須賀京太郎の麻雀日記   作:ACS

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お昼時に予約投稿、あんまりこの機能使わないけど使ったら使ったで便利。

以下憐れなサマ師の内心↓

『へっ、優等生の須賀さんよ、あんたは確かに天才だがな、ラフプレーに対する経験ってのがたりねぇ』
※経験値がオーバーフローしています。

『天才ってのは一度足元が崩れたら後は落ちるだけ』
※神様相手に最底辺の状態から這い上がって勝ちました。

『みてな、そのツラから血の気を引き抜いてやる』
※恐らくリアル血液抜かれても麻雀辞めない。


……裏の顏、知らないのが普通だから(震え声


八十三頁目

八十三日目 イカサマ

 

 

東一局 起家スタートでドラは白、しかも配牌でドラドラなので鳴いた時点で満貫が確定する状態だ、多分流れのまま打っても負けはしないが、それだとあまり面白味が無い。

 

幸い今回の卓には手癖の悪そうなのと、オカルト持ちがいるので退屈しない様に打つ事が出来る、最後の一人は典型的なアナログ打ちの様だから特に障害にならなそうだ。

 

問題は俺が楽しむに当たって手癖の悪さをどうやって見つけるかだ、カメラ中継が入っている中でやれるイカサマは牌を覗く事とすり替えくらいだ。

 

しかもすり替えに関してはツモ牌を自山で入れ替える程度、カメラ付きだと配牌が映るから間違っても手牌に入れてはいけない。

 

同じ理屈で河拾いも無理、予め雀卓そのものに細工してあるのならば積み込みも可能だろうけど、卓からの異音は聴こえないので除外してもいい。

 

その気になったらカメラの移り変わりの瞬間を狙ってツバメ返しを使い、配牌をそっくり積み込む事も出来なくは無いけどそんな動きも無かった。

 

 

暫くは様子見のつもりだろうか? 手なりで打って反応を伺ってみるが、どうにも動くそぶりを見せない。

 

そんな事を考えて居たら何時の間にかツモっていた、役牌二つのドラ三門前ツモで親っ跳。

 

……考え事の片手間に跳満を和了して少々申し訳無かったが、お陰様でイカサマ使い君のスイッチが入ったらしい。

 

一本場、ドラは東。

 

理牌するフリをしながらサマ師の手元を盗み見ると配牌を取る際に盲牌し、他家の腕の影を利用して自山にある程度積み込んでいる事が分かった。奴の上山十三牌が元の配牌、それに合わせて手作りすれば狙い撃ちも一発も自由自在って感じか。

 

その証拠に彼の打牌は決め打ち気味の強打、ど真ん中だろうと赤ドラだろうと御構い無しに切り出して居る。 俺はそれに乗って相手の待ち牌を手出ししてワザと満貫手に放銃、俺の意外そうな顔もプレゼントしたおかげで彼はしたり顔をしている。

 

 

次局、親はアナログ君、ドラは五筒。

 

一局見ただけで彼の腕自体は凡そ判断出来たので二枚入りの赤五筒を使わせ、ツキがあると錯覚させる作業に入る。

 

この局で見るのは降って湧いた様な流れに乗るのか、或いはそれに作為を覚えて警戒を強めるのかと言った彼の性格、半荘一回戦の東風は彼への仕込みに使い切ると決めた。

 

幸いな事に盲牌の感覚からして俺の配牌に赤五筒が二枚とも来ていたため仕込み自体はあっさりと終わった、ついでに奴のツモが四連続でドラになるように山を調整したからこれが奴の分岐点だろう。

 

もしこのドラ積みに気が付けば正面からイカサマ勝負を受けて立つ、しかし気が付かなければ俺からのイカサマ無しで勝負しよう、それも相手のイカサマを利用した形で。

 

 

まぁアレだ、イタズラも結構だけど、やる相手を間違えたなって奴だね。

 





イカサマ使い君の技は裏に行ったとしてもそこそこ使えるレベルです、京太郎の積み込みに気がつくかどうかで『そこそこ』から『それなり』になりますが(白目

因みにオカルト君の能力は開局時にちらっと見える程度なのでダメギ並みの記憶力ないと勘違いと錯覚してすり替えに気が付けません。

…………そう考えるとダメギって表のプロだったら普通に強いんですよねぇ、少なくとも咲の様な世界なら辛うじて上位には入れるんじゃないかと。

裏プロとしては覚悟が足りてませんが(震え声

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