私はあの女が嫌いだ   作:yudaya89

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第3話「あ~黒森峰・・・ヤバイ」

 在校生との模擬戦が終った。結果はテスト生の勝利で終った。

「「「「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」」」」」

 試合が終わり両者向かい合って礼をする。在校生の顔色は悪い。

「センパ~イ。4月からヨ・ロ・シ・クお願いします」

 かなりの嫌味を込めて先ほど言い合っていた先輩に声をかけた。勿論返答は無く、俯いてその場を早歩きで去っていった。

 

 

 

 その後西住しほより10名の免除者が発表され、めでたく10名の枠に収まる事が出来た。勿論エリカ、みほも仲間入りだ。そして更衣室で

「あんた、どうしてあんな事言ったのよ?」

「どんな事って?」

「西住流は休みで私が指揮官ってことよ!」

「簡単だよ。言い訳できないように、あいつらの逃げ口を潰しただけよ。あのまま西住が指揮をして勝っても、あいつらは「西住流なら負けて当たり前」って逃げるわ。そこでテスト生同士で西住流を破った逸見の出番」

「でもあれは」

「そう、一番に西住を潰した結果勝った。でもそんな事はどうでもいいの。西住流に勝った人間と西住流がいるテスト生。それも今回は逸見が指揮を取る。それも中学生。ね?どこに言い訳できる隙があると思う?」

「・・・確かにね。でも入学したらヤバイんじゃない?嫌がらせとか・・・」

「あ~多分ないね。今日にでも5~9人辞めるよ。」

「どうしてわかるの?みんな一生懸命だったのに」

「西住~頑張ってるとか一生懸命とかはどうでもいいの。ようは結果なの。結果を残せないものは評価されない。今日の在校生は多分だけど半数は辞めるか、続けるかを迷ってた。あ、心理戦を仕掛けてきたのはプライドが高いだけの無能ね」

「それで何でそんな先輩達と私達を戦わせたの?」

「簡単。篩いにかけたの」

「・・・そういう事」

「え?エリカさんどういうことですか?」

「はぁ~帰ったら教えてあげるわ」

 本当に彼女は大丈夫なのだろうか?

 

「ねぇ霧島さん?」

「ん~?あ~何?」

「4月からよろしくね」

「こちらこそ、よろしくお願いするわ」

 数人と雑談を交え更衣室から出た。そこへ

「やぁ」

「あ、どうも」

「さっきの試合面白かったよ。勿論その前からの心理戦が特に面白かったよ」

「いえいえ、あれは偶然先輩たちが知らない情報を私が知っていたから成功しただけですよ。」

「そうか?私には「あの」情報がなくても問題ないように見えたが?」

「そうですか?処で先輩は・・・」

「そうだな。名乗ってなかったな。「綾波弥生」だ。元副隊長だ」

「元副隊長ですか?」

「あぁ、西住まほに譲った。来年には彼女が隊長。妹が副隊長だな」

「それでどうしてここに?」

「しいて言うならあなたを見に来たの。来年3年の砲撃手が抜けるからね、そこであなたを見ておきたかったの。要はスカウトね♪」

「なるほど・・・処で先輩はなんで試合に出ないんですか?」

「・・・其処聞く?」

「無能に指示されるのは勘弁です」

「ハァ~。3年の、あぁ今の副隊長にね。「来年度からは西住流が隊長となる。そこでお前にはそれまでに腐った枝を掃除しておいてもらいたい。足を引っ張る枝は不要だ。頼めるか綾波」って言われてね。結果が出ていないもの、無能なものを「私達テスト生と戦わせて、自分自身に結論を出させるってことですか?」」

「まぁそういうことよ。まぁ成果はそこそこ。あなたと心理戦した子ね。もう辞めたわ。あなたの最後の言葉が聞いたのね♪他にも数名辞めたわ。」

「まぁそういうところですからね黒森峰は。そうそう私をスカウトするなら入学してからでお願いします。私・・・気まぐれですから」

「わかったわ。処で・・・あなた」

「はい?」

「・・・いえ、なんでもないわ。お疲れ様」

「お疲れ様でした。失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

「お?10名枠に入ったのか?」

「まぁね」

「じゃあこれからが大変だな」

「どうして?」

「黒森峰の戦車道の練習は半端なく厳しい、それに勉学だって優秀じゃないと退部させられる。」

「ん~多分大丈夫じゃないかな?もしダメでもダメなりに生きるだけ」

 そうこれが俺の生きかた。前世とは違い、好きな事をして好きなように生きる。勿論してはいけないことはしない。前世で学んでるからね。

「お前のそういう所は見習いたいよ。さぁ今日はしっかり休め」

「ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 4月になった。私は黒森峰に入学し戦車道を選択した。この年西住まほは隊長になり、副隊長は綾波先輩になった。しかし追々副隊長はみほになるという。まぁ入学早々副隊長は流石にまずい。全国大会までには就任するだろう。

 

 まぁそんな事はさておき、原作では黒森峰の厳しさはあまり語られていない。そんなわけで私は人生初めての体験をする事になる。兎に角黒森峰ヤバイ!!朝5時から授業が始まる40分前まで朝練、授業終了後は22時まで練習。後片付けを追え、寮に帰ったら23:30だ。そして休みは日曜日以外なし・・・まぁブラック企業よりかは全然マシだな。そして・・・・

「すげ~な。この課題の量」

 そう勉学も全国一の黒森峰。月に出てる課題の量が半端無い。おまけに進行速度も速い。付いて来れない生徒はガンガン落とす。ここでも篩いですか~

 

 

「ねぇ霧島?」

「なんですか綾波先輩」

「勉強どう?課題の量やばいでしょ?」

「確かに。でも今月分終ったんで、後は予習復習だけですね」

「・・・今月まだ始まったばかりよ?いつしたの?」

「え?休み時間とか?寝る前とか?後日曜日に集中して終らせました。」

 その言葉を聴いた先輩方はまるで化け物を見るかのような目で俺を見た。

「普通無理よね?」

「そうですね。」

「処で明日から始まるレギュラー選出って何するんですか?」

「要は結果を出す。命令に忠実に従い、ミスをしない。模擬戦では自分達で考えて動いたりしたりするから、状況の把握能力や決断力が問われるわ。」

「なるほど~」

「まぁ明日になればわかるわ。それと明日は0700集合よ」

「え?明日は1200に全体集合ですよね?」

「戦車の整備よ」

「あ!了解です」

「じゃまた明日」

 先輩達と別れ寮へ戻った。

 

 入学式の後、戦車道の新人紹介が終わり俺は予告どおり綾波先輩の指揮下に砲撃手として配属された。事前に話が付いていたみたいだ。装填手の楓先輩から「西住隊長へ直談判したらしい」と聞いた。本人に聞いたところ最初はダメダメだったらしいが、何でも毎日毎日交渉にいったそうだ。ゴリ押しだそうだ。何で其処までして俺が欲しいのだろうか?

 

 

 

 明日から選出が始まる。さぁ今日はよく寝て明日に備えよう。0700に集合だから、0600に起きるか~。

 




 すみません。最後のほう思いつきませんでした。
少し雑になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます

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