選出試験より4ヵ月後、全国大会の抽選会に何故か私が隊長と同行する事になった。何故私なんだ?綾波元副隊長や副隊長に就任したみほが同行するのが普通なんじゃないのか?そのことを西住まほに聞いてみたところ、副隊長の引継ぎがあるため、2人共それどころではないとのこと。そこで学校の課題が終っており、尚且つ暇そうにしていた私が選ばれたらしい。エリカは課題が終っていなかったそうだ。そんな理由で大事な抽選会に私を連れて行くとか何を考えている?
抽選会当日
黒森峰は抽選番号は1番で初戦の相手は「コアラの森」学園だった。アニメを見たときは特に何も思わなかったが、実際アナウンスされた時は笑いを堪えるのに必死だった。「コアラの森」学園ってw
抽選会後、強豪高のサンダース、聖グロリアーナの2校が話しかけてきた。最初に話しかけてきたのはサンダースだった。物量で相手を力ずくで屈服させる作戦を好む高校だ。隊長はいい人に見えた。でも私を見るときの目が怖かった。過去に何かしたのを数分考えたが全然心当たりが無かった。思いっきり初見の人だったし、中学の時に会ってたら忘れないんだけどな・・・まぁいいや。隊長同士の雑談が終るのを、少し離れた処で暇そうに待っていると、隊長のお付で同行してきたケイが話しかけてきた。羨ましいオッパイだな!!おい!!あと副隊長になったんですね。おめでとうございます。
「Hey!!貴方が霧島エリね?」
「はい。あなたはケイさんでよろしいですか?」
「あら?自己紹介した?」
「いえいえ、強豪校でマークしなければならない人間の名前は覚えてますから」
「凄いわね!!私もそうなの?」
「勿論ですよ。次期隊長殿。」
私は営業スマイルで終始会話をしていた。川澄さんのボイス最高です!!ある程度雑談していると隊長同士の雑談が終っているのに気付いた。
「じゃあケイ先輩。また機会があれば」
「そうね。じゃあね!」
やはりケイは裏表の無い人間だな。悪く言うと読みやすい。その時後ろから
「ねぇ?私はあなたにマークされているの?」
さっき隊長と話していたサンダースの隊長が後ろに居た。間近で顔を見たがやはり思い出せない。
「ケイは知ってても、私の事は知らないのね。霧島エリ!!」
「すみません。誰ですか?」
ごめん。本当に知らないんです。アニメで知った名前以外知りませんし。あなたアニメに居なかったし。
「私はサンダースの現隊長のユーリよ!!」
「そうですか」
別に俺が覚えても仕方ないのでは?あんた今年で最後だろ?
「別に覚えてもいいと思いますが・・・・・・来年は大学生ですよね?別に先輩が無能とか使えないとかで名前を覚えていない訳ではないですよ?来年強敵になる人間を覚えているだけです。それとも来年も高校生ですか?」
「くっっ!!まぁいいわ!!覚えてなさい!!」
何をだ?
メンドクサイ人間との会話を終えた。せっかく川澄ボイスで癒されたのに、帰ってエリカとゆっくり話そう。うん、そうしよう。隊長の所に向かいかけたとき、
「なら、私はマークされているのかしら?」
また後ろから声がした。今日後ろから声をかけられる事が多いな。振り返ると金髪の青い目をした女の人が立っていた。
「ダ・・ジリン先輩」
「あら、あなたにマークされているなんて光栄だわ。「鷹の目」さん」
ヤバイヤバイ!!キタエリボイスだよ!!生ボイス最高だぜ!!!
「あなたの事は多少なりとも調べています。勿論彼方の参謀的存在のアッサム先輩の事も。今年副隊長に就任されたそうですね。新しい戦車でも導入するんですか?あ、でもOGの反対とかあるんですよね?どう対処するんですか?」
「・・・」
「どうかしましたか?ダージリン先輩?」
「こんな格言を知ってる?」
マジ!!格言キタ!!
「情報はいかなる武器よりも強力である。」
「すみません。分かりません」
「私のオリジナルよ」
「なるほど、確かにどんな戦車を導入してもどんな画期的な作戦を考えても、それが相手に知れれば何もかも意味がなくなる。そういう意味ですか?」
「そうよ。貴方とは一度ゆっくりお話したいわね♪」
「本当ですか?では機会があればよろしくお願いします。残念ながら私には礼儀作法の心得はありませんが」
「心配ありませんわ。」
「そうですか。ではまたの機会に次期隊長殿」
改めて見ると大人って感じだな。まぁ俺には一生無縁だね。格言ボイスも聞けたし、今日は最高の一日だ。軽い雑談後ダージリンは隊長に呼ばれ、一礼して去っていった。隊長も綺麗な人だった。名前は・・・そうそう「アールグレイ」。今年もっと警戒しなければならない人間の内の一人だ。噂ではまほ隊長に匹敵する才能の持ち主らしい。OGからの信頼、支援もすごいらしい。順調に勝ち進んでいけば準決勝で対決予定だ。情報収集が必須だな。それに比べるとサンダースの隊長は全然ダメだな。あれでは信頼とか人望は無いな。なんで隊長になれたんだ?ケイに譲ればいいのに。
ケイ
ユーリ隊長には困ったものね。確かにマークされていなかった事が癪に障ったのは分かる。でも今から彼女の挑発に乗せられるのは絶対ダメだ。彼女の作戦は「挑発」だ。試合前の少しの時間で相手を口で攻撃する。それで相手の精神を乱す。その結果表面上は平然と振舞っているが、内心は大荒れだ。そして大事場面で冷戦な判断が出来ず負ける。まぁ仕方ない。あの人を見下したような笑顔から相手を逆撫でするようなトークがマシンガンのように飛び出せば、大半の人間は冷静さを失う。まさに今の隊長のように。どうやってユーリ隊長のご機嫌を取ろうかしら?はぁ~エリか。今年から彼女への対策を考えなくてはいけないわね。
「ケイ!!早くしなさい!」
「イエスマム!!」
後胃薬も必要ね。
ダージリン
一体どんな情報網なのかしら?確かにアッサムを私の補佐に付けようとしていた。でもそれは誰にも話していない。勿論アッサムにも。それにアッサムの事も知っていた。不気味を通り越して怖い、恐怖すら抱く。それに・・・誰にもそう誰にも、声にも出していない来年に向けての新しい戦車の導入計画を何故彼女が知っているのかしら?・・・一旦計画を中止して、新しい計画にしないといけないわね。
おまけ
「エリカ!!!」
「うるわいわね!!何よ!!」
「カラオケ行こう。エリカの歌声聴きたい、そんで癒されたい!」
「はぁ?何言ってるのよ!!課題終ってないのよ!?」
「いやだ~。」
「あ!!うるさい!!」
その後カラオケ行ってエリカの歌声を聴いて満足しました。あとエリカのオッパイ揉んだら怒られた。
セントグロリアーナの先代隊長は非公式の設定がありますね。他の学校の
隊長も設定して欲しい。