この世界、あと5年で文明が滅びます。   作:白紫 黒緑

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まだまだ作るよ。ほのぼのと、

おはようーございまーす。

そんな訳で寝起きドッキリ迎撃を行う。昨日泳がせた3人が、雇い主に報告後、暗殺者が差し向けられたようだ。そんな訳で、現在、屋根の上です。腕が立つのは屋根伝いで一人、残り1ダースは影に隠れながら移動している。まあ、初動から見ていたので対象に関しては余裕があるが、さて、ごちゃごちゃいっぱいいても邪魔なので、街中は適当にやる。追い払えればいい。瓶に入った液体を目の前の結界に注いでいき、隔離を介して、目的地に飛ばす。

「フレイムシード」

パチン、と指を鳴らすと火花が出る魔法、生活魔法の一種だ。その火花を結界に飛ばし、隔離を介して同じ場所に飛ばす。さっきの液体はスピリッツ、蒸留酒だ、前ゴブリンやらから集めた存在値で芦原さんの最後の一服を進化させた時に頼んでおいた。アルコール度数95%、火気厳禁と表記される酒だ、………辺りが騒がしくなってきたな。消火要員にクロエも回してあるのですぐ消せるだろ。そうでなきゃ火なんぞ付けん、景気よく何人かは火だるまになったが、

「さて、………そろそろか。」

刀を杖代わりにして立ち上がる。悪いが強いとわかってる相手に正面から挑むつもりはない。真横を通過するタイミングで高速で飛び込んで、仕留める。万能結界で空中に滑走路を作る。ちょうど建物と建物の間に、あとは千里眼でタイミングを計り飛び出す。………1、2、3、

 

ヒュ、

 

空を切る音と共に腕を一本切り落とした。完全に急所を外した。着地を決めて周りを探すが、一目散に逃げているようだ。追うのは難しいだろう。切った腕を隔離、証拠隠滅、あとは宿へ戻る事にした。

 

さて今日はどうしようか、等と、考えながら人形の中枢を作り上げていく。最近は魔法で火加減ができるので、作業は楽だ。髪の毛にアダマンタイトを使うのは大変そうだが、出来れば綺麗な黒髪になる。やることはいっぱいあるのだ、ただこれで殆どの金属を使いきってしまうだろう。青生生魂は結構あるが、アダマンタイトは無くなるだろう。オリハルコンも多少残っている。緋緋色金はあと一体分だろう。といっても作る人形によって使用する割合も変化するのでなんとも言えないが、

「また、安いところないかな………」

 

《こちらがデータを纏めた物です》

 

うわぁ、………なんかいろいろあるわ、………………在庫補充といきますか。後新しくミスリルも、そうと決まれば、

「向日葵、アナスタシア、クロエ、」

ほぼ全財産を使い伝説の金属を買い込む、ただ距離が遠すぎるので、金を渡して結界で飛ばす事にした。お使いだ、

「それと買った物は袋に入れてくれ、」

「………小さくない?」

「それは気にしなくていい、隔離の瞬間は物が消えたように見えるし、それを隠すためのブラインドだな、聞かれたら主人から預かったとかでいい、」

「わかりました。」

「うん、」

「は、はい!」

行き先を説明して送る。勿論心配なので、千里眼で観察する。そして、回収、

 

よし、反省会だ、

 

「まず、向日葵、お前誤魔化す気少しでもあるか?ブラインドのとこまで言わんでよろしい。」

俺の言ったままを繰り返したのだ、言ったら不味いところも、主人というワードで俺を特定するのは無理だが、スキルのことは不味いだろ、

「そして、アナスタシア………主人とは言ったが、お前いつもはマスターって呼ぶだろう。何故夫?完全に要注意人物に指定されたわ!」

店主には子供の冗談だと受け取って欲しい。割りとガチで、

「最後にクロエだが、落ち着いて喋ればいい、店主は多少厳つかったけど、お前は客として行ったんだ、堂々としていればいい。」

クロエは店主が厳つかったのもあって結構時間が掛かった。その他はそれといった問題もなかったと思う。

「次は注意するように、わかったか、」

「「はーい」」

「よし、じゃあ次頼む。」

ミスリルの性質を確認しながら今後の利用方法を考える。それとは別にさっきのデータについてもだ。かなりの箇所で物価の下落が発生している。そういう意味では芦原さんのスキルは危険だ、何せ貨幣が世界から消えるのだ。もし似た系統のスキルの持ち主がいれば探さなければならない。経済はバランスが大事なので、ちなみに今、藤白は芦原さんと模擬戦をしている。変な癖が着かないといいが、

 

「……マスター、ご飯冷める、」

「…………んっ、ああー、……………もうそんな時間か、」

お使いを終わらせた後(俺は送るだけなんだが)、今日はずっと人形作りをしていたので、時間の感覚が曖昧なのだ、なので時間を決めてアナスタシアに呼びに来てもらっている。駆け寄ってきたアナスタシアの頭を撫でると、向日葵も何処からともなく出てきて、頭を撫でやすい位置に持ってくる。出遅れたクロエは帰ろうとする。

「ああ、待てクロエ、後で撫でてやるから、」

「お、お手ば………!」

手羽?なんか顔が赤い、………ああ、噛んだのか、左手をクロエの頭の上に置く。

「遠慮なんかするな、」

「じゃあご主人殿、私の頭を撫でてください。」

「物理的に無理、俺の腕は二本しかない。」

「足でもいいです。」

 

変態か、間を置かずに言うところが迷いの無さを感じる。少女と言える女の子を足蹴にする。絵面も文面上も最悪だ。最も、俺が作った人形なのだが、………なんかもっと拗れそうだわ、

「俺が嫌だわ!」

「………ご飯冷める。早く、」

「………あっ、そうだな、」

忘れてた、何のために呼びに来てもらってるやら、アナスタシアが作る料理は旨いのだ。台所に立つのは踏み台が必至だが、




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