バトルスピリッツ 混沌に導かれし星空   作:星空 瞬

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4月から一人暮らし…。
バトスピを遊べなくなるのが寂しいです。
※今回、長いです。



20話 最終試練!月光のバローネ!

(いよいよ、最後の対戦か…)

 

これまで、戦って来た相手はどれも強かった。

 

(たとえ、どんな奴が相手でも、俺は負けない)

 

通路を歩いて行く。

 

(そう言えば、さっきまでの2回のバトル、その最中に感じたあれは何だ…?)

 

まるで、自分のプレイではなく、他の誰かのプレイになった時が2回あった。

あれは一体……

 

と、思っていると、通路に光が差し込み、最後のバトラーが姿を現した。

 

 

「今宵の月。ブレイヴするには、いい夜だ……」

 

「お前が最後のバトラーか…?」

 

「……そうだ。」

 

最後のバトラーは金髪のロングヘアで、エルフのように耳がとがっており、尻尾も生えていた。

 

奴は俺が来るまで、髪をカードでとかしていた。

 

「俺の名は 『バローネ』。魔族だ」

 

「魔族…?」

 

ドクン…!

 

その言葉を聞いた途端、俺の心がドクンと動いた。

 

(一体、何なんだ…?)

 

「さあ、構えろ」

 

バローネがデッキを構える。

準備は終わっているようだ。

 

考えていてもしょうがない。

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

☆★☆★

 

第1ターン

 

バローネは《ノーザンベアード》を召喚してターンエンド。

 

バローネ

手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

 

ノーザンベアード(1)LV1BP3000 コスト3

 

第2ターン

 

俺も《モルゲザウルス》を召喚してターンエンドした。

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5

 

モルゲザウルス(2)LV2 BP3000

 

 

第3ターン

 

バローネは《ガドファント》。何もせずにターンエンド。バトルは第4ターンを迎えた。

 

バローネ

手札4 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ5

 

ガドファント(3)LV2 BP3000

ノーザンベアード(1)LV1 BP3000

 

 

「ドローステップ!」

瞬 手札5 リザーブ4

 

「さあ、攻めてこい!」

 

「…なら、行かせてもらう!メインステップ!《戦竜エルギニアス》を召喚!」

 

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「さらに《モルゲザウルス》をLV3にアップさせる!」

 

モルゲザウルス(2→4)LV3 BP6000

 

「アタックステップ!《モルゲザウルス》でアタック!アタック時効果でBP+2000!」

 

モルゲザウルス(4)LV3 BP6000+2000=8000

 

「《ノーザンベアード》でブロック!ブロック時効果でコアを1つ追加する」

 

《ノーザンベアード》は自身の鋭い爪で《モルゲザウルス》を切り裂こうとしたが、避けられ、《モルゲザウルス》の尻尾に弾かれ破壊された。

 

モルゲザウルス(4)LV3 BP8000

vs

ノーザンベアード(1→2)LV2 BP5000 破壊

 

「ターンエンド。」

 

手札4 リザーブ1 トラッシュ0 ライフ5

 

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000

モルゲザウルス(4)LV3 疲労

 

 

「俺のターン」

バローネ 手札5 リザーブ4

 

第5ターン、バローネはもう1体《ガドファント》《ノーザンベアード》を召喚した。

 

ガドファント(1)LV1 BP2000 コスト2→1

ノーザンベアード(1)LV1 BP3000 コスト3→1

 

「アタックステップ!LV1の《ガドファント》でアタック!」

 

《ガドファント》が俺に向けてミサイルを発射する。

 

「ライフで受ける!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ2

 

「ターンエンド。」

 

バローネ

手札3 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ5

 

ガドファント(1)LV1 疲労

ガドファント(3)LV2 BP3000

ノーザンベアード(1)LV1 BP3000

 

 

(先にライフを削られたか…)

「スタートステップ!コアステップ、ドローステップ!」

瞬 手札5 リザーブ3

 

ドローカード→《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》

 

「この緊張感…来るか…!」

 

バローネは俺のドローしたカードを察したようだ。

 

「メインステップ!《ブレイドラ》を召喚!」

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「そして、《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》をLV2で召喚!不足分のコアは《ブレイドラ》《モルゲザウルス》から使用!」

 

《ライジング・アポロドラゴン》の進化前の太陽龍が俺の後ろからバトルフィールドに入場する。

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(3)LV2 BP6000 コスト6→3

モルゲザウルス(4→1)LV1 BP2000

ブレイドラ(1→0)消滅

 

「アタックステップ!《ジーク・アポロドラゴン》でアタック!アタック時効果で《ノーザンベアード》に指定アタック!」

 

「ふっ…《ノーザンベアード》のブロック時効果でコアを1つ、このスピリットに置く。」

 

ジーク・アポロドラゴン(3)LV2 BP6000

vs

ノーザンベアード(1→2)LV2 BP5000 破壊

 

「続け!《モルゲザウルス》!アタック時効果でBP+2000!」

 

モルゲザウルス(1)LV1 BP2000+2000=4000

 

「ライフで受ける!」

バローネ ライフ5→4 リザーブ3

 

「…ターンエンド」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4

 

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000

モルゲザウルス(1)LV1 疲労

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(3)LV2 疲労

 

 

「ドローステップ……」

 

カードを引いた途端、バローネが笑ったような気がした。

 

「フッ…!メインステップ。《イグア・バギー》を召喚」

バローネ 手札4 リザーブ6

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「我が友よ、時は来た。蒼白なる月よ、闇を照らす牙となれ!我が友、《月光龍ストライク・ジークヴルム》の声を聞け!」

 

カードを召喚すると、バトルフィールドの空に月が出現し、バローネの後ろから白い《ジークヴルム》が現れた。

 

月光龍ストライク・ジークヴルム(4)LV3 BP10000 コスト6→3

ガドファント(3→1)LV1 BP2000

 

「アタックステップ!我が友よ、攻撃だ!」

 

《ストライク・ジークヴルム》は咆哮すると、俺、目掛けてアタックしてきた。

 

「ライフで受ける!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ1

 

「さらに《ガドファント》でアタック!」

 

「これもライフで受ける!」

 

《ガドファント》のミサイルが俺のライフに命中した。

 

「ぐはっ!」

瞬 ライフ3→2 リザーブ2

 

 

バローネ

手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

ガドファント(1)LV1 BP2000

ガドファント(1)LV1 疲労

ストライク・ジークヴルム(4)LV3 疲労

 

 

「あんた…なかなかやるな」

 

「当然だ。俺はいつもバトルしていた。お前よりもな…」

 

「言ってくれるじゃないか…。なら、見せてやるぜ!俺の力を!ドローステップ!」

瞬 手札4 リザーブ6

 

手札を確認する。次のターン、《ストライク・ジークヴルム》に合体されたら厄介だ。だから、このターンで破壊する!

 

「メインステップ!《ジーク・アポロドラゴン》をLV3にアップ!」

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン(3→5)LV3 BP9000

 

「そして《獣装甲メガバイソン》を召喚!」

 

獣装甲メガバイソン(1)LV1 BP3000 コスト5→3

 

「来たか…ブレイヴ!」

 

「《獣装甲メガバイソン》を《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》に合体!」

 

《砲竜バル・ガンナー》を《ジーク・アポロドラゴン》のカードに重ねる。

 

すると、《ジーク・アポロドラゴン》の翼が消滅し、代わりに《メガバイソン》の角が装着された。その時、《ジーク・アポロドラゴン》の色が白に変わった。

 

ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 BP9000+3000=12000

 

瞬 手札3 リザーブ1

 

「最後に《モルゲザウルス》をLV2にする!」

 

モルゲザウルス(1→2)LV2 BP3000

 

「アタックステップ!貫け!合体スピリット!」

 

白く変化した《ジーク・アポロドラゴン》がバローネにアタックする。

 

「相手スピリットのアタック時、《ストライク・ジークヴルム》は回復する!」

 

「よし!《ジーク・アポロドラゴン》のLV3アタック時効果で《ガドファント》を破壊する!

そして、《ストライク・ジークヴルム》に指定アタック!」

 

《ジーク・アポロドラゴン》が回復している《ガドファント》を破壊し、《ストライク・ジークヴルム》に激突した。

 

ガドファント(1)LV1 破壊

 

ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 BP12000

vs

ストライク・ジークヴルム(4)LV3 BP10000

 

「指定アタックか…。だが、簡単にはやられん!フラッシュタイミング!《アイスバーグ》!BPを+2000する!」

 

アイスバーグ コスト3→1

バローネ リザーブ1→0

 

激突された《ストライク・ジークヴルム》は、《ジーク・アポロドラゴン》を押し退け、脱出した。

そして、再び2体の龍は激突した。

 

(あれ…?こんな場面、見たことが…)

 

ジーク・アポロドラゴン(5)LV3 BP12000 破壊

vs

ストライク・ジークヴルム(4)LV3 BP10000+2000=12000 破壊

 

獣装甲メガバイソン(5)LV1 BP3000 疲労

 

「相討ちか…」

 

「……ターンエンドだ。」

 

とりあえず、バトルに集中しよう。

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ2

 

モルゲザウルス(2)LV2 BP3000

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000

獣装甲メガバイソン(5)LV1 疲労

 

 

「今度はこっちから行かせてもらうぞ!」

バローネ 手札2 リザーブ9

 

また、バローネのキースピリットが来たようだ。

 

「…闇を照らす銀鱗、夜を統べる高貴なる龍!我が友、《月光神龍ルナテック・ストライクヴルム》召喚!」

 

《ストライク・ジークヴルム》を召喚する時に出現した月から、新たな《ストライク》がフィールドに降り立った。

 

月光神龍ルナテック・ストライクヴルム(3)LV2 BP8000 コスト7→5

 

「アタックステップ!《ルナテック・ストライクヴルム》、アタックだ!」

 

「くっ…!《戦竜エルギニアス》でブロックだ!」

 

《戦竜エルギニアス》は《ルナテック・ストライクヴルム》の砲弾を受けて破壊された。

 

戦竜エルギニアス(1)LV1 BP1000 破壊

vs

ルナテック・ストライクヴルム(2)LV1 BP6000

 

「ターンエンド。」

 

バローネ

手札1 リザーブ1 トラッシュ5 ライフ4

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

ガドファント(1)LV1 BP2000

月光神龍ルナテック・ストライクヴルム(3)LV2 疲労

 

 

「ドローステップ!」

瞬 手札4 リザーブ5

 

ドローカードを確認するが、それは今、自分が欲しいカードではない。

 

「マジック《エクストラドロー》!デッキから2枚ドローし、デッキから1枚オープンする。それが赤のスピリットなら手札に加える。」

 

エクストラドロー コスト5→4

 

オープンカード

①太陽神龍ライジング・アポロドラゴン

 

「よし!来い《ライジング・アポロドラゴン》!」

 

瞬 手札6 リザーブ1

 

「さらに《ブレイドラ》を2体召喚してターンエンドだ。」

 

アタックしても《ルナテック・ストライクヴルム》にブロックされて終わりだ。

ここはターンエンドしよう。

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ2

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

モルゲザウルス(1)LV1 BP2000

獣装甲メガバイソン(5→4)LV1 BP3000

 

 

「メインステップ。《突機竜アーケランサー》を召喚!」

バローネ 手札2 リザーブ7

 

アーケランサー(1)LV1 BP3000 コスト5→2

 

「召喚時効果、デッキから1枚ドロー。そして、《アーケランサー》を《ルナテック・ストライクヴルム》に合体!」

 

《アーケランサー》の胴体が2つに分かれ、片方は翼に、もう片方は《ルナテック・ストライクヴルム》の手に装着された。

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP11000+3000=14000

 

バローネ 手札2 リザーブ4

 

「アタックステップ!我が友よ、合体アタックだ!バトル時効果で《メガバイソン》を手札に戻す!」

 

メガバイソン(4)LV1→手札

 

「くっ…!《ブレイドラ》でブロックだ!」

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP14000

vs

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 破壊

 

「《ガドファント》でアタック!」

 

「《モルゲザウルス》でブロックだ!」

 

モルゲザウルス(1)LV1 BP2000

vs

ガドファント(1)LV1 BP2000

 

「フラッシュタイミング!マジック《リブートコード》!自分のスピリットすべてを回復させる!」

 

リブートコード コスト3→2

バローネ リザーブ4→2

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 回復

ガドファント(1)LV1 BP2000 回復

 

「なら俺もフラッシュタイミング!マジック《サイレントロック》!このバトル終了時、アタックステップを終了させる!」

 

サイレントロック コスト4

瞬 リザーブ5→1

 

モルゲザウルス(1)LV1 BP2000 破壊

vs

ガドファント(1)LV1 BP2000 破壊

 

「ほぅ…ターンエンドだ」

 

バローネ

手札1 リザーブ3 トラッシュ4 ライフ4

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP14000

 

 

「メインステップ、《イグア・バギー》を召喚!」

瞬 手札5 リザーブ1→11

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「そして召喚!《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》!!」

 

突如、フィールド全体が炎に包まれ、フィールドの中心に出現した小さな炎は巨大な龍へと変化した。

 

太陽神龍ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000 コスト7→5

 

「アタックステップ!《ライジング・アポロドラゴン》で《イグア・バギー》に指定アタック!」

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000

vs

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

 

「フラッシュタイミング!《バーニングサン》!手札に戻された《メガバイソン》を《ライジング・アポロドラゴン》に合体!さらに回復!」

 

手札から《メガバイソン》が《ライジング・アポロドラゴン》に飛んでいき、《メガバイソン》の角が外れ、《ライジング・アポロドラゴン》の翼に装着された。

 

バーニングサン コスト3→1

ブレイドラ(1→0)消滅

 

《イグア・バギー》が《ライジング・アポロドラゴン》の炎を浴びる瞬間、バローネが動いた。

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000+3000=14000 回復

vs

イグア・バギー(1)LV1

 

「こちらも行くぞ。《突機竜アーケランサー》の効果発動!《ルナテック・ストライクヴルム》を疲労させることで《ルナテック・ストライクヴルム》のBPを+3000する!」

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 疲労 BP14000+3000=17000

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000+3000=14000

vs

イグア・バギー(1)LV1 破壊

 

「もう1度アタックだ!合体スピリット!」

 

「相手スピリットのアタック時、我が友は回復する。」

 

《ライジング・アポロドラゴン》のアタックと同時に、月の光を浴びて《ルナテック・ストライクヴルム》は回復した。

 

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP17000 回復

 

「さあ、我が友よ!ブロックだ!バトル時効果で《イグア・バギー》を手札に戻す!」

 

《ルナテック》から放たれた砲弾により、《イグア・バギー》は手札に返された。

 

イグア・バギー(1)LV1→手札

 

そして、進化した2体のドラゴンは再び合間見えた。

しかし、今度は《ストライクヴルム》の方のBPが高く、《アポロドラゴン》は少し押されていた。

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP14000

vs

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP17000

 

「もう1度フラッシュタイミング!マジック《ネクサスコラプス》を使用!このターン、《ライジング・アポロドラゴン》にBP+5000!合計BP19000だ!」

 

ネクサスコラプス コスト3→1

瞬 リザーブ1→0

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP14000+5000=19000

vs

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP17000

 

「………ほぅ。」

 

その時、バローネが笑ったように感じた。

それは心のそこからバトルを楽しんでいるように見えた。

 

「マジック《ヴァニシングデイ》!《ルナテック・ストライクヴルム》にBP+2000!こちらもBP19000だ!」

 

ヴァニシングデイ コスト3→2

バローネ リザーブ4→2

 

1度こちらに落ちた体勢をバローネは、再び持ち直した。

 

(熱い…俺もいつの間にか熱くなっている…)

 

2体のドラゴンは何度も激突した。

その衝撃はバトルフィールドが半壊するほどの威力だった。

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP19000 破壊

vs

ルナテック・ストライクヴルム(5)LV3 BP19000 破壊

 

獣装甲メガバイソン(1LV1 疲労

瞬 リザーブ5→4

 

突機竜アーケランサー(1)LV1 疲労

バローネ リザーブ7→6

 

「…ターンエンド。」

 

手札0 リザーブ4 トラッシュ7 ライフ2

 

獣装甲メガバイソン(1)LV1 疲労

 

 

「ドローステップ。」

バローネ 手札0→1 リザーブ6→13

 

さて、お互い、そろそろ限界が近い。

ここからは死力を尽くさないと勝てない。

 

「メインステップ。マジック《ハンドタイフーン》。手札を全て破棄して、お互いに4枚のカードを引く。」

 

ここらで仕切り直しか…。俺も手札が0だから、この4枚が勝敗を分ける…!

 

ハンドタイフーン コスト5

 

バローネ 手札0→4 リザーブ13→8

 

瞬 手札0→4

 

「…ネクサス《光と闇の聖剣》を配置!」

 

バローネのフィールドに《闇の聖剣》と《光の聖剣》が合体したネクサスが張られた。

 

光と闇の聖剣(1)LV2 コスト5

 

(見たことないカードだ…。)

 

「《ザニーガン》を召喚してターンエンド。」

 

ザニーガン(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

バローネ

手札2 リザーブ1 トラッシュ10 ライフ4

 

ザニーガン(1)LV1 BP1000

光と闇の聖剣(1)LV2

 

 

「スタートステップ。コアステップ、ドローステップ。」

瞬 手札5 リザーブ12

 

ドローカード→《サジット・アポロドラゴン》

 

(やっぱ、お前が来てくれたか…!)

「行くぞ!バローネ!俺の全力をぶつけてやる!」

 

「来るか…」

 

「まずは、《イグア・バギー》を召喚。」

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!

《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そこから神話に出てくるケンタウロスが俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

サジット・アポロドラゴン(3)LV2 BP10000 コスト8→7

 

「《メガバイソン》を《サジット・アポロドラゴン》に合体させLV3に!」

 

《メガバイソン》は、再び角が外れ、《サジット・アポロドラゴン》の羽根と入れ替わった。

 

サジット・アポロドラゴン(3→5)LV3 BP13000+3000=16000

 

「《光と闇の聖剣》の効果発揮!合体したスピリットを疲労させる。」

 

「《メガバイソン》の効果で白をもつ《光と闇の聖剣》の効果は受けない!」

 

《サジット・アポロドラゴン》が合体すると、《光と闇の聖剣》から衝撃波が放たれるが、《メガバイソン》の装甲が守ってくれた。

 

「アタックステップ!射ぬけ、合体スピリット!合体アタック時効果で《ザニーガン》を破壊する!」

 

《サジット・アポロドラゴン》の弓が《ザニーガン》を貫いた。

 

ザニーガン(1)LV1 破壊

 

「ライフで受ける!」

バローネ ライフ4→2 リザーブ4

 

 

「ターンエンド。」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ7 ライフ2

 

イグア・バギー(1)LV1 BP1000

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 疲労

 

 

「俺も我が友を呼ぼう…。」

バローネ 手札3 リザーブ15

 

バローネも自分の切り札を引いたようだ。

 

「月の光よ照らせ!大いなる獅子座の誇りよ!《獅機龍神ストライクヴルム・レオ》召喚!」

 

空に光が集まり、獅子座を作り出した。

そして、獅子座から《ストライクヴルム・レオ》が姿を現した。

 

獅機龍神ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000 コスト8→7

 

「《アーケランサー》を《ストライクヴルム・レオ》に合体!」

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP12000+3000=15000

 

「《ストライクヴルム・レオ》の効果で白のシンボルを1つ追加する。」

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP15000 白+白

 

「行くぞ!マジック《ムーンライトクローク》!このターン、《ストライクヴルム・レオ》はブロックされない!」

 

ムーンライトクローク コスト4→1

 

「アタックステップ!我が友《ストライクヴルム・レオ》!合体アタックだ!」

 

《レオ》が咆哮してアタックした。

 

「フラッシュタイミング!マジック《デルタバリア》!このターン、俺のライフはコスト4以上のスピリットのアタックでは減らない!

アタックはライフで受ける」

 

発動と同時に俺のライフを三角形のバリアが張られ、《レオ》は俺のライフを1つ破壊した。

 

デルタバリア コスト4→3

サジット・アポロドラゴン(5→2)LV1 疲労

 

瞬 ライフ2→1 リザーブ1

 

「…さすがに耐えるか…」

 

「このバトル、負ける訳にはいかないからな。」

 

「ターンエンドだ。」

 

バローネ

手札1 リザーブ4 トラッシュ8 ライフ2

 

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 疲労

 

 

「バローネ、あんたとのバトル、ギリギリの戦いで面白いぜ!」

 

「俺もだ。このようなバトルは久々だ。あの時以来か……」

 

バローネはどこか懐かしむ様子だった。

前にも、こんなバトルがあったのだろう

 

「さあ、来い!俺の渇きを癒して見ろ!」

 

「なら、お望み通り渇きを癒してやるすぜ!スタートステップ!コアステップ、ドローステップ!」

 

ドローカード→《??》

 

俺が引いたのは、見たことのないカードだった。だけど、この場には持ってこいのカードだ。

 

瞬 手札3 リザーブ13

 

「ネクサス《黎明》配置!」

 

俺が配置したネクサスは《光り輝く大銀河》に似ていて、俺の後ろには、たくさんの星が輝いていた。

 

黎明(2)LV2 コスト3→1

 

「ネクサスか……」

 

「さらにマジック《ブレイヴドロー》!デッキから2枚ドローして、デッキから3枚オープン!」

 

ブレイヴドロー コスト5→2

瞬 手札0→2 リザーブ10→8

 

オープンカード

①砲竜バル・ガンナー

②森林のセッコーキジ

③マジックブースト

 

「《バル・ガンナー》を手札に加えて、他のカードはデッキに戻す。」

 

瞬 手札2→3

 

「《砲竜バル・ガンナー》を召喚!《サジット・アポロドラゴン》にダブル合体だ!」

 

砲竜バル・ガンナー LV1 BP2000 コスト4→2

サジット・アポロドラゴン(2)LV1 BP6000+3000+2000=11000

 

「最後に合体スピリットをLV3に!」

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000+3000+2000=18000

 

「行くぞバローネ!アタックステップ!《サジット・アポロドラゴン》のアタック時効果で《ストライクヴルム・レオ》に指定アタック!

《砲竜バル・ガンナー》の効果で1枚ドロー。」

瞬 手札2→3 リザーブ3

 

 

《サジット》は《レオ》目掛けて炎の矢を放つ。《レオ》はそれを回避し、《サジット》に肉薄する。

 

《レオ》はそこから爪で切り裂こうとするが、いち早く《サジット》が《レオ》に蹴りを入れて距離を取る。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000+3000=16000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP15000

 

「フラッシュタイミング!《ルナテックドロー》!《ストライクヴルム・レオ》のBPを+5000する!」

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP16000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP15000+5000=20000

 

《レオ》に新たな力が加わり、《レオ》は速度が上昇し、《サジット》を追い詰めて行くように周りをグルグルと回っている。

 

「フラッシュタイミング!《マジックブースト》!合体スピリットを回復させ、BP+2000!」

 

マジックブースト コスト3→2

瞬 手札2 リザーブ3→1

 

 

《サジット》にも新たな力が加わり、《レオ》を炎の弓矢が襲う。

互いに決死の攻防、力は互角だ。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP18000+2000=20000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP20000

 

「BPは同じ20000、相討ちだ!」

 

「これで終わったと思うな。フラッシュタイミング!

マジック《ブレイヴオーラ》!合体スピリットのBPを+4000!合計BP24000だ!」

 

ブレイヴオーラ コスト3→2

瞬 リザーブ1→0

イグア・バギー(1→0)消滅

 

《サジット》に噛みつく《レオ》は、このまま地上に落とそうとするが、その前に《サジット》に合体した《バル・ガンナー》の砲弾に当たり、地上に落とされた。

 

そして、最後に《サジット》の炎を浴びて、《レオ》は木っ端微塵に砕け散った。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP24000

vs

ストライクヴルム・レオ(4)LV3 BP20000

 

「これで終わりだバローネ!

 

ネクサス《黎明》の効果で《サジット・アポロドラゴン》がBPを比べて相手のスピリットを破壊した時、自分の合体しているブレイヴ1つにつき、ライフを1つ破壊する!」

 

俺の後ろの星空が光り輝く。

 

「…無念だ。」

 

「俺は、この試練の事、お前とバトルしたことは絶対に忘れない」

 

《サジット・アポロドラゴン》がバローネの近くまで来て、剣を構える。

 

「来い!ライフで受ける!!」

 

バローネの言葉と共に《サジット・アポロドラゴン》の剣がバローネのライフを砕いた。

 

バローネ ライフ2→0

 

☆★☆★

 

 

『見事だ。汝は試練をクリアした。』

 

バトルが終わり、バトルフィールドから戻ると、石像がそう言った。

気づいた時、デッキは消えていた。

 

『よって、汝に新たな力を与えよう。手を天に翳すがいい』

 

「……………………………」スッ…

 

俺は言われた通り、手を天に翳す。

 

すると、天井の模様が見えるように明るくなってゆき、天井に12星座が現れた。

 

そして12星座が光り輝き、どこからともなく俺の手に光が集まりだした。

よく見ると、その光はカードに変化していった。

 

「これは…俺の12宮デッキ!!」

 

カードはすべて、自分のなくしたデッキのカードだった。

しかし、《ピクシス・リザード》《エリダヌス・ドラゴン》《ワイバーン・ベラ》《トレミー》《U・ゾディアック》《バイアー》のカード以外のカードはすべて、効果、またはイラストが変わっていた。

 

それは12宮Xレアも同じだった。

 

「まさか、これが新たな力…?」

 

カードのほとんどはアルティメットに対応できるカードに変化している。

完全に効果が変わっているカードもあるが、これで今まで以上のバトルができるのは間違いなかった。

 

『さあ、汝、《子の十二神皇》のカードも受けとるがいい』

 

石像に従い、通路を抜けると、そこには《子の十二神皇》のカードが存在していた。

 

 

 

「ちょっと、待った!!」

 

「っ!?」

 

突然、その部屋に響いた声。

声の主を確認する為、後ろを向くと、そこには甲冑を着た金髪の少女がいた。

 

「誰だお前は…?」

 

「俺の名前は『キキ・ベーレシア』。黄色の勇者の末裔だ。そして、俺は暗黒バトラーでもある。」

 

「暗黒バトラーか…」

 

暗黒バトラーで、ここまで来ると言うことは、相当の実力を持ったバトラーか。

 

「バトラーらしく、ここはバトルで決めよう。俺が勝ったら《子の十二神皇》は俺がもらう。」

 

「なら、俺が勝ったら《子の十二神皇》は諦めてもらうぜ」

 

俺とキキは【ソウルコア】を手に掲げる。新たな力を得た『新成12宮デッキ』の力を試すにはちょうどいい。

 

「「バトルアーマー!オン!!」」

 





次回『新成12宮降臨!』
今回、12宮対決でも良かったんですが、どうせなら太陽vs月をやってみたく、今回のようになりました。
《メガバイソン》活躍しすぎたかな…?

後、瞬くんの12宮リバイバルの絵は、全てパラレルです。

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