「う……イタタ。」
俺は痛みで目を覚ました。頭には包帯が巻いており、まだ痛みはあるが、それほどでもなかった。
誰が俺を助けてくれたのだろう?
辺りを見渡すと、どこかの神社か寺の境内に俺は寝かされていた。
俺を落とした、あの紫と言う女に詳しく事情を聞きたいが、まずはここがどこか知ることと助けてくれた人に礼を言うのが先決だ。
「うーーーん。」
外に出ただけだと、ここがどこか分からない。俺が知っている場所にこんな場所はなかった。
と、外を見ているとふと、近くにお賽銭箱が置いてあった。
「……………………………」
近くに俺の鞄が置いてあったので俺は鞄から財布を取りだし中を確認する。
中身は100円が5枚
500円2枚
1000札が2枚
諭吉様が1枚ある。
俺は無言のまま100円を入れようとした。
『諭吉を入れるが吉……諭吉を入れるが吉……』
その時、どこからか『諭吉…諭吉……』と言う言葉が聞こえた。
俺は反射的に手に持っていた100円と諭吉を入れ換えてお賽銭箱の中に入れた。
諭吉様……さようなら
「あれ。あんた起きたの?」
横から聞こえる少女の声。
振り向くと、そこには赤と白の巫女服を着た人が箒を持ってこっちを見ていた。
「もしかして君が助けてくれたのか?」
「そうよ。少しは感謝してそのお賽銭箱にお金を入れなさいよ」
この子が助けてくれたんだ…
それよりも巫女がそんな事言って良いのか疑問に思ったが、言わないでおこう。
ああ…後、
「お賽銭ならさっき入れたんだが…」
「本当?100円とかだったら殴るからね」
…危なかった。あのまま100円を入れていたら俺の命はなかったと思う。俺はあの時に聞こえた声に秘かに感謝した。
少女がお賽銭箱の鍵を開けて中身を確認する。
数十秒後…
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!?」
少女の驚きの声が大空にこだました。
☆★☆★☆★
「あんた…1万円って…」
少女が声を震わせながら俺の方を見る。
まあ、お賽銭に1万円も使うのもどうかと思うが、入れてしまったものはしょうがない
「別にいいよ、その1万円は感謝料として扱って」
「……でもあんた、さすがに1万円は…」
そう言いながら1万円を強く握り巫女服の中に閉まった。
「…そう言えば君、ここってどこなんだ?」
「ここは幻想郷。忘れ去られた者達がくる楽園。それが幻想郷よ」
「(知らねえ……)」
でも、日本ではないことが分かった。
それが分かっただけでも充分だ。
「あんた外来人でしょ。知らなくて当然よ」
俺の顔に(知らねえ)と出たのか少女が教えてくれる。優しいなこの人。
でも、考えないといけない問題が出てくる。
「(これからどうしよう)」
まず、寝泊まりできる場所を探すのが最初だ。お金の件は少女が喜んでいるところを見ると、日本の金でも使えるらしい。
「これからどうしようって思っているでしょ」
少女が横から俺の考えを読み取ってくる。
そんな顔に出ているかな?
「…しょうがないわね。あんたしばらくここで生活しなさい。」
「え?マジ?」
これは思ってもいなかった。もう問題が解決した。
「ただし、家事や神社の掃除は手伝ってもらいからね(まあ、1万円入れてくれたしね)」
「もちろん。ありがたく手伝わせてもらうよ」
寝泊まりがもうできる時点でもう良い。
しかも家事には少し自信がある。なぜなら俺の家庭は兄貴がいつも寝ているせいで俺が家事をしているのだ。
正直、帰りたくないと言えば嘘になる。
しかし、今はこの幻想郷での生活にフシギナ期待を俺はしていた。
「そうだ。まだ名前を聞いていなかった」
「博麗 霊夢よ。幻想郷では巫女をしているわ」
「俺は星空 瞬だ。よろしく霊夢」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
俺が霊夢の神社に居候と言う形で住むことになって30分後、俺は霊夢にこれから俺が使うことになる部屋に案内された。
案内と同時に、ここには機械などの便利なものはあっても動かないと説明された。
どうやら電気がないらしい。
「よいしょっと」
俺は荷物を降ろし、腰を落とした。
案内された部屋は六畳の畳の部屋だった。
こういうのは古風な感じがして好きだ
「瞬、その中に何が入ってるの?」
「ん?この中にはたくさんのカードが入っているんだ」
「それってバトスピのカード?」
「おお!当たりだ霊夢。お前もやっているのか?」
正直、電気はないのにバトスピは分かるんだな。なんだここ……
「もちろんやっているわ。」
霊夢は巫女服の隙間からデッキケースを取り出した。
デッキケースが赤だから赤デッキと予想しよう
「ねぇ瞬、勝負しない?」
「良いぜ。俺は……これで行くか」
俺はバックのチャックを開けて、たくさんあるデッキの中から1つのデッキを取り出した。
「瞬、ここのバトスピは違う場所でやるのよ」
「?」
「まあ、見ときなさい。」
俺が霊夢の発言に?マークを浮かべていると、霊夢がデッキケース俺に向けるとデッキが光を放ち始めた。
そして…
「ゲートオープン!界放!!」
霊夢の体も光りはじめ、俺の体も光に包また。
気がついた時には俺はさっきまでいた場所とは違う場所に立っていた。
「って何じゃこれりゃあ!?」
自分の体を見て俺は驚いた。さっきまで私服だったのに今、俺は体に黄色の星が5つ付いていて、頭には星がついたヘルメットみたいなものが装着されていた。
そして近くには俺のデッキが置かれていた。
「へえ~それがあんたのバトルスーツなのね」
前を見ると、霊夢もさっきとは違う服(バトルスーツ)を着ていた。
に、してもこれはバトルスーツと言うのか
「ここではスピリットが実体化するわ。それに対してライフの痛みがあるけどね」
「スピリットが実体化…!?マジか!すげえ!!」
考えるだけでワクワクする。
俺はデッキから4枚引いて準備を始めた。
すると、リザーブにコアが4つ用意された。
「コアはまさかの自動か…」
何で電気がないのに、ここまでハイテクなんだ…
「先行は譲るわ。」
「んじゃありがたく。
スタートステップ、ドローステップ。メインステップ」
瞬 手札5 リザーブ4
ドローステップ宣言と同時に俺の手札が1枚自動で増えた。
これも自動かよ…
「まずは《エリダヌス・ドラゴン》を召喚しよう。」
俺がカードをフィールドに置くと、俺のバトルフィールドに赤のシンボルが現れ、赤のシンボルから小さな龍が姿を現した。
「すげぇ……これ本物かよ…」
《エリダヌス・ドラゴン》が俺の方を見て小さな炎を吐いて手をグッとした。
どうやら本物のようだ
「…バーストをセットしてターンエンド」
瞬 手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5 バースト
エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 BP3000 コスト3
「それじゃあ巫女の第2ターン」
霊夢 手札5 リザーブ5
霊夢の手札とリザーブの数が1つずつ増える
「メインステップ。《ホムライタチ》を召喚するわ」
霊夢のフィールドに尻尾から紅い炎を出すイタチが現れた。
そのイタチの頭上には赤のシンボルに加え、緑のシンボルも浮かんでいた。
ホムライタチ(1)LV1 BP1000 コスト2 赤+緑
《ホムライタチ》の効果は自身の赤のシンボルに加え、自身に緑のシンボルを追加する効果。
「そして《U・セッコーキジ》を召喚!」
フィールドに究極シンボルが現れ、それが鎧を着た《セッコーキジ》に変身した。
U・セッコーキジ(1)LV3 BP5000 コスト3→1
「アタックステップ、《U・セッコーキジ》でアタックよ」
「ライフで受ける!」
俺は刀を取り出した《U・セッコーキジ》のアタックをライフで受けた
「ぐっ…!」
瞬 ライフ5→4 リザーブ1
「ターンエンドよ」
ライフで受けると、体に少し痛みが走った。我慢できない痛みではないが、連続で受けると危なそうだ
霊夢 手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5
ホムライタチ(1)LV1 BP1000
U・セッコーキジ(1)LV3 BP5000 疲労
「……そう言えばさっき、巫女の第2ターンとか言っていたようだが、あれは何なんだ霊夢?」
「あれ?あれはただのパフォーマンスよ。別にやってもやらなくて同じだけどね」
「ふむふむ…。なら、星空の第3ターン!」
瞬 手札4 リザーブ5
速効で考えたやつを俺は口にしてみた。案外、しっくりくる。これにしよう
「行くぜ《ピクシスリザード》をLV2で召喚!さらに《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にアップ!」
俺のフィールドに羅針盤を背負ったスピリットが現れた。
ピクシスリザード(2)LV2 BP3000 コスト1→0
エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000
「《ピクシスリザード》は手札の《光導》を持つスピリットのコストを5にする。
そして《エリダヌス・ドラゴン》はLV2の効果で自身を疲労させることで、手札の《光導》を持つスピリット1体の軽減を全て払ったこととする!」
《エリダヌス・ドラゴン》が光輝き、俺は手札から1体のスピリットを召喚した。
「来い!双子座の12宮Xレア!《魔導双神ジェミナイズ》!」
バトルフィールドの地面に双子座が浮かび上がり、地面の中から顔を2つあるピエロが現れた。ピエロは奇妙な笑い声を出しながら手をブランブランさせている。
魔導双神ジェミナイズ(2)LV2 BP6000 コスト7→5→1
エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労
「12宮使いってわけね…」
「まあ、そうだな。アタックステップ、《魔導双神ジェミナイズ》でアタックだ」
俺の命令を受けて《ジェミナイズ》は目から黄色の光線を霊夢に向けて発射した。
「ライフで受けるわ」
霊夢 ライフ5→4 リザーブ1
「《ピクシスリザード》!お前も続け!」
「これもライフよ!」
《ジェミナイズ》に続いて《ピクシスリザード》は背中の羅針盤を回しながら霊夢に体当たりした。
霊夢 ライフ4→3 リザーブ2
「(バーストは発動なしか…。召喚時効果か?)ターンエンドだ」
瞬 手札2 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ4 バースト
ピクシスリザード(2)LV2 疲労
エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労
魔導双神ジェミナイズ(2)LV2 疲労
「巫女の第4ターン!《U・セッコーキジ》の効果で究極シンボルを赤/緑シンボルとして扱うわ。」
霊夢 手札4 リザーブ6
《U・セッコーキジ》の頭上に究極シンボルが現れたが、それは赤と緑のシンボルに変わった
U・セッコーキジ(1)LV3 BP5000 赤/緑
「そして《ネオ・ダブルドロー》を使用!2枚ドローして、さらに1枚引くわ 。」
ネオ・ダブルドロー コスト4→2
霊夢 手札4→3→6
「《生還者ネオ・アーク》をLV2で召喚するわ」
霊夢のフィールドに大きな槍みたいな斧を持ったスピリットが現れた。
生還者ネオ・アーク(2)LV2 BP4000 コスト3→2
「バーストセット。アタックステップ!
《ネオ・アーク》でアタック。アタック時効果で自分のアルティメットがいる時、1枚ドローしてBP+5000する!」
アタック時効果で《ネオ・アーク》の武器が巨大化して俺に襲い掛かる。
生還者ネオ・アーク(2)LV2 BP4000+5000=9000
「ライフで受ける!…ぐっ」
瞬 ライフ4→3 リザーブ1
《ネオ・アーク》…奴は相手の効果では破壊されず、お互いの効果で、コアを0にできないスピリット。これほど厄介なものはいない
だが…
「甘いぜ霊夢!ライフ減少によりバースト発動!《創星龍トレミー》をバースト召喚!」
フィールドに大銀河が出現し、大銀河から1体のアルティメットが姿を現した。
そのアルティメットは《U・セッコーキジ》を見ると炎を吐き出し、《U・セッコーキジ》を焼き鳥に変えて破壊した。
「ちょっと!どう言うこと!?」
「《創星龍トレミー》のバースト効果でライフが3以下ならBP12000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊できるんだぜ」
第2ターンの時に召喚条件は整っていたが、この効果で相手のフィールドから1体排除できると思い、俺は第2ターンで発動させなかった。
創星龍トレミー(1)LV3 BP10000
「やられたわね…ターンエンド」
霊夢 手札5 リザーブ1 トラッシュ4 ライフ3 バースト
ホムライタチ(1)LV1 BP1000
生還者ネオ・アーク(2)LV2 BP4000 疲労
「行くぜ、星空の第5ターン!」
瞬 手札3 リザーブ2
今の俺の手札に召喚できるスピリットは…
「メインステップ、《ワイバーン・ベラ》を召喚する。」
小さなワイバーンが俺のフィールドに飛び降りてきた。
ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 コスト2→1
「《魔導双神ジェミナイズ》の効果でデッキを1枚オープン。それがスピリット/ブレイヴの時、コストを支払わず召喚する!」
《ジェミナイズ》が《ワイバーン・ベラ》の召喚に『フハハハ』と笑い声を上げてデッキトップのカードをオープンする。
オープンカード
↓
《蛇皇神帝アスクレピオーズ》
「(よし!)いでよ!屠られし背徳のXレア!《蛇皇神帝アスクレピオーズ》!!」
空に蛇使い座が出現し、その星座の中から紫のオーラを纏った《アスクレピオーズ》が降りて、俺のフィールドに君臨した。
蛇皇神帝アスクレピオーズ(1)LV1 BP7000
ピクシスリザード(2→1)LV1 BP2000
「随分と強そうな奴が出てきたわね…」
「《アスクレピオーズ》の召喚時効果発揮!《ワイバーン・ベラ》を破壊して3枚ドロー!」
ワイバーン・ベラ(1) 破壊
瞬 手札5 リザーブ1
「さらに《創星龍トレミー》をLV4にアップしてバーストセットだ!」
魔導双神ジェミナイズ(2→1)LV1 BP5000
創星龍トレミー(1→3)LV4 BP15000
「アタックステップ!《創星龍トレミー》でアタック!《Uトリガー》ロックオン!」
俺は霊夢に銃の形にした指を向けた。
そして、指から光が放たれ霊夢のデッキトップのカード1枚を弾いた。
《Uトリガー》はこれで良いらしい。
「コスト4、《双翼乱舞》よ」
「ヒット!デッキから2枚ドローする!」
俺が2枚ドローすると、《トレミー》は炎を霊夢に向かって吐き出した。
「ライフよ!」
霊夢 ライフ3→2 リザーブ2
霊夢が衝撃で膝を一度つくが、すぐに立ち上がった。
「くっ…ライフ減少によりバースト発動!《アルティメットウォール》!あんたのアタックステップは終了よ」
霊夢のバーストによってフィールド一帯が吹雪に見舞われ、俺のスピリット達は動けなくなってしまった。
「エンドだ」
瞬 手札6 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ3 バースト
ピクシスリザード(1)LV1 BP2000
エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 BP3000
魔導双神ジェミナイズ(1)LV1 BP5000
蛇皇神帝アスクレピオーズ(1)LV1 BP7000
創星龍トレミー(3)LV4 BP15000 疲労
「巫女の第6ターン!(よし!)」
霊夢 手札6 リザーブ7
霊夢が切り札を引いたような顔をする。勝負を仕掛けてくるか…?
「まずは《リューマン・ルクス》を召喚するわ。そして【スピリットソウル】発揮!赤のシンボルを1つ追加する!」
リューマン・ルクス(1)LV1 BP1000 コスト1→0 赤+赤
「いざ!全てを照せ、神の炎を纏う光の竜!
《究極輝神アルティメット・オーバーレイ》を召喚!!」
霊夢の頭上に究極シンボルが現れ、それは赤い炎の衝撃波を飛ばして竜の形になった。
竜は咆哮し、自身が纏っていた金色のオーラを吹き飛ばして姿を現した。
U・オーバーレイ(3)LV4 BP23000 コスト9→5
ホムライタチ(1→0)消滅
生還者ネオ・アーク(2→1)LV1 BP3000
「召喚時効果【大抜刀】で手札の《太陽神剣ソルキャリバー》と《火星神剣マーズブリンガー》を召喚して直接合体するわ!」
《U・オーバーレイ》が空に手をかざすと、天空から《火星神剣マーズブリンガー》と《太陽神剣ソルキャリバー》の2本の剣が《U・オーバーレイ》の元に降りてきた。
《U・オーバーレイ》は2本の剣を手に取って大きく構えた。その姿に俺は神々しさを感じた。
火星神剣マーズブリンガー BP+5000
太陽神剣ソルキャリバー BP+4000
U・オーバーレイ(3)LV4
BP23000+5000+4000=32000
「これが私の切り札《U・オーバーレイ》よ!」
「(霊夢は強いな…)」
ブレイヴ2つと合体した《U・オーバーレイ》は厄介だ。しかも、それが《火星神剣マーズブリンガー》と合体したものは防御が難しい…。
「アタックステップよ。《U・オーバーレイ》で合体アタック!!」
《U・オーバーレイ》が2つの剣を構え咆哮し、俺にアタックしてくる。それと同時に霊夢が指を銃の形にして、俺に向ける。
「《Uトリガー》ロックオン!」
霊夢の指から光が放たれ、それは俺のデッキトップのカード1枚を弾き、トラッシュに置いた。
「コスト3《創星龍バイアー》だ」
「ヒット!《太陽神剣ソルキャリバー》の効果で《エリダヌス・ドラゴン》と《創星龍トレミー》を破壊するわ!」
霊夢は《U・オーバーレイ》のヒット効果を発動せず、《太陽神剣ソルキャリバー》の効果で《創星龍トレミー》と《エリダヌス・ドラゴン》を破壊した。
「残念だったな霊夢!《エリダヌス・ドラゴン》は疲労状態でフィールドに残るぜ!」
《エリダヌス・ドラゴン》にはコスト3以下の自身を含むスピリットが相手の効果で破壊された時、疲労状態でフィールドに残すことができる
創星龍トレミー(3) 破壊
エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労
「ならアタックはどうするかしら?」
「アタックは《アスクレピオーズ》でブロックだ」
《アスクレピオーズ》が俺の指示を受け、紫の魔方陣を作り、魔方陣から大量の蛇が《U・オーバーレイ》に向けて襲い掛かる。
しかし、《U・オーバーレイ》はそれを軽々と避け、《アスクレピオーズ》の胴体を真っ二つに斬った。
アスクレピオーズ(1)LV1 BP7000 破壊
vs
U・オーバーレイ(3)LV4 BP32000
「まだ終わりじゃないわ《生還者ネオ・アーク》もアタックよ!」
「…ライフで受ける。」
瞬 ライフ3→2 リザーブ5
《ネオ・アーク》のアタックを喰らい俺のライフは残り2。
ついに霊夢と並んだ
「ライフ減少でバースト発動!《秘剣二天一龍》!霊夢の《リューマン・ルクス》を破壊し、コストを支払い【メイン】の効果で2枚ドロー!」
《秘剣二天一龍》はBP5000以下の相手のスピリットを破壊し、この効果で2体破壊したら1枚ドロー。そしてコストも払えば3枚ドローできる良いカード。
今回は1体しか破壊できていないから、メイン効果で手札補充だ。
リューマン・ルクス(1) 破壊
秘剣二天一龍 コスト4→2
「ターンエンドよ。でも……
《火星神剣マーズブリンガー》の効果で《U・オーバーレイ》は回復して、もう一度アタックステップを行うわ!」
《火星神剣マーズブリンガー》の効果でこのターン、ヒット効果を使わなかった《U・オーバーレイ》が回復する。
「瞬、これで終わりよ!《U・オーバーレイ》で合体アタック!!」
再度、《U・オーバーレイ》が剣を構え直して俺に突っ込んでくる。
そして霊夢も再び、指を銃の形にした。
「《Uトリガー》ロックオン!」
霊夢の指から光が放たれ、俺のデッキトップが弾かれた
「コスト5《砲凰竜フェニック・キャノン》。」
「ヒットよ!《ピクシスリザード》と《魔導双神ジェミナイズ》を破壊!」
《U・オーバーレイ》が咆哮し、俺のフィールドに赤の衝撃波を飛ばした。
それに当たった《ピクシスリザード》と《ジェミナイズ》は吹き飛ばされて破壊したが、
《ピクシスリザード》は《エリダヌス・ドラゴン》の効果でフィールドに残った。
ピクシスリザード(1)LV1 疲労
「あんたのブロッカーは0!このバトルで終わりよ!」
霊夢は勝利を確信したような表情をした。
そんな霊夢に対抗するために俺は1枚のマジボケを使った。
「フラッシュタイミング!《リミテッドバリア》!コスト4以上のスピリット/アルティメットのアタックでは俺のライフは減らない!」
《U・オーバーレイ》のアタックが俺のライフを砕く瞬間、目にも止まらぬ速さで俺の目の前に氷の壁が出現した。
《U・オーバーレイ》はそれを破壊しようと2本の剣で氷の壁を斬ろうとするが、予想以上に氷の壁は固く、アタックは俺に届かなかった。
リミテッドバリア コスト4
「あれだけドローしたんだ。防御カードくらい手札に持ってるさ」
こない時はとことん来ないけどな。と心の中で付けたしとく。
「くっ……ターンエンド」
霊夢 手札2 リザーブ1 トラッシュ5 ライフ2
生還者ネオ・アーク(1)LV1 疲労
U・オーバーレイ(3)LV4 疲労
「このターンで決める!星空の第7ターン!」
瞬 手札8 リザーブ0→8
と、俺はここでようやく自分の切り札を引いた
「まずは《ピクシスリザード》と《エリダヌス・ドラゴン》のLVを2にアップだ」
ピクシスリザード(1→2)LV2 BP3000
エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000
「霊夢、俺の切り札を見せてやるぜ!
《エリダヌス・ドラゴン》を疲労!
射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!
《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を1コストで召喚!!」
俺の後ろに突如マグマが出現し、そのマグマから神話に出てくるケンタウロスがマグマから俺のフィールドに勢いよく飛び出した。
現れた時には射手座のマークがフィールドに映し出されていた。
エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労
サジット・アポロドラゴン(1)LV1 BP6000 コスト8→5→1
「やっと会えたな《サジット・アポロドラゴン》。…俺と共に闘うぞ!」
《サジット・アポロドラゴン》が咆哮し、自分の弓矢をクルクルと回し始めた。
「これが瞬の切り札…」
「さらに《輝竜シャイン・ブレイザー》を召喚し、《サジット・アポロドラゴン》に合体!」
《サジット・アポロドラゴン》の相棒の《シャイン・ブレイザー》を俺は召喚して《サジット・アポロドラゴン》に合体させた。
輝竜シャイン・ブレイザー BP5000 コスト4→3
合体する時、《サジット・アポロドラゴン》の羽が消え、代わりに《シャイン・ブレイザー》の羽が付いた。
その姿は『宇宙を駆ける光龍騎神』と言うべき姿だった。
サジット・アポロドラゴン(1→3)LV2 BP10000+5000=15000
「アタックステップ!射ぬけ《サジット・アポロドラゴン》!!」
最後のアタック。
霊夢に向けて《サジット・アポロドラゴン》は2つの炎を包まれた弓を飛ばした。
「ダブルシンボル…ライフで受けるわ」
霊夢 ライフ2→0
☆★☆★☆★☆★☆★
「まさか私が負けるなんてね…。完敗だわ」
「霊夢も強かったよ。俺もあの2ドローで《リミテッドバリア》を引けなかったら負けていたよ」
あの時の《秘剣二天一龍》で引けなかったら俺は負けていた。運が良かったと言える。
「まあ、運も実力の内って言うしね。でも次は負けないからね」
「いつでも受けて立つからな。」
その時、霊夢のお腹から「ぐううう~」と言う音が聞こえてきた。その音に霊夢は一瞬、無言になり
「…それじゃあ、昼御飯にしましょう。早速だけど瞬、手伝って」
霊夢が立ち上がり、台所に向かった
可愛いな…こいつ。
俺はこの後、霊夢の後を追って昼御飯の手伝いをした。
その姿を神社の鳥居から見ていたものがいた。
「これは面白いネタの予感がしますよ!」
長くなったなあ…
新しいデッキで《神速封印》が出ると言う噂を聞いたので買おうと予定しています。