バトルスピリッツ 混沌に導かれし星空   作:星空 瞬

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超・風魔神 強すぎ…



16話 牙を剥く三龍神!

「……って言うことなんだぜ!……イテテ…」

 

魔理沙は、男に《ハヌマーリン》を取られた事を霊夢に報告していた。

 

「とにかく!そいつは強かったんだぜ!」

 

「魔理沙が負けるのもそうだけど、私達も知らないアルティメットもいるなんて驚きだわ…」

 

と、魔理沙の体を見る。魔理沙は襲われた時のダメージが抜けていないのか、腕に包帯をして、足にシップを貼っている。

 

「魔理沙、ごめんね。私のせいで…」

 

「アリスのせいじゃないぜ。私も、油断をしたのが悪かったし…」

 

「とりあえず、あんたら2人大人しく休んでいなさい!」

 

霊夢が魔理沙とアリスに新しい包帯とシップを渡す。

 

「イテテ…怪我人は大切に扱うんだぜ…」

 

その時、博麗神社の庭によく知っている者の気配を霊夢は感じ取った。

 

「霊夢、久し振りね」

 

「何のようかしらレミリア。あいにく、こっちは今 忙しいの」

 

と、レミリアは博麗神社の境内にいる魔理沙を発見した。そして…

 

「あら、魔理沙も襲われたのね…」

「魔理沙も…?まさか、あんたの所にも…!」

 

「お察しの通り。咲夜が襲われたわ。」

 

レミリアは、自分が知っている情報を霊夢に伝える。

 

「今、咲夜はパチェが治療してくれているわ。」

 

「でも、あんたの《運命を操る程度の能力》で咲夜が襲われると言う運命は分かっていたんじゃないの?」

 

「……分からなかったのよ。私の能力に干渉しなかった。襲った奴はただ者ではないわね。」

 

その他のレミリアから聞いた情報は、ほとんど魔理沙の情報と同じだった。

 

黒いローブに黒いマント。両方とも、その男に襲われたと言う。あまり感情的にはならず、静かな様子だったようだ。

 

「霊夢、そう言えば瞬と駿太はどこだぜ?」

 

「あの2人なら、食材の買い物に人里に買い物に行かせているけど?」

 

30分ぐらい前、霊夢は夕飯の食材が足りないのを確認して、暇を持て余している瞬と駿太に買い物に行かせたのだ。

 

「…そう言えば、遅いわねあいつら。」

 

「霊夢、様子を見に行った方が良いと思うわ」

 

「そうね。ちょっと様子を見てくるわ」

 

アリスの助言を受けて、霊夢は空を飛んで神社から人里に向かった。

 

「霊夢、待ちなさい。私も行くわ」

 

神社から飛んでいった霊夢を追ったのは日傘をかざしたレミリアだった。

 

「何で付いてくるのよ…」

 

「…理由は簡単よ。

咲夜をボロボロにした張本人に会えるかもしれないからね。」

 

そう言うレミリアの目からは怒りの感情が窺えた。咲夜の仇を取るつもりなのだ

 

「勝手にしなさい。」

 

「そうさせてもらうわ。」

 

その時、人里から少し離れた場所でバトルドームが出現したのを霊夢は発見した。

 

「見つけたわ!」ビュン

 

瞬と駿太を心配した霊夢は速度を早めて、バトルドームに向かった。

 

☆★☆★☆

 

30分前…

 

瞬と駿太は霊夢に言われて通り、人里で買い物をしていた。

 

「すみません、これ と これ下さい。」

 

『はあ~い。350円で~す』

 

 

「そこの女、鳳凰の血に染まったその肉を6つ寄越せ。」

訳:(そこの店員さん、この焼き鳥6つ下さい)

 

『…500円です。』

 

 

「この米、1俵いくらですか?」

 

『これは7000円ですね。』

 

「安っ!?」

 

『この米、少し悪いから安いんだよ』

 

「ああ…なるほど」

 

 

「ふむ、ではこの純白な輝きを放つ、金の玉を1つもらうか。」

訳:(この卵、1パック買います。)

 

『はいよ。100円だ』

 

「ふっ、受けとるが良い」チャリン

 

 

…………………………………………………………………………

 

「駿太、あんまり俺に近づかないでくれるか?」

 

「ええっ!?」(゜ロ゜)

 

駿太がびっくりした顔をして俺を見る。

こいつは、自分が何をしているのか分からないのか?

 

「いや…お前と一緒にいると、俺まで変な目で見られるから。

カッコつける時は俺がいない時にしてくれ。」

 

「…別に良いが、我もそう言われると悲しいな…」

 

駿太がショボンとする。

変な目で見られると、言う言葉には弱いらしい。

 

「あれ?瞬さんじゃないですか!」

 

買い物も終わり、落ち込んだ駿太をどうしようか迷っていると背後から声を掛けられた。

 

振り返ると、そこには久し振りに見る鈴仙がいた。

 

「よお、久し振りぶりだな」

 

「はい。ご無沙汰しています。」ペコ

 

「瞬、誰だこの小娘?」

 

「ところで、この瞬さんに似たこの人は誰ですか?」

 

「…説明は長くなるな」

 

この後、鈴仙と駿太にお互いの事を説明し終わるまでに10分近くかかった。

 

☆★☆★

 

「なるほど。今、瞬さんのいた世界とは違う世界から来た外の人と言うことですね」

 

「そんなところだ。」

 

鈴仙と駿太に一通り説明し終えた後、俺は鈴仙に気になった事を聞いてみた。

 

「鈴仙、最近、変な奴らを見なかったか?」

 

「変な人ですか?

それは、さっき言っていた暗黒バトラーとか言う人ですね。でも、すみません。私は変な人は見ていません。」

 

「そうか。見掛けたら、教えてくれるか?」

 

「もちろんです!」

 

「おい、駿太………」

 

さっきから何も話さない駿太が気になったので、駿太の方を見ると

 

「…………………………………」

 

駿太は、人里の奥にある林の中をじっと見つめていた。

 

「駿太?」

 

「っ!?…ああ、瞬か。」

 

「どうかしたか?」

 

すると、駿太は林の方を指さして…

 

「何か、あそこからずっと見られているように感じたんだ」

 

「……気のせいじゃないか?それよりも荷物が重いから、早く博麗神社に運びたいんだが」

 

「…そうだな。じゃあ行くか!」

 

駿太が大量の荷物を両手を使って持ち上げる。既に腕がプルプルしているのが恐い。

 

と、鈴仙に別れを言おうとした。その時…

 

「見つけたぞ、偽りの勇者!」

 

「お前らの『十二神皇』は我らが頂くかに!」

 

近くの林の中から、暗黒バトラーらしい奴らがデッキを持って現れた。

 

一人は長髪を丁髷風にまとめた青年。

もう一人は、カニのコスプレをした変態らしき人物だった。

 

「はんっ!良いぜ、相手にやってやらあ!!」

 

駿太はとっくに荷物を下ろして【ソウルコア】を手に持っていた。何てスピードだ…

 

「なら、私も相手になります。」

 

「いや、鈴仙。ここは俺が…」

 

「大丈夫です。

私も最近、『辰の十二神皇』を手にしたんです。それに、デッキの調整を確認してみたいんです。」

 

やる。と言う前に鈴仙に先手を打たれた。こうなったら任せるしかない。

にしても、《辰の十二神皇》を持っていたのか……

 

「分かった。」

 

最悪、鈴仙が負けても俺が勝てば良い。そう瞬は思った。

 

「じゃあ始めようぜ!」

 

「「「バトルアーマー!オン!!」」」

 

「バ、バトルアーマー、オン!」

 

鈴仙は多少遅れたが、問題はないようだ。

 

四人が空中に浮かび上がり、バトルドームが出現する。

すると、駿太が視線を感じると言っていた林の場所から、一人の人物が奥に動き出したのが見えた。

 

(駿太の言っていた事は本当だったか!)

「逃がすか!」

 

ここで、あいつを逃がしてしまえば最悪、人里の人達も巻き込まれてしまう可能性が出てくる。

 

俺は必死に奥に逃げ出した人物を追いかけた。

 

☆★☆★

 

どれくらい走っただろうか?

後ろを見ると、バトルドームが少し小さく見えたから1、2キロは走ったと思う。

 

奥に逃げた奴は、スピードを下げずに俺から逃げようとしていた。いや、

 

(誘われているか…?)

 

なんて考えてしまう。

だが、奴は少し林が開けた場所に付くと、足を止めて俺が来るのを待った。

 

(どうやら、誘われていたようだな)

 

予感は的中した。狙いは俺だったようだ。

 

「俺に用があるようだな」

 

「……そうだ。君の《午の十二神皇》を奪いに来た。」

 

声からして男だろう。身長は俺と同じくらいだが、顔は黒いローブを深く被っていてよく見えない。

 

すると、男はデッキケースの中から3枚のカードを俺に見せた。

 

「っ!?それは…!」

 

見せられたカードは、《申の十二神皇ハヌマーリン》《未の十二神皇グロリアス・シープ》《亥の十二神皇カラミティ・ボア》だった。

 

「…これは君の仲間から奪ったものだ。俺はこの3枚を賭ける。」

 

あの3枚は魔理沙と咲夜、天子から奪ったカードだろう。

しかし、こちらの《十二神皇》は1枚。あちらは3枚も賭ける。

 

(よほど、自信があって強いようだな…)

「分かった。その勝負、受けよう!」

 

その言葉と共に、俺と男は【ソウルコア】を天空に翳す。

 

「「バトルアーマー!オン!!」」

 

☆★☆★

 

「先行は俺だ!俺のターン」

瞬 手札5 リザーブ【4】

 

左腕から飛び出したカードを取り、手札に加える。

 

「ネクサス《光り輝く大銀河》を配置。ターンエンドだ」

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ【4】ライフ5

 

光り輝く大銀河(0)LV1 コスト【4】

 

 

「…俺のターン」

男 手札5 リザーブ【4】

 

男も同じようにカードを引く。

 

「…アルティメット召喚、《バーゴイル》。」

 

男のフィールドに闇の障気を纏いながら鳥のアルティメットが現れた。

 

バーゴイル(2)LV3 BP5000 コスト【3】

 

「1ターン目からアルティメットか…」

 

「…召喚時効果でコアを1つ追加。《バーゴイル》をLV4に」

 

バーゴイル(2→3)LV4 BP7000

 

「アタックだ、《バーゴイル》。」

 

「ライフで受ける!」

 

宣言と共に、《バーゴイル》が鋭い爪で俺のライフを破壊した。

 

「ぐっ!」

瞬 ライフ5→4 リザーブ1

 

「…ターンエンド」

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5

 

バーゴイル(3)LV4 疲労

 

 

(アルティメットデッキか…。あのデッキだと、相手スピリットが出るまで《ドラゴニック》は召喚しない方がいいな)

「俺のターン」

瞬 手札5 リザーブ【6】

 

「《ワイバーン・ベラ》を召喚!召喚時効果で手札の《ジェミナイズ》を手元にオープンして1枚ドローする。」

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000 コスト2→【1】

 

「………12宮Xレア……」

 

「…?

さらに、《ダンデラビット》を召喚。召喚時効果でリザーブと《ワイバーン・ベラ》にコアを1つずつ置く!」

 

ウサギのスピリットが現れた。そして、ニンジンを俺の方に投げてコアを増やした。

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 コスト3

ワイバーン・ベラ(1→2)LV1 BP2000

瞬 リザーブ0→1

 

「最後は《エリダヌス・ドラゴン》を召喚だ!」

 

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 BP3000 コスト3→1

ワイバーン・ベラ(2→1)LV1 BP2000

瞬 リザーブ1→0

 

「バーストセット!アタックだ、《ワイバーン・ベラ》《エリダヌス・ドラゴン》!」

 

「…両方ともライフだ」

 

《ワイバーン・ベラ》は体を回転させて男にアタックし、《エリダヌス・ドラゴン》は氷の息吹きを浴びせた。

 

「……………………」

男 ライフ5→3 リザーブ2

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

手札1 リザーブ0 トラッシュ【5】 ライフ4 バースト

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 疲労

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

「…俺のターン」

男 手札5 リザーブ2→【6】

 

(次はどう動く…?)

 

「アルティメット召喚、《ビートルゴン》。」

 

男が次に召喚したアルティメットは、闇の障気を纏ったカブトムシの形をしたアルティメットだった。

 

ビートルゴン(2)LV4 BP6000 コスト3

 

「…《ビートルゴン》はLV4の時、自身に赤/緑のシンボルを追加する。

よって、ネクサス《邪神域》を1コストで配置する。」

 

ビートルゴン(2)LV4 BP6000 究極+赤+緑

邪神域(0)LV1 コスト4→【1】

 

「さらに、《バーゴイル》のコアを使い、マジック《イビルドロー》。2枚ドローする」

 

イビルドロー コスト4→2

バーゴイル(3→1)LV3 BP5000

 

「来るか…!?」

 

「……ターンエンドだ」

 

手札4 リザーブ0 トラッシュ【6】 ライフ3

 

バーゴイル(1)LV3 BP5000

ビートルゴン(2)LV4 BP6000

邪神域(0)LV1

 

 

(攻めてこない…?)

「俺のターン、ドロー!」

瞬 手札2 リザーブ【6】

 

「マジック《双翼乱舞》!デッキから2枚ドローする!」

 

双翼乱舞 コスト4→2

瞬 手札1→3

 

「さらに、《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にアップさせる!」

 

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 BP4000

 

「アルティメットには、アルティメットだ!

出でよ!《創星龍バイアー》!!」

 

空から小さな隕石が降り注ぎ、俺のデッキの数少ないアルティメットの1体が隕石の1つから現れた。

 

創星龍バイアー【1】LV3 BP5000 コスト3→1

 

「……………………………」

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

今、アタックしてもドローはできない。さらにBPも勝てない…。ここはターンエンドにする

 

手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4 バースト

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 BP4000

創星龍バイアー【1】LV3 BP5000

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

「……………………」パシッ

男 手札5 リザーブ【7】

 

男は無言でドローする。そのドローにとてつもない何かを感じた。

 

「《ビートルゴン》の効果でシンボルを追加。その追加したシンボルで《ホムライタチ》を召喚する」

 

ビートルゴン(2)LV4 赤+緑+究極

ホムライタチ(1)LV1 BP1000 コスト2→0

 

「《ホムライタチ》も自身に緑のシンボルを追加する。

よって《賢龍ケイローン》を最大軽減で召喚させてもらう。」

 

ホムライタチ(1)LV1 赤+緑

賢龍ケイローン(1)LV1 BP5000 コスト5→2

 

(《ケイローン》とか嫌な思い出しかないな…)

 

大会などで赤緑デッキの中堅として活躍する強いカード。テキストを見ただけでも強いと思う。

 

「召喚時効果発揮!《エリダヌス・ドラゴン》を破壊し、1枚ドロー。

緑のシンボルが2つあるので【緑連鎖】発揮。コアを2つ追加する。」

 

《ケイローン》が吐いた炎の息によって《エリダヌス・ドラゴン》は破壊された。

 

賢龍ケイローン(1→3)LV2 BP8000

 

「だが、《エリダヌス・ドラゴン》は自身の効果でフィールドに残る!」

 

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 疲労

 

「…問題はない。さらに《金殻皇ローゼンベルグ》を召喚。召喚時効果でコアを3つ追加する。」

 

ローゼンベルグ(1→4)LV1→2 BP9000 コスト8→【3】

賢龍ケイローン(3→1)LV1 BP5000

男 リザーブ【3→0】

 

「今度は赤緑の最強カードかよ…」

 

召喚時効果で3つコアブースト、アタック時に2枚ドローの大型スピリット。

大会でもこいつに苦しめられたな…

 

「最後にマジック《イビルドロー》。2枚ドローする」

 

ローゼンベルグ(4→3)LV2 BP9000

ビートルゴン(2→1)LV3 BP4000

男 手札2→4

 

「…《ローゼンベルグ》アタックだ。アタック時効果で、BP+10000。【連鎖】により2枚ドローする」

男 手札4→6

 

《ローゼンベルグ》が黄金に輝く剣を振り回す。あの剣にはダブルシンボルの力が込められているだろう。

 

「ブロックだ!《ダンデラビット》!」

 

ブロックしに行った《ダンデラビット》は《ローゼンベルグ》の剣によって切り裂かれた。

 

ダンデラビット(1)LV1 BP1000 破壊

vs

ローゼンベルグ(3)LV2 BP9000

 

「《ダンデラビット》……すまん」

 

「…ターンエンド」

 

手札6 リザーブ0 トラッシュ【6】ライフ3

 

バーゴイル(1)LV3 BP5000

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

ビートルゴン(2)LV4 BP6000

賢龍ケイローン(1)LV1 BP5000

ローゼンベルグ(3)LV2 疲労

邪神域(0)LV1

 

 

「くっ…。俺のターン」

瞬 手札3 リザーブ5

 

手札を確認する。今、手札に逆転の手はない…。

なら、作るだけだ!

 

「《エリダヌス・ドラゴン》を疲労させる!そして、出でよ!《魔導双神ジェミナイズ》!」

 

フィールドに双子座の星座が出現し、星座の中から気味悪い声を上げながら《ジェミナイズ》が現れた。

 

エリダヌス・ドラゴン(3)LV2 疲労

魔導双神ジェミナイズ(2)LV2 BP6000 コスト7→3

 

「…12宮……!」

 

(……?)

「さらに《エリダヌス・ドラゴン》の効果を使用して、マジック《ネオ・ダブルドロー》を発動!」

 

エリダヌス・ドラゴン(3→1)LV1 疲労

ネオ・ダブルドロー コスト4→2

 

「デッキから2枚ドローする。俺のフィールドにアルティメットがいるので、もう1枚ドローする!」

 

瞬 手札3→2→5

 

「《ジェミナイズ》のLV2効果発揮!自分がコストを支払ってマジックを使用した時、もう1枚マジックを使用できる!

俺は《ブレイヴドロー》を使用!」

 

ブレイヴドロー コスト5→0

 

「デッキから2枚ドロー。その後、デッキから3枚オープンし、その中にあるブレイヴカードを1枚手札に加え、その他のカードはデッキの上に戻す」

 

瞬 手札5→4→6

 

オープンカード

①双翼乱舞

②トレス・ベルーガ

③金牛龍神ドラゴニック・タウラス

 

「《トレス・ベルーガ》を手札に加え、他のカードは好きな順番で上に戻す。」

 

瞬 手札7

 

(後は《サジット》と《ドラゴニック》を出せれば、勝機は見えてくるだろう…)

「ターンエンド」

 

手札7 リザーブ0 トラッシュ5 ライフ4 バースト

 

ワイバーン・ベラ(1)LV1 BP2000

エリダヌス・ドラゴン(1)LV1 疲労

創星龍バイアー【1】LV3 BP5000

ジェミナイズ(2)LV2 BP6000

光り輝く大銀河(0)LV1

 

 

「………ドロー」

男 手札7 リザーブ【7】

 

この時、俺は男がドローした時、嫌な威圧感を感じた。

 

「……ネクサス《超新星の輝き》を配置。」

 

「《超新星の輝き》!?」

 

奴のデッキはどうやら《赤緑三龍神デッキ》のようだ。

 

「《超新星の輝き》の効果により、このターン《三龍神》のコストは自分のライフと同じになる。」

 

超新星の輝き(0)LV1 コスト4→1

 

(来る……!!)

 

「…三龍神の煌めき、聖なる光よ、我に宇宙の輝きを!《聖龍皇アルティメット・セイバー》召喚!」

 

突如、相手のフィールドが爆発し、フィールドが炎に広がった。

そして、その炎の中に出現した究極シンボルから《アルティメット・セイバー》が現れた。

 

聖龍皇アルティメット・セイバー(3) LV4 BP13000 コスト7→3→0

 

「…2体目、

いざ、赤々と燃え滾るその矢を放て。《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》召喚!」

 

2回目の爆発がフィールドで発生し、空に射手座が現れる。

爆発の中から現れたアルティメットは、射手座から飛んできた弓矢のような銃を手に取った。

 

アルティメット・サジット・アポロドラゴン(1)LV3 BP12000 コスト7→3→0

 

「…3体目、

大爆発の大嵐。 灼熱祭りの大将、降臨! 《アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ》!」

 

フィールドに究極シンボルが出現し、出したカードから5つの光が天空に昇り雲を突き抜けた。

突き抜けた雲から巨大な隕石がフィールドに落下してきた。落下した隕石は究極シンボルに当り、爆発した。

その後、爆発の中から《ジークヴルム・ノヴァ》が姿を現した。

 

アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ【3】LV4 BP20000 コスト8→3→0

ビートルゴン(2→1)LV3 BP4000

 

(少々きつくなってきたな…)

 

今の状況に、さらに《三龍神》が追加されると勝てる見込みが少なくなる。

12宮には元々、アルティメットの対策がない。

 

俺のデッキで対抗できるのは《トレミー》か《キャノンボール》しかない。《キャノンボール》は前に抜いたせいで倒せるのは《トレミー》だけだ。

 

「…《アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ》の召喚時効果発揮。【Uトリガー】ロックオン。」

 

男は指を銃の形にして、俺の腕に照準を当てた。すると、俺のデッキに電撃が走り、カードが1枚破棄された。

 

「コスト4《双翼乱舞》だ」

 

「…ヒット。俺のライフは5まで回復する」

 

男 ライフ3→5

 

「アタックだ《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》。【WUトリガー】ロックオン」

 

今度はデッキから2枚のカードが破棄された。1枚は前のターン《ブレイヴドロー》でオープンした《ドラゴニック・タウラス》だ。

 

破棄カード

①ドラゴニック・タウラス

②白羊樹神セフィロ・アリエス

 

「ヒット。BP15000以下の《ジェミナイズ》を破壊する」

 

《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》が空に浮かび上がり、空から《ジェミナイズ》に向けて光の矢を発射して破壊した。

 

ジェミナイズ(2)LV2 破壊

 

「そのアタックはライフで受ける!」

 

と、《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》は俺の言葉を聞いて、俺にも光の矢を放った。

 

「ぐあっ!」

瞬 ライフ4→3 リザーブ3

 

アルティメットの攻撃はやはり、スピリットのアタックと違って体が痺れるほど強烈だった。

 

「だけど、他のやつらにはアタックさせないぜ!バースト発動!《ディメンションシールド》!」

 

バースト発動と共に、俺の周りに白の盾が出現し、他のスピリット/アルティメットの進行を防いだ。

 

「アタックステップを終了させる。さらにフラッシュ効果で《アルティメット・サジット・アポロドラゴン》を破壊する!」

 

ディメンションシールド コスト4

ワイバーン・ベラ(1→0) 消滅

 

アルティメット・サジット・アポロドラゴン(1)LV3 破壊

 

「良し!厄介な《アルティメット・サジット》を破壊できた!」

 

「…ターンエンドだ」

 

手札3 リザーブ1 トラッシュ1 ライフ3

 

バーゴイル(1)LV3 BP5000

ホムライタチ(1)LV1 BP1000

ビートルゴン(1)LV3 BP4000

賢龍ケイローン(1)LV1 BP5000

ローゼンベルグ(3)LV2 BP9000

アルティメット・セイバー(3)LV4 BP13000

アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ【3】LV4 BP20000

邪神域(0)LV1

超新星の輝き(0)LV1

 

 

「《三龍神》…相手にとって不足はないぜ!」

 

「……………………………」

 

「な、なんだよ…」

 

俺が何か変な事を言ったのか、男は俺を見つめていた。

 

「…すまない、何でもない。続けてくれ」

 

「……分かった。俺のターン!」

瞬 手札8 リザーブ10

 

ドローカード→《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》

 

(来た!俺の逆転のカード!)

「行くぞ!《エリダヌス・ドラゴン》をLV2にアップさせて疲労!

 

射手座の力よ…今、再び戦いの嵐を静めよ!《光龍騎神サジット・アポロドラゴン》を召喚!!」

 

俺の後ろに突如マグマが出現し、そのマグマ《サジット・アポロドラゴン》がマグマから俺のフィールドに勢いよく飛び出した。

 

現れた時には射手座のマークがフィールドに映し出されていた。

 

サジット・アポロドラゴン(5)LV3 BP13000 コスト8→5→1

エリダヌス・ドラゴン(1→3)LV2 疲労

 

「さあ!勝負はこっからだぜ!」

 

 




次回、長くなったのでミスがないか確認してから出します。早ければ明日ですね。
ちなみに《超・炎魔神》《超・風魔神》も出す予定です。でも、このペースだと《邪神皇》の登場は後ですね。

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