バトルスピリッツ 混沌に導かれし星空   作:星空 瞬

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久々の投稿。
《超・風魔神》制限にならないかな……



18話 星の試練①

不思議な夢を見た。

暗闇の空間の中、俺はどこかに向かって走っていた。

 

「はっ…!はっ…!はっ…!」

 

しかし、いくら走っても、そこには暗闇しかない。

自分は一体、何を目指しているのか。それすら分からなかった。

 

「はあ…はあ…はあ…はあ…」

 

いつしか疲れて歩くことすらできなくなってしまった。

 

すると、突然、暗闇に光が差し込んだ。

そして光の中から1人の赤髪の男が俺の目の前に立ちはだかった。

 

「はあ……お前は一体…?」

 

「………………………………」

 

男は何も言わなかった。男の瞳は赤色だが、それには何か冷酷なものを感じた。

 

「ぐはっ…!」

 

俺は何故かそこで意識を失ってしまった。

 

☆★☆★☆

 

「はっ!ここは……」バサッ

 

目が覚めると、俺は木造の家の中のベットで寝ていた。

 

「そっか…俺、負けたんだ…」

 

蘇るスピリット達が破壊されていく記憶。そして、自分と同じ顔のあいつ。

 

「くそっ!!俺は…!あんな大事な場面で!」

 

取られた十二神皇を取り戻すはずが、逆にやられて奪われるなんて…。

もう1度バトルすれば、勝てるか?と聞かれたら、俺は勝てないと言うだろう。

 

《三龍神》でさえ倒すのに苦労したのに、さらに強いアルティメットを倒すとなると《エクゼシード》を失った俺のデッキでは勝てない…

 

「あれ…?12宮デッキがない!」

 

《エクゼシード》がなくなったのを確認すると、さっきまで戦った12宮デッキがなかった。

 

(これでは戦えない…)

 

赤デッキの切り札《エクゼシード》を失い、12宮デッキまで失ってしまったら、俺はアイツには勝てない。

 

「………そう言えば、誰が俺をここまで運んでくれたんだ?」

 

「俺だ、クソガキ」

 

「っ!?」

 

声のした方向を見ると、そこには黒い服を着た男が座っていた。

男はタバコを取りだし一服すると、俺の方を見た。

 

「あんたが、運んでくれたんだな。

礼を言う、ありがとう。」

 

「…………………ふぅ」

 

男はタバコを灰皿に置いて立ち上がった。

 

「どうやら、こっぴどくやられたようだな」

 

「…見てたのか。」

 

「ああ。見事にぶっ飛ぶ様もな。」

 

「………………………………」

 

改めて、自分の実力のなさを痛感する。

全力で戦ったのに、あの圧倒的力に俺は敗北した。

 

「…………………………」

 

「クソガキが…しけたツラしやがって。そんなツラだと、一緒にいた奴らが悲しむぞ」

 

「…あんたの言う通りだな」

 

そうだ。くよくよしていてもしょうがない。例え、切り札がなくても戦えない訳はない!

何か突破口はあるはずだ!

 

「改めて礼を言う、ありがとう。俺はもう行く。」

 

「おう。どこへでも行きやがれ」

 

俺はベットから立ち上がり、木造の家から外に飛び出した。

外に出ると、森が広がっていた。

 

「おい、クソガキ。」

 

「そのクソガキって止めてくれます?俺には星空 瞬って言う名前があるんだ」

 

「ふん。」

 

男は家の扉を閉めようとして、最後にこう言った。

 

「クソガキ、ここから西に行ってみろ。」

 

「西…?それはどういう―」

 

「さあな。」バタン

 

男はそう言って扉を閉めた。

とりあえず、人里への道も分からないし、西に行ってみるか。

 

 

☆★☆★☆

 

暗黒バトラーの住処

 

 

「………………………………」

 

「本当に奪ってくるとはな。」

 

暗黒バトラーの1人、キキ・ベーレシアはシオンから《申の十二神皇》を受け取った。

 

「ふん!」

 

イヌイ将軍もシオンから《亥の十二神皇》を受け取り、デッキに入れた。

 

「シシ、お前が召喚したこの男、なかなか使えるな」

 

タツミは《未の十二神皇》を受け取ったが、デッキに入れなかった。

タツミのデッキに《未の十二神皇》は合わないようだ。

 

(後は、《午の十二神皇》だけか…)

 

「さあ、《午の十二神皇》を我輩に渡すのでア~ル!」

 

「いや!《午の十二神皇》はこのノブシーの為にある!タツミ様!ここは俺に!」

 

 

「……いや、これは俺が持つ。」

 

言い争う2人を見て、シオンはボソッと言う。

 

「なんと!それはどういう理由なのであるか?」

 

「…お前ら2人に持たせると、すぐに奪い返される可能性がある。それなら、俺が持つ。」

 

「うぐっ!」

 

痛いところを突かれ、カブトーが怯む。

シオンはこの時、もう1つのことを考えていた。

 

(彼ともう1度、戦いたい。)

 

「さて、新たな《十二神皇》の在処が分かりました。」

 

シシのその発言に全員が注目する。

 

「《十二神皇》はこの【ソウルスポット】にあります。」

 

シシが皆に水晶を見せる。

 

「ここに《子の十二神皇》があります。」

 

「何っ?ならば、俺が行く!」

 

《子の十二神皇》は黄色のカード。ならば、黄色の勇者の末裔が行くに相応しい。と考えたキキが名乗りをあげた。

 

「……なら、俺は他の十二神皇を探しに行かせてもらう。」

 

キキとシオンは同時に住処を飛び出した。

 

☆★☆★

 

「ここか……」

 

辿り着いた場所は誰も足を踏み入れていない【ソウルスポット】だった。

 

「ここに何かあるのだろうか?」

 

恐る恐る中に入る。中は前に入った【ソウルスポット】の中とは違い、柱が数本崩れていた。

 

それに加え、天使と悪魔の石像があちこち建っている。

 

「何か歴史のある場所なのかここは…」

 

考えてしまうが、深く考えても今は分からない。後で紫か霊夢に聞いてみよう。

 

「と、そんな事はどうでもいいな。とりあえず、ここも試練があるのか?」

 

前回、罠に散々はまった経験を生かし、俺は【ソウルスポット】の奥へと進んで行く。

 

「……あれ?行き止まり……」

 

気づけば最奥の部屋に辿り着いていた。

部屋の中央に立ってみると、これまた広い空間だった。

 

「ここに何が……」

 

中央に立っていると、突然 壁が回転し、 奥からトーテムポールのような石像が現れた。

 

『汝、《子の十二神皇》を望むものか?』

 

「《子の十二神皇》?ここに《十二神皇》が!」

 

あの男、ここに《十二神皇》があると知っていたのか。後で礼に行かねば…

 

『ぬ?ソナタは……』

 

「ん?」

 

石像は突然、俺を見つめた。

俺の顔に何かあるのだろうか?

 

『ソナタ、12宮使いか?』

 

「ああ。今、デッキはないが12宮使いだ」

 

『ならばソナタ、星の試練を受けよ!』

 

左の壁がゴゴゴゴと動き始め、新しい通路が出現した。

 

(星の試練…どんな試練でも、必ず《子の十二神皇》は手に入れて見せる!)

 

俺は左の壁の奥の通路に入って行った。

 

☆★☆★

 

通路を抜けると、また広い空間に出た。

そこには、またトーテムポールの石像があった。

 

『星の試練を受けし者よ。この試練を突破してみよ』

 

「内容はなんだ?」

 

『これから汝には、こちらから渡す1つのデッキを使って3人のバトラーと戦ってもらう。』

 

壁の一部が動きだし、そこから赤色の光を放ったデッキが俺の手に渡った。

 

「このデッキで3人のバトラーを倒せばいいのか」

 

デッキの中を確認する。

ざっと確認したところ、切り札は

《太陽龍ジーク・アポロドラゴン》

《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》

《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》の3枚らしい。

 

それ以外は、バランスの良いデッキだと思う。

 

「カードの入れ換えはありか?」

 

『残念だが、それは認められない』

 

「ちぇ…」

 

まあ、今は大したカードはないから良いんだけどね。

 

『では、まず1人目のバトラーと戦ってもらう。バトルフィールドに行くがいい』

 

「……ゲートオープン!界放!」

 

☆★☆☆

 

久々のバトルフィールド。最近、バトルドームでバトルしていたから、こっちでできるのも懐かしい。

 

「待っていたぞ挑戦者。」

 

「お前が俺の最初の相手か」

 

最初の相手は、右腕と左目が機械を装着しており、サイボーグのような男のバトラーだった。

 

「名前は何て言うんだ?」

 

「貴様にそれを語る資格はない。行くぞ、スタートステップ」

男 手札5 リザーブ4

 

「…………………」

 

気持ちを切り替えて俺もバトルを始めた。

 

「ドローステップ、メインステップ。」

 

フィールドを見る。そこにはバーストも【ソウルコア】も存在しなかった。

 

「ネクサス《闇の聖剣》を配置。ターンエンド」

 

男の後ろに合体スピリット対策の《闇の聖剣》が配置される。

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ5

 

闇の聖剣(0)LV1 コスト4

 

 

「俺のターン」

瞬 手札5 リザーブ5

 

(よし、手札はまあまあ良いぞ)

「メインステップ、《角獣ガルナール》を召喚!」

 

大きな角を2本生やした獣のスピリットが現れた。

 

角獣ガルナール(1)LV1 BP3000 コスト4

 

「アタックだ!《ガルナール》!アタック時効果でデッキから3枚オープン!」

 

オープンカード

①砲竜バル・ガンナー

②角獣ガルナール

③星海獣シー・サーペンダー

 

「《バル・ガンナー》を手札に!」

 

「ほう…《ブレイヴ使い》か…

そのアタック、ライフで受ける!」

男 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド」

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ5

 

角獣ガルナール(1)LV1 疲労

 

 

「メインステップ!《ソードール》を2体召喚!」

男 手札5 リザーブ6

 

ソードール(1)LV1 BP1000 コスト1→0

ソードール(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「さらに《闇の聖剣》をLV2にアップさせる!」

 

闇の聖剣(0→1)LV2

 

(来るか…?)

 

「ターンエンド」

 

手札3 リザーブ3 トラッシュ0 ライフ4

 

ソードール(1)LV1 BP1000

ソードール(1)LV1 BP1000

闇の聖剣(1)LV2

 

 

(攻撃してこないのか…)

「メインステップ!《ヴェロキ・ハルパー》《ブレイドラ》を体召喚!」

瞬 手札6 リザーブ5

 

赤のシンボルから2体の赤のスピリットフィールドに現れた。

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

ヴェロキ・ハルパー(3)LV2 BP3000 コスト1

 

「アタックステップ!《ヴェロキ・ハルパー》でアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

《ヴェロキ・ハルパー》は爪を立ててライフを削った。

 

「ぐっ!」

男 ライフ4→3 リザーブ4

 

「《ヴェロキ・ハルパー》の効果により、ライフを削った事で1枚ドローする。

俺はこれでターンエンドだ」

 

手札5 リザーブ0 トラッシュ1 ライフ5

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000

ヴェロキ・ハルパー(3)LV2 疲労

角獣ガルナール(1)LV1 BP3000

 

 

「ドローステップ。」フッ

男 手札4 リザーブ5

 

ドローした瞬間、男が笑った。切り札級のカードが来たらしい。

 

「メインステップ!《魔界七将ベルドゴール》をLV2で召喚!」

 

紫のシンボルから現れたのは、黒いローブに身を包んだ《ベルドゴール》だった。

 

魔界七将ベルドゴール(3)BP5000 コスト3→1

 

「召喚時効果発揮!《ヴェロキ・ハルパー》を破壊する!」

 

ヴェロキ・ハルパー(3)LV2 破壊

 

《ベルドゴール》は召喚時効果で疲労状態のコスト4以下のスピリット1体を破壊する。

しかも、《闇の聖剣》の効果で破壊された相手のスピリットのコストは4/5となる。《ベルドゴール》の【不死】はコスト4/5。よって何度破壊されても蘇ると言うわけだ。

 

「アタックだ!《ベルドゴール》!」

 

「ライフで受ける!」

 

《ベルドゴール》の腕が伸び、鋭い爪が俺のライフを破壊した。

 

「ぐはっ!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ4

 

「ターンエンド」

 

手札3 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ3

 

ソードール(1)LV1 BP1000

ソードール(1)LV1 BP1000

魔界七将ベルドゴール(3)LV2 疲労

闇の聖剣(1)LV2

 

 

「ドローステップ。」

瞬 手札6 リザーブ6

 

ドローカード→《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》

 

(よし!)

「メインステップ!《ブレイドラ》を召喚!」

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「そして!《太陽神龍ライジング・アポロドラゴン》を召喚!!」

 

突如、フィールド全体が炎に包まれ、フィールドの中心に出現した小さな炎は巨大な龍へと変化した。

 

太陽神龍ライジング・アポロドラゴン(1)LV1 BP6000 コスト7→4

 

「それが貴様の切り札か…」

 

「今のところはね。アタックステップ!《ライジング・アポロドラゴン》で《ソードール》に指定アタック!」

 

《ライジング・アポロドラゴン》は《ソードール》に向かって炎を吐いた。

炎をマトモに受けた《ソードール》は燃やされて破壊された。

 

ライジング・アポロドラゴン(1)LV1 BP6000

vs

ソードール(1)LV1 BP1000 破壊

 

「《角獣ガルナール》でアタック!アタック時のデッキオープンはしない。」

 

「ふん…ライフで受ける!」

 

《ガルナール》が突進で男のライフを削った。

 

男 ライフ3→2 リザーブ2

 

(合体できないのが痛いな…)

 

ネクサス《闇の聖剣》LV2は、合体したスピリットを疲労させる。LV1の効果も嫌だが、LV2になると1ターン、攻撃できなくなる。

 

「ターンエンドだ!」

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ4

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000

ブレイドラ(1)LV1 BP1000

角獣ガルナール(1)LV1 疲労

ライジング・アポロドラゴン(1) 疲労

 

 

「ドローステップ……」

男 手札4 リザーブ5

 

俺はこの時、男の体に衝撃が走ったような感じがした。

何かマズイものが来る…!

 

「貴様に見せてやる…!俺のスピリットを!」

 

「くっ…!」

 

「まずは《ソウルホース》を召喚」

 

ソウルホース(1)LV1 BP1000

 

「そして、光滅ぼす闇の魔王!《 滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ》召喚!」

 

天空を黒い雲が覆い尽くし、辺りは闇一色となった。

そして、黒い雲の中から漆黒の闇を纏いし暗黒の《ノヴァ》が白い翼を生やしてフィールドに現れた。

 

滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000 コスト7→3

ベルドゴール(3→1)LV1 BP3000

 

「《ダークヴルム・ノヴァ》……」

 

合体スピリットのバトル時BP+10000され、LV3になれば《ブレイヴ》の存在を許さないスピリット。

これじゃあ、ますます合体できない。

 

「行け!《ダークヴルム・ノヴァ》!憎き《ブレイヴ使い》を亡きものにしろ!」

 

《ダークヴルム・ノヴァ》が咆哮する!その咆哮は俺のスピリット達が震えるほど凄まじかった。

 

「《ブレイドラ》でブロック!」

 

《ブレイドラ》は《ダークヴルム・ノヴァ》の黒い炎に焼かれて破壊された。

 

ブレイドラ(1)LV1 破壊

vs

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000

 

「まだ終わらん!《ソードール》でアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

《ソードール》の細い剣がライフを砕いた。

 

「ぐぅ…!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ2

 

このバトル、いつものバトルよりもダメージが強いな…。

 

「《ソウルホース》、貴様もアタックだ!」

 

炎を纏った馬が宙を浮かんで攻撃する。

 

「《ブレイドラ》、頼む…」

 

《ソウルホース》と《ブレイドラ》がぶつかり合い両方破壊された。

 

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 破壊

vs

ブレイドラ(1)LV1 BP1000 疲労

 

「俺の攻撃は終わらん!このターンで決着をつけてやる!《ベルドゴール》でアタック!」

 

「くそっ…!でも、ライフは削りきれないはず…」

 

「甘いわ!《ホワイトポーション》!《ダークヴルム・ノヴァ》を回復させる!」

 

ホワイトポーション コスト4→3

 

闇の聖剣(1→0)LV1

ソードール(1→0)消滅

男 リザーブ1→0

 

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 回復

 

「簡単に決めさせるか!フラッシュタイミング!マジック《サイレントロック》!」

 

サイレントロック コスト4

瞬 リザーブ3→0

角獣ガルナール(1→0)消滅

 

「合体してないスピリットのバトル終了時、アタックステップを終了させる。アタックはライフで受ける!」

 

《ベルドゴール》のアタックが俺のライフを破壊した。

 

「ぐおおおおおお!」

瞬 ライフ3→2 リザーブ1

 

「耐えたか…ターンエンド。さあ、貴様の合体スピリットを見せてみろ!」

 

手札1 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ2

 

魔界七将ベルドゴール(1)LV1 疲労

滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000

闇の聖剣(0)LV1

 

 

(ようやく《闇の聖剣》がLV1になってくれたな…。)

「このターンで決めてやる!行くぞ!《ダークヴルム・ノヴァ》!」

 

瞬 手札4 リザーブ1→10

 

「メインステップ!《ライジング・アポロドラゴン》をLV3にアップ!」

 

ライジング・アポロドラゴン(1→5)LV3 BP11000

 

「見せてやるぜ!俺のブレイヴを!

召喚、《武槍鳥スピニード・ハヤト》!」

 

緑のシンボルからクナイを足にくくりつけたブレイヴが現れた。

 

武槍鳥スピニード・ハヤト(1)LV1 BP5000 コスト5→4

 

「それがお前のブレイヴか…!」

 

「《武槍鳥スピニード・ハヤト》を《ライジング・アポロドラゴン》に合体!」

 

《スピニード・ハヤト》が《ライジング・アポロドラゴン》の翼に合体する。

合体した後の《ライジング・アポロドラゴン》の背中には数本の槍が装着されていた。

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP11000+5000=16000

 

瞬 リザーブ2

 

「来い合体スピリット!俺に破壊される為にな!」

 

「アタックステップ!《スピニード・ハヤト》の効果で紫を指定して合体アタック!」

 

男のフィールドのカードが紫色に光を放つ。《スピニード・ハヤト》の効果だ。

 

「来い!!」

 

「《ライジング・アポロドラゴン》!《ダークヴルム・ノヴァ》に指定アタック!」

 

何故だ…。今、《ベルドゴール》に指定アタックしていたら、楽して勝てたのに…。俺は何を…!

 

「《スピニード・ハヤト》の効果により《ライジング・アポロドラゴン》は回復!」

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 回復 BP16000

vs

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000

 

《ライジング・アポロドラゴン》が《ダークヴルム・ノヴァ》に翼の槍を全て投げて逃げ場所を無くす。

 

しかし、《ダークヴルム・ノヴァ》は槍を全て凪ぎ払い、《ライジング・アポロドラゴン》に突進した。

 

「《ダークヴルム・ノヴァ》のLV2の効果!合体スピリットとのバトル時、BP+10000!」

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP16000

vs

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP8000+10000=18000

 

 

「フラッシュタイミング!《ブレイブオーラ》!」

 

「何っ!」

 

ブレイブオーラ コスト3→1

 

《ライジング・アポロドラゴン》と《ダークヴルム・ノヴァ》が空中で互いの全力で殴りあう。

 

「《ブレイブオーラ》はアタックしているスピリットにBP+1000!さらに合体スピリットにBP+3000!

合計BPは20000だ!!」

 

《ライジング・アポロドラゴン》は殴る事を止め、天高く舞い上がる。それを《ダークヴルム・ノヴァ》は追いかけて、喰らいつこうとするが、その瞬間に《ライジング・アポロドラゴン》は炎を吐いて《ダークヴルム・ノヴァ》を破壊した。

 

「ぬおおおおおおおおおお!!」

 

ライジング・アポロドラゴン(5)LV3 BP16000+4000=20000

vs

ダークヴルム・ノヴァ(3)LV2 BP18000 破壊

 

「さらに《ライジング・アポロドラゴン》の効果で《ベルドゴール》を破壊する!」

 

《ベルドゴール》は《ライジング・アポロドラゴン》に装着された槍を刺されて破壊された。

 

ベルドゴール(1)LV1 破壊

 

「お前を守るスピリットは、もういない!」

 

《ライジング・アポロドラゴン》が男に向かって咆哮する。

 

「……見事だ。ブレイヴ使いよ。

 

…我がライフ!砕くがいい!!」

 

次の瞬間《ライジング・アポロドラゴン》のアタックが男のライフを2つ破壊した。

 

「うおおおおおおおおおおおお!!」

男 ライフ2→0

 

男はライフが0になると、青い炎を放ちながら光の中に消えて行った。

 

☆★☆★

 

『よくぞ1人目のバトラーを倒した。』

 

バトルフィールドから戻ると、次の部屋に行く為の通路が壁の中から出現した。

 

『さあ、行くがよい。』

 

「………………………………」

 

俺は無言で指示に従い、次の部屋に向かった。

 

 




ボツネタ①
『汝、《子の十二神皇》を望む者か?』

「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」

『………………………………………』

「すみません…」

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