東方濃薄録   作:キリメ

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異変の始まり

 

 

幻想郷

 

 

博麗神社

 

 

 

霊夢「なんで...」

 

博麗大結界を担う一人で異変解決の巫女でもある博麗霊夢はふと呟いた。時刻は早朝、霊夢は朝の掃除を終え朝食をとっているところだった。といっても貧乏なので味噌汁とご飯一杯だけだが。

 

霊夢「なんでこんなに薄いのよ」

 

そう、霊夢が僅かながらのお金で作った味噌汁は異常なほど薄かったのだ。味噌の風味がしないとかいう次元ではない。こう、なんというか味が薄いのだ。

 

霊夢「これは異変ね、決して超徳用薄味味噌のせいじゃないわ。なんとなくそんな気がする」

 

味噌が薄い原因はそれが原因でもあると思うが...

 

霊夢「といっても元凶がどこにいるかわからないのよね。とりあえず紅魔館にでも行ってみようかしら」

 

そう呟くと巫女の仕事道具を準備しようと裏の倉庫に向かった

 

 

 

 

 

 

魔法の森

 

 

魔理沙「一体どうなってんだぜ」

 

魔理沙が目をさますと家中にキノコが生えていた。

 

魔理沙「なんかの実験で失敗したのか?」

 

そんなことを言いながら一つのキノコを取る

 

魔理沙「うーん、これは舞茸だな。それにこっちのはツキヨタケ、これはサクラタケってなんでこんなにいろんな種類のキノコがあるんだ?」

 

少し悩んでいたがふと明るい顔をして外に飛び出した

 

魔理沙「きっとこれは異変に違いないな。原因はわからないけど霊夢んとこ行ったら何かわかるに違いないぜ!」

 

そういうと箒に生えていたキノコをとって空へ飛んで行った

 

 

 

 

 

場所は戻って幻想郷...

 

 

霊夢「よし、これでいいわね」

 

そういうと紅魔館へ飛び立とうとした瞬間

 

魔理沙「霊夢ーーーーー!!!」

 

ドゴーン!!!

 

霊夢「ケホケホ、魔理沙いきなりどうしたのよ。悪いけど今から用事なの」

 

魔理沙「霊夢!聞いてくれ異変だぜ」

 

霊夢「あんたのところでも何かあったの?」

 

魔理沙「もってことは霊夢の方でもなにかあっんだな?」

 

霊夢「で、なに」

 

魔理沙「聞いて驚くなよ。朝起きたら近くに生えてないキノコがたくさん家に生えてたんだぜ!これは間違いなく異変だぜ」

 

霊夢「はぁーあんたねどうせキノコの胞子でも撒き散らしてたんじゃないの」

 

魔理沙「失礼な奴だな、私は失敗はしてもヘマはしないんだぜ。あっ霊夢の方ではなにが起こったんだ」

 

霊夢「別に...なんでもいいでしょ」

 

魔理沙「霊夢ーそりゃないだろ」

 

霊夢「あれよ、味噌汁の味が薄くなってたのよ」

 

魔理沙「それだけなのか?」

 

霊夢「それだけってあんたね...まぁいいわ。それで、何か作為的なものを感じたからとりあえず紅魔館にでも行ってみようかとおもってただけ」

 

魔理沙「私も参加するからな!」

 

霊夢「別にいいけど邪魔しないでよ」

 

魔理沙「霊夢こそ私の邪魔するんじゃないぜ」

 

 

 

 

*****少女移動中*****

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館

 

 

 

霊夢「ついたのはいいけど門番がいないわね」

 

魔理沙「いつもは寝てるのにな、なんかあったのかな」

 

紅鈴「いますよー」

 

!!!?

 

霊夢「あんた、いつからいたの」

 

魔理沙「全く気がつかなかったぜ」

 

紅鈴「ひどいですよ、いくらなんでもそこまで影が薄いことありません!」

 

魔理沙「そっか、あっ入らせてもらうからな」

 

紅鈴「無視ですか!」

 

霊夢「あっ魔理沙、勝手に行かないの」

 

魔理沙「お前は私のかーちゃんか」

 

霊夢「誰があんたのかーちゃんですか!」

 

紅鈴「......扱いひどくないですか」ボソ

 

 

 

 

咲夜「こんな時間に何の用かしら、紅魔館は今忙しいの、用がないなら帰っていいわよ」

 

霊夢・魔理沙「............」

 

咲夜「...何よ」

 

魔理沙「いや、咲夜ってそんなに胸あったっけ」

 

咲夜「っ!失礼ね。私の胸がまるで少し乏しいみたいな言い方は」

 

霊夢「人里で新しいPadでも買ったの?それとも永遠亭で豊胸手術?」

 

咲夜「本当になにもしてないわよ、朝起きたらこうだっただけ。嫉妬は見苦しいわよ絶壁巫女」

 

霊夢「誰が絶壁巫女よ!」

 

魔理沙「まぁまぁそんなにカッカするなよ、見苦しいぜ」

 

霊夢「は?」

 

魔理沙「」メソラシ

 

咲夜「はぁ、で何の用かしら」

 

霊夢「異変らしき感じがしたからとりあえず色々回ってるのよ...とりあえずあんたの胸は異変が原因」

 

咲夜「...ということは異変が解決したら私の胸は」

 

魔理沙「しぼむだろうな」

 

霊夢「魔理沙、さすがにしぼむは言い過ぎでしょ」

 

咲夜「悪いが異変解決に手は貸さない。というかここでお前らを倒す」

 

霊夢「もう、魔理沙が変なこと言うから」

 

魔理沙「私のせいじゃないぜ」

 

咲夜「相手はどっちかしら」

 

霊夢「あんたがそのままだとなんかムカつくから私が行くわ」

 

魔理沙「霊夢が嫉妬してるとか笑えるな」

 

霊夢「うるさいわよ、じゃあ始めるわよ」

 

咲夜「私の胸は私が守るわ」

 

 

*****少女弾幕中*****

 

 

咲夜「くっ」

 

霊夢「なかなかの気迫だったけどこっちも死活問題なのよ。せっかくだしこのまま協力してもらうわよ」

 

咲夜「仕方ないわね。でもおぜうゲフンお嬢様の調子が優れていないため会えるかわからないわよ」

 

魔理沙「咲夜...」

 

咲夜「...こっちよ」

 

 

 

 

 

 

レミリア「よくきたわねれいむ、わるいけどいまのわたしにできることはかぎられてるわよ」

 

魔理沙「レミリアのカリスマが」

 

霊夢「薄くなったわね。まぁこっちの方が命令(お願い)しやすいけど」

 

魔理沙「本音と建前が逆だぜ...」

 

咲夜「おぜうさま、紅魔館で起こっていることを全て話してもよろしいのでしょうか」

 

レミリア「ええかまわないわ、さっさともとにもどりたいし」

 

咲夜「分かりました、とりあえず地下に行きましょう...ただ覚悟しておいたほうがいいわよ」

 

魔理沙「まさかパチュリーの様子まで変になったのか?」

 

咲夜「ある意味ではね...」

 

 

 

 

 

 

パチュリー「あぁ魔理沙かわいいわ」

 

霊夢「...ねぇ、今なにが変な声聞こえなかった?」

 

咲夜「...気のせいでしょう」

 

魔理沙「ん?なんのことだよ」

 

そういうと魔理沙は一足先にパチュリーのものに向かった。全く面倒くさいんだから

 

魔理沙「パチュリー、異変だぜ!何か知ってるるか?ついでに本も借りていくからな」

 

パチュリー「まっ魔理沙!?ちょっ本に触らないで!」

 

魔理沙「ん?どうしてだ」ヒョイ

 

霊夢「魔理沙先に突っ走らないの...」

 

魔理沙「えらく薄い本だな...というかほとんどの本が薄くなった気がするぜ。魔法で本の大きさを替えたのか?」

 

パチュリー「異変が原因よ。咲夜!」

 

咲夜「はい」

 

幻世「ザ・ワールド」!!!

 

時間を止めて魔理沙から本を取る。パチュリー様の魔法によって表紙は無地だが中身はアレなので魔理沙に見られるとパチュリー様の尊厳に関わる。

 

魔理沙「アレ?さっきのはどこだ」

 

パチュリー「異変の影響で図書館もおかしくなっているわ。今は本に触らないでもらえるかしら」

 

魔理沙「ちぇー」

 

霊夢「で、今把握している異変はなに?」

 

パチュリー「そうね、確か紅鈴の影が薄くなったり、咲夜の女性ホルモンが増えたり、レミィのカリスマとフランの狂気が弱まったりってとこかしら。そっちでも何かあったみたいね」

 

霊夢「ええ、私の料理の味付けが薄くなったり魔理沙の家にキノコが生えたぐらいだけどね」

 

魔理沙「霊夢のは料理っていうほどのもんじゃないだろ」

 

霊夢「うるさいわね、お賽銭入れないあんたたちがわるいのよ」

 

パチュリー「私も色々調べてるけど本の大半が影響を受けたせいで時間がかかるわ」

 

霊夢「けど今の話でなんとなく能力について予想ができたわ」

 

魔理沙「過と疎を操る程度の能力か...」

 

咲夜「それに似た新たな能力者ね」

 

霊夢「...あんたたち、仲よかったっけ」

 

魔理沙「普通だぜ」

 

咲夜「普通よ」

 

霊夢「とりあえず妖怪の山にでも行ってみるかしら、守矢が原因という可能性も捨てきれないし」

 

パチュリー「咲夜、あなたもついて行きなさい」

 

咲夜「はい、パチュリー様」

 

霊夢「別にこなくてもいいのに」

 

魔理沙「まぁまぁ人数が多いほうが楽しいって」

 

霊夢「魔理沙に影響が少ないからって...咲夜、ついてきていいけど邪魔するんじゃないわよ」

 

咲夜「わかってるわ」

 

魔理沙「よしじゃあ早速向かうぜ!」

 

 

 

 

 

 


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