私はあの女が嫌いだ   作:yudaya89

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 前回42話が中途半端に投稿されていました。

 子供がPC触ったのが原因?


第43話「勝利」

「では、これからの試合展開を予想してみてください」

「簡単ですよ。黒森峰らしく正面から堂々と進撃しますよ」

「過去の黒森峰の戦術でしょうか?」

「いえ、本家西住流ですよ。おぉ?」

「どうしました?」

「どうやら少し試合が動きましたよ。見てください。連合の隊列の後方」

「パンターGでしょうか?」

「そうです。それも足が恐ろしく速いパンターGです」

「2両がものすごいスピードで接近してますね。それも森林地帯をこのスピードで?連合の車両と殆ど変わらないですね。平地ならどのくらいスピードがでるのですか?」

「残念ですが禁則事項ですね。それよりもあのスピードで森林地帯を抜ける気ですかね?」

「え?」

「いえね。あのパンターGは試合前に少し手を加えました。車重を更に軽量化し、出力もUPしています。足回りも見直しました。言ってみれば彼女達は本番に殆ど乗っていない車両であれを平然とやってのける・・・私も驚きました」

「予期していない・・・と?」

「はい。そうこうしている間に連合の車両に追いつきましたね。狙いは分断?それとも後方の車両の撃破?」

「霧島さんはどちらと思いますか?」

「おそらくどちらでもないと思います」

「理由は?」

「多分ですが車両のテストでしょうか?」

「はぁ?」

「まずこの状況で連合の隊列の後方に着く理由がありません。車両の数、車両の質を見ても黒森峰が非常に有利です。よって新しい車両のテスト・・・と考えてもいいと思います」

「この大事な試合に・・・いいのですか?」

「え?」

「いや・・試合中ですよ?」

「まぁこの試合はあくまでもエキシビションです。練習試合と思ってますかね。逸見選手も新しい車両の耐久性を見たかったのでしょう。まぁそれだけではなく・・・連合の隊列に追いついた後特に何もしないで一定の距離を担保しています。しかし良く見て下さい・・・そうここに待ち伏せ部隊が居ます。先ほどまでは着弾観測射撃のアシストをしていた車両でしたが、射撃後移動しています」

「本当ですね。これから挟撃という事ですね」

「その通りです。まぁ突撃と言っていいでしょう」

「突撃で有名と言えば今回参加している知波単ですね」

「すみませんが、あれは突撃ではないですね。一言で言えば意味が無い行動です」

「まぁそう言う人もいますね」

「そうですね。あれを名物などとほざくのは無能か無知か・・・はたまた両方か。まぁきつい言い方になるかもしれませんが、あれを名物や伝統と言っているうちは戦車を控えて頂きたいですね」

「かなり過激ですね。知波単の関係者からクレームが来そうです」

「クレーム如きは放置でいいと思います。同じ日本人として「あの突撃」を伝統としているのはかなり頭にきますね」

「霧島さんは知波単は認めないと?」

「過去に日本は特攻と言う突撃を行いました。しかしそれは資源の枯渇、空母、戦闘機、優秀な人材の消失による戦況の悪化により、最後の手段として行われました。しかし知波単はそれを誤解している。今の知波単はタダ単に突撃し玉砕している。もう少し考えれば状況を変えられるのに。それに『知波単魂の名のもとに「突撃して潔く散る」』などという考えが浸透しているようで、まったく・・・」

「な・・なるほど。しかし現在知波単はまだ突撃していませんが・・・」

「時間の問題でしょう。現に今黒森峰が突撃しようとしている状況を見てください。後方から2両、前方から1両で連合の5両を狩るみたいです。知波単の車両は2両ですね。多分ですがこの2両・・・突撃します」

 

 

 

 

 

「九七式中戦車2両、走行不能!!」

 

 

 

「マチルダⅡ1両、T-34/76 1両、M4シャーマン 走行不能!!」

 

 

 

「ね?」

「確かに」

「西住選手が試合前に厳重に突撃禁止をだしているそうです。まぁ・・・微妙でしたが」

「しかし知波単の突撃を誘い出し、車両撃破後挟撃で、3対5で勝利・・・」

「逸見選手も中々やりますね。ここでプラウダのノンナ選手、サンダースのアリサ選手なのどの主要選手が脱落ですね」

「これは連合にとって痛手ですね」

「それもそうですが、まだ黒森峰は1両も撃破されていません。これでは少し絶望的ですね。それに今から連合が向かうのは市街地・・・」

「完全包囲後に・・・」

「そうですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後追い詰められた連合の最後の反撃とばかりに黒森峰の車両を5両撃破した。しかし其処までだった。

 

 

 

 

 「連合高・・・全車両撃破。よって黒森峰女学院の勝利!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霧島選手、本日は実況お世話になりました」

「私の実況がお役に立ててよかったです」

「では最後にテレビの前の皆さんに一言お願いします」

「本日は試合を御覧頂ありがとうございます。我々も今回の試合の結果を参考に一段と努力したいと思います。それと全国の高校生諸君に一言・・・・休みの間に宿題は終わりましたか?もうすく学校が始まりますよ。では、残りの休みを満喫して下さい」

「実況は森と」

「霧島エリが」

「「お送りしました」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 まったく・・・今日の試合で分かったが、黒森峰強くなりすぎじゃね?みほの作戦まったく通用しなかったし・・・

 

 

 世界からの補正・・・入ったりしないよな?

 

 

 

 まぁもしも勝てるとしたら島田流ぐらいか・・・






 外伝の希望があったので・・・書いて見ます。

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