須賀京太郎の麻雀日記   作:ACS

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無事資格試験に死亡しレイプ目でお勉強から解放されました(白目)

ま、まだ来年があるのでレイプ目しながら思い付きネタを投下しつつボチボチ執筆生活に戻るつもりで御座います。


小学生編
一頁目


1日目 借金の肩代わりに麻雀教室

 

 

今日、親父に麻雀教室に通う様に言われたので記念に日記を付ける事にした。

 

なんでも親戚がマンション麻雀で拵えた借金を返済する為にその取り立て人の人を麻雀の先生として雇い、コツコツと返済するんだとか言っていた。 訳がわからんし聞いてもそれ以上は教えてくれなかった。

 

つーかなんで麻雀教室に俺が通うって話になるんだよ、分割返済じゃダメだったのか?

 

とか思って親父に聞いたら、昔親戚の集まりで麻雀していた時、後ろで見てた俺がさも当然の様に『どうして、みんな自分の山に和了牌を積んでおかないの?』と聞いた事があったらしい。

 

しかもその一件の後、半年位毎日積み込みや掏り替えの練習をしまくってて辞めさせるのに苦労したとか言ってたな、物心付く前の話だったから覚えてねーよ。

 

兎も角、雀士としての勝ちに対する拘りが異常だった事から将来プロにもなれるだろうと思い、今回の話を持って来たとか。 なんじゃそりゃ。

 

 

肝心の麻雀教室だけど、マンションの一室を親父が借りて即興で作った物だっていってた、てか家ってそこそこの金持ちだったんだな。

指定された部屋に行ったら全身黒ずくめの男が既に卓座ってた。

 

第一声が『打ちますか?』だったことからこの人の指導力には疑問しか感じられない。

 

部屋には全自動卓と手積み卓の二つと、テレビ

 

授業は毎週月・水・金の3日、内容はひたすらこの人と麻雀を打つだけの物、役とか打ち筋は見て覚えろ系だった。

 

んで、席に座った瞬間に闘牌が始まった、なんかいきなり先生が牌を切り始めたから何事かと思った、と言うか『チー』の発音が『チィ』な細目の上家もオールバックのメガネな秘書っぽい下家もぜってーカタギじゃねぇ、そもそも麻雀教える気ゼロだろ。

 

だって二人して対面の先生ばっかり狙ってるし、俺の切った牌を片っ端から鳴くし頭ハネにするしで何にも出来なかった、仮にも麻雀教室なんだから麻雀教えろよ。

 

何がヤバイって? いつの間にか背後で見てた丸っこい眼鏡の中国人っぽい人がスゲー笑ってて、細目と眼鏡が放銃する度に札束を黒ずくめの男に渡してるんだよ。 ガキの前でやるなよ、後『貴方も参加しますか?』とかナチュラルに言うんじゃねーよ細目、子供から金毟っておもしれーのか?

 

半荘10回打った後、全自動卓から手積みに切り替わったんだけどマジでなんなのこの人ら、すり替えは勿論元禄もドラ爆も通じないし、挙げ句の果てに5の2の天和もツバメ返しも全部見破られた上に平で打たれて負けるって……。

 

細目さんは『子供ながらにやりますねぇ』とかいって笑ってたし、秘書さんも『小学生がツバメ返しですか……』って呆れてた、目の前の先生(以降化物)はニヤリと笑ってタバコをふかしてた、てかあんたが一番おかしい。

 

後半なんか、ハネ満、倍満、ハネ満、倍満、倍満、三倍満、重ね役満、重ね役満だったからなぁ……。

 

何だよ純正九蓮宝燈八連荘って、一生に一回見れるかわからねぇだろ、トビなし親の連荘8回までのルールだったから終わったけどさ、軽くトラウマだわ。

 

 

親父……俺、こんな『麻雀みたいな何か』じゃなくってちゃんとした麻雀が打ちたいよ……。





作品の流れ的には『先生』に取り立てられた親戚が高レート卓の紹介が出来ずに京太郎の親父に泣きつき、親類のよしみで仕方なく借金肩代わり、その際に京太郎の桜井的な勝利への拘りを思い出し、借金分の金+授業費を捻出すると言う話を『先生』に持ちかけ、『先生』がコレを承諾しました。

『見て』『来て』『勝つ』と言う訳です。


尚、日記には書かれてませんが京太郎は先生と差し馬握った状態で打ってました、支払いは京太郎の出世払い(白目

差し馬のレートはご想像にお任せします。

しかし先生……一体何鬼さんなんだ……?(白目


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