亀更新ですが、なにとぞよろしくお願いします
第1話「嫌いだ!」
私は・・・いや俺か。随分前に死んだと思っていた。死因は事故死。クルマとクルマとの正面衝突だ。まぁ多分俺が悪いと思う・・・居眠り運転だと思う。さっきまでハンドルを握ってたと思ったら、次の瞬間には1歳ぐらいの子供になっていた。何がなんだか分からないで泣いた。それから相棒が居ない事に気付いて泣いた。かなりショックだぜ?20年以上股についてたものが無くなるとな。
さてその後だが・・・俺は前世で死んだことを認識したが、如何せんやりたい事がありすぎて困った。射撃、クルマ、釣り、格闘技・・・小学校に上がるときには射撃がしたいと両親に頼み込み、ある所に連れて行ってもらった。ルンルン気分で両親に連れてこられたところは射撃場・・・ではなく演習場。最初は広い射撃場だなと思ったが、それは完全に間違いだった。戦車の演習場だった。両親から
「これに乗って撃ってこい」
と言われた。パンターG型と父親は言っていた。うちの親はどうかしている。普通小学生に上がったばっかりの女の子を戦車に乗せることは無い。勿論射撃場に連れて行くのも普通ではない。(射撃場に連れて行けというのも普通の子供は言わない)そればかりか戦車の砲撃をしろ?ホント・・・バカ?
確かにおかしいと思ったが、それはそれ、これはこれ。前世では戦車なんか乗れる機会なんてなかったので、父親の言うとおり戦車に乗った。エンジンが掛かった瞬間俺は思った。射撃が出来、操縦が出来、爆音が聞ける・・・あれ理想じゃね?前世の俺の趣味が全て合わさった物。それが戦車であることに気付くのに時間は掛からなかった。その日数十発の模擬弾を撃った。最初は照準の仕方が分からなかったが、教えてもらえば簡単なもんだった。
それから中学に上がるまでは砲撃の練習、戦車の操縦、過去の大会での戦術や過去の偉人の戦術を学んだ。しかし人には不得意なものもある。戦術に関してはいまいちだった。そのため中学では砲撃か操縦を担当しようと思っていた。しかし地元の中学では戦車道は盛んではなく、中学ルールでは最大10両によるフラッグ戦。1~2回戦は5両までとなり、以降は10両だ。しかしうちの中学には4両しかなく、部員も自分を含めて10名だった。パンターG型×2、VI号戦車ティーガーI VI号戦車ティーガーⅡ の計4両。優勝どころか2回戦までいけたら十分ってレベルの中学だったが、
「3両あればいけるんじゃないですか?少数でのゲリラ戦でいきませんか?」
私の一言でチームは見違えるようになった。元々ゲリラ戦がこのチームに合ってるかなと思って提案してみたらその通りだった。俺は俺なりに砲撃を極めてみた。相手のスタート位置を予測し、そこに超遠距離砲撃をぶち込む。その結果撃破できなくても大なり小なり相手にダメージを与える事ができる。因みに今まで予測が外れたことはない。
行進間射撃でも95%以上の命中率。停止していれば砲弾と同じ大きさの穴を通し撃ち出来る。それを友達と話していたら、ならそれを行進間射撃でも出来ないの?と言われたので、練習後にその友達を連れて練習した。1ヶ月ぐらい掛かったが、出来るようになった。動画を見せたところネタでネットにUPしようとなったたので、UPしてみたところ、2ヶ月で再生数が1000万回を超えた。
勿論大会にも出場しいい感じの成績を残した。1年生のときは3両で出場し、開校初の準優勝。やはり数には勝てなかったが、タマ切れにならなかったら勝ってた。2年生のときは1両増えて4両での出場で優勝。3年生のときも優勝した。しかしながら母校の戦車道は私の代で終了となり、まわりの人たちは「残念だ」と嘆いていた。今まで戦車道を優先していたので、進学先に関して担任教師に早く決めろと催促された。仕方ないので
「家から近い高校で私の学力でいけるところ」と用紙に書いた。2つめの候補は「お嫁さん」3つめは「ニート」とかいた。提出後1時間もしないうちに呼び出しを喰らった。
「お前黒森峰にいくしかないだろ?」
「いえ、遠いので嫌です」
「・・・学費免除の用紙と、寮への入寮用紙書くか?」
「書く」
学費免除はありがたい。おまけに寮の費用も免除!!これはさ・・いこ??
「え?黒森峰?」
「そうだ」
「戦車道の王者の?」
「そう、その黒森峰」
「・・・」
あ、ガールズ&パンツァーの世界か。通りで戦車道・・・黒森峰!!!
「あ、やっぱり止めます」
「はぁ?!!」
「近くのSKJ学院に行きます」
こうして私は黒森峰には行かず、地元のSKJ学園に行く事にした。原作には関わりたくないのでね。しかしこの気持ちは3日後に打ち砕かれる。
「霧島エリ、黒森峰に来てくれないか」
我が家に帰宅した瞬間、西住まほが客間に居た。
「あ、私SKJ学園にいくことに「担任に連絡して黒森峰にしてもらったぞ」おいおい」
「いい話じゃないか?お前の活躍を聞いて直接勧誘しにきてくださったんだ。こんな名誉なことはないぞ?」
「じゃあ私が遠くにいってもお父さんはいいんだね?近くの高校なら私の顔、毎日見れるよ?」
「うっ!!・・・・・・・しかしだ!こんな機会はめったに無い!エリ!黒森峰に行きなさい。電話は毎日しなさい!」
「・・・」
私の意見はほどほど無視され、黒森峰に入学する事になった。帰り際見送りをすることになり、俺は西住まほと2人きりになった。そこで
「黒森峰に入るのが嫌か?」
「嫌だ」
「なぜだ?」
「私は私のしたいようにする。黒森峰は確か行進間射撃は禁止と聞いた。そんなクソみたいなルールがある所に用はない」
「それが地か?」
「そうだ」
「分かった。行進間射撃に関しては議論しよう」
「ぜひお願いする」
「さすが「千里眼の霧島」「鷹の目」「予知のエリ」「スナイパー」だな」
「何それ?」
「ふっふ。まさか知らないのか?」
「知らないわよ。そんな中二病みたいなの?」
「エリ、君のことだよ?今じゃ日本中にこの名前は知られている。」
「ダッサ」
「そんな事はない、こういうのは心理戦につかえる。」
「そっ」
「ふっ嫌われたものだな」
「別に、意見無視されて、高校変えられた人間の気持ち分かる?」
「分からないが、むかつくことはわかるな」
「そういうことよ。それにいいの?私を黒森峰に入れて」
「どういうことだ?」
「私、いやな事は嫌って言うよ?西住隊長?」
「それが条件?」
「そっ。嫌なことは聞かない。いいだろ?」
「分かった。」
「いいの?」
「それが条件なんだろ?」
「示しが付かないんじゃない?」
「そんな事はない。」
俺は考える。これはもう入学するしかないと。
「OK隊長。4月からよろしくお願いします」
「ああ、こちらこそよろしく頼む。処で話は変わるんだが・・・」
「何ですか?」
「私が隊長になると誰に聞いた?私はまだ1年だぞ?」
しまった!!
「何言ってるんですか?「予知のエリ」なんでしょ?」
「・・・そういうことにしておく。ではな」
そういって西住まほは帰っていた。まったく嫌いだ。あの女は。
はい、相変わらずの駄文ですが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字等あれば教えていただけるとうれしいです。その他ご意見あればコメントお願いします。
中学の戦車道ルールは適当です。設定あれば教えてください。