店の扉「からんからん」
京太郎「……(おっ、来たな?)」
傀「打 て ま す か ?」
京太郎(あっ察し……)
前回投下後に思い付いた展開、コレやると京太郎も江崎もキャップガン無視で傀を抑えに行くので余計にややこしくなる事間違い無し(白目
その代わり池田が助かります(尚見物役としてぐるぐる回るので傀に魅了される可能性大)
九十四日目 表裏の狭間
三対一の変則戦、細かなルールは少々場に呑まれ気味な福路さんに変わって江崎が考え、その通りに対局が始まった。
まず江崎達はお互いからのロンアガリは出来ず、出アガリは俺の河からのみ、ツモの点棒も俺の点棒分しか入ってこない。
勝負は東風十回戦、そしてトビ者が出た瞬間にその回は終了となる。
そして建て前上は遊びの麻雀な為、一発と槓ドラ・槓裏は無い。
俺は25000点持ちの50000点返しで500ビンを江崎と握ったが奴の点棒は三人共有のものだから75000、しかも誰かを半端に飛ばしてしまうと場合によっては奴の首を切れずに終わる。
普段の状態なら不自由さがあって十分楽しかったんだけど、今の俺じゃ淡々と適応する事しか出来ないや。
そんな思いと共に始まった一回戦目、起家は福路さんで始まった。
この時の俺は調整を終え切った状態だったのだけど、この東一局で和了牌を掴む事は出来なかった。
初対局の二人が居るので一回戦目は全く和了る気ではなかったんだけど、それでも誰かが出すかツモる筈、一度もその気配が無かったと言う事は誰かに待ち牌を握り潰された可能性が高い。
流局した時の待ちは一-四-七索、流局までは河に一枚も出て居ないので全て王牌に埋まった、とは考えにくい。
親の福路さんと江崎がノーテン宣告をし、池田さんが聴牌宣言、待ちは手替り待ちの嵌二萬。
しかも池田さんは混一色だったので俺の和了牌を握り潰したのは福路さんか江崎のどちらかと言う事になる。
江崎ならやって当たり前の事だけど、福路さんが意図的に一-四-七索を止めたと言うなら警戒レベルを上げなきゃならない。
俺の配牌は四四五五六萬・二二四五五筒・四五索・西で第一ツモが北。
普通なら字牌整理をする所だけど敢えて打五筒、そして次巡に持ってきた四筒を配牌の四筒と入れ替える様に空切りし、三巡目もツモった四索も入れ元々あった方と入れ替える様に空切り。
福路さんはジッと俺の河を見て目を離さない、思い返せば前局でも似たような物だった、そして江崎も福路さんの様子を観察しているらしく何時もの様に俺の必要牌を食い流しに来ない。
四巡目三索ツモ、此処で一枚枯れの北を落とし、次巡に引いた一筒と入れ替える様に二枚枯れの西を落とす。
この時点で江崎が俺の狙いを読み切った様にニヤニヤ笑いだしたが、構わずに六・七・八巡目はツモ切りし三萬を引いたところで一筒切り立直を掛ける。待ちは三・六筒。
俺の捨て牌は順に整理して行くと五筒・四筒・四索・北・西・八索・九筒・八萬で立直宣言牌が一筒と無茶苦茶な河をしている。
一見七対子或いは全帯に見える手だけれど五巡目までの捨て牌にワザと傷を付けた、この程度の小細工なら多分見抜けるとは思うけど、念の為に確認させて貰うよ福路さん?
原作むこうぶちにもあった奴ですが、これを見抜けるかどうかで京太郎と江崎の本気度が大きく変わります。
見抜けなかった場合京太郎は程々に遊びつつ10戦消化しながら江崎とお金をやりとり(ビンタ勝負)します。
しかし見抜いた場合はガチ化して哭き・御無礼・強運のフルセットでの対局となり、江崎も福路さんへのアシストを本格的に始めます。
華菜ちゃんの明日はキャプテンに掛かってるんだし!!(震え声