バトルスピリッツ 混沌に導かれし星空   作:星空 瞬

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新しく書いた瞬くんの物語です。
今回は瞬くんが最初から幻想郷に行くと言う設定です。
バトルはアルティメットや異魔神ブレイヴなどをたくさん出して行きたいです。

これからよろしくお願いします。


1話 始まり

いつもと変わらない ある日

そこらの住宅地にある小さな家。

 

そこの住民、星空 瞬(ほしぞら しゅん)はある場所に行くために準備をしていた。

 

「これと、あれと、ああ…後はコアとサイドカードも一応持って行くか」

 

星空 瞬はバックに自分のデッキ3つを入れ、その後にコアを全て入れた袋を入れバックのチャックを閉めた。

 

彼はこれから少し離れた場所にあるショッピングセンターで行われるバトスピ大会に参加するのだ。

 

「これで3回目だな。いい加減、優勝しておきたいな」

 

彼が大会に参加するのは、これが初めてではない。前回の大会までは毎回2回戦止まり。

 

1回目の大会では《蓮華王センジュ》と《蒼海明王》を使った青デッキにキーカードを全て落とされ、破壊されて止めを刺された。

 

2回目の大会では《戦国六武将センリュウカク》を出され自分のスピリット/アルティメットを全てデッキトップに戻され惜しくも敗戦した。

 

「(今回はちゃんとどのデッキが来ても大丈夫なようにした。これなら行ける!)」

 

前回はアルティメット対策を取り忘れたので、今回はアルティメット対策も入れてみた。これがどのような結果をもたらすのかは、やってみないと分からない

 

「そろそろ行くかな…」

 

瞬は財布をポケットに突っ込み、玄関に向かった。

 

「あ、瞬にぃ。どこか行くの?」

 

向かう途中に妹の 星空 月(ほしぞら ルナ)に出会った。妹は今、起きたのだろう髪が寝癖になっていた。

 

「ああ。夕方頃に帰ってくるから留守番を兄貴と頼んだぞ」

 

「いってらっしゃ~い」

 

俺はいまだに寝ている 星空 太陽(ほしぞら たいよう)を妹のルナに頼み、俺は大会会場のショッピングセンターに向かって、自転車に乗った。

 

☆★☆★☆★

 

大会に着いて俺はさっそく名簿に名前を書いて大会開始を待った。

人数は前回よりも少ない8人だった。その中には俺が前回負けた人もいた。

 

「(絶対に優勝してやるからな)」

 

1回戦の相手は同年代っぽい人で《U・オーディーン》を使った白のアルティメットデッキだったが、なんとか隙をついて1回のライフを5個削った。

 

2回戦の人は《五賢龍帝》デッキで、アタックを防ぐことで精一杯で、攻撃になかなか転じられなかった。

しかし、最後にはバーストを破棄しライフを削り取った。

 

そして決勝戦

 

 

相手のデッキは《ゴジラ》デッキ。

俺がデッキを回す前に《メカゴジラ【1993】》に《機巧魔神》を異魔神合体され、その後は総攻撃をされて俺は負けた。

 

「今回は決勝で負けちゃったな…」

 

俺は参加賞のカードを貰い、俺は帰るため自転車に再び脚をかけて走り出した。

 

来月の大会は絶対に優勝すると胸に誓いながら。

 

☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

「そこの貴方、ちょっといいかしら?」

 

家に戻って自転車を車庫に入れて家に入ろうとすると、後ろから女の人の声が聞こえた。

 

振り返ってみると、そこには金髪で日傘をさしている女の人がいた。年齢は見た目から見て20後半から30前半ぐらいに見える。

 

「誰だあんた?」

 

何故かこの女、見たことがある。でも思い出せない

 

「フフ…私は八雲 紫(やくも ゆかり)。貴方に用があって来たのよ」

 

「俺に用件?」

 

この八雲 紫と言う人は初対面の人に用件があると言う。一体、何の用件だ…

 

「貴方、強くなりたいかしら?」

 

「…もちろんだ。」

 

バトラー全員が強くなりたいと思っている……はずだ

 

「そう。なら……」

 

パチンと、紫さんが指を鳴らす。

すると、立っている感覚がなくなり俺は次の瞬間、俺は深い落とし穴に落ちていく感覚に襲われた。

 

「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「貴方を招待するわ。そ※が彼女の※※でもあ※※から………」

 

俺は落ちていく時、紫さんが何かを言っていたが、最後の方は完全に聞くことなく俺は落ちていった。

 

☆★☆★☆★☆

 

幻想郷

 

「霊夢ー遊びに来たぜー!」

 

「うるさいわよ魔理沙。遊びに来たのなら少しは掃除を手伝いなさい」

 

赤の巫女服を着た少女 博麗 霊夢(はくれい れいむ)は白黒の魔法使いこと 霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)に掃除を手伝えと言うが、魔理沙はお賽銭箱の近くに座った。

 

「参拝客に掃除を手伝わせる巫女なんて聞いたことないぜ。だからお賽銭が貯まらないんだぜ」

 

「…魔理沙。あんたとはやっぱり1回どっちが上かハッキリさせた方が良いわね」

 

霊夢はお賽銭が貯まらないことを指摘されたことに腹をたて、巫女服の中からバトスピのデッキケースを取り出した。

 

「お、バトルか。良いぜ霊夢!本当に強いのはどちらかハッキリさせてやるぜ!」

 

霊夢に続いて魔理沙もデッキケースを取り出す。

 

今の幻想郷では外の世界での人気のカードゲーム【バトルスピリッツ】が流行っており、誰もが楽しくバトルをしている。

 

しかし、幻想郷のルールとしてライフを1つ失う時、それは弾幕で被弾した時の痛みがある。ここら辺は紫と霊夢が一緒に設定した。

 

「「ターゲット!ゲートオープン界放!!」」

 

始まりの言葉と共に霊夢と魔理沙の体が光に包まれる。

そして2人はバトルスーツを着てバトルフィールドに瞬間移動した。

 

霊夢のバトルスーツは赤と白の巫女でさっきとあまり変わっていなく、足場は大きな石の上で、霊夢はそこに乗っていた。

 

魔理沙のバトルスーツは白黒で、魔理沙は箒に跨がって霊夢と向かい合った。

 

 

「私から行くわ。巫女の第1ターン」

霊夢 手札5 リザーブ4

 

「まずは《リューマン・クロウ》を召喚。

そして《リューマン・クロウ》の【スピリットソウル】の効果でシンボルを1つ追加」

 

リューマン・クロウ(1)LV1 BP1000 コスト0 シンボル 赤+赤

 

「召喚!《アルティメット・ブレイドラ》」

 

赤の炎と共に、究極シンボルが出現し、そこから《U・ブレイドラ》が現れた。

 

U・ブレイドラ(1)LV3 BP3000

 

「ここでマジック《ネオ・ダブルドロー》を使用!デッキから2枚ドローし、アルティメットがいるなら、さらに1枚ドロー!

ターンエンドよ」

 

《U・ブレイドラ》の効果で《Uシンボル》は赤のシンボルとしても扱える。これで《ネオ・ダブルドロー》のコストを2した。

 

霊夢 手札5 リザーブ0 トラッシュ2 ライフ5

リューマン・クロウ(1)LV1 BP1000 コスト0

U・ブレイドラ(1)LV3 BP3000 コスト1→0

ネオ・ダブルドロー コスト4→2

 

 

「魔法の第2ターンだぜ!」

魔理沙 手札5 リザーブ4

 

「メインステップだぜ!私は《光楯の守護者イーディス》を召喚!バーストをセットしてターンエンドだぜ」

 

魔理沙のフィールドに槍と盾を構えた金髪のスピリットが現れた。

《光楯の守護者イーディス》はコスト3以下の自分のスピリットを相手の破壊効果から守る効果を持つ優秀なカード。

 

魔理沙 手札3 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ5 バースト

 

光楯の守護者イーディス(2)LV2 BP2000 コスト3

 

 

「巫女の第3ターン!《U・ブレイドラ》をLV4、《リューマン・クロウ》をLV2にレベルアップ!」

 

霊夢 手札6 リザーブ3

 

U・ブレイドラ(1→3)LV4 BP5000

リューマン・クロウ(1→2)LV2 BP2000

 

「アタックステップ!《U・ブレイドラ》でアタック!」

 

《U・ブレイドラ》が魔理沙に炎を吐きながらアタックする。それと同時に霊夢が魔理沙に指の先を向けた。

 

「《Uトリガー》ロックオン!」

 

霊夢の指先から光が放たれ、それは魔理沙のデッキトップのカードをトラッシュに置いた。

 

「コスト3《シンフォニックバースト》。ガードだぜ!」

 

「でもアタックは続行しているわ!アタックはどうする気?」

 

「アタックはライフで受けるぜ!」

 

魔理沙 ライフ5→4 リザーブ1

 

「【ライフ減少】によりバースト発動!

《グリムの天使シンデレラ》をバースト召喚だぜ!」

 

魔理沙のライフが減少したことで、自分フィールドに 系統《天霊》を持つスピリットがいればバースト召喚できる《シンデレラ》が魔理沙のフィールドに現れた。

 

《シンデレラ》はギターを持って歌を歌っている。

 

グリムの天使シンデレラ(1)LV1 BP3000

 

「エンドよ」

 

霊夢 手札6 リザーブ0 トラッシュ0 ライフ5

リューマン・クロウ(2)LV2 BP2000

U・ブレイドラ(3)LV4 BP5000 疲労

 

 

「魔法の第4ターンだぜ!」

魔理沙 手札4 リザーブ4

 

「《天使スピエル》を召喚!さらに《シンデレラ》と《イーディス》のLVを1つ上げるぜ」

 

魔理沙のフィールドに今度は可愛くて小さな天使の《スピエル》が現れた。

 

天使スピエル(2)LV2 BP2000 コスト0

光楯の守護者イーディス(2→3)LV3 BP3000

グリムの天使シンデレラ(1→2)LV2 BP5000

 

「バーストセット!アタックステップだぜ!まずは《グリムの天使シンデレラ》でアタックだぜ!」

 

ギターを鳴らしながら《シンデレラ》は霊夢にアタックする。

 

「ライフで受けるわ」

霊夢 ライフ5→4 リザーブ1

 

ライフを減らしたことで《シンデレラ》は歌を歌い始めた。

すると、魔理沙のトラッシュにある《シンフォニックバースト》が魔理沙の手札に加わった。

 

「《シンデレラ》の効果で相手のライフを減らした時、トラッシュのマジックを回収できるんだぜ霊夢」

 

「へー。魔理沙の割に良いカード使っているじゃない」

 

「これで終わりじゃないぜ!《イーディス》もアタックだぜ!」

 

《シンデレラ》に続き、《イーディス》は槍を霊夢に投げた。

 

「これもライフよ」

霊夢 ライフ4→3 リザーブ2

 

「私はターンエンドだぜ」

 

魔理沙 手札3 リザーブ0 トラッシュ0 ライフ4 バースト

 

天使スピエル(2)LV2 BP2000

光楯の守護者イーディス(3)LV3 疲労

グリムの天使シンデレラ(2)LV2 疲労

 

 

「巫女の第5ターン!(よし、良いカードが来たわ)」

霊夢 手札7 リザーブ3

 

「(霊夢の奴、何か引いたな…)」

 

 

「炎を纏いし、金色の竜よ!その力で敵を焼き払え!《アルティメット・アーク》を召喚!!」

 

天空から日の光が差し込み、天から金色の炎を纏った竜が霊夢のフィールドに姿を現した。

 

U・アーク(3)LV4 BP15000 コスト7→4

U・ブレイドラ(3→0) 消滅

リューマン・クロウ(2→1)LV1 BP1000

 

「不足コストは《U・ブレイドラ》から使うわ。バーストセット!」

 

不足コストにされる瞬間、《U・ブレイドラ》は霊夢の方を見て『隣の《リューマン》さんは残すのですね…』

と辛そうな顔をしていたのを魔理沙は見た。

 

だが、この光景を魔理沙は毎回見ているのであまり気にしなくなった。

 

「さあアタックステップよ!《U・アーク》で魔理沙にアタック!」

 

《U・アーク》は霊夢に指示されると、魔理沙に向かって空に羽ばたいた。

そして霊夢も再び手を《Uトリガー》を行う形にし、

 

「《Uトリガー》ロックオン!」

 

《U・アーク》のアタックで魔理沙のデッキトップのカードがトラッシュに置かれる。

 

「コスト4《バーストスナップ》だぜ…」

 

「ヒット!《グリムの天使シンデレラ》を破壊するわ!」

 

《U・アーク》の《Uトリガー》はヒットすると、BP7000以下のスピリットを破壊する。さらにこのアルティメットが合体していれば、代わりにBP15000以下のスピリット/アルティメットを破壊できる良いカードだ。

 

今回は《シンデレラ》のBPは5000だったので《イーディス》の効果範囲外での破壊だ。

 

「アタックはライフだぜ!」

魔理沙 ライフ4→3 リザーブ2→3

 

「だが、ライフ減少によりバースト発動だぜ!《アルティメットウォール》!アタックステップはここまでだぜ!」

 

「ターンエンドよ魔理沙。」

 

霊夢 手札5 リザーブ0 トラッシュ4 ライフ3 バースト

 

リューマン・クロウ(1)LV1 BP1000

U・アーク(3)LV4 BP15000 疲労

 

 

「(このままじゃまずいぜ…。)魔法の第6ターン!」

魔理沙 手札4 リザーブ4

 

「(良し!)もう1体《天使スピエル》を召喚だぜ!」

 

天使スピエル(1)LV1 BP1000 コスト0

 

「この場で《スピエル》と言うわけは大型を出す気ね」

 

魔理沙は毎回、何か大型のスピリット/アルティメットを召喚する時、軽減シンボルを確保するため小型を召喚してから出すのだ。

 

「その考えは当たりだぜ霊夢!

天界より降臨せし、大天使よ!今こそ現れ、このバトルを勝利に導け!

《アルティメット・ミカファール》召喚!!」

 

突如、魔理沙のフィールドに巨大な光の門が出現し、そこから剣を手に持った《U・ミカファール》が姿を現した。

 

U・ミカファール(2)LV4 BP14000 コスト6→3

天使スピエル(2→1)LV1 BP1000

 

「来たわね…」

 

「行くぜ霊夢!アタックステップ!《U・ミカファール》でアタックだぜ!」

 

《U・ミカファール》が霊夢に黄色の衝撃波を飛ばした。

 

「《Uトリガー》ロックオンだぜ!」

 

黄色の衝撃波は霊夢のデッキに当たり、デッキトップのカードをトラッシュに置いた。

 

「コストは…3《モノニクス》よ」

 

「ヒットだぜ!」

 

《U・ミカファール》のヒット効果は相手のスピリットが手札/デッキに戻ると相手のライフを1つリザーブに置く効果。

 

しかし、《U・ミカファール》の真の強さはもう1つの【アタック時】効果にある。

 

「さらに《U・ミカファール》のアタック時で手札の《アルティメットプラズマ》をノーコストで使用するぜ!」

 

魔理沙の手から稲妻が放たれ、それは《リューマン・クロウ》に当り、《リューマン・クロウ》はデッキの下に戻った。

 

「カード1枚ドローする。そして霊夢のライフを1つ奪うぜ!」

 

「くっ…!」

霊夢 ライフ3→2 リザーブ2

 

「そしてメインのアタックは続行しているぜ!」

 

「メインのアタックもライフよ!」

霊夢 ライフ2→1 リザーブ3

 

《U・ミカファール》のアタックを受けて、霊夢は後ろに少し後ずさった。

 

「(これで霊夢のブロッカーは0。私の勝ちだぜ!)」

 

「ライフ減少によりバースト発動!《ディメンションシールド》!魔理沙、あんたのアタックステップを終了したわ。」

 

「そんな…!」

 

「その様子だと、このターンが勝負だったみたいね魔理沙」

 

「うぅ…ターンエンドだぜ…

(でも、私の手札にはまだ《シンフォニックバースト》があるし、まだ勝てるぜ!)」

 

魔理沙 手札2 リザーブ0 トラッシュ3 ライフ3

 

U・ミカファール(2)LV4 BP14000 疲労

天使スピエル(1)LV1 BP1000

天使スピエル(1)LV1 BP1000

光楯の守護者イーディス(3)LV3 BP3000

 

 

「(まあ、私もこのターンが勝負なんだけどね…)」

 

魔理沙の手札に《シンフォニックバースト》があるため、霊夢が勝つには1枚のカードが必要だった。

 

「(さあ、勝負よ魔理沙!)巫女の第7ターン!」

霊夢 手札6 リザーブ8

 

「(勝つのは私だぜ!)」

 

霊夢はカードをゆっくり確認する。そして…

 

「………………………ニッ」

 

霊夢が巫女と思えない笑い顔を魔理沙に見せた。

 

「まずは《リューマン・クロウ》と《ルクバート・ドラゴン》を召喚するわ。」

 

リューマン・クロウ(1)LV1 BP1000 コスト0 赤+赤

ルクバート・ドラゴン(1)LV1 BP1000 コスト1→0 赤+赤

 

「そして…

全てを照せ、神の炎を纏う光の竜!

《究極輝神アルティメット・オーバーレイ》を召喚!!」

 

二人の頭上に究極シンボルが現れ、それは赤い炎の衝撃波を飛ばして竜の形になった。

 

竜は咆哮し、自身が纏っていた金色のオーラを吹き飛ばして姿を現した。

 

U・オーバーレイ(3)LV4 BP23000 コスト9→5

U・アーク(3→1)LV3 BP11000

 

「召喚時効果発揮!【大抜刀】の効果で

《星騎槍ガクルックス》と《火星神剣マーズブリンガー》を召喚し、《U・オーバーレイ》に直接合体させるわ!」

 

《U・オーバーレイ》が空に手をかざすと、天から2本の赤い剣が《U・オーバーレイ》の元に降りてきた。

 

U・オーバーレイ(3)LV4

BP23000+3000+5000=31000

 

「来たぜ…霊夢の切り札《U・オーバーレイ》」

 

「《星騎槍ガクルックス》の召喚時効果で《イーディス》を破壊するわ!」

 

《ガクルックス》を持った《U・オーバーレイ》が《イーディス》に炎を吐いた。

 

しかし、《イーディス》はそれを盾で防いだ

 

「《イーディス》の効果で疲労状態でフィールドに戻るぜ!」

 

イーディス(3)LV3 BP3000 疲労

 

「…(勝負よ魔理沙!)アタックステップ!

《U・オーバーレイ》でアタック!」

 

このアタックに全てを賭けて霊夢は《オーバーレイ》でアタックさせた。

 

「《Uトリガー》…ロックオン!」

 

再度、魔理沙のデッキトップのカードがトラッシュに落ちる。

 

「…コスト4。《星霊杖スピカ》だぜ」

 

「っ、ヒットよ!《ガクルックス》の効果でカードを1枚ドロー」

 

《オーバーレイ》が2本の剣を握り、魔理沙のライフを全て削る為にアタックする。

 

「アタックは《天使スピエル》でブロックだぜ!」

 

《天使スピエル》が《U・オーバーレイ》をブロックしに行くが、BPの差がありすぎて簡単に破壊された。

 

U・オーバーレイ(3)LV4 BP31000

vs

天使スピエル(1)LV1 BP1000 破壊

 

「《U・オーバーレイ》に続きなさい《U・アーク》でアタックよ!」

 

《U・アーク》が手に炎を宿しながら魔理沙に近づく。

その時、魔理沙も「ニッ」と笑った。

 

「マジック《シンフォニックバースト》だぜ!アタックはライフだぜ」

 

シンフォニックバースト コスト3→1

 

ライフで受ける寸前、魔理沙はライフが2以下ならアタックステップを終了させる《シンフォニックバースト》を発動させた。

 

魔理沙 ライフ3→2 リザーブ0

 

「(これで霊夢のターンは終了する。次の私のターンで本当に私の勝ちだぜ!)」

 

魔理沙は手札の《アルティメットプラズマ》を握りながら勝ちを確信した。

 

「エンドステップ」

 

「よし!私の―」

 

「《火星神剣マーズブリンガー》の効果発動!」

 

ターンと魔理沙は言おうとした時、霊夢が《オーバーレイ》に合体していたブレイヴの効果を発動した。

 

「《U・オーバーレイ》と《U・アーク》を回復させて、もう1度アタックステップを行うわ!」

 

「げっ!マジか…(そう言えば、《U・オーバーレイ》のヒット効果が発動していなかったぜ…)」

 

《火星神剣マーズブリンガー》にはこのアルティメットのUトリガーでヒットしたカードがすべてコスト4以下のとき、そのヒット効果を発動する代わりに、自分のターン終了時に自分のアルティメット3体を回復させ、アタックステップとエンドステップを順番に1回ずつ行うことができる効果がある。

 

霊夢は魔理沙が《シンフォニックバースト》を使うことを読んで、このカードを待っていたのだ。

 

U・オーバーレイ(3)LV4 BP31000 回復

U・アーク(1)LV1 BP11000 回復

 

「これで終わりよ魔理沙。《究極輝神アルティメット・オーバーレイ》でラストアタック!《Uトリガー》ロックオン!」

 

このバトル、4回目のUトリガー。魔理沙のデッキトップがトラッシュに落ちる。

 

「コスト5…《エンジェルストライク》だぜ」

 

「ヒット!《天使スピエル》と《イーディス》を破壊!」

 

《U・オーバーレイ》が吐いた炎は《天使スピエル》と《イーディス》をフィールドから排除できなくても疲労させることができた。

 

天使スピエル(1)LV1 破壊→疲労

イーディス(3)LV3 破壊→疲労

 

「これで終わりよ魔理沙。」

 

「…ライフだぜ」

魔理沙 ライフ2→0

 

魔理沙は《究極輝神アルティメット・オーバーレイ》の攻撃を受けてバトルフィールドから姿を消した。

 

☆★☆★☆★

 

「あー!また負けたぜーー!」

 

「うるさいわよ魔理沙、負けたんだから掃除手伝いなさいよ」

 

霊夢は魔理沙の足元にもう1つの箒を投げる。霊夢の足元にはたくさんの落ち葉がまとめてあった。

 

魔理沙はそれを見て、箒を持ってまとめてあった落ち葉に思いっきりフルスイングした。

 

「そりゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「ちょっと何するのよお!?」

 

霊夢が驚愕と怒りの表情で魔理沙を睨む。

それに対して魔理沙は自分の箒に乗って逃げようとしていた。

 

「またな霊夢。次こそは私が勝つからな」

 

「ちょっと逃げるんじゃないわよ!」

 

霊夢が言い終わらない内に魔理沙は全力で逃げて行った。

 

「……また最初から……………」

 

気が遠くなりそうな作業に霊夢はため息をついた。その時

 

『うわあああああああああああああああ!!』

 

「何かしら?」

 

霊夢が空を見上げると、そこから1人の男が落ちてきた。

 

「ぎゃっふ!!」

 

男は神社の石段に思いっきり頭をぶつけた。

心配した霊夢は掃除を止め、男に近づくと、男は気絶していた。

 

打ち所は悪くなく、頭から少し血が流れているだけだった。

 

「とりあえず中に運ばないと!」

 

この男、星空 瞬の物語は、ここから始まる




霊夢「不足コストはブレイドラから!」

U・ブレイドラ「(僕を残して置けば《アルティメットプラズマ》の効果受けなかったのでは…)」

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