東方濃薄録   作:キリメ

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おひさしぶりです
メインが行き詰まったので久しぶりに続きを書いてみました。

短いですがどうぞ


彼女らはまた足止めを食らう

命蓮寺

 

「邪魔するぜー」

 

「邪魔するなら帰ってー」

 

「わかった、じゃあなー」

 

「なにバカなことやってるのよ」バシッ

 

「いてっ...なんだ咲夜かよ...ってなんでここにいるんだ?」

 

「...人里で歩き回るより空を飛びたい気分だったのよ」

 

「さっきまで飛んでたのに変な奴だな。まっ私も同じようなもんだけどな」

 

「それでなんで命蓮寺なの?ここはどちらかというと異変を解決する側でしょ?」

 

「霊夢に言った手前無視するわけにはいかないからな。軽く様子を見てすぐに山に行くぜ」

 

「全くせっかちなんだが律儀なんだか...」

 

「ナズーリンから来客だと聞いてきてみれば...用がないなら帰ってください。特に今は緊迫した状況ですので」

 

「おっ星、久しぶりだな。それで緊迫した状況ってなんだぜ?」

 

「別に貴方方には関係ありませんよ。命蓮寺内の問題ですので」

 

「悪いが異変解決の調査のため入らせてもらうぜ」

 

「はぁ、魔理沙って興味があるものには意地でも進んで行くわね」

 

「紅魔館のメイドはどうされるのですか?」

 

「悪いけど私も入らせてもらうわ。魔理沙一人だと何かと心配だし」

 

「まぁ好きにしてください」

 

「おーいお前ら早く来いよー。あと白蓮はどこにいるんだ?」

 

「それは...そうですね。見てもらった方が早いかもしれません」

 

そういうと寺の裏にある小道を進んでいく

 

「こんな場所に小屋なんであったんだな」

 

「ええ、ナズーリン始め全員で急いで作りました」

 

「それよりもこの結界はなに?紅魔館の結界よりもはるかに頑丈なんだけど」

 

「四赤陽陣です。聖の様子がおかしくなったので隔離するために一輪、村雨、ぬえ、私の四人ではった結界です。今はナズーリンが代わりにはっていますが」

 

「よくそんな結界を張れたわね。妖力とか持つわけ?」

 

「聖の妖力を吸いとってはっているのでなんとかできたというところです。おかげで暴走しないで済んでるんですが」

 

「さっきから白蓮の様子がどうのこうのって具体的になにが起こったんだ?」

 

「始まりは昨日の夜でした。突然聖の様子がおかしくなったんです。原因は妖力の急激な増加、それに体が耐えられなくなり暴走したと考えています」

 

「お嬢様も同じくらいに変化が起こりました。と言ってもそちらとは違い妖力が急激に減少し結果カリスマも弱くなったんですが」

 

「てことは異変の首謀者は人の妖力すら操作できるってことか?そんな奴見たことも聞いたこともないぜ」

 

「そこら辺は霊夢に任せましょう。もしこの二つに因果関係があるとするのならお嬢様の妖力を戻すことも可能でしょうし」

 

「そういうことだったら協力するよ。私も聖の暴走が治る可能性が少しでもあるならかけて見たいしね。ただ私たちは結界を維持する必要があるから動けないけどナズーリンなら貸せる」

 

「そんなことしなくてもここで白蓮を倒せばいいだろ。結界の効果もあるから桁違いのパワーでもないだろうし」

 

「弾幕ごっこで解決できるの?異変の首謀者でもないのに」

 

「昔から操られてる人間は殴って目を冷まさせるのが王道だぜ」

 

「そこはとにかく弾幕ごっこをするならもう少し広さが必要でしょう。時間はかかりますが少し待っていてください」

 

「その間紅茶でも飲む?」

 

「流石咲夜、気がきくな」

 

「なにやってるんですか...っと、そろそろ私は行かないと。とりあえず少し離れた場所で待っていてください」

 

「わかったぜ」

 

【二面ボス ルートA 聖白蓮(暴)】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里

 

「阿求ーいるー?」

 

「なんですか博麗の巫女」

 

「あんたの記憶の中で味噌汁を薄くする系の能力者っている?」

 

「話が見えないですけど異変ですか?」

 

「そうよ、で、いるの?」

 

「味噌汁を薄くするだけでわかるわけないじゃないですか、バカなんですか?」

 

「は?」

 

「ゲフンゲフン。もう少し詳しくわからないんですか」

 

「そうね。じゃあ萃香みたいに多くしたり少なくしたりできる能力なら?」

 

「≪味覚を操る程度の能力≫≪五感を狂わせる程度の能力≫≪密度を操る程度の能力≫などを持っている妖怪や人間はいましたけど、全て退治されていますね」

 

「なによ使えないわね」

 

「今現在私が知っている中では八雲紫、伊吹萃香、鍵山雛、封獣ぬえ、二ッ岩マミゾウ辺りがなにかしら知っているかもしれませんね。あくまでも可能性ですよ」

 

「まぁこの中だと紫が一番怪しいのよね。ていうかなんでこの中に厄神がいるのよ」

 

「それは今出てきた皆さんなにかしら厄が付いてそうですし。溜め込んだ厄をふりまけば起こる異変かもしれませんよ?」

 

「それが咲夜の胸とどう関係するのよ」

 

「胸の中に希望が詰まってるとは限らないのです」ドドン!

 

「はぁどうせなら私もそれでいいから...ってなに言わせんのよ」

 

「知りませんよ」

 

「とにかく、今回の件に守矢が関わってる可能性はないの?諏訪子とか怪しいんだけど」

 

「祟りで胸は大きくなりませんよ」

 

「そこなのね...まぁいいわ。少しは役に立ったと思うしここはもういいわ。じゃあ」

 

 

「...相変わらず自由人ですね」

 

 

「さて妖怪の山にでも行きますか」

 

しばらく飛ぶと目の前に黒い闇が広がっていることに気がついた

 

「なにあれ?ルーミアにしては妖気が異常よね」

 

だがそれがどうしたと言わんばかりに、結界を展開しつつ闇の中に入った

 

【二面ボス ルートB EXルーミア?】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side小町

 

お兄ちゃんがいなくなって一ヶ月が経った。

その間に小町は不登校になり、今では精神科に入院している。

 

「比企谷さん。調子はどうですか?」

 

「あっ井上さん、元気ですよ!心配かけてすみません」

 

「最初はすごく心配だったけどだいぶ落ち着いたようね。今日の検査で退院できるでしょうしさみしくなるわ」

 

「小町も寂しいですけど学校もあるので」

 

「そうなのよね。小町ちゃん、頑張ってね!」

 

井上さんが優しすぎて涙が出そう

 

無事退院し、両親にも迷惑かけたことを謝った。

 

でも小町は...

 

 

 

その日以降比企谷小町が家に戻ることはなかった

 

 

 







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