バトルスピリッツ 混沌に導かれし星空   作:星空 瞬

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あけおめです。
今年もよろしくお願いします。



12話 放て!リボル・ティーガ! 駿太vsイヌイ

「マジック《ハンドリバース》!手札を破棄して相手の手札の枚数分だけドローする。」

 

「…私の手札は5枚です。」

 

「なら、俺も5枚ドローだ!」

 

俺達は駿太のデッキ調整を何回も行い、ちゃんと闘えるかどうか、それを駿太に確認させていた。

ちなみに今、対戦しているのは 文だ。

 

「……来たぜ。我の切り札!

《午の十二神皇エグゼシード》を召喚!!」

 

「来ましたね…。」

 

「《午の十二神皇エグゼシード》でアタック!アタック時効果!<封印>!

<封印>時の効果発揮!《走破》!

《ゲイル・フェニックス》に指定アタック!」

 

「甘いですよ!マジック《ゲイルロードフィニッシュ》!《エグゼシード》は手札に戻ってもらいます!」

 

「ぎゃあああああああああああああ!!」

 

「では私のターンですね。

《ゲイル・フェニックス》でアタック!<封印>時の効果!《飛翔》!」

 

「ら、ライフで…受ける…」

 

駿太がorzのポーズを取る。

今日、これで何回目だろうか…

 

「負けたとはいえ、駿太。良いバトルだったぜ。」

 

「そうね。最初とは全然違うわ。」

 

「うむ!我もそう思うな。」

 

でも、《エグゼシード》が帰ってきてから駿太のデッキが驚くほど回るようになった。

頑張れば、いつか霊夢や文、魔理沙にも勝てるかもな。

 

「フフフ…。今なら、暗黒バトラーにも勝てる気がする!さあ!どこからでも来るがよい、暗黒バトラーよ!我が叩き潰してくれる!」

 

 

「そのコトバ、ウソではないな!」

 

「「っ!?」」

 

そこに聞こえた知らない声。

俺と駿太が驚いて声のした方向を見る。

 

「お前は……イヌイ将軍!」

 

そこには、猪の仮面をつけた男がいた。

男は駿太の目の前に立ちはだかった。

 

「駿太、こいつも暗黒バトラーか?」

 

「ああ…。そして我が《エグゼシード》を取られた相手だ。」

 

こいつが、駿太を倒した奴か。

確かに、強そうなオーラを纏っている。

 

「さっきのコトバ、ホントウなら俺と闘え。」

 

「駿太、ここも俺が…」

 

「いや、瞬。これは俺への試練だ。勇者として俺は【スピリッツワールド】を救わないといけない。

その為にも、俺はこいつを倒さないといけないんだ!」

 

「……………分かった。」

 

カブトーの時と同じように俺がバトルしようとしたが、駿太の熱い目を見て、俺は駿太にバトルを譲った。

 

「フフフ…。覚悟は良いか」

 

「行くぞ!イヌイ将軍!」

 

二人は【ソウルコア】を取りだし、空に掲げた。そして…

 

「「バトルアーマー!オン!!」」

 

言葉と共に、駿太とイヌイ将軍の体が光に包まれた。

駿太には赤いバトルアーマーが装着され、イヌイ将軍には若干黒っぽい色のバトルアーマーが装着された。

 

「瞬、駿太に任せて大丈夫なの?」

 

「霊夢。これはあいつが望んだことだ。俺達に出来ることは見守る事ぐらいだ。」

 

「駿太さん、頑張って下さい…!」

 

☆★★☆★

 

駿太視点…

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

我とイヌイの言葉と共に、青いドーム状のバトルフィールドが展開された。

 

 

「先攻は我だ!我のターン!」

駿太 手札5 リザーブ【4】

 

我は左腕から出たカードを手に取り、その1枚を召喚した。

 

「召喚!《丁騎士シュバリエ》!召喚コストに【ソウルコア】を使った事でコアを1つ増やす!」

 

現れたのは、文も使っていた《丁騎士シュバリエ》。フィールドに降り立つと、甲高い声を発した。

 

丁騎士シュバリエ(1→2)LV1 BP3000 コスト【3】

 

「ターンエンド」

 

駿太

手札4 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5

 

丁騎士シュバリエ(2)LV1 BP3000

 

 

「フッ…。俺のターン」

イヌイ将軍 手札5 リザーブ【5】

 

「フンッ!《ダーク・ガトファント》を召喚!」

 

イヌイ将軍が出したのは、黒くなった《ガトファント》だった。

 

ダーク・ガトファント(2)LV2 BP4000 コスト【3】

 

「アタックだ!《ダーク・ガトファント》!」

 

《ダーク・ガトファント》は大量のミサイルを我の方に発射した。

 

「ライフだ!」

駿太 ライフ5→4 リザーブ1

 

「ターンエンド。」

 

イヌイ将軍

手札4 リザーブ0 トラッシュ【3】ライフ5

 

ダーク・ガトファント(2)LV2 疲労

 

 

「我のターン!」

駿太 手札5 リザーブ【5】

 

イヌイ将軍のブロッカーは0。攻めるなら今だ。

 

「《キャノン・ピューマ》を召喚!」

 

茶色の虎に似たスピリットが現れた。

瞬が俺のデッキに入れてくれたカードの1枚。

 

キャノン・ピューマ【2】LV2 BP5000 コスト3

 

「(ありがたく使わせてもらうぜ!)《キャノン・ピューマ》でアタック!アタック時効果で1枚ドロー!」

 

《キャノン・ピューマ》が背中のキャノン砲から、白い光線を放った。

 

「ヌ…ライフで受ける。」

イヌイ将軍 ライフ5→4 リザーブ1

 

「続け!《シュバリエ》!」

 

爪を研いだ《シュバリエ》がイヌイ将軍に襲いかかる。

 

「これもライフだ!」

イヌイ将軍 ライフ4→3 リザーブ2

 

「残り3つ!ターンエンドだ!」

 

駿太

手札5 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ4

 

キャノン・ピューマ【2】LV2 疲労

丁騎士シュバリエ(2)LV1 疲労

 

 

「これくらいで調子にノルナ!」

イヌイ将軍 手札5 リザーブ【6】

 

イヌイ将軍は声を荒くして《シュライクン》を召喚した。

 

シュライクン(1)LV1 BP1000

 

「そして!《闇皇ナインテイル・ダーク》を召喚!」

 

フィールド全体が闇に覆われ、闇から1体の獣が現れた。

 

ナインテイル・ダーク(2)LV2 BP7000 コスト6→【4】

ダーク・ガトファント(2→1)LV1 BP3000

 

「《ナインテイル・ダーク》…!」

 

「フフフ…《シュライクン》でアタック!」

 

鋼鉄で翼を羽ばたかせ、《シュライクン》は空に舞った。

 

「そのアタック、ライフで受ける!」

駿太 ライフ4→3 リザーブ1

 

「ターンエンド。」

 

イヌイ将軍

手札3 リザーブ0 トラッシュ【4】 ライフ3

 

シュライクン(1)LV1 疲労

ダーク・ガトファント(1)LV1 BP3000

ナインテイル・ダーク(2)LV2 BP7000

 

 

「(今の手札じゃ、《ナインテイル・ダーク》は突破できないな…)」

駿太 手札6 リザーブ5

 

ドローカード→《ハンドリバース》

 

「(おっ!文からのカードだ!)…《ソウルホース》を2体召喚!」

 

紅い炎を纏った馬が2匹フィールドに現れた。

 

ソウルホース(1)LV1 BP1000 コスト1→0

ソウルホース(1)LV1 BP1000 コスト1→0

 

「そして【ソウルコア】を使って、マジック《ハンドリバース》!

自分の手札を全て破棄し、相手の手札と同じ枚数ドローする。さらに【ソウルコア】の力で+1枚ドローする!」

 

イヌイ将軍の手札は3枚。よって4枚のドローだ!

 

ハンドリバース コスト5

シュバリエ(2→1)LV1 BP3000

キャノン・ピューマ【2】→(1)LV1 BP3000

 

「(コイツ…【スピリッツワールド】にいた時と違う!)」

 

「イヌイ将軍…。貴様を倒すカードが来たぜ。」

 

「フンッ!お前のような奴がオレに勝てるわけない!」

 

「なら次のターンに見せてやるぜ。我はこれでターンエンド。」

 

駿太

手札4 リザーブ0 トラッシュ【5】 ライフ3

 

ソウルホース(1)LV1 BP1000

ソウルホース(1)LV1 BP1000

丁騎士シュバリエ(1)LV1 BP3000

キャノン・ピューマ(1)LV1 BP3000

 

 

「(あんな奴、俺が前みたいにコテンパンにしてやる。)」

イヌイ将軍 手札4 リザーブ【5】

 

「出でよ!《黒皇機獣ダークネス・グリフォン》!!」

 

カードから稲妻が走り、稲妻は天空の雲を貫いた。そして雲の割れ目から《ダークネス・グリフォン》が姿を現した。

 

ダークネス・グリフォン【1】LV1 BP7000 コスト8→5

ナインテイル・ダーク(2→1)LV1 BP5000

 

「《ダークネス・グリフォン》の召喚時効果発揮!《キャノン・ピューマ》と《丁騎士シュバリエ》を手札に戻す!」

 

「ちっ!」

 

《ダークネス・グリフォン》の翼の位置辺りから白い光線が発射され、《キャノン・ピューマ》と《シュバリエ》が手札に戻された。

 

「アタックだ!《ダークネス・グリフォン》!」

 

「ライフで受ける!」

 

機械のような音を出しながら、《ダークネス・グリフォン》は飛び、我目掛けて突進してきた。

 

「ぐっ!」

駿太 ライフ3→2 リザーブ2→3

 

「次は《ナインテイル・ダーク》だ!」

 

「これもライフだ!」

 

《ナインテイル・ダーク》がジャンプし、我に直接噛みついてきた。

 

「ぐああああああああああ!!」

駿太 ライフ2→1 リザーブ3→4

 

ライフを失う事へのダメージは慣れたつもりだったのにな…。やっぱり痛い…

 

「やれ!《シュライクン》!」

 

「《ソウルホース》でブロック!」

 

《シュライクン》は《ソウルホース》と激突し、両者共に破壊された。

 

ソウルホース(1)LV1 BP1000 破壊

vs

シュライクン(1)LV1 BP1000 破壊

 

「行け!《ダーク・ガトファント》!

そして、マジック《ピュアエリクサー》!」

 

「これも《ソウルホース》でブロック!」

 

《ソウルホース》は《ダーク・ガトファント》のアタックをブロックしに行くが、《ダーク・ガトファント》の出した大量のミサイルを避けれずに破壊された。

 

ソウルホース(1)LV1 破壊

vs

ダーク・ガトファント(1)LV1 BP3000

 

「くっ…!だが、これでお前のブロッカーはいない!」

 

「フフフ…それはどうかな?」

 

イヌイ将軍のフィールドを確認する。

そこには疲労していたスピリットが、回復状態になっていた。

 

ピュアエリクサー コスト3→1

 

「ウソだろ…!」

 

「フフフ、お前にもう勝ち目はない!お前は俺に《十二神皇》を奪われる運命ナンだ!」

 

イヌイ将軍

手札2 リザーブ0 トラッシュ6 ライフ3

 

ダーク・ガトファント(1)LV1 BP3000 回復

ナインテイル・ダーク(1)LV1 BP5000 回復

ダークネス・グリフォン【1】LV1 BP7000 回復

 

 

(負けたら、また《十二神皇》が奪われる…それだけは絶対に阻止する!)

「我のターン!」

駿太 手札7 リザーブ【12】

 

「何を出そうがムダだ!お前は俺に勝てない!」

 

「…それはどうかな?

《コレオン》と《ドラマル》、《キャノン・ピューマ》を召喚!」

 

コレオン(1)LV1 BP1000 コスト0

ドラマル(1)LV1 BP1000 コスト0

キャノン・ピューマ(2)LV2 BP5000 コスト3→1

 

「準備は整った…。

 

封印されし鋼の虎よ!熱い魂の力で勝利への道を切り開け!

《寅の十二神皇リボル・ティーガ》!召喚!!」

 

フィールドにカードが届く前に『寅』の文字が現れ、天から6つの炎を纏った球がフィールドに墜落し、墜落した場所から《リボル・ティーガ》が現れた。

 

寅の十二神皇リボル・ティーガ【4】LV2 BP17000 コスト7→6→3

 

「現れたか《リボル・ティーガ》。

だが、俺のライフは3!ブロッカーも3体いる!」

 

イヌイ将軍は我に指を指す。

 

「そして、お前のデッキには《リボル・ティーガ》の効果を生かす【十冠】と【神皇】のカードは少ない!

 

それでもお前は俺に勝つ気か?」

 

「当たり前だ!アタックだ《リボル・ティーガ》!」

 

《リボル・ティーガ》が咆哮し、ドタドタと走り始めた。

 

「《リボル・ティーガ》の【ソウルコア】を我のライフに<封印>!」

 

我のバトルアーマーに《リボル・ティーガ》の【ソウルコア】が装着された。

 

リボル・ティーガ【4】→(3) LV2 BP17000

 

「(たとえ<封印時>の効果で当たっても1枚。2枚以上はありえない!)」

 

「<封印時>の効果発揮!『砲撃』!

《キャノン・ピューマ》の効果でデッキから3枚オープン!」

 

「3枚だとっ!?」

 

我の腕に付いたデッキから、《リボル・ティーガ》に向けて3枚のカードが放たれた。

 

オープンカード

①午の十二神皇エグゼシード

②マジシャンズポーション

③星弓竜カウス・ワイバーン

 

「《エグゼシード》の力を込めて『砲撃』!

撃てえええええええ!!」

 

《エグゼシード》の力が《リボル・ティーガ》に流れ、イヌイ将軍にその力を発射した。

 

「ぐううう…!」

イヌイ将軍 ライフ3→2 リザーブ1

 

「行け!《リボル・ティーガ》!」パシッ

 

オープンしたカードを手札に加え、《リボル・ティーガ》はアタックを続行する。

 

「ブロックだ!《ダークネス・グリフォン》!」

 

《リボル・ティーガ》のアタックを防ぐ為、《ダークネス・グリフォン》が高速回転してブロックしに行く。

 

それを《リボル・ティーガ》は回避し、赤色の光線を《ダークネス・グリフォン》に当てて破壊した。

 

リボル・ティーガ(3)LV2 BP17000

vs

ダークネス・グリフォン(1)LV1 BP7000 破壊

 

「続け!《キャノン・ピューマ》!アタック時効果で1枚ドロー。」

 

「おのれ!ブロックだ《ナインテイル・ダーク》!」

 

《キャノン・ピューマ》が《ナインテイル・ダーク》に向けてキャノン砲を発射するが、《ナインテイル・ダーク》はそれを回避した。

 

「オレ、絶対勝つ!マジック《幻影氷結晶》!このターン《コレオン》はオレのライフは減らせない!」

 

幻影氷結晶 コスト2→0

 

回避した《ナインテイル・ダーク》は《キャノン・ピューマ》の首を取りに行く。それに対して《キャノン・ピューマ》も次のキャノン砲を射つ準備を完了した。

 

「我は諦めない!マジック《マジシャンズポーション》!!

このターン、《ナインテイル・ダーク》のBPを-2000だ!」

 

「なっ!黄色のマジック!?」

 

「そして<封印時>の効果!《リボル・ティーガ》を回復させる!」

 

マジシャンズポーション コスト2

寅の十二神皇リボル・ティーガ(3→1)LV1 BP10000 回復

 

《ナインテイル・ダーク》が《キャノン・ピューマ》の首を取ろうとした瞬間、雷が《ナインテイル・ダーク》に落ち、弱った所に《キャノン・ピューマ》のキャノン砲が炸裂した。

 

ナインテイル・ダーク(1)LV1 BP5000-2000=3000 破壊

vs

キャノン・ピューマ(2)LV2 BP5000

 

「行け!《ドラマル》!」

 

「《ダーク・ガトファント》でブロック!」

 

《ドラマル》は《ダーク・ガトファント》に槍を突き刺すが、頑丈な鎧に守られて弾き返されて破壊された。

 

ドラマル(1)LV1 BP1000 破壊

vs

ダーク・ガトファント(1)LV1 BP3000

 

「これで決める!止めだ!《リボル・ティーガ》!

<封印時>の効果発揮!『砲撃』!デッキから3枚オープン!」

 

オープンカード

①天火烈刀斬

②太陽龍ジーク・アポロドラゴン

③丁騎士シュバリエ

 

「キタあぁぁ!《シュバリエ》の力を込めて、撃てえええええええええええ!!」

 

《リボル・ティーガ》の発射口に《シュバリエ》の力が込められ、イヌイ将軍に発射した。

 

「ぐおおおおお!?」

イヌイ将軍 ライフ2→1 リザーブ3→4

 

「決めろ!《リボル・ティーガ》!」パシッ

 

《リボル・ティーガ》がイヌイ将軍目掛けてジャンプする。

 

「バカな…!こんなヤツにオレが…!」

 

ジャンプした時、《リボル・ティーガ》は鋭い爪を立て、イヌイ将軍のライフを砕いた。

 

「ぐおおおおおおおおおお!!」

イヌイ将軍 ライフ1→0

 

ライフが0になったイヌイ将軍はバトルフィールドから外に投げ飛ばされた。

 

「決まったぜ!ビビッと、ビクトリー!!」

 

☆★☆★

 

駿太視点…

 

「やりましたね駿太さん!」

 

「当たり前だ。言っただろう?暗黒バトラーは我が倒すと!」

 

胸を張って言う。これで【スピリッツワールド】のあいつらにも顔向けができるな。

 

「瞬、霊夢、文、魔理沙。

ありがとな。お前らの力があったから我は勝つことができた。礼を言う。」

 

我にカードをくれた四人は、気にしていないが、『俺』は久しぶりに勝ったと言う気分を味わうことにした。

 

☆★☆★☆

 

「タツミ様。イヌイ将軍とカブトーが負け、《午の十二神皇》が向こうの手に渡りました。」

 

「そうか。」

 

幻想郷にある森の奥、そこに暗黒バトラーの拠点が置いてあった。

 

「…ですが、ご安心を。既に、奴らを倒す刺客は私が送りました。」

 

「それは本当かシシ?」

 

シシの言葉に反応したのは、黄色の《十二神皇》に選ばれた、勇者の末裔の1人《キキ・ベーレシア》。

 

「はい。彼がいれば、奴らの《十二神皇》は全て奪うことができます。」

 

「シシ、そいつは味方か?」

 

タツミが聞くと、シシは水晶を見て言った。

 

「はい。彼と我々の利害は一致しております。そして、今…」

 

その時、タツミ達がいる森の奥から、歩いてくる人影が見えた。

その人は黒いローブに、黒いコートを身につけており、顔はローブを深く被っていて見ることはできなかった。

 

そして、それを確認したシシは、そこにいる全員に聞こえるように言った。

 

「彼は シオン。禁忌の力、《アルティメット》を使いこなす人間です。」


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