バトスピを遊べなくなるのが寂しいです。
※今回、長いです。
(いよいよ、最後の対戦か…)
これまで、戦って来た相手はどれも強かった。
(たとえ、どんな奴が相手でも、俺は負けない)
通路を歩いて行く。
(そう言えば、さっきまでの2回のバトル、その最中に感じたあれは何だ…?)
まるで、自分のプレイではなく、他の誰かのプレイになった時が2回あった。
あれは一体……
と、思っていると、通路に光が差し込み、最後のバトラーが姿を現した。
「今宵の月。ブレイヴするには、いい夜だ……」
「お前が最後のバトラーか…?」
「……そうだ。」
最後のバトラーは金髪のロングヘアで、エルフのように耳がとがっており、尻尾も生えていた。
奴は俺が来るまで、髪をカードでとかしていた。
「俺の名は 『バローネ』。魔族だ」
「魔族…?」
ドクン…!
その言葉を聞いた途端、俺の心がドクンと動いた。
(一体、何なんだ…?)
「さあ、構えろ」
バローネがデッキを構える。
準備は終わっているようだ。
考えていてもしょうがない。
「「ゲートオープン!界放!!」」
☆★☆★
第1ターン
バローネは《ノーザンベアード》を召喚してターンエンド。
バローネ
手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5
ノーザンベアード(1)LV1BP3000 コスト3
第2ターン
俺も《モルゲザウルス》を召喚してターンエンドした。
瞬
手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5
モルゲザウルス(2)LV2 BP3000
第3ターン
バローネは《ガドファント》。何もせずにターンエンド。バトルは第4ターンを迎えた。
バローネ
手札4 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ5
ガドファント(3)LV2 BP3000
ノーザンベアード(1)LV1 BP3000
「ドローステップ!」
瞬 手札5 リザーブ4
「さあ、攻めてこい!」
「…なら、行かせてもらう!メインステップ!《戦竜エルギニアス》を召喚!」
戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000 コスト1→0
「さらに《モルゲザウルス》をLV3にアップさせる!」
モルゲザウルス(2→4)LV3 BP6000
「アタックステップ!《モルゲザウルス》でアタック!アタック時効果でBP+2000!」
モルゲザウルス(4)LV3 BP6000+2000=8000
「《ノーザンベアード》でブロック!ブロック時効果でコアを1つ追加する」
《ノーザンベアード》は自身の鋭い爪で《モルゲザウルス》を切り裂こうとしたが、避けられ、《モルゲザウルス》の尻尾に弾かれ破壊された。
モルゲザウルス(4)LV3 BP8000
vs
ノーザンベアード(1→2)LV2 BP5000 破壊
「ターンエンド。」
瞬
手札4 リザーブ1 トラッシュ0 ライフ5
戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000
モルゲザウルス(4)LV3 疲労
「俺のターン」
バローネ 手札5 リザーブ4
第5ターン、バローネはもう1体《ガドファント》《ノーザンベアード》を召喚した。
ガドファント(1)LV1 BP2000 コスト2→1
ノーザンベアード(1)LV1 BP3000 コスト3→1
「アタックステップ!LV1の《ガドファント》でアタック!」
《ガドファント》が俺に向けてミサイルを発射する。
「ライフで受ける!」
瞬 ライフ5→4 リザーブ2
「ターンエンド。」
バローネ
手札3 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ5
ガドファント(1)LV1 疲労
ガドファント(3)LV2 BP3000
ノーザンベアード(1)LV1 BP3000
(先にライフを削られたか…)
「スタートステップ!コアステップ、ドローステップ!」
瞬 手札5 リザーブ3
ドローカード→《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》
「この緊張感…来るか…!」
バローネは俺のドローしたカードを察したようだ。
「メインステップ!《ブレイドラ》を召喚!」
ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0
「そして、《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》をLV2で召喚!不足分のコアは《ブレイドラ》《モルゲザウルス》から使用!」
《ライジング・アポロドラゴン》の進化前の太陽龍が俺の後ろからバトルフィールドに入場する。
太陽龍ジーク・アポロドラゴン(3)LV2 BP6000 コスト6→3
モルゲザウルス(4→1)LV1 BP2000
ブレイドラ(1→0)消滅
「アタックステップ!《ジーク・アポロドラゴン》でアタック!アタック時効果で《ノーザンベアード》に指定アタック!」
「ふっ…《ノーザンベアード》のブロック時効果でコアを1つ、このスピリットに置く。」
ジーク・アポロドラゴン(3)LV2 BP6000
vs
ノーザンベアード(1→2)LV2 BP5000 破壊
「続け!《モルゲザウルス》!アタック時効果でBP+2000!」
モルゲザウルス(1)LV1 BP2000+2000=4000
「ライフで受ける!」
バローネ ライフ5→4 リザーブ3
「…ターンエンド」
瞬
手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4
戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000
モルゲザウルス(1)LV1 疲労
太陽龍ジーク・アポロドラゴン(3)LV2 疲労
「ドローステップ……」
カードを引いた途端、バローネが笑ったような気がした。
「フッ…!メインステップ。《イグア・バギー》を召喚」
バローネ 手札4 リザーブ6
イグア・バギー(1)LV1 BP1000 コスト1→0
「我が友よ、時は来た。蒼白なる月よ、闇を照らす牙となれ!我が友、《月光龍ストライク・ジークヴルム》の声を聞け!」
カードを召喚すると、バトルフィールドの空に月が出現し、バローネの後ろから白い《ジークヴルム》が現れた。
月光龍ストライク・ジークヴルム(4)LV3 BP10000 コスト6→3
ガドファント(3→1)LV1 BP2000
「アタックステップ!我が友よ、攻撃だ!」
《ストライク・ジークヴルム》は咆哮すると、俺、目掛けてアタックしてきた。
「ライフで受ける!」
瞬 ライフ4→3 リザーブ1
「さらに《ガドファント》でアタック!」
「これもライフで受ける!」
《ガドファント》のミサイルが俺のライフに命中した。
「ぐはっ!」
瞬 ライフ3→2 リザーブ2
バローネ
手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4
イグア・バギー(1)LV1 BP1000
ガドファント(1)LV1 BP2000
ガドファント(1)LV1 疲労
ストライク・ジークヴルム(4)LV3 疲労
「あんた…なかなかやるな」
「当然だ。俺はいつもバトルしていた。お前よりもな…」
「言ってくれるじゃないか…。なら、見せてやるぜ!俺の力を!ドローステップ!」
瞬 手札4 リザーブ6
手札を確認する。次のターン、《ストライク・ジークヴルム》に合体されたら厄介だ。だから、このターンで破壊する!
「メインステップ!《ジーク・アポロドラゴン》をLV3にアップ!」
太陽龍ジーク・アポロドラゴン(3→5)LV3 BP9000
「そして《獣装甲メガバイソン》を召喚!」
獣装甲メガバイソン(1)LV1 BP3000 コスト5→3
「来たか…ブレイヴ!」
「《獣装甲メガバイソン》を《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》に合体!」
《砲竜バル・ガンナー》を《ジーク・アポロドラゴン》のカードに重ねる。
すると、《ジーク・アポロドラゴン》の翼が消滅し、代わりに《メガバイソン》の角が装着された。その時、《ジーク・アポロドラゴン》の色が白に変わった。
ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 BP9000+3000=12000
瞬 手札3 リザーブ1
「最後に《モルゲザウルス》をLV2にする!」
モルゲザウルス(1→2)LV2 BP3000
「アタックステップ!貫け!合体スピリット!」
白く変化した《ジーク・アポロドラゴン》がバローネにアタックする。
「相手スピリットのアタック時、《ストライク・ジークヴルム》は回復する!」
「よし!《ジーク・アポロドラゴン》のLV3アタック時効果で《ガドファント》を破壊する!
そして、《ストライク・ジークヴルム》に指定アタック!」
《ジーク・アポロドラゴン》が回復している《ガドファント》を破壊し、《ストライク・ジークヴルム》に激突した。
ガドファント(1)LV1 破壊
ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 BP12000
vs
ストライク・ジークヴルム(4)LV3 BP10000
「指定アタックか…。だが、簡単にはやられん!フラッシュタイミング!《アイスバーグ》!BPを+2000する!」
アイスバーグ コスト3→1
バローネ リザーブ1→0
激突された《ストライク・ジークヴルム》は、《ジーク・アポロドラゴン》を押し退け、脱出した。
そして、再び2体の龍は激突した。
(あれ…?こんな場面、見たことが…)
ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 BP12000 破壊
vs
ストライク・ジークヴルム(4)LV3 BP10000+2000=12000 破壊
獣装甲メガバイソン(5)LV1 BP3000 疲労
「相討ちか…」
「……ターンエンドだ。」
とりあえず、バトルに集中しよう。
瞬
手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ2
モルゲザウルス(2)LV2 BP3000
戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000
獣装甲メガバイソン(5)LV1 疲労
「今度はこっちから行かせてもらうぞ!」
バローネ 手札2 リザーブ9
また、バローネのキースピリットが来たようだ。
「…闇を照らす銀鱗、夜を統べる高貴なる龍!我が友、《月光神龍ルナテック・ストライクヴルム》召喚!」
《ストライク・ジークヴルム》を召喚する時に出現した月から、新たな《ストライク》がフィールドに降り立った。
月光神龍ルナテック・ストライクヴルム(3)LV2 BP8000 コスト7→5
「アタックステップ!《ルナテック・ストライクヴルム》、アタックだ!」
「くっ…!《戦竜エルギニアス》でブロックだ!」
《戦竜エルギニアス》は《ルナテック・ストライクヴルム》の砲弾を受けて破壊された。
戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000 破壊
vs
ルナテック・ストライクヴルム(2)LV1 BP6000
「ターンエンド。」
バローネ
手札1 リザーブ1 トラッシュ5 ライフ4
イグア・バギー(1)LV1 BP1000
ガドファント(1)LV1 BP2000
月光神龍ルナテック・ストライクヴルム(3)LV2 疲労
「ドローステップ!」
瞬 手札4 リザーブ5
ドローカードを確認するが、それは今、自分が欲しいカードではない。
「マジック《エクストラドロー》!デッキから2枚ドローし、デッキから1枚オープンする。それが赤のスピリットなら手札に加える。」
エクストラドロー コスト5→4
オープンカード
①太陽神龍ライジング・アポロドラゴン
「よし!来い《ライジング・アポロドラゴン》!」
瞬 手札6 リザーブ1
「さらに《ブレイドラ》を2体召喚してターンエンドだ。」
アタックしても《ルナテック・ストライクヴルム》にブロックされて終わりだ。
ここはターンエンドしよう。
瞬
手札4 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ2
ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0
ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0
モルゲザウルス(1)LV1 BP2000
獣装甲メガバイソン(5→4)LV1 BP3000
「メインステップ。《突機竜アーケランサー》を召喚!」
バローネ 手札2 リザーブ7
アーケランサー(1)LV1 BP3000 コスト5→2
「召喚時効果、デッキから1枚ドロー。そして、《アーケランサー》を《ルナテック・ストライクヴルム》に合体!」
《アーケランサー》の胴体が2つに分かれ、片方は翼に、もう片方は《ルナテック・ストライクヴルム》の手に装着された。
ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP11000+3000=14000
バローネ 手札2 リザーブ4
「アタックステップ!我が友よ、合体アタックだ!バトル時効果で《メガバイソン》を手札に戻す!」
メガバイソン(4)LV1→手札
「くっ…!《ブレイドラ》でブロックだ!」
ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP14000
vs
ブレイドラ(1)LV1 BP1000 破壊
「《ガドファント》でアタック!」
「《モルゲザウルス》でブロックだ!」
モルゲザウルス(1)LV1 BP2000
vs
ガドファント(1)LV1 BP2000
「フラッシュタイミング!マジック《リブートコード》!自分のスピリットすべてを回復させる!」
リブートコード コスト3→2
バローネ リザーブ4→2
ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 回復
ガドファント(1)LV1 BP2000 回復
「なら俺もフラッシュタイミング!マジック《サイレントロック》!このバトル終了時、アタックステップを終了させる!」
サイレントロック コスト4
瞬 リザーブ5→1
モルゲザウルス(1)LV1 BP2000 破壊
vs
ガドファント(1)LV1 BP2000 破壊
「ほぅ…ターンエンドだ」
バローネ
手札1 リザーブ3 トラッシュ4 ライフ4
イグア・バギー(1)LV1 BP1000
ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP14000
「メインステップ、《イグア・バギー》を召喚!」
瞬 手札5 リザーブ1→11
イグア・バギー(1)LV1 BP1000 コスト1→0
「そして召喚!《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》!!」
突如、フィールド全体が炎に包まれ、フィールドの中心に出現した小さな炎は巨大な龍へと変化した。
太陽神龍ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000 コスト7→5
「アタックステップ!《ライジング・アポロドラゴン》で《イグア・バギー》に指定アタック!」
ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000
vs
イグア・バギー(1)LV1 BP1000
「フラッシュタイミング!《バーニングサン》!手札に戻された《メガバイソン》を《ライジング・アポロドラゴン》に合体!さらに回復!」
手札から《メガバイソン》が《ライジング・アポロドラゴン》に飛んでいき、《メガバイソン》の角が外れ、《ライジング・アポロドラゴン》の翼に装着された。
バーニングサン コスト3→1
ブレイドラ(1→0)消滅
《イグア・バギー》が《ライジング・アポロドラゴン》の炎を浴びる瞬間、バローネが動いた。
ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000+3000=14000 回復
vs
イグア・バギー(1)LV1
「こちらも行くぞ。《突機竜アーケランサー》の効果発動!《ルナテック・ストライクヴルム》を疲労させることで《ルナテック・ストライクヴルム》のBPを+3000する!」
ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 疲労 BP14000+3000=17000
ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000+3000=14000
vs
イグア・バギー(1)LV1 破壊
「もう1度アタックだ!合体スピリット!」
「相手スピリットのアタック時、我が友は回復する。」
《ライジング・アポロドラゴン》のアタックと同時に、月の光を浴びて《ルナテック・ストライクヴルム》は回復した。
ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP17000 回復
「さあ、我が友よ!ブロックだ!バトル時効果で《イグア・バギー》を手札に戻す!」
《ルナテック》から放たれた砲弾により、《イグア・バギー》は手札に返された。
イグア・バギー(1)LV1→手札
そして、進化した2体のドラゴンは再び合間見えた。
しかし、今度は《ストライクヴルム》の方のBPが高く、《アポロドラゴン》は少し押されていた。
ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP14000
vs
ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP17000
「もう1度フラッシュタイミング!マジック《ネクサスコラプス》を使用!このターン、《ライジング・アポロドラゴン》にBP+5000!合計BP19000だ!」
ネクサスコラプス コスト3→1
瞬 リザーブ1→0
ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP14000+5000=19000
vs
ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP17000
「………ほぅ。」
その時、バローネが笑ったように感じた。
それは心のそこからバトルを楽しんでいるように見えた。
「マジック《ヴァニシングデイ》!《ルナテック・ストライクヴルム》にBP+2000!こちらもBP19000だ!」
ヴァニシングデイ コスト3→2
バローネ リザーブ4→2
1度こちらに落ちた体勢をバローネは、再び持ち直した。
(熱い…俺もいつの間にか熱くなっている…)
2体のドラゴンは何度も激突した。
その衝撃はバトルフィールドが半壊するほどの威力だった。
ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP19000 破壊
vs
ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP19000 破壊
獣装甲メガバイソン(1LV1 疲労
瞬 リザーブ5→4
突機竜アーケランサー(1)LV1 疲労
バローネ リザーブ7→6
「…ターンエンド。」
瞬
手札0 リザーブ4 トラッシュ7 ライフ2
獣装甲メガバイソン(1)LV1 疲労
「ドローステップ。」
バローネ 手札0→1 リザーブ6→13
さて、お互い、そろそろ限界が近い。
ここからは死力を尽くさないと勝てない。
「メインステップ。マジック《ハンドタイフーン》。手札を全て破棄して、お互いに4枚のカードを引く。」
ここらで仕切り直しか…。俺も手札が0だから、この4枚が勝敗を分ける…!
ハンドタイフーン コスト5
バローネ 手札0→4 リザーブ13→8
瞬 手札0→4
「…ネクサス《光と闇の聖剣》を配置!」
バローネのフィールドに《闇の聖剣》と《光の聖剣》が合体したネクサスが張られた。
光と闇の聖剣(1)LV2 コスト5
(見たことないカードだ…。)
「《ザニーガン》を召喚してターンエンド。」
ザニーガン(1)LV1 BP1000 コスト1→0
バローネ
手札2 リザーブ1 トラッシュ10 ライフ4
ザニーガン(1)LV1 BP1000
光と闇の聖剣(1)LV2
「スタートステップ。コアステップ、ドローステップ。」
瞬 手札5 リザーブ12
ドローカード→《サジット・アポロドラゴン》
(やっぱ、お前が来てくれたか…!)
「行くぞ!バローネ!俺の全力をぶつけてやる!」
「来るか…」
「まずは、《イグア・バギー》を召喚。」
イグア・バギー(1)LV1 BP1000 コスト0
「射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!
《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を召喚!!」
俺の後ろに突如マグマが出現し、そこから神話に出てくるケンタウロスが俺のフィールドに勢いよく飛び出した。
サジット・アポロドラゴン(3)LV2 BP10000 コスト8→7
「《メガバイソン》を《サジット・アポロドラゴン》に合体させLV3に!」
《メガバイソン》は、再び角が外れ、《サジット・アポロドラゴン》の羽根と入れ替わった。
サジット・アポロドラゴン(3→5)LV3 BP13000+3000=16000
「《光と闇の聖剣》の効果発揮!合体したスピリットを疲労させる。」
「《メガバイソン》の効果で白をもつ《光と闇の聖剣》の効果は受けない!」
《サジット・アポロドラゴン》が合体すると、《光と闇の聖剣》から衝撃波が放たれるが、《メガバイソン》の装甲が守ってくれた。
「アタックステップ!射ぬけ、合体スピリット!合体アタック時効果で《ザニーガン》を破壊する!」
《サジット・アポロドラゴン》の弓が《ザニーガン》を貫いた。
ザニーガン(1)LV1 破壊
「ライフで受ける!」
バローネ ライフ4→2 リザーブ4
「ターンエンド。」
瞬
手札3 リザーブ0 トラッシュ7 ライフ2
イグア・バギー(1)LV1 BP1000
サジット・アポロドラゴン(5)LV3 疲労
「俺も我が友を呼ぼう…。」
バローネ 手札3 リザーブ15
バローネも自分の切り札を引いたようだ。
「月の光よ照らせ!大いなる獅子座の誇りよ!《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》召喚!」
空に光が集まり、獅子座を作り出した。
そして、獅子座から《ストライクヴルム・レオ》が姿を現した。
獅機龍神ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000 コスト8→7
「《アーケランサー》を《ストライクヴルム・レオ》に合体!」
ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000+3000=15000
「《ストライクヴルム・レオ》の効果で白のシンボルを1つ追加する。」
ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP15000 白+白
「行くぞ!マジック《ムーンライトクローク》!このターン、《ストライクヴルム・レオ》はブロックされない!」
ムーンライトクローク コスト4→1
「アタックステップ!我が友《ストライクヴルム・レオ》!合体アタックだ!」
《レオ》が咆哮してアタックした。
「フラッシュタイミング!マジック《デルタバリア》!このターン、俺のライフはコスト4以上のスピリットのアタックでは減らない!
アタックはライフで受ける」
発動と同時に俺のライフを三角形のバリアが張られ、《レオ》は俺のライフを1つ破壊した。
デルタバリア コスト4→3
サジット・アポロドラゴン(5→2)LV1 疲労
瞬 ライフ2→1 リザーブ1
「…さすがに耐えるか…」
「このバトル、負ける訳にはいかないからな。」
「ターンエンドだ。」
バローネ
手札1 リザーブ4 トラッシュ8 ライフ2
ストライクヴルム・レオ(4)LV3 疲労
「バローネ、あんたとのバトル、ギリギリの戦いで面白いぜ!」
「俺もだ。このようなバトルは久々だ。あの時以来か……」
バローネはどこか懐かしむ様子だった。
前にも、こんなバトルがあったのだろう
「さあ、来い!俺の渇きを癒して見ろ!」
「なら、お望み通り渇きを癒してやるすぜ!スタートステップ!コアステップ、ドローステップ!」
ドローカード→《??》
俺が引いたのは、見たことのないカードだった。だけど、この場には持ってこいのカードだ。
瞬 手札3 リザーブ13
「ネクサス《黎明》配置!」
俺が配置したネクサスは《光り輝く大銀河》に似ていて、俺の後ろには、たくさんの星が輝いていた。
黎明(2)LV2 コスト3→1
「ネクサスか……」
「さらにマジック《ブレイヴドロー》!デッキから2枚ドローして、デッキから3枚オープン!」
ブレイヴドロー コスト5→2
瞬 手札0→2 リザーブ10→8
オープンカード
①砲竜バル・ガンナー
②森林のセッコーキジ
③マジックブースト
「《バル・ガンナー》を手札に加えて、他のカードはデッキに戻す。」
瞬 手札2→3
「《砲竜バル・ガンナー》を召喚!《サジット・アポロドラゴン》にダブル合体だ!」
砲竜バル・ガンナー LV1 BP2000 コスト4→2
サジット・アポロドラゴン(2)LV1 BP6000+3000+2000=11000
「最後に合体スピリットをLV3に!」
サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000+3000+2000=18000
「行くぞバローネ!アタックステップ!《サジット・アポロドラゴン》のアタック時効果で《ストライクヴルム・レオ》に指定アタック!
《砲竜バル・ガンナー》の効果で1枚ドロー。」
瞬 手札2→3 リザーブ3
《サジット》は《レオ》目掛けて炎の矢を放つ。《レオ》はそれを回避し、《サジット》に肉薄する。
《レオ》はそこから爪で切り裂こうとするが、いち早く《サジット》が《レオ》に蹴りを入れて距離を取る。
サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000+3000=16000
vs
ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP15000
「フラッシュタイミング!《ルナテックドロー》!《ストライクヴルム・レオ》のBPを+5000する!」
サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP16000
vs
ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP15000+5000=20000
《レオ》に新たな力が加わり、《レオ》は速度が上昇し、《サジット》を追い詰めて行くように周りをグルグルと回っている。
「フラッシュタイミング!《マジックブースト》!合体スピリットを回復させ、BP+2000!」
マジックブースト コスト3→2
瞬 手札2 リザーブ3→1
《サジット》にも新たな力が加わり、《レオ》を炎の弓矢が襲う。
互いに決死の攻防、力は互角だ。
サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP18000+2000=20000
vs
ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP20000
「BPは同じ20000、相討ちだ!」
「これで終わったと思うな。フラッシュタイミング!
マジック《ブレイヴオーラ》!合体スピリットのBPを+4000!合計BP24000だ!」
ブレイヴオーラ コスト3→2
瞬 リザーブ1→0
イグア・バギー(1→0)消滅
《サジット》に噛みつく《レオ》は、このまま地上に落とそうとするが、その前に《サジット》に合体した《バル・ガンナー》の砲弾に当たり、地上に落とされた。
そして、最後に《サジット》の炎を浴びて、《レオ》は木っ端微塵に砕け散った。
サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP24000
vs
ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP20000
「これで終わりだバローネ!
ネクサス《黎明》の効果で《サジット・アポロドラゴン》がBPを比べて相手のスピリットを破壊した時、自分の合体しているブレイヴ1つにつき、ライフを1つ破壊する!」
俺の後ろの星空が光り輝く。
「…無念だ。」
「俺は、この試練の事、お前とバトルしたことは絶対に忘れない」
《サジット・アポロドラゴン》がバローネの近くまで来て、剣を構える。
「来い!ライフで受ける!!」
バローネの言葉と共に《サジット・アポロドラゴン》の剣がバローネのライフを砕いた。
バローネ ライフ2→0
☆★☆★
『見事だ。汝は試練をクリアした。』
バトルが終わり、バトルフィールドから戻ると、石像がそう言った。
気づいた時、デッキは消えていた。
『よって、汝に新たな力を与えよう。手を天に翳すがいい』
「……………………………」スッ…
俺は言われた通り、手を天に翳す。
すると、天井の模様が見えるように明るくなってゆき、天井に12星座が現れた。
そして12星座が光り輝き、どこからともなく俺の手に光が集まりだした。
よく見ると、その光はカードに変化していった。
「これは…俺の12宮デッキ!!」
カードはすべて、自分のなくしたデッキのカードだった。
しかし、《ピクシス・リザード》《エリダヌス・ドラゴン》《ワイバーン・ベラ》《トレミー》《U・ゾディアック》《バイアー》のカード以外のカードはすべて、効果、またはイラストが変わっていた。
それは12宮Xレアも同じだった。
「まさか、これが新たな力…?」
カードのほとんどはアルティメットに対応できるカードに変化している。
完全に効果が変わっているカードもあるが、これで今まで以上のバトルができるのは間違いなかった。
『さあ、汝、《子の十二神皇》のカードも受けとるがいい』
石像に従い、通路を抜けると、そこには《子の十二神皇》のカードが存在していた。
「ちょっと、待った!!」
「っ!?」
突然、その部屋に響いた声。
声の主を確認する為、後ろを向くと、そこには甲冑を着た金髪の少女がいた。
「誰だお前は…?」
「俺の名前は『キキ・ベーレシア』。黄色の勇者の末裔だ。そして、俺は暗黒バトラーでもある。」
「暗黒バトラーか…」
暗黒バトラーで、ここまで来ると言うことは、相当の実力を持ったバトラーか。
「バトラーらしく、ここはバトルで決めよう。俺が勝ったら《子の十二神皇》は俺がもらう。」
「なら、俺が勝ったら《子の十二神皇》は諦めてもらうぜ」
俺とキキは【ソウルコア】を手に掲げる。新たな力を得た『新成12宮デッキ』の力を試すにはちょうどいい。
「「バトルアーマー!オン!!」」
次回『新成12宮降臨!』
今回、12宮対決でも良かったんですが、どうせなら太陽vs月をやってみたく、今回のようになりました。
《メガバイソン》活躍しすぎたかな…?
後、瞬くんの12宮リバイバルの絵は、全てパラレルです。