喚時、デッキを5枚オープンします。」

 

文のデッキの上から5枚のカードが表になった。《ウェッジテイル》の効果はデッキ5枚をオープンして、ブレイヴカードと 系統《神皇》を持つスピリットカード1枚ずつを手札に加えるカード。

 

文のデッキは緑の神皇デッキと

 

オープンカード

①風魔神

②森林のセッコーキジ

③丁騎士シュバリエ

④賢者の樹の実

⑤バインディングソーン

 

「その中の《風魔神》を手札に加えます。」

 

文の手札に《風魔神》のカードが加わり、それ以外のカードはトラッシュに置かれた。

トラッシュに置かれたカードを見る限り、混色デッキではないと分かった。

 

「(《風魔神》か…厄介なカードだな)」

 

「アタックステップに入ります!

《丁騎士ウェッジテイル》と《丁騎士シュバリエ》で連続アタックです!」

 

《丁騎士ウェッジテイル》と《丁騎士シュバリエ》が風を起こし、俺に突っ込む。

 

「どちらもライフで受けるぜ!」

 

両方のアタックを受けて、俺の体に少しの痛みが走る。やはり痛みがあるのは嫌だな

 

瞬 ライフ5→3 リザーブ2

 

「ターンエンドです」

 

アタックを終えた文のスピリット2体は翼を休めるように地に降りた。

 

文 手札6 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ4

丁騎士シュバリエ(2)LV1 疲労

丁騎士ウェッジテイル【1】LV1 疲労

 

 

「星空の第4ターン!」

瞬 手札5 リザーブ【5】

 

第4ターンになって、ようやくいつもの手札になった。さあ、反撃だ!

 

「まずは《ピクシスリザード》と《エリダヌス・ドラゴン》をLV2で召喚!」

 

羅針盤座を背中に付けた《ピクシスリザード》と、氷の息を吐いた《エリダヌス・ドラゴン》が召喚された。

 

ピクシスリザード(2)LV2 BP3000 コスト1→0

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 BP4000 コスト3→【1】

ワイバーン・ベラ(3→2)LV1 BP2000

 

「やはり、そのデッキは十二宮デッキらしいですね」

 

「まあな。ちなみにどこで気づいた?」

 

「最初の《ワイバーン・ベラ》でもう分かっていましたよ」

 

まあ、そうだよな…。

 

「んじゃ、この効果も分かるよな。

《ピクシスリザード》の効果で手札/手元にある《光導》を持つスピリットのコストは5になる。

 

そして《エリダヌス・ドラゴン》の効果発揮!オープンした《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》の軽減シンボルを全て支払ったものとして扱い、コスト1で召喚!」

 

召喚したカードから光が天に放たれた。

その光は天に獅子座を描いた。そして描かれた獅子座から《ストライクヴルム・レオ》がゆっくりと姿を現し、俺のフィールドに降り立った。

 

獅機龍神ストライクヴルム・レオ(2)

LV2BP9000 コスト8→5→1

ワイバーン・ベラ(2→1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(3→2)LV1 疲労

 

「…もしかして、そのデッキに《レオ》2枚入ってます?」

 

「いや、入っていないぜ」

 

確かに《ダブルレオ》は強いが、今の俺のデッキにはちょっと重かったので1枚だけにした。

 

「さーて、バーストセット!アタックステップ!

《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》でアタック!」

 

俺はバーストをセットして《レオ》でアタックさせた。できれば、このターンでいくつか削っておきたい

 

《ストライクヴルム・レオ》は鋭い爪で文を襲う。それは狩りをする時の獅子の姿みたいだった。

 

「ライフで受けます!」

文 ライフ4→3 リザーブ1

 

「さらに《ワイバーン・ベラ》でアタック!

効果により《ストライクヴルム・レオ》は回復する。」

 

《ワイバーン・ベラ》が再び翼を羽ばたかせ文に襲いかかる。

そして、《ワイバーン・ベラ》の疲労により、《ストライクヴルム・レオ》は回復した。

 

「これ以上はさせませんよ!マジック《バインディングソーン》!《ピクシスリザード》を疲労させます!」

 

突如、フィールドから現れた蔦が《ピクシスリザード》を縛り疲労させた。

 

バインディングソーン コスト2→0

ピクシスリザード(2)LV2 疲労

 

「そのワイバーンはライフで受けますよ」

文 ライフ3→2 リザーブ2

 

文はライフで受けた時、フッと笑った。

ここで《ストライクヴルム・レオ》でアタックしてもライフは削りきれない。

しかも《丁騎士ウェッジテイル》の【合体時】効果も怖い。

 

「(ここは…)ターンエンドだな」

 

瞬 手札2 リザーブ0 トラッシュ【2】 ライフ3 バースト オープンカード1枚

 

ピクシスリザード(2)LV2 疲労

ワイバーン・ベラ(1)LV1 疲労

エリダヌス・ドラゴン(2)LV1 疲労

ストライクヴルム・レオ(2)LV2 BP9000

 

 

「いや~、さっきのターンは危なかったですよ~」

 

文が頭に手を置いて焦っていたような感じを見せる。

 

「削りきれると思ったんだがな…」

 

「まあ、惜しかったですね。

では、天狗の第5ターンです。」

文 手札6 リザーブ2→7

 

このターン、文がまず召喚するのは…

 

「行きますよ!

風の異魔神ブレイヴ!《風魔神》を召喚!」

 

フィールドに突風が吹き荒れ、俺は少し後ろに下がった。

少しすると、突風は少しずつ収まり、完全に止んだ時にはフィールドに異魔神ブレイヴが君臨していた。

 

風魔神(0)LV1 BP4000 コスト5→3

 

「そして《ウェッジテイル》と《シュバリエ》をLV2に!」

 

丁騎士ウェッジテイル【3】 BP7000

丁騎士シュバリエ(2→3)LV2 BP5000

 

「《風魔神》を《丁騎士ウェッジテイル》に異魔神合体!!」

 

文のフィールドの《ウェッジテイル》は異魔神ブレイヴの右側に合体した。すると《風魔神》は自身から緑の線を飛ばし、その線は《丁騎士ウェッジテイル》に繋がり《ウェッジテイル》はパワーアップした。

 

丁騎士ウェッジテイル【3】LV2

BP7000+4000=11000

 

「アタックステップに入りますよ。

《ウェッジテイル》で合体アタック!

《風魔神》の効果により、

このアタックは2体でなければブロックできません!」

 

パワーアップした《ウェッジテイル》が爪を立てて風を味方につけてアタックした。

 

「(まずいな…)」

 

《ウェッジテイル》の合体アタック時効果には自分の緑の合体スピリットのアタックによって相手のライフを減らしたとき、

相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く効果。

 

つまり、今、奴のアタックをライフで受ければライフを3つ削られる。

このアタックは必ず止めなければならない!

 

「マジック!《リブートコード》!

自分のスピリット全てを回復させる!」

 

リブートコード コスト3→2

ピクシスリザード(2→1)LV1 BP2000 回復

エリダヌス・ドラゴン(2→1)LV1 BP3000 回復

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 回復

 

「《ワイバーン・ベラ》と《ストライクヴルム・レオ》でブロックだ!」

 

俺の指示を受けて《ストライクヴルム・レオ》と《ワイバーン・ベラ》が《ウェッジテイル》のブロックに行く。

 

「文、どちらとバトルするか決めろ」

 

「なら、私は《ストライクヴルム・レオ》をバトルに選びますよ。」

 

《ウェッジテイル》が強風を発生させ、《ワイバーン・ベラ》を吹き飛ばした。

 

そして天空に飛んだと思ったら、ブロックしに来た《ストライクヴルム・レオ》を天空から鋭い爪で切り裂いた。

 

丁騎士ウェッジテイル【3】LV2 BP11000

vs

ストライクヴルム・レオ(2)LV2 BP9000 破壊

 

「くっ…!《ストライクヴルム・レオ》の破壊によりバースト発動!《フレイムブラスト》!効果により2枚ドローする!」

 

《ストライクヴルム・レオ》の破壊の後を見て俺は拳を握り、カードを2枚ドローした。

 

「ターンエンドです」

 

文 手札5 リザーブ1 トラッシュ3 ライフ2

丁騎士ウェッジテイル【3】 LV2 BP11000 疲労

丁騎士シュバリエ(3)LV2 BP5000

 

 

「星空の第6ターン!」

瞬 手札4 リザーブ【7】

 

俺はメインステップに入ると、すぐに《ピクシスリザード》《エリダヌス・ドラゴン》を再びLV2にした。

《レオ》の仇を取る!そう心に思いながら

 

ピクシスリザード(1→2)LV2 BP3000

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000

 

「《エリダヌス・ドラゴン》を疲労!

 

そしてオープンカードの《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》をコスト1で召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そのマグマから神話に出てくるケンタウロスがマグマから俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

現れた時には射手座のマークがフィールドに映し出されていた。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000

コスト8→5→【1】

エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労

 

「(このターンで決める!)アタックステップ!射ぬけ《サジット・アポロドラゴン》!《丁騎士シュバリエ》に指定アタック!!」

 

《丁騎士シュバリエ》は《サジット・アポロドラゴン》に突っ込んだが、《サジット・アポロドラゴン》は《シュバリエ》が当たる寸前でかわし、自身の矢を当て破壊した。

 

丁騎士シュバリエ(3)LV2 BP5000 破壊

vs

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000

 

「行け!《ワイバーン・ベラ》!」

 

追い討ちをかけるように《ワイバーン・ベラ》もアタックさせた。

文のブロッカーは0!行ける!

 

「フラッシュタイミング!《絶甲氷盾》!このバトルでアタックステップは終わりです」

 

「なっ!ここで!?」

 

絶甲氷盾 コスト4

 

「アタックはライフで受けます」

ライフ2→1 リザーブ1 トラッシュ【7】

 

文のライフが減った時、俺のフィールドに吹雪が吹き荒れ、俺のアタックステップが終了した。

 

「…ターンエンドだ」

 

瞬 手札2 リザーブ0 トラッシュ【2】 ライフ3

 

ピクシスリザード(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 疲労

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 疲労

 

 

「天狗の第7ターン!」

文 手札5 リザーブ9

 

文はカードを引いた時、ニヤリとした。

 

「まずは《チキンナイト》を2体召喚します」

 

小さな剣と盾を持った鳥のスピリットが2体、文のフィールドに現れた。

 

チキンナイト(3)LV2 BP4000 コスト0

チキンナイト(1)LV1 BP2000 コスト0

 

「そして……

大空に舞え!美しき翼を持つ鳥よ!

《酉の十二神皇ゲイル・フェニックス》を召喚!!」

 

緑のシンボルが文のフィールドに現れ、シンボルが弾けると【酉】の文字が出現し、

鳥の形をした巨大なスピリットが天空から姿を現した。

 

酉の十二神皇ゲイル・フェニックス【4】

LV2 BP13000 コスト7→5→1

 

丁騎士ウェッジテイル【3】→(3)LV2 BP11000

 

「これが私の切り札です!」

 

「良いカードを持ってるな…。」

 

《ゲイル・フェニックス》…バトルが終了した後に1コスト支払うと回復する《ガイ・アスラ》と似たような似てないような効果を持つスピリット。

場合によっては無限アタックができるカードだ。

 

「《風魔神》を《ゲイル・フェニックス》に合体!」

 

《ゲイル・フェニックス》が《風魔神》の左側に合体した。すると、《風魔神》が《ゲイル・フェニックス》に鎖で繋がりパワーアップさせた。

 

ゲイル・フェニックス【4】LV2 BP13000+4000=17000

 

「アタックステップ!

《ゲイル・フェニックス》で合体アタック!

アタック時効果!<封印>!」

 

《ゲイル・フェニックス》のアタック時効果で《ゲイル・フェニックス》の【ソウルコア】が文のライフに置かれた。

 

ゲイル・フェニックス【4】

ゲイル・フェニックス(3)LV2

 

文 ライフ1→【2】

 

「<封印時>効果発揮!『飛翔』!相手は疲労状態でブロックできます!

さらにBP+10000!」

 

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP17000+10000=27000

 

《ゲイル・フェニックス》の出した特殊な風が俺のスピリットに当たると、俺のスピリットは疲労状態でのブロックが可能になった。

 

「《風魔神》の追撃発揮!《ピクシスリザード》を破壊します!」

 

《風魔神》の左手が動き緑の風を起こした。

その風は《ピクシスリザード》に当たり、破壊された。

 

「《ピクシスリザード》は《エリダヌス・ドラゴン》の効果で疲労状態でフィールドに戻るぜ!」

 

ピクシスリザード(1)LV1 疲労

 

「しかし《風魔神》の効果で、赤のマジックは使用できませんよ。このアタックはどうしますか?」

 

ここで《ゲイル・フェニックス》のダブルシンボルをライフで受ければ、《ウェッジテイル》の『合体時』効果で、さらに1つライフを失う。

 

「ここは…《ワイバーン・ベラ》でブロックだ。」

 

ブロックしに行った《ワイバーン・ベラ》は《ゲイル・フェニックス》の強力な回転力から生まれた風に吹き飛ばされて破壊された。

 

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP27000

vs

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 疲労

 

「『飛翔』の効果発揮!コストを1つ支払って《ゲイル・フェニックス》を回復させます」

 

チキンナイト(3→2)LV1 BP2000

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP17000 回復

 

「再び《ゲイル・フェニックス》で合体アタック!《風魔神》の追撃により《エリダヌス・ドラゴン》を破壊します!」

 

《風魔神》が起こした緑の風によって《エリダヌス・ドラゴン》は破壊されたが、自身の効果でフィールドに残った。

 

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

 

そして合体した《ゲイル・フェニックス》が俺に迫る。

 

「マジック!《リミテッドバリア》!!

このターンの間、コスト4以上のスピリットのアタックでは俺のライフは減らない!」

 

リミテッドバリア コスト4

サジット・アポロドラゴン(5→1)LV1 疲労

 

俺の目の前に巨大な氷の柱が現れ、《ゲイル・フェニックス》は氷の柱に突っ込んだが、あまりに氷の柱が頑丈だったのか弾かれた。

 

「うーん。耐えますね~」

 

「ちょっと危なかったけどな…」

 

「なら、次のターンですね。

『飛翔』の効果でコストを1つ支払って回復させてターンエンドです。」

 

文 手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ【2】

 

チキンナイト(1)LV1 BP2000

チキンナイト(2→1)LV1 BP2000

丁騎士ウェッジテイル(3)LV2 BP5000

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP17000 回復

 

 

第8ターン

 

瞬 手札2 リザーブ1→【8】

 

「(おっ!来たぜ!)《ピクシスリザード》の『スピリットソウル』発揮!赤のシンボルを1つ追加する!」

 

《ピクシスリザード》に赤のシンボルが追加される。

 

ピクシスリザード(1)LV1 BP2000 赤+赤

 

「そして…これが俺の切り札!!

空に輝く12の星よ!今こそ力を束ね、俺を勝利に導け!

《究極星アルティメット・ゾディアック》召喚!!」

 

カードから光が放たれ、光は天に12個の星座の輪を描いた。その輪から巨大なアルティメットが姿を現した。

 

そのアルティメットは《光導龍騎ゾディアックアポロクリムゾン》の進化したアルティメットだった。

 

U・ゾディアック(3)LV4 BP26000 コスト9→【5】

 

「《U・ゾディアック》の効果で《サジット・アポロドラゴン》は最高レベルになり、さらにBP+5000される!」

 

サジット・アポロドラゴン(1)LV3 BP13000+5000=18000

 

「《U・ゾディアック》ですか…。(《十二宮大量展開で一気に勝負をつけるようですが、》)」

 

文は自分の手札を見る。そこには《ゲイルロードフィニッシュ》があった。

 

「(これでアタッカーを減らしてカウンターをすれば私の勝ちです)」

 

「アタックステップ!《U・ゾディアック》でアタック!

《Uトリガー》ロックオン!」

 

《U・ゾディアック》がアタックする前に咆哮すると文のデッキトップのカードがトラッシュに置かれた。

 

「コスト3 《丁騎士シュバリエ》です」

 

「ヒット!効果でデッキの上から5枚オープン!その中にある 系統《光導》を持つスピリットカードを、コストを支払わず好きなだけ召喚できる!」

 

俺のデッキトップから5枚のカードが自動でオープンされた。この中にある《光導》のカードによって勝ちかどうか分かる。

 

オープンカード

①白羊樹神セフィロ・アリエス

②光導星剣ゾディアックソード

③リミテッドバリア

④金牛龍神ドラゴニック・タウラス

⑤ダンデラビット

 

「よし!その中にある《セフィロ・アリエス》と《ドラゴニック・タウラス》をコストを支払わず召喚だ!」

 

《U・ゾディアック》の効果で《ドラゴニック・タウラス》と《セフィロ・アリエス》も最高LVとして扱う。

これで俺の勝ちは確定した!

 

サジット・アポロドラゴン(1)LV3 BP18000

白羊樹神セフィロ・アリエス(1)LV3 BP10000+5000=15000

金牛龍神ドラゴニック・タウラス(1)LV3 BP10000+5000=15000

 

ピクシスリザード(1→0) 消滅

エリダヌス・ドラゴン(1→0) 消滅

 

「今です!フラッシュタイミング!マジック━」

 

「文、《セフィロ・アリエス》の効果でスピリット上のコアは【天召】以外で取り除けないぜ!

よって今はマジックは使用できない!」

 

「くっ…!《チキンナイト》でブロックです!」

 

《U・ゾディアック》が《チキンナイト》に炎を浴びせると、《チキンナイト》は焼き鳥になり破壊された。

 

U・ゾディアック(3)LV4 BP26000

vs

チキンナイト(1)LV1 BP2000 破壊

 

「これで終わりだ!《ドラゴニック・タウラス》でアタック!《サジット・アポロドラゴン》の効果で《ゲイル・フェニックス》に指定アタックだ!」

 

《ドラゴニック・タウラス》が咆哮し、合体した《ゲイル・フェニックス》に突撃した。

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 BP15000

vs

ゲイル・フェニックス(3)LV2 BP17000

 

突撃された《ゲイル・フェニックス》は、《ドラゴニック・タウラス》を破壊しようと風を起こそうとするが…

 

その時、《ゲイル・フェニックス》と《ドラゴニック・タウラス》の頭上に自身が持つシンボルが表示された。

 

ドラゴニック・タウラス(1)LV3 赤

vs

ゲイル・フェニックス(3)LV2 緑+緑

 

「《ドラゴニック・タウラス》の効果でシンボルを比べる。そしてシンボルの数が相手のスピリットよりも多いシンボル1つにつき、相手のライフを1つリザーブに置く!」

 

《ドラゴニック・タウラス》は、LV3アタック時にシンボルを比べる時、《光導》《神星》のスピリット1体につき、自身に赤のシンボルを1つ追加する。

 

「よって自身も含めてシンボルを3つ追加!合計4シンボルだ!!」

 

ドラゴニック・タウラス(1) 赤+赤+赤+赤

vs

ゲイル・フェニックス(3) 緑+緑

 

《ドラゴニック・タウラス》に3つのシンボルが追加され、《ゲイル・フェニックス》のシンボルとぶつかる。

そして、余ったシンボル2つが文のライフを破壊した。

 

「完敗ですね…」

文 ライフ【2】→0

 

★★★★★★★★★

 

「お見事です。霊夢さんに勝ったと言うのは本当でした。」

 

「いや、文も強かったよ。」

 

俺と文はバトルが終わった後、互いのバトルを褒め称え握手をした。

 

「では、新聞ができたら報告に来ますね。」

 

文はそう言い残して、その場から去ってしまった。

残った俺は再び掃除を開始した。

 

1時間後、霊夢が帰ってきた。

そして掃除が終わっていない俺を見て「居候なんだから掃除をちゃんとしなさい!」と言って殴った。




最近、《ゲイル・フェニックス》を手に入れて《コノハガニン》と合体させて無限アタックをしている作者です。
《ハヌマーリン》や他の《十二神皇》、その他のXレアをたくさん出して行きたいです。

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